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BMW M4がサーキットから街中まで活躍できる理由!次期型情報まとめも

BMW M4がサーキットから街中まで活躍できる理由!次期型情報まとめも

2ドアクーペの本格スポーツカーとしての長い歴史を持つBMW M3。その系譜となる「M4」は、美しいクーペスタイルと、最新の直6ターボエンジンの組み合わせによる優れたパフォーマンス、さらに高級感のあるインテリアまで楽しめるという、なんとも欲張りな車です。将来はクラシックとして扱われること間違いなしのM4の魅力を見ていきつつ、すでに発表されている次期型情報も予習しておきましょう。

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ルックスとパフォーマンスを高次元で両立! BMW M4

BMW M4 エディション ///M ヘリテイジ(海外仕様車)

BMW M4 エディション ///M ヘリテイジ(海外仕様車)

2ドアの車は、ただドアが少なくなって、ルーフラインが低められただけであっても、それだけでどこかセクシーさを感じさせる魔力がありますよね。

BMW M社が誇るハイパワーエンジンなどの特別装備をふんだんに備えた「Mモデル」の中核モデルとして、元よりクーペとして完成されたパッケージである4シリーズをベースに設定されているスポーツクーペが、ご紹介する「M4」です。

系譜のつながりのあるM3を含めれば、もはや30年以上にもなる深い歴史を持つM4。そんなM4の魅力をまとめてみましたので、ご紹介していきます。

M4ならではの魅力を簡単にまとめてみました

BMWの伝統を感じる、美しく整ったクーペのフォルム

BMW M4 CS(海外仕様車)

BMW M4 CS(海外仕様車)

ノーズからショルダー部を通り抜け、車両後端までスムーズに伸びやかなラインが特徴的なM4。ベースモデルである4シリーズにも共通する部分ですが、クーペモデルを長年作り続けてきたBMWらしい、美しいクーペの文法をハズさない仕上がりですね。

フロントのハイパワーエンジンの存在を感じさせるロングノーズに、4人乗りながらコンパクトにまとめられたキャビン、後輪駆動の力強さを感じさせる張り出したリヤフェンダーなど、これぞスポーツクーペ!と思わせる整ったエクステリアは、さすがBMWと唸らせられるところです。

ターボを得た直6エンジンの高度なパフォーマンス

BMW M4 CS(海外仕様車)

BMW M4 CS(海外仕様車)

これまで自然吸気エンジンを伝統としてきたM3ではあるのですが、現行M4とM3では、3.0リッターへダウンサイズされた直列6気筒エンジンにターボを装着し、排気量が下がった分以上のパフォーマンスアップを実現。

ターボならではと言える低中回転を通して分厚いトルクは、サーキット走行での柔軟性を向上させるだけなく、普段使いの扱いやすさもかなり向上させることに成功しています。

また、ターボエンジンながら高回転での吹け上がりのスムーズさ、トップエンドまでパワーがモリモリ出てくる

カーボンファイバー製ルーフなどの活用でクラス最軽量!

BMW M4 GTS(海外仕様車)

BMW M4 GTS(海外仕様車)

スポーツカーとはパワーだけで捩じ伏せれば済むものではなく、ハンドリングや挙動の安定性も求められます。しかし、どうしてもパワフルな大型エンジンなど追加装備が嵩んでいくことで、スポーツクーペ市場のライバル車種たちは車重が重くなりがち。

しかしM4は、カーボンファイバー製ルーフなどの積極的な軽量化策を多数盛り込んでいるほか、素材置き換えなどの細やかな改良の積み重ねによって、6速MTモデルで1,610kgという軽量さが特徴的です。

これはライバル車種の中でもぶっちぎりに軽量となっており、最高出力ではやや控えめなM4ですが、コーナリングで確実に差がつくことでしょう。

ちゃんと座れるリヤシートと荷室、使い勝手も良好

BMW M4 エディション ヘリテージ

BMW M4 エディション ヘリテージ

これはベースとなっている4シリーズにも共通する部分ですが、美しいクーペフォルムからは考えられないほど後席はしっかりしたスペースが確保されており、大柄な成人男性でもしっかり座れる実用性が魅力的です。

