トップへ戻る

軽本格スポーツカー、ホンダ ビート|その魅力、中古ビートの注意点は?

軽本格スポーツカー、ホンダ ビート|その魅力、中古ビートの注意点は?

1990年代に発売され、ひっそりと消えていったホンダのビートは、軽自動車といえども走りの楽しさで類を見ないほどのモデルです。軽自動車では初となるミッドシップオープン2シーターで、自然吸気でも64PSという高出力。この記事では、小さなスポーツカーであるビートの魅力や中古車情報をご紹介します。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • MOTA 車買取
  • カービュー査定

ホンダ ビートの魅力

《写真提供:response》ホンダ ビート

ビートの魅力を簡単にいうならば、軽自動車規格でも立派なスポーツカーだということ。軽自動車の歴史を振り返ると、1990年に軽自動車規格が改定され、新規格に沿った高性能な軽自動車が多数リリースされます。

その中に専用のミッドシップレイアウトを採用したホンダのビートが含まれていました。日本車の中で特に低い車高で室内は非常に狭く、ドライビングに特化したモデルとなっています。

ホンダはビートをスポーツカーと呼びませんでしたが、その魅力となるポイントはスポーツカーの要素を含んでいます。

軽自動車初のミッドシップ2シーターオープン

1990年に発表された初代NSXはミッドシップレイアウトの後輪駆動スポーツカーでしたが、翌年の1991年に世界初となるフルオープンモノコックボディでミッドシップレイアウトのモデルとして登場します。

ボディはオープンボディ専用設計となり、高い強度を誇るAピラーなど、頑丈な設計となっており軽自動車としては異例なほどの剛性でした。

フロントフードは前ヒンジで開くので、見た目も往年のスポーツカーと同様です。立体感がある造形が施されているボンネットも美しいデザインでした。

他にも前後異径タイヤが装着されていたり、40mmという非常に短いストロークのマニュアルトランスミッションのシフトレバーなど、本格的なスポーツカーに求められる要素が組み込まれています。

NAエンジンで高出力

エンジンも自然吸気ですが、高出力を発生させるものです。搭載される3気筒のE07Aエンジンは、アクティやトゥデイなどに搭載されているものと形式名は同一ですが、専用設計のパーツが組み込まれています。

3連スロットルや負荷に応じて2つの燃料噴射制御マップを使い分けることによるハイレスポンス・エンジンコントロールシステム「MTREC」などが装備されたことで、NAエンジンでも自主規制枠の64PSを発生させました。

また最高出力も8,100rpmで発生させるため、タコメーターのレッドゾーンが8,500rpmからとオートバイのような高回転のエンジンです。

高出力を誇るエンジンに組み合わされるのは、5速MTのみでした。AT仕様を用意するのではなく、心地よい変速を楽しめるMTのみなのも本格スポーツカーらしいポイントです。

ホンダ ビートの特徴とは

ホンダ ビート

ビートの特徴には、軽自動車として数少ないミッドシップ2シーターであること、またF1テクノロジーが搭載されて、スポーティに走行できることなどがあります。

F1テクノロジーが搭載されている

世界初のミッドシップフルオープンモノコックボディを持っている軽自動車として、ターボに頼ることなくエンジンの出力を高めています。

鋭いエンジンレスポンスを達成するために、ホンダのF1テクノロジーからフィードバックされたハイレスポンス・エンジンコントロールシステム「MTREC」を組み込みました。

吸気効率を向上させ、スロットルの動きに鋭く追従してくれるMTRECに注目してみましょう。一般のエンジンは単ボアのスロットルボディを備えますが、ビートのエンジンには各気筒にそれぞれスロットルバルブを設置しました。

これによりスロットルボア径を拡大させ、各気筒間の吸気干渉を抑えます。またエアクリーナー兼用大容量チャンバーが搭載されおり、3連スロットルの優れた吸気効率を引き出す設計となっています。まさにホンダスピリットが詰まったエンジンといえるでしょう。

安定性があるミッドシップレイアウト

軽自動車では稀なミッドシップエンジンで後輪駆動のモデルとなり、操縦安定性が優れていたのが特徴です。前後の重量バランスやサスペンションのセッティングが工夫されているだけでなく、4輪ディスクブレーキも採用されていました。

コンパクトなボディでも重心高が440mm、前後重量バランスは1名乗車時で43:57という理想的なバランスです。

前155/65R13・後165/60R14の異なるサイズのタイヤを組み合わせることで、運動性能を高めました。

ミッドシップレイアウトではどうしても俊敏な回頭性が特徴の半面、後輪が滑ってスピンしてしまうというイメージがあります。しかしビートは太い後輪が装着されているので、アクセルを踏んでもしっかりと路面をとらえてくれるのです。

