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NOSって何のこと?ワイルド・スピードや実際の使われ方についても解説!

NOSって何のこと?ワイルド・スピードや実際の使われ方についても解説!

映画の『ワイルド・スピード』通称ワイスピでは、NOSという機構が登場します。NOSはワイルド・スピードの魅力の1つにもなっています。そこで今回は、ワイルド・スピードで使われているNOSや実際での使われ方について徹底解説します。

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


「ワイルド・スピード」ってどんな映画?

スポーツカーイメージ

ワイルド・スピードって何?

そもそもワイルド・スピードを見たことがない、知らないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、ワイルド・スピードとはどのような映画なのかについてご紹介します。

アメリカのカーアクション映画「ワイルド・スピード」

ワイルド・スピードは、アメリカのカーアクション映画です。シリーズによってストーリー展開は異なりますが、激しいカーアクションはどのシリーズにも共通しています。

現実では絶対にできない道路交通法を無視した激しい運転が特徴で、車同士の接触なども当たり前に起こります。実写の作品とは思えないほどの非現実的な激しいカーアクションを見ることができるため、多くのファンを熱狂させているのです。

また、登場する車が非常に珍しいという特徴もあります。ワイルド・スピードに登場する車は主人公と同じくらい注目されることが多く、非常に目をひく車が使われていることが多いです。生産台数がわずかしかない車も登場することがあるため、車好きにはたまらないでしょう。

このように、車好きには刺さること間違いなしの映画ですが、車に関する専門用語やマニアにしかわからない車も多数登場します。そのため車にあまり興味のない人は退屈に感じてしまうかもしれません。非常に評価が分かれやすい作品となっています。

シリーズ展開も豊富

ワイルド・スピードは熱狂的なファンが多く、シリーズ展開もされています。現時点ではスピンオフも含めると映画だけで9作品存在し、最新作も今年公開が予定されているなど数あるシリーズ作品の中でもかなりの作品数といえるでしょう。

そんなワイルド・スピードですが、1作品目から見ないとストーリー展開がわからないわけではありません。ストーリーはつながっているため、最初から見たほうが面白いのはもちろんですが、途中から見ても十分楽しめる作品となっています。

その理由が、ワイルド・スピードはシリーズ展開を前提にして制作されていないという点にあります。その話だけで完結するように作品を作っているため、何作品目から見てもある程度は内容を把握できるようになっています。

世界で圧倒的な人気を誇る

ワイルド・スピードは世界で圧倒的な人気を誇ります。日本でも非常に人気は高いのですが、海外では更に人気があります。

アメリカはハリウッド映画を代表するような派手な映画を好む傾向にあり、ワイルド・スピードはまさに派手な映画の代表といえる存在です。今後もますます人気を高めていくでしょう。

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そもそもNOSってなに?

取り外したエンジン

取り外したエンジン

ワイルド・スピードではNOSという機構が登場します。ここでは、NOSがどのような役割を果たしているのかについて解説をしていきます。

車を急加速する装置

NOSとは車を急激にパワーアップさせるための装置です。ワイルド・スピードでは、車が異常な速さで走行していることがありますが、あれはNOSを利用しているからです。

まさに、ロケットのような急加速を実現できる装置なのです。

NOSの仕組み

NOSは正式名称を「ナイトラス オキサイド システム」と言い、これはアメリカのホーリーパフォーマンスプロダクツ社の登録商標となっています。ナイトラス オキサイドとは亜酸化窒素と呼ばれるガスのことであり、これをエンジン内に噴射すると高温で分解されて酸素が発生するので、より多くの燃料を燃焼させることができ、パワーアップになります。

また、高圧状態でタンク内に封入されている亜酸化窒素は、気化する際にマイナス60度の低温になるという特徴があります。そのため、急速に周囲の熱を奪い、空気の圧縮率を上げてパワーを引き出すことが可能になります。

NOSは実際に使われているの?

外車

どんな車に使われてる?