もちろん、ドアが2枚しかないため、乗り込む際はややクーペならではの所作が求められますが、収まってしまえば上質な仕立てのインテリアも合わさって快適そのもの。

さらに、トランクスペースも445Lが確保されており、いざというときは6:4分割可倒式のリヤシートを倒してさらに拡張することも可能。普段からガンガン使い倒せるユーティリティ性も備わっている点は、M4の特徴の一つです。

豪奢な4座オープン!爽快感あふれる「M4カブリオレ」も

BMW M4カブリオレ(海外仕様車)

BMW M4カブリオレ(海外仕様車)

実はM3として意外と歴史の深いカブリオレ。現行M4にしっかり設定されているほか、国内正規導入もされています。

M4ならではの優れた動力性能を味わいつつ、スイッチひとつで20秒以内に開閉できるリトラクタブルハードトップによって風を感じられるという贅沢仕様となるM4 カブリオレ。

なかなか国内で見かける頻度が高いとは言えませんが、スポーツ性能ではなく豪華さでいえば、これも4シリーズの頂点と呼べそうですね。

歴代M4・M3の系譜をサクッと復習

伝説的な初代M3:M3の始祖は2ドアだった!

BMW M3(初代) E30 ロニー・ファイグ・エディション

BMW M3(初代) E30 ロニー・ファイグ・エディション

M4は4シリーズの登場に伴って現行モデルが初代モデルではありますが、系譜としては、ツーリングカーレースに出場するためのホモロゲーション(公認)取得のために「初代M3」がデビューした1985年からその伝説が始まりました。

今でこそ4ドア専売モデルとなっているM3ですが、初代M3は、3シリーズの2ドアセダンをベースとしていたホットモデルでした。

初代M3のデビュー自体は、初代M5と同年の1985年でしたが、スポーツセダンとしての性格付けが強く見られたM5に対し、初代M3の軸足は完璧にサーキットとレースに置かれていた点が刺激的でした。

装着された過激なエアロパーツや前後のブリスターフェンダーなどがレーシングカーの血統を感じる部分ですよね。先行して販売されていたM1の直列6気筒エンジンをベースに4気筒化した2.3リッターエンジンを搭載し、コンパクトなボディを活発に走らせていました。

ドイツツーリングカー選手権(DTM)へのBMWの参戦は現在も行われていますが、初代M3とメルセデスベンツの190E 2.3-16との激戦が繰り広げられていたことを覚えている方もいらっしゃるかもしれませんね。

4シリーズの登場:3シリーズから独立、スタンドアロンモデルに

BMW 440i(海外仕様車)

BMW 440i(海外仕様車)

それまでセダンだけでなくクーペ、ステーションワゴンのツーリング、カブリオレまでまとめてラインナップされていた3シリーズのうち、クーペとカブリオレが4シリーズという新たな車名を得て独立したのは2013年のことでした。

奇数の車名はサルーン系、偶数の車名はクーペ系という、BMW内での分類はそれまでも存在していましたが、3シリーズはサルーン系、4シリーズはクーペ系と、それぞれの役割がより明確に分けられたことになります。

先行して投入されていた3シリーズとコンポーネントを共有しつつ、クーペとカブリオレともにドアが2枚に減らされていたことなどは当然ではありますが、3シリーズよりもアグレッシブな専用の意匠を内外装にもち、新たな時代の始まりを感じさせました。

2014年には、クーペ系モデルとしてデビューしたはずの4シリーズなのに、4ドアクーペモデル「グランクーペ」が設定されるなど、3シリーズとの境目は極めて曖昧と言ってもよさそうな4シリーズでしたが、スポーツイメージを強調する戦略は大当たり。

一代にして、スポーツクーペとして定番とも言えるような地位を確立しました。

5代目M3:高性能を共有するセダンモデル

BMW M3 CS(海外仕様車)

BMW M3 CS(海外仕様車)

