広すぎる選択肢のSUV、流行の最先端はハイブリッドだ!
ジープ レネゲード 4xe
各自動車メーカーがSUVに注力している現在、ラインナップが幅広すぎて、どのSUVがご自分にぴったりなのか探すのも一苦労ですよね。
SUVらしいラギッドな雰囲気はどの車種にも共通していますし、近年の車種ではオンロード上での快適性においても我慢せずに乗れるSUVも多いので、決め手となる部分がだんだん少なくなってきている印象も。
そこでおすすめしたいのが、パワートレインをハイブリッド仕様に絞ってのSUV探しです。
全高が高めで車両重量がかさみがちと、燃費を悪くしてしまう要素が詰まっているSUVだけに、電動化による燃費向上は、維持費の面からもかなりうれしい魅力となり得ますよね。さらに減税など諸費用も低く抑えられるので、ハイブリッド搭載のSUVはうれしさが満点。
最新のおすすめハイブリッドSUVを3台まとめてみましたので、ご紹介していきます。
今こそ買いたい最新ハイブリッドSUV 3選はこれだ!
■マツダ MX-30:パーソナルさ際立つマツダの最新作、EVも?
マツダ MX-30
日本車離れしたデザインへのこだわりで、SUVクラスでも大人気となっているマツダの最新作が、2020年10月に発売されたばかりの「MX-30」です。
すでに大好評を博しているCX-5やCX-8よりも小さく、かつデザイン的に独自路線となっているMX-30は、全車で24Vマイルドハイブリッド仕様となる「eスカイアクティブ G」を搭載。ガソリン車よりも燃費性能を向上させつつ、2021年の登場が予定されているフルEV仕様よりも低廉な価格が実現されています。
マツダ MX-30
これまでのSUVシリーズで共通していた「CX」という車名を持たないことからも明らかな通り、MX-30は車のキャラクターとしても独特なもの。
一般的なフロントドアに、観音開き式となるリヤドアを組み合わせたピラーレスの「フリースタイルドア」を採用するなど、これまでのSUVに比べてもクーペのような、よりパーソナルなイメージがMX-30の大きなポイントです。
マツダ MX-30 インテリア
マツダ車らしい操縦性の良さや着座位置のこだわりはそのままに、全高を低く抑えたMX-30は、オンロードでの快適性も抜群。マイルドハイブリッドによる発進・加速時のアシストや、ハンドル操作に応じて駆動力を緻密に制御する「Gベクタリングコントロール プラス」などによる優れた乗り心地は200万円台からというリーズナブルな価格を感じさせない上質感がありますね。
そう、お値段の低廉さもMX-30の大きな魅力。とかく車両価格が上がりがちなSUV、さらに上級感のあるキャラクターながらも、リーズナブルな価格が実現されています。
マツダ MX-30
全長4.5m以内とコンパクトにまとまっていることもあり、都市部でもキビキビ走れる使い勝手の良さも兼ね備えたMX-30は、マツダの新たな時代の幕開けを象徴するマイルストーンの一つであることは間違いないでしょう。
今後の発売が予定されているフルEV仕様と合わせ、これからも目が離せませんね。
マツダ MX-30のスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,395mm×1,795mm×1,550mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,655mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,520kg | |
燃費 | WLTCモード:15.1km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンハイブリッド 1,997cc | |
エンジン最高出力 | 115kW(156PS)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 199N・m(20.3kgf・m)/4,000rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 5.1kW(6.9PS)/1,800rpm | |
モーター最大トルク | 49N・m(5.0kgf・m)/100rpm | |
駆動方式 | 四輪駆動(4WD) | |
トランスミッション | 6速AT | |
新車価格 | 2,415,000円(消費税抜き) |
■ホンダ CR-V:知ってた?低速域では「ほぼEV」なハイブリッド
ホンダ CR-V
初代は1995年登場、ホンダの自社製SUVとして初投入されたという大役を担ったCR-Vは、現行型に至るまで継続的な人気を誇る定番SUVの一台ですよね。
特に北米などで人気があることから、現行の五代目モデルではボディサイズがかなり大柄で豪華な仕立てになっている点や、ホンダ独自の「e:HEV」ハイブリッドシステムが選択できる点が注目を集めています。
ホンダ CR-V インテリア
ややプレミアム寄りな新車価格が設定されているのですが、それに見合った装備の充実っぷりはしっかり注目しておきたいところ。
定評のある予防安全・運転支援装備パッケージ「ホンダセンシング」だけでなく、通信ナビのパイオニアである「インターナビ」システムや、運転席パワーシート、ステアリングヒーターのような豪華装備までが、廉価グレードも含めて全車で標準装備される点を加味すれば、かなりのコスパの良さともいえそうですね。
ホンダ CR-V e:HEVシステム構成 イメージ
現行CR-Vでは、世界的トレンドのダウンサイジングターボの考え方を取り入れた1.5リッターの「VTECターボ」エンジンのパンチ力も魅力的ではあるのですが、ぜひおすすめしたいのがハイブリッド仕様。「e:HEV」と名付けられた同仕様は、なんと低・中速域ではモーター駆動という先進的なシステムなのです。
ガソリンエンジンが搭載されているのですが、低・中速域では発電に専念。モーター駆動ならではのゼロ回転からの力強い加速が可能な点は、まるで電気自動車を思わせるほどです。