そんなNOSですが、もちろんフィクションの機構ではなく現実にも存在します。しかし、ワイルド・スピードのように急加速を行ってしまったら、スピード違反になることは容易に想像できます。

ここでは、NOSが実際に使われているのかについて解説をしていきます。

NOSはアメリカではメジャー

NOSはアメリカでは非常にメジャーなチューニングとなっています。NOSを搭載するために必要な機構が比較的シンプルなこともあり、かかる費用は20万円ほどとなっています。他にも様々なエンジンチューニングがありますが、NOSはコストパフォーマンスが非常に良いといえるでしょう。

しかし、メリットばかりではありません。亜酸化窒素がなくなるとガスボンベそのものを交換しなくてはいけないため、その都度費用がかかります。ただ、それを差し置いてもアメリカではメジャーなチューニング方法となっています。

また、アメリカはモータースポーツも盛んに行われています。そのため、アメリカではより速度を出したいと考える人が多く、エンジンチューニングを行う人も多くなっています。

このように様々な理由から、エンジンチューニングの一種であるNOSはアメリカではメジャーになっています。

日本ではあまり使われていない

アメリカではメジャーなNOSですが、日本ではあまり使われていません。その理由が「ニトロ」への認識にあります。

NOSが搭載されたエンジンをニトロエンジンと呼んだりすることもありますが、一般的なイメージとしてニトロは爆発するという認識が根付いています。ニトロという言葉は聞いたことがある方は、なんとなく爆発のイメージが思い浮かぶのではないでしょうか。

厳密にいうと、NOSに用いられる亜酸化窒素自体は可燃性ではなく、爆発性もありません。ワイルド・スピードのワンシーンでは、NOSを搭載した車のボンネットが炎上したり、車そのものが爆発したりしています。

それらの演出と、爆薬としても使用されるニトログリセリンのイメージが重なってしまったことで、誤解されている場合もあるようです。ワイルド・スピードはあくまでも映画なので、すべての現象が論理的に正しいというわけではないのです。

もちろん、日本の一般道でワイルド・スピードのような速度で運転をすることはできないでしょう。そういった意味では、NOSを搭載する必要性もありません。ただ、法定速度が定められているのはアメリカも同じです。

アメリカではメジャーであるのに日本ではあまり使われていない最大の理由は、ニトロへの危険意識にあるでしょう。ニトロを搭載してしまうと、万が一爆発してしまうのではないかと不安に感じる人が多いのです。それが理由でアメリカと比べて日本では流行らなかったと言われています。

また、日本はアメリカと比べて国土面積が広くありません。レース用の会場もさほど多くはなく、そもそも法定速度を超えてワイルド・スピードのように爆発的に走りたいと考える人が少ないのです。

そのため、NOSだけではなくエンジンチューニング自体を行う人があまりいません。一般道を見てみると、乗用車に乗っている方がほとんどです。一部の車好きの方しかエンジンチューニングを行わないため、NOSはさほど流行らなかったのでしょう。

車への負担が大きい

エンジンチューニングとは、簡単にいえば車の馬力を上げることです。車の馬力が上がると、車にかかる負担も当然大きくなります。そのまま利用していると、通常の車の寿命よりも早く故障もしやすくなります。

そのため、NOSを始めとしたエンジンチューニングを行う際には、そのパワーに見合う車両側のチューニングを行うことが大切になります。エンジンと車のバランスを保たなくてはいけません。

NOSは爆発的な加速を実現します。制動系のチューニングが甘いと、加速はできても減速ができなくなる可能性もあり非常に危険です。また、コーナリング時の安定性を高めるためにサスペンションのチューニングも欠かせません。

日本でNOSのチューニングをしている人は、これらのチューニングも欠かさず行っています。実際にNOSを搭載している車を見る機会があれば、どのような箇所をチューニングしているのかチェックしてみるのも面白いでしょう。

まとめ

アヴェンタドール

アヴェンタドール

ワイルド・スピードで登場するNOSについて、特徴や実際の使われ方についてご紹介しました。アメリカではメジャーであるものの、日本ではあまり流行しませんでした。しかし実際にNOSを搭載して走ったときの爽快感は格別と言う方もいます。

日本でもレース用の会場は多く存在するので、車を走らせるのが好きという方は、ぜひNOSを搭載してみてください。

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