BMWとは?

BMW 318i
BMWはドイツの自動車、自動二輪車、エンジンを製造しているメーカーです。本社があるのは、ドイツのミュンヘン。傘下にあるブランドとして、ロールスロイスとMINIです。
2020年3月に新エンブレムが発表されて、シンプルな2Dのスタイルに変更されています。もともとBMWはエンジンを専門に製造しており、得意分野が航空機だったのですが、戦後に自動車事業にシフトされています。
高級感あるセダンだけでなく、力強さを感じさせるSUV,さらにBMWモトラッドが大排気量のバイクを中心とした二輪車の販売をしているメーカーです。
■BMWの概要

BMW 1シリーズ 118i play
BMWは4シーターのセダン車をメインにしている自動車メーカーです。SUVやハッチバックもラインナップされていますが、BMWらしい車といえばセダンといえるでしょう。さらにスポーティな作りになるように心がけているのも特徴。
これまでも多くのモデルで、フロントエンジン・リアドライブ(FR)の駆動方式にこだわっており、重量バランスを考えたハンドリング、軽快感に優れたモデルが多くあります。現行モデルでは、FF車もラインナップされていますが、走りのよさを体現できる技術が活かされているのは特徴です。
デザインの特徴として、キドニーグリルがあります。四灯式のヘッドライトと合わせて、独特の形状をしているので、一目でBMWと分かるデザインです。
■BMWの社名の意味とは?

BMW ロゴ
BMWという社名は、「Bayerische Motoren Werke(バイエリッシェ モトーレン ヴェルケ) AG」の頭文字の略です。日本語にすると、バイエルン発動機製造株式会社という意味です。カール・ラップがエンジン製造会社としてスタートさせ、第一次世界大戦でのエンジン製造から、第二次世界大戦でドイツにオートバイや車両、さらに航空機用のエンジンを供給したのが始まりです。
車好きであれば、BMWのエンブレムが州旗をモチーフにしたものか、プロペラをモチーフしたものという諸説を聞いたことがあるかもしれません。
公式にはバイエルン州旗の青と白を用いたデザインとされていますが、回転するプロペラと青空をモチーフにしているという由来が長年信じられてきたことには、航空機のエンジンを製造していたという事実も影響しているでしょう。
■日本でのBMW

BMW ロゴ
日本では1981年に日本法人が設立されています。海外への進出を積極的に行う中で、日本の道路事情に合わせてカスタマイズされたモデルと販売しながらも、スポーティで高級感のあるデザインが日本でも定着するようになりました。
2000年代になると、BMWというブランドが定着するようになっています。日本でラインナップされているモデルは、高級車といえるでしょう。コンパクトハッチバックでも300万円を超える価格となっているので、敷居は高めの自動車メーカーです。
しかし日本ではメルセデスベンツ、フォルクスワーゲンの次に売れている輸入車メーカーですので、街中でも見かけることが多いです。他のブランドとは異なる魅力があることから、評価も高いメーカーとなっています。
BMWの人気の理由
BMWが人気の理由を見ていきましょう。
■1:走りが楽しい

BMW 218d グランクーペ Play Edition Joy+
BMWの人気の主な理由は、フロントエンジンリアドライブ(FR)の楽しさでしょう。重量配分が50:50に近づけられるように考慮されており、軽快なハンドリングを楽しめるのが特徴です。現行モデルではFFもありますが、以前はFRしか作らないと強いこだわりがありました。
エンジンの性能にもこだわっており、小排気量でも力強いパワーを出せるのが特徴。走行性能を重視したセッティングを相まって、軽快に走行できます。
■2:エンジンフィールが滑らか

BMW 直列6気筒クリーンディーゼルエンジン
エンジンフィールのよさもBMWの特徴の1つです。直列6気筒エンジンに代表されるような、直列エンジンのこだわりが魅力に含められるでしょう。「シルキーシックス」と称されるように、スムーズに吹け上がるエンジンはBMWらしさを表しています。
もちろん直列6気筒エンジンの他にも、直列4気筒エンジンやV型8気筒エンジン、さらにディーゼルエンジンも製造していますが、どれも優れた仕上がりです。エンジンへのこだわりを感じさせてくれるモデルが多くあります。
■3:上質な乗り心地