ご紹介してきたM4の特徴を共有しつつ、4ドアのセダンボディとなることで、後部座席の使い勝手が増しているのがM3。M4は現行モデルが初代となりますが、M3は5代目となっています。

エンジンなど大部分はM4と共有されるM3ですが、M4と異なりMTの国内導入がされなかった点は大きな特徴。しかし、先代モデルではクーペに限定装備されていたカーボンファイバー製ルーフがセダンでも装備されるなど、ドアの追加によるデメリットが見当たらない点は嬉しいところです。

技術的な話としては、ボディサイドの開口部がより狭いクーペボディの方が剛性確保が容易と思われるなど、細やかなM4の優位性はあるかと思われる部分もありますが、M3もスポーツセダンの完成形のひとつと言えるでしょう。

M3は先行して国内導入が終了しており、M4と同時に発表されている次期型モデルの早期の導入に期待がかかりますね。

次期型M4はこうなる!欧州での発表内容をおさらい

縦長の大型キドニーグリルを装備

BMW M4(海外仕様車)

BMW M4(海外仕様車)

4シリーズで先行して登場していた縦長仕様の大型キドニーグリルが、もちろんM4にも装備されます。

デザイン的にまだやや違和感を感じなくもないかと思いますが、大型のグリルはその背後に潜む高性能エンジンの存在を誇示するものとしてハイパフォーマンスカーでは常套手段でもありますので、M4のキャラクターを考えればぴったりなのかもしれません。

さらに、BMWの解説によれば、この縦長デザインは往年の名車「3.0CSi」などに用いられていたデザインを現代的に再解釈したものとのこと。そう言われてみれば、横に広がるよりは縦に伸びる方が、BMWの伝統には沿った進化に思えてきますね。

直6ターボエンジンはさらにパワーアップ!MTも続投

BMW M4(海外仕様車) エンジンルーム

BMW M4(海外仕様車) エンジンルーム

排気量と構成こそ、3.0リッター 直列6気筒ターボエンジンで現行モデルと変化がありませんが、中身は最新仕様にアップデート。

現行M4では、ライバル車種と比較した際の最高出力の低さがたびたび指摘されていたこともあってか、ベース仕様であっても480hp、よりハイエンドな「コンペティション」グレードではなんと510hpというハイパワーに進化する新型M4。

ベース仕様では引き続き6速MTが選べるという選択肢の広さも、スポーツカーといえどマニュアルが選べる車種がどんどん減っている現代においてありがたいところで、競合車種としては唯一の設定になるとのこと。

また、現行M4では7速だったDCTも、新型では8速へと段数が増やされ、さらに加速性能を増していることでしょう。

なんと四輪駆動モデルもスタンバイ!

BMW M4(海外仕様車)

BMW M4(海外仕様車)

もはや後輪の2輪だけでは扱いきれないほどの高出力となってきていることもあってか、M4としてだけでなく、M3まで含めて史上初となる四輪駆動モデルの将来的な追加も予告されています。

「M xDrive」と名付けられたこの四輪駆動システムは、通常状態ではFRレイアウトを維持しつつ、路面状況や走行状態に応じて4WDへと変化する優れものとなるそうです。

詳細な性能や、いつ追加されるのかなどは今後の続報を待つ必要がありますが、普段はFRの爽快なハンドリング、いざという時に四輪駆動のトラクション性能が得られるとすれば、おいしいとこどりの完璧な性能が実現されていそうですね。

BMW M4 エディション ///M ヘリテイジ(海外仕様車)

BMW M4 エディション ///M ヘリテイジ(海外仕様車)

BMW M4 GTS(海外仕様車) ダッシュボード

BMW M4 GTS(海外仕様車) ダッシュボード

まとめ

BMW M4 CS(海外仕様車)

BMW M4 CS(海外仕様車)

BMWの誇る本格スポーツクーペ「M4」の魅力についてお伝えしてきました。

M3も含めれば長い歴史の中、色々な構成要素の変化はありつつも、ドライバーズカーとしての性能を追求する姿勢に変化がなかった点はファンが多いポイントでしょう。その歴史を引き継ぐM4でも、最新モデルの日本導入が待たれます。

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