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自動車のヒューズとは?役割から飛んでしまった時の対処法まで徹底解説

自動車のヒューズとは?役割から飛んでしまった時の対処法まで徹底解説

自動車のヒューズの役割や種類などについて紹介すると同時に、ヒューズ飛びが原因で起こるトラブルや症状などについても解説します。そして、ヒューズ飛びの対策について紹介します。

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自動車のヒューズとは

バラバラに置かれたカラフルなヒューズ5個

ヒューズって何?

自動車は現代社会において重要な移動手段のひとつです。毎日の生活に欠かせない存在となっているという方も多いでしょう。それだけにトラブルが発生すると困るものです。現在の自動車は電子制御が増えるなど複雑化しており、何らかのトラブルが発生しても原因がわからず途方に暮れてしまうもこともあるのではないでしょうか。

そんな自動車のトラブルの原因のひとつになってしまいがちなのがヒューズです。自動車好きな方であればヒューズ飛び、ヒューズ切れといった言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。

一見、厄介な部品のように思われてしまいがちなヒューズですが、自動車には欠かすことのできない重要な役割を持つ部品です。そこで、まずは自動車のヒューズの役割や、ヒューズが原因で発生するトラブルについて整理していきます。

ヒューズの役割

ヒューズとは、一般的に電気系パーツ同士やバッテリーなどを接続するケーブル(電線)などの間に取り付けられる部品のひとつです。自動車のみでなく、家電品など電気を使用する機器の多くに取り付けられています。

ヒューズの役割は、経路を切断して電気の流れをシャットダウンすることです。こう言ってしまうと、わざわざトラブルの原因となる部品を取り付けているように思われるかもしれません。しかし、電気が流れる機器には欠かすことができません。電気が正常に流れていれば問題ありませんが、ショートなど何らかのトラブルによって想定されている以上の電流が流れてしまうケースがあります。

電子機器などは非常にデリケートなことから、設計時点で想定されている以上の電流が流れると大きなトラブルを引き起こす原因となります。故障してしまうのみでなく、最悪の場合発熱や発火といった重大な問題に繋がります。

ご存じの通り、一般的な自動車はガソリンを燃焼させることによって動力としています。近年注目を集めている電気自動車(EV)に搭載されているバッテリーも、熱を加えると危険であることは言うまでもありません。自動車の中で何らかの電気トラブルが発生し、発熱や発火などが起こると重大な事故に繋がる可能性があるのです。

そこでヒューズを取り付けておけば、想定以上の電流が流れた時点で即シャットダウンされますので、大きな事故を未然に防ぐことができます。一見、トラブルを引き起こす厄介な存在のように思われてしまいがちなヒューズですが、実は自動車の安全性を高める上で欠かすことのできない存在なのです。

ヒューズの種類

ヒューズにはさまざまな種類がありますが、自動車に使用されるものではコの字型のブレード型と呼ばれるものが有名です。樹脂製の本体から2本の金属プレートが飛び出した形になっており、この金属部分を電気配線の間に接続することによって、電気が流れるという仕組みとなっています。

一般的な自動車に用いられるブレード型ヒューズには、主に3つの種類があります。形状はいずれもコの字型で似ていますが、もっともサイズの大きな「平型」、全体的にコンパクトになった「ミニ平型」、高さが低くなった「低背型」のものが使用されています。

近年ではサイズの大きな平型のものはあまり見られなくなっており、ミニ平型や低背型のものが主流となりつつあります。平型は10〜15年以上前の車でよく使われています。

さらにヒューズは容量によっても種類がわけられます。ヒューズには流すことのできる最大容量が設定されており、それ以上の電流が流れるとシャットダウンされる仕組みです。現在の自動車ではさまざまなところで電気部品が使用されており、それぞれ流れている電流は異なります。

そのため、それぞれの機器やケーブルに対応した容量のヒューズを選ぶ必要があるのです。

加えて、一般的にヒューズの容量は色でわけられており、よく使われているのは茶色の7.5A、赤色の10A、青色の15Aのものです。

ヒューズの場所

前述の通り、ヒューズは電気の流れるケーブルの間に取り付けられます。自動車にはさまざまな部分に電線が張り巡らされているため、ヒューズもさまざまな場所にわかれているというイメージを持たれがちです。

しかしそれではトラブルが発生した際のチェックや交換ができないため、現在の自動車においては通常、ヒューズボックスの中にまとめられています。

ヒューズボックスの場所は自動車によって異なりますが、エンジンルームや運転席の足下、ハンドルの付け根周辺などにあります。ヒューズボックスの場所については説明書に記載されていますので、いざという時に備えて事前に確認しておくようにしましょう。

ヒューズ飛びとは

ヒューズによるトラブルがヒューズ飛びです。ヒューズ切れと呼ばれることもあります。先ほどもご紹介しましたが、ヒューズの役割は「設定されている以上の電流が流れた際にシャットダウンする」というものです。このシャットダウンされた状態が「ヒューズ飛び」と呼ばれています。

ヒューズは飛んでしまうとその部分に電流が流れなくなってしまいますので、当然必要な場所に電気を供給することができません。

詳しくは後述しますがヒューズ飛びにはいくつかの原因がありますので、それを分析した上で対処することが重要です。

ヒューズ飛びによる症状は?

カートラブルにあうドライバー

どんな症状が考えられる?

