オイルフィルターの役割とは?
スポーツオイルフィルター
オイルエレメントという呼称もある「オイルフィルター」の働きは、エンジンオイルに溜まっていく汚れやゴミなどの不純物をフィルターでろ過することです。
汚れたままのオイルがエンジン内部を循環すると、キズがついてしまう場合や劣化が早くなる場合があり、エンジンの不調を引き起こすリスクが非常に高くなってしまいます。ろ過することで、汚れを除去しエンジンの寿命を長く保つことができます。
主に合成繊維や紙などで作られており、エレメントやワッシャー(ガスケット)だけを交換する「エレメント交換式」と、フィルターケースごと交換する「カートリッジ式」があります。
オイルフィルター交換をしてる?
オイルフィルターを交換
オイル交換は定期的に行う方は多いのですが、オイルを新しくしたとしてもフィルターが古いままでは、どれだけ性能の高いオイルを使用したとしても、本来の性能を発揮することができません。
そのため、オイル交換と同様にフィルターの交換も定期的に行う必要があります。交換をせずにいると、フィルター本体が目詰まりを起こします。
その際、循環がストップすることになりますが、設計上はフィルターを通さずにオイルを循環させる配管があるため、循環自体は行えます。
しかし、配管をそのままにしておくと不純物が混ざったままになるため、配管を詰まらせてしまいます。その結果、修理や掃除となり、手間とお金がかかってしまうことになります。そうならないためにも、定期的なフィルター交換が必要となります。
■オイルフィルターの交換時期は?
走行距離
では、どれくらいの頻度で交換すれば良いのか?ということですが、一般的には、オイルの交換を2回行う際に1回の交換することが推奨されています。たとえば走行距離1万キロがオイル交換の目安とされている車なら、フィルターの交換は、2万キロあたりを目安にすると良いでしょう。
あくまで目安なので、使用頻度や走行距離・扱い方によっても、汚れや摩擦などは違ってきます。さらに、車種やオイル・オイルフィルターの種類によっても交換時期が異なることがあるので、必ず取扱説明書を確認しておくことも大切です。
■オイルフィルターの交換DIY
中には自分でフィルターの交換をやってみよう、と試みる方もいらっしゃるのではないでしょうか?実際に、工具を使用した作業が得意な方であれば可能です。
しかし、工具の使い方や取り外し・取り付けなどに不慣れな方は、きちんと調べてから行わなければなりません。また工具などの取り扱いに自信が無い方は、専門の業者に依頼することもおすすめします。
■DIYでオイルフィルター交換の注意点
自分で交換をする際の注意としては、以下の通りです。
■安全の確保
作業をする際、ジャッキアップをすることになります。必ず、うま(リジッドラック)などを使い、きちんと車体を支えて安全の確保をしたうえで、作業を行ってください。
■清掃
車体側(取付面)のオイルフィルターを、きれいに掃除しておきましょう。特に気を付けて頂きたいのが、古いゴムパッキンです。
稀ではありますが、ゴムパッキンがエンジンにこびりついてしまいオイル漏れの原因となることがありますので、必ず確認するようにしましょう。
■取り付け
フィルターの交換時に、回転させながらねじ込むように取り付けます。取り付ける際、ゴムパッキンがねじれてしまったり・汚れてしまうのを防ぐために、少量のオイルを塗布します。これによって、パッキンの破損によるオイル漏れを防ぐことが可能です。
■交換後
交換後はフィルターの中は空っぽの状態となっているため、エンジンを始動しオイルを浸透させる必要があります。しばらくエンジンをかけたあと停止して、オイルの量を確認しましょう。
■オイルフィルターの交換に必要なもの
ジャッキスタンド・ジャッキ
ジャッキアップが必要になります。車に搭載されているもので大丈夫です。
メガネレンチ
排液口を塞いでいるネジ(ドレンボルト)を外す工具です。特殊ネジが使われている場合もありますので、確認が必要です。
フィルターレンチ
フィルターを取り外す際に使用します。フィルターによってサイズが異なりますので、確認が必要です。レンチを回すラチェットなども用意しておくとよいでしょう。
クリーナー
交換時のオイル汚れを落とすために用意しておくと便利です。そのほかにもメンテナンスなどにも使用できるので、常備しておくと便利なアイテムです。
オイルジョッキ
オイルを注ぐ際に使用するもので、普通車であれば3L~4.5L程度が一般的な量となります。(量に関しては車種によって異なります。)
古いオイル処理
古いオイルを抜き取る際に、オイル受けやオイルチェンジャー・廃油処理パックなど処理に必要な道具として、作業にあった道具を選びましょう。
■業者やイエローハットで交換する
自分で交換作業を行うとなると、道具をそろえるためのお金やオイルの料金などがかかります。道具だけでもすべて揃えるとなると、約2万円程のお金がかかることもあります。
さらに、不慣れな場合は作業に時間がかかってしまいます。作業後は廃油の処理をしなければならず、自治体ごとに処理方法も変わってきます。
専門の業者などに依頼した場合のメリットは、高い安全性・適切なオイル選び・廃油の後処理をお任せできる、などが挙げられます。
また、イエローハットでは割引キャンペーンや工賃がかからないプランなども用意されており、ポイントでもお得に交換ができますので、チェックすることもおすすめです。
オイルフィルターの種類
種類としては大きく分けて2つあります。最近の主流として、「カートリッジ式」の使用頻度が多くあります。カートリッジ式はエンジン外部に取り付けることができるため、整備性が上がります。
中には内部にマグネットが入っているものもあり、金属の摩耗粉を磁力によって吸着することができます。
そのほかに、エンジンの中に入れ込む「内蔵式」といったものもありますが、互換性がないため内蔵式からカートリッジ式に変更することはできません。
オイルフィルターはどこで買えばいい?
ネット通販などでも購入は可能ですが、粗悪品なども中にはあるようなのできちんと調べてから購入することをおすすめします。
カー用品店などで安く購入できるオイルフィルターは、純正品以外もあり、きちんと管理がされているので安心して買うことができます。
■オイルフィルターの選び方
選び方の基準は、基本的に車種に適合するもので、必要な機能であるか・純正品かどうか・価格、などで大きく変わってきます。
また、走行性を重視する場合はスポーツ走行用に作られた商品もあり、目的ごとに様々な種類があるため、ご自分にあったものを選びましょう。判断に困った時は、専門業者に相談して決めることをおすすめします。
■純正品と社外品の違い
大きな違いは構造です。素材や目の細かさ・折り込みの数・バイパスの有無などがあげられます。
また、性能の違いはほとんど見られないものの、価格に限った場合は社外品のほうがコスパに優れています。
まとめ
オイルフィルター
オイル交換と同様にフィルターの交換が重要なポイントとなります。自分で交換するもよし、業者に依頼するもよし、大事なマイカーを長く乗るためにこまめな点検・交換を心がけましょう。