BMW 5シリーズ
ハンドリングがよいだけでなく、上質な走り心地になっているのはBMWの魅力でもあります。高級サルーンもラインナップしており、高級感を感じさせてくれる乗り心地も味わえます。一般的にドイツ車の乗り心地は硬めで、それはBMWも同じです。
しかし長時間の移動であれば、硬めのシートの方が疲れにくいとされています。それは、長時間の移動で凹凸で車体が跳ねると、身体が動いてしまい負担がかかるとされているからです。高級感を感じさせるインテリアデザインと合わせて、快適に移動できる環境を提供している車です。
BMWの価格帯は?

BMW 1シリーズ 118i play
BMWの価格帯は、国産車と比較して高めといえるでしょう。例えば、エントリーモデルである1シリーズでも車体価格は約337万円からのラインナップです。スポーツ走行が楽しめる、Mシリーズであれば、約633万円からの価格になるので、コンパクトカーでは高級といえるでしょう。
数字が大きくなると、車体も大きくなり車体価格も高くなる傾向があります。8シリーズになるとガソリンエンジンのグランクーペで、1,158万円からの車体価格です。最も高いシリーズでは、BMW M760Li xDrive セダンで車体価格はなんと2,582万円からです。
少し頑張れば手が届きそうなコンパクトカーから、一般的には購入できないであろう高級セダンまでラインナップされています。
BMWの最新情報
数あるモデルをラインナップしているBMWの最新情報をご紹介します。電気自動車のiXの予約受付の開始や2シリーズグランクーペの新モデルの発売があります。
■電気自動車(EV)『iX』の受付

BMW iX
2020年12月16日から、2021年秋から発売を予定している電気自動車の「iX」の予約がスタートしています。人気がありBMWが「SAV」と呼んでいるモデルの新型EVです。力強いエクステリアデザインと、高級感のあるインテリアを予定しており、次世代の車の雰囲気を楽しめそうです。
■「218dグランクーペ」の発売

BMW 2シリーズ グランクーペ
コンパクトカーでもプレミアムブランドの上質な走りを楽しめるのがBMW。前輪駆動のプラットフォームを使用している2シリーズで、新しい設計の2シリーズグランクーペが発売されています。ディーゼルターボエンジンでも、レスポンスのよさと軽快な走り、さらに車内の快適性も保たれている魅力的なモデルです。
BMWの人気モデル
BMWの人気モデルをご紹介します。
■BMW 3シリーズ

BMW 320d xDrive Touring M Sport
BMWの人気モデルとなるのは、3シリーズでしょう。日本の道路事情にぴったりとマッチしたサイズで、日本を意識して開発されているともいわれるモデルです。日本の道路で運転しやすいサイズであるだけでなく、ちょうどよい排気量のエンジン、また運転支援システムが搭載されているので、安全に運転できるのが特徴です。
中型セダンと同じくらいのサイズで、車内も広くなっており、長距離運転も余裕でこなせます。バランスが優れたモデルなので、日本での販売台数を記録しています。
快適さとラグジュアリーさのバランスが優れている

BMW 318i
日本だけでなく、世界中で人気の3シリーズの特徴は、扱いやすいサイズであるだけでなく、快適性とラグジュアリー性のバランスがよいことです。BMWらしい走りやラグジュアリーさ、また快適性を高い次元で実現しているのが3シリーズです。
5シリーズや7シリーズになると、車体価格も高くなり高級感が増しますが、トータルのバランスが優れているのが3シリーズといえるでしょう。
FRパッケージにこだわっている

