Bluetoothオーディオトランスミッターとは?
《写真提供:response》セイワ・Bluetooth+FMトランスミッター
Bluetoothオーディオトランスミッターとは、Bluetooth非搭載(未対応)の機器の音声信号をワイヤレスでやりとりできる機器をさします。例えば、本体にBluetooth機能が内蔵されていないテレビや音楽プレイヤーは、直接Bluetoothヘッドホンと接続できません。
そのような場合に、Bluetooth非対応の機器に接続するだけで、ヘッドホンをはじめとした様々なBluetooth機器との音声信号のやりとりを可能にするのが、Bluetoothオーディオトランスミッターです。
その他にも、受信機として使用可能なレシーバー搭載タイプやUSBポートに差し込むタイプなど様々になります。車で使用する場合はというと、FM送信機能が搭載されているタイプなどがあります。
Bluetooth接続とは?
《写真提供:response》エレコム、充電ポートやイコライザー付のブルートゥース搭載FMトランスミッター
そもそもBluetoothとは、近距離間においてのデジタル機器のデータ通信に使用する無線通信技術をさします。例えば、パソコンとキーボードやマウスなどの場合、Bluetooth機能が搭載されていればケーブルなどがなくても接続が可能になります。
同様の無線通信技術であるWi-Fiと比べてみるとその特徴がよくわかります。Wi-Fiは一度に複数の機器(パソコン・プリンター・スマホ・テレビなど)と繋いで利用ができ、通信の速度においても高速で使用できデータ容量が大きい場合でも、スムーズに送受信が可能になります。
対してBluetoothは、基本的に1対1の通信となっており通信が可能な距離もWi-Fiが数10m前後となっているのと比べ、現実的な接続距離は数m~10mほどとなっており近距離の対応となります。速度に関してもWi-Fiに比べて遅く、大きなデータなどには向いていません。
本題である接続については、「ペアリング」を行います。ペアリングとはBluetooth対応機器同士を接続することをいいます。例えば、電話番号などを交換する際にはじめにお互いの番号を交換し登録する必要があるように、お互いのペアリング情報を登録します。
その後、一般的にはお互いの機器をペアリングモードにし自動で検索して接続となります。接続方法はメーカーや機器によって異なるので確認が必要となります。
カーオーディオにBluetoothオーディオを繋ぐ
《写真提供:response》オーディオテクニカ・FMトランスミッター
カーオーディオにBluetoothオーディオを繋ぐ方法としては、3通りの方法があげられます。Bluetooth対応の車であれば、追加の機器は何も用意する必要はありません。メーカーや機種によってペアリングの方法を確認し接続します。
非対応の場合の方法として2つめは、Bluetoothレシーバーを使って接続する方法になります。カーオーディオが非対応となっているので、Bluetoothレシーバーからカーオーディオまでの間はステレオミニプラグ(AUX)ケーブルでつなぎます。
最後に、非対応で尚且つステレオミニプラグ(AUX)も非対応の場合にFMトランスミッターで接続する方法になります。対応デバイスからBluetoothレシーバーの間はBluetooth接続をします。Bluetoothレシーバーからカーオーディオまでの間は、オーディオトランスミッター(FMトランスミッター)を使います。
これによって音楽信号をFMラジオの信号に変換して、ラジオアンテナに向けて出力することになります。カーオーディオのほうでは、FMラジオに切り替えて再生します。
■Bluetoothオーディオで音楽を聴く
《写真提供:response》originalスカイラインクーペ の iPod Bluetooth再生
Bluetoothオーディオで音楽を聴くことができるのは、iPodやiPadなどポータブルオーディオプレーヤー、ウォークマンなど様々になります。上記で説明した通り、一般的にはBluetooth対応機器であればペアリング後は自動的に接続を行うものがほとんどになります。
音質についてはAUXやHDMIのような有線ケーブルと比較すると多少音質はおちますが、操作性や快適性などを考えると車で音楽を流す方法としては最適でしょう。
■Bluetoothオーディオにスマホを繋ぐ
Bluetoothオーディオにスマホを繋ぐことで可能なことは、スマホで再生中の音楽を聴くことができます。スマホがインターネットに繋がっている場合に、各種配信サービス(Spotifyなど)のアプリなどから音楽を流すことができます。
また、ナビなどで使用する際はスマホに着信があるとナビの画面と音声で着信を知らせてくれます。ナビのパネルを操作することで通話が可能になります。(電話をかけることも可)同様に音楽を流す場合もナビのパネルでボリュームや選曲をコントロールできます。
気を付けて頂きたい点は、ハンズフリーで通話ができますが、都道府県によってはハンズフリーの通話であっても運転が禁止されている事があるので注意が必要になります。
最後にスマホとの接続方法をざっくりと説明します。スマホのBluetooth設定を「ON」にします。ナビのメニューからBluetooth設定を選択、「機器登録」でスマホの登録する際に「パスキー」と呼ばれる4桁の数字が出てきますのでスマホ接続時に使用します。
「候補表示」にナビ周辺でBluetooth電波を発している機器が表示されるので、接続するスマホを選択します。その後、認証コードによるペアリングが始まるので、端末に表示される認証コードとナビに表示されるコードが一致している場合は、「はい」を選択します。
機種によっては先ほどのパスキーが必要になることがあるので入力して下さい。これで、接続は完了となります。
Bluetoothオーディオの操作時の注意点
《写真提供:response》Bluetooth対応ワイヤレスFMトランスミッター「JF-BTFM2K」
ここではBluetoothオーディオの操作時の注意点を紹介します。
■複数の機器を同時にペアリングは不可
一般的な機器の場合、カーオーディオなどとBluetooth接続して音楽を再生しているスマホなどの機器に、別のBluetoothヘッドホンなどを接続することはできません。
Bluetoothは基本的に一対一での接続が原則となっているため、ヘッドホンを使いたい場合はカーオーディオなどとの接続を解除する必要があります。
■スマホの充電
スマホの充電が少ない場合、省電力機能などが自動ではたらいてBluetoothがオフになってしまうものもあります。また、バッテリーの消費も通常より早くなってしまうので、充電をしっかり行い対応しましょう。
■設定や登録
ペアリングや登録設定は多少手間のかかることがあります。走行中に行うと危険になります。必ず停車時か出発する前にすませておきましょう。
■履歴
接続履歴は車にも音楽機器にも残ります。レンタカーなどで利用した場合は、接続履歴を消去してから返却しましょう。
まとめ
《写真提供:response》スタンダードタイプ「LAT-FMBTB05シリーズ」(シルバー)
Bluetoothオーディオトランスミッターについての説明と、Bluetoothの接続方法をご紹介しました。これらを上手に利用することで自分の好きな音楽を聴きながら、快適にドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか?