ほんわかした表情のムーヴキャンバス、使い勝手も抜群なんです!
《画像提供:Response 》ダイハツ ムーヴキャンバス
テレビCMや広告でもよく見かけるし、街中でもトコトコ走っていく場面をよく目にするムーヴキャンバス。
前も後ろもパッチリとした丸目基調のデザインや、角が落とされて丸みを帯びたフォルムがかわいらしいですし、2トーンボディカラーの仕様ではちょっとレトロな印象も感じますよね。
しっかり観察しないとわかりにくい部分かもしれませんが、ムーヴキャンバスは、そんなに背が高くないのにスライドドアを備えている異色の軽。
現在軽自動車市場の人気はタントやN-BOXに代表されるスーパーハイトワゴン系に集中していますが、ムーヴキャンバスはそれらよりも少し低めに抑えられた全高が特徴的です。
ムーヴキャンバスをよく見かける人気の理由は果たしてどんなところにあるのか? かわいさだけかと思いきや、実は使い勝手がよく練られた実用性も人気の秘訣なのです。
詳しくご紹介していきましょう。
■タントより背は低くても、室内はまるでミニバン?!
《画像提供:Response 》ダイハツ ムーヴキャンバス インテリア
おおよそ1,700〜1,800mm以上の全高を持つスーパーハイトワゴン系と違い、ムーヴキャンバスは全高を1,655mmに抑えています。見るからに背高のっぽという印象はなく、ちょっと背伸びしているくらいの感覚でしょうか。
しかしムーヴキャンバスは、全高を抑えているとはいえ室内高で1,285mmを確保するなど、その室内のゆとりはもはや軽とは思えないほど。スライドとリクライニングができる後席の足元のゆとりは、大型のミニバンをも超えるほどの広さがあります。
■ニクい収納が満載な室内で、片付け上手になれそう!
《画像提供:Response 》ダイハツ ムーヴキャンバス 置きラクボックス
広々とした車内に荷物が散在してしまわないよう、細やかな配慮の利いた収納が多数用意されている点もムーヴキャンバスの魅力のひとつ。前席周辺のポケットやトレイなどは定番ですが、ムーヴキャンバスで特徴的なのは、リヤシート座面下に隠れている引き出し収納「置きラクボックス」です。
ハンドバッグやお買い物袋など、シートに荷物を置くと運転中に崩れてしまうのが心配だけど、足元に直接置くのはちょっとイヤ。そんなシーンで役立つ置きラクボックスは、運転席に座っていても使いやすく、日常で役立つこと間違いなしでしょう。
■両側パワースライドドアとパノラマモニターで駐車場も安心
《画像提供:Response 》ダイハツ ムーヴキャンバス スマートアシストIII イメージ
クラス初となる両側スライドドアの採用によって、狭い駐車場での乗り降りも安心です。お子様やご高齢の方の乗り降りが楽なだけでなく、予約ロック機能付きの両側パワースライドドアを採用しているので、ちょっとした荷物の出し入れも楽々。
さらに、オプションではありますが、ダイハツ初となる「パノラマモニター」が用意されているので、狭い道でのすれ違いや駐車だってなんのその。最小回転半径も4.4mと小回りが利くので、どんな場面でも安心してドライブができそうです。
■安全性能も低燃費も忘れてません!