BMW 318i
BMWの特徴として、駆け抜ける歓びというコンセプトがあります。軽快なハンドリングで、走りを楽しむことです。SUVやコンパクトカーもよいですが、走りの楽しさを味わうには、セダンスタイル、そしてFRパッケージがよいでしょう。
FFレイアウトではユーザビリティが高くなりますが、運転しているドライバーが運転の楽しさを感じられる車作りをしていることが特徴。BMWらしい走りが堪能できるのが3シリーズです。
ハイブリッドも選択できる

BMW 3シリーズ PHV
3シリーズにはプラグインハイブリッドモデルも展開されています。BMWの走りのよさだけでなく、低燃費であることが特徴です。電気モーターと直列4気筒ツインパワーターボエンジンを組み合わせたハイブリッド方式で、エキストラ・ブースト・モードのときには最高出力215kWで加速します。
BMW 330e M Sportなら電力だけで走行できる航続距離は最大59Km(ヨーロッパ仕様車参考値)になっています。静かで力強い走りが楽しめるモデルです。
■BMW 1シリーズ

BMW 1シリーズ
1シリーズは、駆動方式がFRだった先代までに対して、現行型で新たにFFに変更されたモデル。BMW最小のモデルでありますが、FF仕様になっても走りのよさは変わっていません。取り回しのしやすいボディと広い車内空間を実現するために、FF方式が採用されました。
現行モデルの1シリーズは、FFでありながらも走りのよさは維持しているので、走りにこだわりたい方でも満足できるでしょう。
積載性がよくなっている

BMW 1シリーズ 118i play
FF化されたことで、車内スペースが拡大しており、荷室容量も大きくなっています。荷室は380Lとなっており、5人乗車時の荷室が拡大しました。またリアシートを倒すと、さらに広い空間が出現します。
数値上の広さだけでなく、開口幅や奥行きなども広くなっているので、使いやすい荷室空間です。コンパクトなのに、これほどまでの広さを確保しており、日常使いにも便利です。
十分なパワーのあるエンジン

BMW 1シリーズ 118i play
1.5Lの直列3気筒ターボエンジン、もしくは2.0L直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載しており、十分なパワーで走ります。ダウンサイジングターボエンジンですが、低回転からパワーを発揮してくれるので、街乗りからワインディングロードでもBMWらしい走りを堪能できます。さらに、306PSの最高出力を誇るパワフルな2.0L 直列4気筒ターボエンジンも用意されています。
理想的な重量配分に近づけていることや、1シリーズでもドライバーズカーであることから、必要十分なパワーで駆け抜ける楽しさを味あわせてくれます。
ハンドリング性能を追求した機能

BMW 1シリーズ M135i xDrive
FFでもBMWらしい走りが楽しめるのはもちろんですが、インテリジェント4WDの「xDrive」ならさらに高い敏捷性を見せてくれます。4輪を絶妙にコントロールすることで、走りのよさを実現させています。
コンパクトでもしっかりとBMWらしい走りが楽しめるので、運転の楽しい車を探している方にぴったりのモデルです。
■BMW MINI

MINIジョンクーパーワークスGP
MINIは他にはない独特のスタイルが魅力です。BMWが2001年に設立したブランドで、起点はブリティッシュ・モーター・コーポレーションによるミニにあります。1994年にミニ関連の権利を保有していたローバーグループがBMWの傘下になってから、新生MINIの方向性が定まり、かわいらしいデザインでありながら、スポーティな走りも楽しめるモデルがラインナップされています。
その種類は多く、スポーティな走りのクーパーSだけでなく、カブリオレやワゴンタイプのクラブマンなどが選択可能。独特の魅力の高さから、日本でも販売台数を伸ばしています。
乗り味のよさ

MINI カントリーマン(クロスオーバー)「ボードウォーク」
まずMINIの魅力として、乗り味のよさがあります。現在のMINIの前のオールドミニのときから、きびきびとした乗り味は特徴的でした。BMWの傘下になってからも、走りのよさは引き継がれており、BMWのハンドリングのよさと合わせて乗り味が際立っています。
伝説のエンジニアのジョンクーパーの名を冠したジョンクーパーワークスが設定されるなど、レーシングスピリットが楽しめるモデルもあります。