軽自動車初のSRSエアバッグ

軽自動車初の技術が多数搭載されているビートですが、その中でもSRSエアバッグを軽自動車として初めて設定していた点も注目のポイントです。走行性能だけでなく、軽自動車でも衝突安全性を高めていました。

ホンダ ビートの中古車情報

ホンダ ビート

ビートの中古車情報を見ていきましょう。

2021年3月時点でのレスポンス中古車検索では、138件の検索結果がありました。価格帯は以下のようになっています。

【ビートの中古車相場】

21.5万円~242万円

※2021年3月時点 レスポンス中古車検索より

生産終了から年数が経過しているモデルですので、安く購入できるモデルならコンディションに注意が必要です。

一方で車体のコンディションがよい車体は、当時の新車販売価格をはるかに上回る200万円を超えるものも販売されています。

特に後継車ともいえるS660が販売されたことで、ご先祖のビートが評価されて相場が上がりました。極端に相場が上がったわけではありませんが、やはり中古車相場は上昇したのです。

車体価格が50万円を下回るような車体は、走行距離が多くなったり、コンディションが悪くなるので、70万円から100万円がボリュームゾーンです。

中古でビートを購入するときの注意点

ホンダ ビート

中古でビートを購入するときの注意点を見ていきましょう。年数が経過しているというだけでなく、軽自動車ということもあり、くたびれた車体が多いので購入の際には注意が必要です。

中古車のコンディションに注意

そもそも中古車のコンディションには注意しましょう。たとえば、年数が経過したエンジンの場合にはオイル消費することもあります。現代の車ではオイル消費することはほとんど考えにくいので、オイル消費していることに気が付かないこともあります。

エンジンをオーバーホールしたり、リビルドエンジンに載せ替えるとコンディションの心配が要らなくなりますが、費用の負担が多くなるのが懸念点です。

エアコンのコンプレッサーや電装品、さらにソフトトップなどもコンディションを見ておきたい部品です。ホンダのビートを欲しいと思っているなら、できる限りコンディションのよい車体を見つけたいもの。

整備されている車なら安心

車体価格が高めて販売されていても、整備されている車であれば安心して乗れるでしょう。トランスミッションのオーバーホールが行われていたり、ソフトトップの交換、故障しやすいECUなどが部品交換されているなら、安心して乗れます。

これらの整備記録があるならば、年数が経過した車体でも比較的故障のリスクも少なく乗れるでしょう。ビートを整備することができ、コンディションを見分けられるお店を見つけることも大切ですね。

ビート補修部品が再販されている

2017年にビートの純正補修パーツが再販されています。通常の車と比較して、残存台数が圧倒的に多いといわれているビートは、オーナーに大切にされているのです。残存台数が多いということは、必要となる部品も多いということ。

エンジンやブレーキ周りの走行に必要なパーツだけでなく、車体を綺麗に保つためのパーツも需要があったようです。

【無料】ガリバーにビートの中古車探しを依頼する

まとめ

軽自動車でも本格的なスポーツカーのようなビート。高い出力を誇るエンジンや、独特のミッドシップレイアウトはその魅力を高めています。今でも数多くの台数が残っているので、当時の走りを体感することができるでしょう。

中古車を購入するときには、コンディションのチェックや購入後の整備を徹底するなら、ビートの走りのよさを楽しめるでしょう。

車をローンで購入するなら?カーローン申込ランキング

  • MOTA 車買取
  • カービュー査定

関連する投稿


【2025年最新】新車で買える!おすすめMT車(マニュアル車)メーカー別全まとめ

【2025年最新】新車で買える!おすすめMT車(マニュアル車)メーカー別全まとめ

最近では年々その数を減らしながらも、スポーティな走りや「車との一体感をより感じやすい」「運転感覚を楽しみやすい」として、一部のユーザーから熱烈な支持を受けるMT車(マニュアル車)。そんな根強い人気もあってか、各メーカーにはわずかながらにMT車(マニュアル車)のラインアップが残っています。この記事では、新車で購入可能な現行車種のMT車(マニュアル車)をメーカー別に紹介します。スポーツカーや、SUV、軽自動車など、意外とバラエティ豊富な車種が生き残っていますので、お気に入りの1台を見つけてみてください。


ホンダ新型SUV「エレベイト」が世界に先駆けインドで発表!日本への導入は?

ホンダ新型SUV「エレベイト」が世界に先駆けインドで発表!日本への導入は?