《画像提供:Response 》ダイハツ ムーヴキャンバス スマートアシストIII イメージ
近年の車らしく、予防安全装備も大充実。車両や歩行者を検知して自動ブレーキをかけてくれるなどのサポート機能がまとめられた「スマートアシストIII」は、全グレードで標準装備されています。
さらに上位グレードにはハンドルを切った方向を明るく照らしてくれるかしこいヘッドライト、「AFS」が装備されているなど、軽自動車の枠を超えた充実装備がムーヴキャンバスの自慢です。
広々室内の大柄なボディながら燃費性能もしっかり考慮されており、より実燃費に近いとされるWLTCモード燃費で20.6km/Lを2WD車が記録しているなど、どんどんドライブに出かけても節約できそうです。
ムーヴキャンバスのラインナップをまとめてみた
そんな魅力的なムーヴキャンバス、カタログを開いてみると、グレード数がとんでもなく豊富なことに気付かれることでしょう。
ちょっと圧倒されてしまいそうなほどに揃えられたそれぞれのグレードの特徴を、わかりやすく解説していきます。
■まずは基本の標準グレード!「X“SA III”」と「G“SA III”」
ダイハツ ムーヴキャンバス X”SA III”
ムーヴキャンバスの中で最も基本となるのが、最廉価グレードであるX“SA III”と、上級グレードであるG“SA III”です。
最廉価グレードとなるX“SA III”ですが、グレード名の「SA III」が示すようにスマートアシストIIIは標準装備されますし、廉価仕様では省かれがちな運転席シートリフターやチルトステアリング、オートエアコンやキーフリーシステムなどの豪華装備まで備わるので、これで充分!という方もいらっしゃることでしょう。ただし、X“SA III”には、先ほどご紹介した「置きラクボックス」が備わらない点は注意が必要です。
上級グレードとなるG“SA III”になると、UVカットのみだったフロントドアガラスがスーパーUV&IRカットガラスに進化したり、AFS機能付きのLEDヘッドランプなどの上級装備も揃います。XとGの税抜価格差はたったの8万円。それならちょっと贅沢しちゃおうかな、という気にさせてくれますね。
■ひとつ上行くキュートさ「メイクアップ リミテッド」「メイクアップVS」
《画像提供:Response 》ダイハツ ムーヴキャンバス G”メイクアップVS SA III”
2021年3月現在、「X“メイクアップ リミテッド SA III”」、「G“メイクアップ リミテッド SA III”」、特別仕様車「G“メイクアップVS SA III”」の3種類が設定されている「メイクアップ」系は、ムーヴキャンバスの中でも人気の仕様。
前後バンパーやボディサイドに華やかなメッキモールが備わるなどエクステリアに専用意匠が加わるほか、ボディカラーとマッチしたインテリアアクセントカラーが内装に加わることで、より高度なトータルコーディネートを感じさせる仕上がりになっています。
特別仕様車となる「G“メイクアップVS” SA III」では、人気の2トーン仕様ボディカラー「ストライプスカラー(ホワイトルーフ)」、運転席シートヒーターなどの快適装備をまとめた「ウォームパック」が標準装備化されており、よりスキのない豪華仕様となっています。
細かな部分では、標準仕様の「メイクアップ リミテッド」では助手席側カップホルダーのみにあしらわれていたアクセントカラーが、「メイクアップVS」では運転席側カップホルダーにも備わるなどマニアックな違いも。オーナーだけが気付く優越感ポイントですね。
■クールな黒も映える!「ブラックインテリア リミテッド」「ブラックインテリアVS」
《画像提供:Response 》ダイハツ ムーヴキャンバス G”ブラックインテリア リミテッド SA III” インテリア
こちらも2021年3月現在、「X“ブラックインテリア リミテッド SA III”」、「G“ブラックインテリア リミテッド SA III”」、特別仕様車「G“ブラックインテリアVS SA III”」の3種類が設定されている「ブラックインテリア」系は、文字通り黒基調のインテリアカラーが特徴的な仕様です。
標準仕様ではベージュ色となるシート、ドアライナー、オーディオパネル、ハンドルなどが黒基調に切り替えられることで、一気にシックでクールな印象のインテリアに早変わり。色調の違いだけでなくハンドルは革巻になるなど手触り面での違いもあり、乗り込むたびに特別な黒を実感できることでしょう。
特別仕様車となる「G“ブラックインテリアVS SA III”」では、インテリアともマッチする「ストライプスカラー(グレールーフ)」、運転席シートヒーターなどの快適装備をまとめた「ウォームパック」が標準装備化されており、お買い得感があります。
細かな部分では、「ブラックインテリアVS」ではシフトノブが本革仕様となる点も見逃せません。運転する際には必ず触れる部分だけに、他のグレードのオーナーが羨む部分かもしれません。
■ライバルに差をつける差し色!「ホワイトアクセント」「ブラックアクセント」
《画像提供:Response 》ダイハツ ムーヴキャンバス G”ホワイトアクセントVS SA III”
ご紹介してきた「メイクアップ リミテッド」仕様と「ブラックインテリア」仕様をベースにして設定される特別仕様車が「G“ホワイトアクセントVS SA III”」と「G“ブラックアクセントVS SA III”」です。
グレード名の示す通り、ホワイトとブラックのアクセントカラーをエクステリアにあしらった両車は、これまでご紹介してきたムーヴキャンバスとはガラッと異なる印象が持ち味。