ヒューズが飛ぶとさまざまな症状が起こります。自動車には電気を必要とする機器がいくつもあり、その分だけ配線やヒューズが接続されています。そのため、どのヒューズが飛んだのかによって症状は異なります。

複数のトラブルが同時に発生している場合は、単にヒューズが原因であると決めつけてしまうとより大きな問題の引き金となる可能性があります。放置したりそのまま走行したりすると危険なため、早めにディーラーや整備工場などに相談することをおすすめします。

電気系統のトラブル

さまざまな症状が予想されますが、電気を使用するものはすべて影響を受ける可能性があります。カーナビやステレオ、エアコンなどが突然動作しなくなってしまったという場合、ヒューズ飛びが原因である可能性が高いと言えるでしょう。

現在の自動車は細かな部分にいたるまで電子制御されていますので、ヒューズ切れが原因でより重大なトラブルが発生する可能性もあります。

ヒューズ飛びが起こる原因は?

ヒューズが正常に機能している場合、想定されている以上の電流が流れた場合にシャットダウン、ヒューズ飛びの状態となります。つまりヒューズが切れた場合、ショートなど何らかの電気系のトラブルが発生している可能性があります。この際、根本的な問題を確認しないままヒューズを交換してもまたすぐに切れてしまいます。

加えて、DIYでカーナビやステレオなどの取り付けを行った場合、作業中にショートさせてしまったことが原因でヒューズが切れるケースもあります。この場合は正しく作業を終えてヒューズを交換することによって解消可能でしょう。

いずれにしてもヒューズが飛んだ際には何らかの問題が発生している可能性が高いことから、すぐに交換するのではなく先にその原因を確認することが重要です。

ヒューズ飛びの対策

ヒューズを持つ手

対策はあるのか

頻繁に同じヒューズが切れる場合、電気系のトラブルが発生している可能性が高いため、一番の対策方法はディーラーや自動車整備工場などで確認し、問題を解決することです。

過去に自分でヒューズを交換したことがあり、その部分が何度も飛んでしまうのであれば、容量をしっかりと確認しましょう。本来よりも容量の小さなヒューズを使用すると飛びやすくなります。

ヒューズの容量が大きければそれだけ飛びにくくなりますが、決まった容量以上のものを取り付けるのは絶対にNGです。ヒューズは回路や電気機器を保護するためのものですが、定められた容量以上のものを取り付けてしまうと意味がありません。最悪の場合、発熱や発火による重大な事故を引き起こす可能性もありますので注意が必要です。

ヒューズは自分で交換可能

自動車のトラブル解消と言うと、難しいというイメージを持たれている方も多いでしょう。実際に、自動車の構造はとても複雑になっており、繊細です。そのため基本的には専門的な知識がない場合はあまり自分で手を加えるべきではありません。

ヒューズは、エンジンルームや車内などのヒューズボックスにまとめられています。ヒューズそのものもカーショップやネット通販などでも販売されていますので、自分で交換することも可能です。しかし前述の通り、ヒューズ飛びはショートといった電気系のトラブルが原因となっているケースもありますので、単に交換するだけで解決できないことも多いでしょう。

自分で交換を行う際は以上のことに注意して、トラブルが発生する可能性も鑑みてから検討することをおすすめします。

ヒューズ交換の手順

前述の通り、ヒューズの交換は自分でも行うことができます。そこで、その手順についてご紹介します。

飛んでいるヒューズの確認

まずはどのヒューズが飛んでいるのかを確認します。ヒューズボックスの中には複数のヒューズが刺さっています。ヒューズボックスにはさまざまなタイプがありますが、説明書やボックスの蓋部分などに「どのヒューズがどこに繋がっているのか」が記載されています。トラブルが発生している箇所のヒューズを、専用器具やペンチなどで引き抜いて確認しましょう。

ヒューズの表面は半透明になっていますので、内部の状態の確認が可能です。飛んだヒューズは、一部の金属部が切断されているのがわかります。判断が難しい場合は、正常なヒューズと比較してみるとわかりやすいでしょう。

もしヒューズが正常な状態の場合、原因はヒューズ飛びでない可能性があるため、改めて原因を調べる必要があります。

ヒューズの交換

ヒューズを取り外したあとは、新しいものを同じ場所に差し込むだけで完了です。
しっかりと奥まで差し込むようにしましょう。

動作の確認

最後に動作の確認です。実際にヒューズ飛びによって動作しなくなっている箇所を使用してみてください。無事に交換ができていれば、正常に動作します。

もしヒューズを交換しても動作しない場合は正しくヒューズが取り付けられていないか、他の原因によるトラブルの可能性があります。

ヒューズ交換時の注意点

前述の通り、ヒューズの容量は必ず正しいものを使用してください。小さすぎると電流が流れた瞬間にまた飛んでしまうことがあります。もしくはしばらくは正常に動いているように見えても、すぐに飛んでしまいます。

逆に容量が大きすぎるものの場合も、正常に動作していたとしてもヒューズは正常に機能しません。想定されているよりも大きな電流が流れてより大きなトラブルを引き起こす可能性がありますので絶対に避けてください。

自信がないのであればディーラーやカーショップへ

ヒューズの交換作業そのものはそれほど難しくはありません。ヒューズそのものも簡単に購入可能です。しかしヒューズ飛びにはさまざまな原因があり、根本的な解決ができなければト
ラブルが再発したり、問題が悪化したりしてしまう恐れがあります。

そのためヒューズ飛びの原因に心当たりがない場合や、作業そのものに自信がないのであればディーラーやカーショップ、自動車整備工場などに相談するようにしましょう。

まとめ

ボンネットを開く女性

焦らず対処しよう

ヒューズ飛びは車のトラブルの中でも比較的発生しやすいもののひとつですが、ヒューズ飛びにはいくつかの原因があります。その原因を分析することによって、適切に対処することができます。

ヒューズの交換そのものは自分でも行うことができますし、それほど難しい作業ではありません。しかし原因の特定には専門的な知識が必要ですので、ヒューズ飛びが頻繁に起こる場合や、原因がわからないといったケースでは専門家に相談することをおすすめします。

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