2023年6月6日に、ホンダのインド法人「ホンダ・カーズ・インディア」は、新型ミッドサイズSUV「エレベイト」を世界初公開しました。これまでにその名前が登場することはなかった、全く新しい車名の車ですが、どのようなモデルなのでしょうか。また日本導入はあるのでしょうか。


【2023年】ホンダの現行スライドドア車まとめ!人気のミニバンと軽に注目

【2023年】ホンダの現行スライドドア車まとめ!人気のミニバンと軽に注目

日々のカーライフで便利に使えるスライドドア。ファミリーだけでなくビジネス向けの車でも人気の装備となっており、その便利さはお墨付きです。ホンダのスライドドア車は、乗り降りのしやすさや荷物の積み下ろしのしやすさはもちろんながら、ホンダらしい細やかな工夫もたくさん詰まっています。魅力的なホンダの現行スライドドア車をまとめましたので、ぜひ車選びの参考にしてみてください。


釣りに行くならこの車!おすすめグッズ5選&おすすめ車種10選

釣りに行くならこの車!おすすめグッズ5選&おすすめ車種10選

釣り人の「足」として欠かせないアイテムが「車」!車釣行派であれば愛車にさまざまなグッズを備えておくことで、快適かつ便利に釣行を楽しむことができますよね。そこで今回は、そんな釣行車に備えておきたい「おすすめグッズ5商品」と「釣り用におすすめの10車種」を紹介します!


【スライドドアのコンパクトカー】おすすめ車9選!使い勝手良く家族も喜ぶスライドドア車、厳選しました

【スライドドアのコンパクトカー】おすすめ車9選!使い勝手良く家族も喜ぶスライドドア車、厳選しました

軽自動車~コンパクトカーに至るまで、スライドドアが搭載されている車種は幅広く存在していまう。値段も大抵は200万円以下、スライドドアでユーティリティが高くて…。今回はそんなオススメのコンパクトカーのスペック&価格を一挙ご紹介いたします。


最新の投稿


ミツオカ新型「M55」公開!250台限定の「1st Edition」

ミツオカ新型「M55」公開!250台限定の「1st Edition」

ミツオカは2025年3月27日、ハッチバック「M55 1st Edition(エムダブルファイブ ファーストエディション)」を公開。2026年の生産販売予定台数250 台の正式発売に先駆けて同日より全国のミツオカ取扱拠点にて先行予約の受付を開始しているといいます。


免許不要でおしゃれに乗れる!MOVE.eBike(ムーブ・イーバイク)のオススメ最新車種を解説!

免許不要でおしゃれに乗れる!MOVE.eBike(ムーブ・イーバイク)のオススメ最新車種を解説!

MOVE.eBike(ムーブ・イーバイク)は、街乗り、通勤、アウトドアなど多様なシーンでスタイリッシュかつ快適な移動を実現する日本発の​折りたたみ式電動アシスト自転車(E-Bike)です。本記事では、MOVE.eBike(ムーブ・イーバイク)のラインアップや特徴、購入方法まで解説します。これから電動アシスト自転車の購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで電動アシスト自転車選びの参考にしてくださいね。


シトロエン新型「C4」発表!扱いやすいコンパクトハッチにマイナーチェンジ実施

シトロエン新型「C4」発表!扱いやすいコンパクトハッチにマイナーチェンジ実施

Stellantisジャパンは2025年3月27日、シトロエンのCセグメントハッチバックモデル「C4(シーフォー)」のマイナーチェンジモデルを発表しました。同日より、全国のシトロエン正規ディーラーで、販売が開始されています。


グラフィットの電動バイク「GFR-02」の価格や評判について解説

グラフィットの電動バイク「GFR-02」の価格や評判について解説

グラフィット(glafit)の電動バイク「GFR-02」は、小型で折り畳みができるので、通勤や通学で気軽に乗れて、途中で電車やタクシー・バス移動をする際にも積み込めるといった「都合のいい」使い方ができる特徴があります。本記事では、グラフィットが製造・販売している電動バイク「GFR-02」などラインアップの紹介をはじめ、価格やスペックについて詳しく解説します。また、ユーザーの口コミ・評判についても紹介しますので、電動バイクの購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。


レクサスRX:快適性、安全性、そして環境性能。全てを満たす次世代SUV

レクサスRX:快適性、安全性、そして環境性能。全てを満たす次世代SUV

レクサスRXは、高級クロスオーバーSUVの先駆けとして、洗練されたデザイン・上質なインテリア・そして卓越した走行性能で、ラグジュアリーSUV市場を牽引してきました。現行モデルは、快適性、安全性、環境性能を高い次元で融合。先進の安全技術「Lexus Safety System+」や、ハイブリッドモデル、プラグインハイブリッドモデルなど、次世代のSUVに求められる要素を全て満たしています。 この記事では、RXのエクステリアデザイン、インテリア、走行性能、安全性能、そして環境性能について詳しく解説。オーナーが語るRXのある暮らしや、RXがどんな人におすすめなのかもご紹介します。


MOTA 車買取