ホワイトアクセントは、ベース車のメッキ部分がパールホワイトで塗装される点が大きな特徴で、よりキュートな印象が強められています。ボディカラーはモノトーン仕様のみの設定となっていますが、フロントグリルがパールホワイトで塗り分けされ、ホワイトのピンストライプが加わることで、一目で違いが分かる特別感が嬉しいですね。
《画像提供:Response 》ダイハツ ムーヴキャンバス G”ホワイトアクセントVS SA III”
反対にブラックアクセントは、一気に精悍な印象が増した仕上がりに。ブラック塗装仕上げとなるフロントグリルやホイールキャップによって、軽自動車で流行しているカスタム系のイカツさとは違う、落ち着いたクールさが持ち味ですね。
どちらもウォームパックが標準装備されるほか、ホワイトアクセントでは運転席側カップホルダーのアクセント色追加、ブラックアクセントでは本革シフトノブの追加がされるなど、装備も充実していて選びやすくなっています。
ダイハツ ムーヴキャンバスのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,655mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,455mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 920kg | |
燃費 | WLTCモード:20.6km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリン 658cc | |
エンジン最高出力 | 38kW(52PS)/6,800rpm | |
エンジン最大トルク | 60N・m(6.1kg・m)/5,200rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | CVT | |
新車価格 | 1,380,000円(消費税抜) |
結局どのムーヴキャンバスを選ぶ?おすすめグレードはこれだ
ご予算が許すなら、ぜひおすすめしたいのは特別仕様車の「VS」シリーズ。運転席シートヒーターなどの快適装備は人気のオプションですし、元から備わっているVSシリーズを選んでおけば間違いはありません。
その中でも、甘さが際立つ他のグレードに比べてクールな印象の「G“ブラックアクセントVS SA III”」は、ムーヴキャンバスの中でも異色の存在ですので、よそのムーヴキャンバスと被りにくくて愛着が増すかもしれませんね。
メッキパーツの煌めきやアクセント色は必要ないという方なら、標準グレードのX“SA III”がおすすめ。この使い勝手の良さにしてリーズナブルすぎる価格なので、お好みのアルミホイールに履き替えるなど、カスタムする資金も残しておけそうです。
【2021年最新】ムーヴキャンバス 新車・中古車価格まとめ
《画像提供:Response 》ダイハツ ムーヴキャンバス
ムーヴキャンバスの新車価格は、グレード展開が豊富なのでちょっと身構えてしまいますが、実は価格帯としては大きな変動がありません。
2021年3月現在の税抜新車価格では、エントリーグレードとなるX“SA III” 2WDが130.0万円、トップグレードとなるG“メイクアップVS SA III” 2WDとG“ブラックインテリアVS SA III” 2WDで148.0万円となっており、上位グレードの豊富な特別装備を選んでもまだまだリーズナブルさが感じられます。
4WDが11.5万円高で全グレードに設定されている点も嬉しいポイント。積雪地方にお住まいの方なら、積極的に選んでおきたいところですね。
人気のスーパーハイトワゴンが、上位グレードでは税抜価格でも200万円に届こうかという高価格帯に移行していることを考えれば、ムーヴキャンバスの使い勝手の良さと充実の標準装備で約150万円という価格はかなりお手頃感がありますよね。
ブラックインテリアやツートンのボディカラーなどは標準グレードでもオプション選択できるので、他の装備はいらないけどここだけは外せない!というワガママにも幅広く対応。選ぶ悩みがますます深まってしまいそうですね。
《画像提供:Response 》ダイハツ ムーヴキャンバス G”メイクアップ リミテッド SA III” インテリア
人気のムーヴキャンバスは、中古車市場での在庫数もズバ抜けて多いので、欲しい仕様が探しやすくなっている点もポイント。2021年3月現在、なんと2,500台あまりの中古車在庫を確認することができます。
税込中古車本体価格平均では140.5万円と、大幅に新車時から値下がりしている印象はないものの、デビューが2016年とやや古いこともあって、2016年式のものでは50万円台から探すことも可能となっています。
新車と違って、お好みのオプションや仕様などを自由に選びにくいところは中古車のネックではありますが、節約したお金で豊富に用意されているアクセサリーなどを利用して、自分仕様のキャンバスに仕立てあげるのも楽しそう。
ムーヴキャンバスは外観がデビュー当時から変わっていないので、中古車であっても古びた印象を受けない点は隠れたポイントでしょう。
まとめ
《画像提供:Response 》ダイハツ ムーヴキャンバス
ダイハツの隠れた実力派、ムーヴキャンバスについてご紹介してきました。
扱いやすさ、実用性、安全性、その上かわいさまで兼ね備えたムーヴキャンバスは、ライバル不在の独特のキャラクター。見た目買いしてもよし、スライドドアの使い勝手で選んでもよし、ムーヴキャンバスを選べば、きっと後悔しないカーライフが遅れることでしょう。