ホンダ CR-V
日産のe-POWERとも似たこのシステムは、e-POWERと異なり高速域でガソリンエンジンによる駆動も可能。これによって、モーター駆動では効率が落ちる高速域でも伸びの良い加速が実現されており、低燃費とパワフルさが両立されている点は大きな魅力です。
存在感のあるエクステリアデザインに上質なインテリア、さらに先進的なパワートレインまで備えたCR-Vのトータルパッケージでの魅力は、人気が出て当然といった印象ですね。
ホンダ CR-Vのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,605mm×1,855mm×1,680mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,660mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,610kg | |
燃費 | WLTCモード:25.8km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンハイブリッド 1,993cc | |
エンジン最高出力 | 107kW(145PS)/6,200rpm | |
エンジン最大トルク | 175N・m(17.8kgf・m)/4,000rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 135kW(184PS)/5,000-6,000rpm | |
モーター最大トルク | 315N・m(32.1kgf・m)/0-2,000rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | |
新車価格 | 3,569,000円(消費税抜き) |
■ジープ レネゲード:雰囲気抜群!プラグインハイブリッドも選べる
ジープ レネゲード 4xe
国産車の天下と思われがちなハイブリッドですが、米国のジープも負けていません。
SUVブランドとしてこれ以上ないほどの知名度を誇るジープだけに、同社で最小クラスとなるレネゲードでもジープならではの魅力は健在。さらに最新モデルではプラグインハイブリッド仕様が追加されるなど、環境性能面でも大幅な進化を遂げています。
ジープ レネゲード 4xe インテリア
思わず見た目買いしたくなってしまいそうなキュートなルックスはレネゲードの大きな魅力。ジープらしい丸目のヘッドライトに7本スロットのフロントグリルが備わり、小柄なボディながらも存在感は抜群ですね。
街中でも扱いやすいサイズながら、悪路走破性も忘れていない点はジープらしいポイント。最低地上高は標準仕様で170mm、オフロード向け仕様では210mmが確保されているなど、見た目に違わないオフロード性能も期待できますね。
ジープ レネゲード 4xe カットモデル
そんなレネゲードの最新グレードが、プラグインハイブリッド仕様となる「4xe」。標準系のリミテッドとオフロード系のトレイルホークに設定されるこちらは、前輪を1.3リッター 直列4気筒ガソリンターボとモーターの組み合わせで駆動、後輪は独立したリヤモーターで駆動するという独創的なプラグインハイブリッドとなっています。
これによって、ハイブリッド車らしい低燃費とともにガソリン車を上回るパワフルさも獲得。トレイルホーク 4xeでは、レネゲード最強となる239PSのハイパワーを実現しています。
ジープ レネゲード 4xe(海外仕様車)
もちろんパワフルさだけなく、プラグインハイブリッド車らしく約50kmと実用的なEVモード走行距離も実現。近場へのお買い物や通勤では、ガソリンを節約したエコドライブも可能ですので、燃料代が大きく節約できそうですね。
キュートかつ頼もしいルックスに最新のパワートレインを備えたレネゲード 4xeは、輸入SUVの中でもこれからどんどん人気が出ること確実の車でしょう。
ジープ レネゲードのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,255mm×1,805mm×1,695mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,570mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,790kg | |
ハイブリッド燃費 | WLTCモード:17.3km/L | |
等価EVレンジ | WLTCモード:48.0km | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンターボプラグインハイブリッド 1,331cc | |
エンジン最高出力 | 96kW(131PS)/5,500rpm | |
エンジン最大トルク | 270N・m(27.5kg・m)/1,850rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター搭載数 | 2基(フロント1・リヤ1) | |
モーター最高出力 | フロント:33kW(45PS) リヤ:94kW(128PS) | |
モーター最大トルク | フロント:53N・m(5.4kg・m)/8,000rpm リヤ:250N・m(25.5kg・m)/2,000rpm | |
システム最高出力 | 191PS) | |
駆動方式 | 電気式四輪駆動(eAWD) | |
トランスミッション | 6速AT | |
新車価格 | 4,527,273円(消費税抜き) |
まとめ
三菱 エンゲルベルクツアラー(ジュネーブモーターショー2019 出展車両)
今こそ選びたい、最新のハイブリッドSUVを3台ご紹介してきました。
SUVらしい使い勝手はそのままに、普段の燃料代を賢く節約できるハイブリッドSUV。人とは一味違う車に乗りたいとお思いのあなたにこそおすすめしたい、最新のトレンドです。