売れまくりの「ヤリスファミリー」、基本情報をチェック
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリス(右)、ヤリスクロス(左)
5ドアコンパクトハッチバックの「ヤリス」、コンパクトSUVの「ヤリスクロス」、スポーツハッチの「GRヤリス」と、ヤリスの車名を持つ3台で構成される「ヤリスファミリー」は、日本国内の新車販売台数ランキングを席巻しています。
普通車としては2020年暦年と2020年度のどちらともで販売台数首位を獲得しており、2021年に入ってからも7月まで首位を独走しているヤリスファミリーは、2020年に登場して以降、知らぬ人はいないほどの車名へと急成長しました。
そんなヤリスファミリー、一体どこがそこまでの魅力なのでしょうか? ファミリーそれぞれにはっきりとした個性と強みがありますので、それぞれご紹介していきます。
■ヤリス:ベーシックながら完成度高し!ファミリーの基本
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリス
トヨタ ヴィッツとして1999年にコンパクトカークラスに革命を起こしてから20年あまり、それまで海外仕様向けに用いられていたヤリスという車名に国内でも統一され、コンセプトがガラッと変わったのが「ヤリス」です。
最もベーシックな5ドアコンパクトカーという立ち位置でありつつ、先代であるヴィッツやライバル車と比べても明確にスポーティでシャープなイメージに生まれ変わったヤリスは、実用性と趣味性、さらにお求めやすさまで含めた高次なバランス感覚が魅力的です。
特にヤリスは、小型車向けの新プラットフォーム「GA-Bプラットフォーム」を初採用するなどしており、コンパクトながらしっかりとした乗り味と高い走行性能、優れた乗り心地が大きな特徴。その特徴は、自動車の本場である欧州でカーオブザイヤーを受賞したことからも伝わってきますよね。
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリス
よりシャープなイメージに転換されたエクステリアですが、インテリアはヴィッツの伝統を受け継ぎ、賢い収納が満載の使い勝手がうれしいところです。
さらに新たに前席それぞれが車両外側に回転するので乗り降りがしやすい「ターンチルトシート」や、運転席の前後スライド位置を記憶させておくことができるので便利な「運転席イージーリターン機能」など、どちらもトヨタ初という画期的な仕組みが用意されるなど、毎日使う車だからこそうれしい気遣いもヤリスの特徴でしょう。
それだけでなく、シリーズの中でも最も軽量かつコンパクトという特徴を活かし、ハイブリッド車は世界トップクラスの低燃費も実現。最も低燃費なグレードではWLTCモード燃費で36.0km/Lと、なんとハイブリッド専用車のプリウスを凌ぐ低燃費が実現されている点も、ヤリスの高い経済性を支えています。
トヨタ ヤリスのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,940mm×1,695mm×1,500mm | |
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ホイールベース | 2,550mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,060kg | |
燃費 | WLTCモード:35.8km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリンハイブリッド 1,490cc | |
エンジン最高出力 | 67kW(91PS)/5,500rpm | |
エンジン最大トルク | 120N・m(12.2kgf・m)/3,800-4,800rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 59kW(80PS) | |
モーター最大トルク | 141N・m(14.4kgf・m) | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | |
新車価格 | 1,936,364円(消費税抜) |
■ヤリスクロス:SUVにもヤリスの風、都会派な佇まい
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリスクロス
基本的にはコンパクトハッチバック車やコンパクトセダンにつけられてきたヤリスという車名ですが、2020年に初登場したのがSUVのヤリス、「ヤリスクロス」。ヤリスとも共通性を感じさせつつ、独自性もしっかり感じさせる上手いさじ加減の都会派SUVで、一躍人気車種となっています。
ヤリスシリーズの販売台数の半数近くをヤリスクロスが担っているとされており、新入りながらヤリスシリーズの躍進を大いに支えているということになりますね。
SUVブームということもあって、市場にはすでにライバルが多数。そのためヤリスクロスは、コンパクトなサイズながらより洗練されたイメージと、クラスを超えた豪華装備の数々を武器として確立しており、なかなか直接的なライバルが浮かびにくいような孤高の存在となっています。
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリスクロス
国内市場向けには5ナンバーサイズにギュッと凝縮されたヤリスと異なり、ヤリスクロスはより伸びやかな3ナンバーボディを採用。そのおかげもあって、前席重視の姿勢が鮮やかなヤリスと違って後席も使い勝手が良いほか、荷室容量もクラストップレベルと余裕があります。
SUVらしいアクティブな使い方にもしっかり対応する懐の深さが、ヤリスクロスが登場するや否やヒットした理由のひとつでしょう。
ややヤリスより上級扱いということもあって、全車で電動パーキングブレーキを標準装備していたり、まだまだコンパクトクラスでは採用の少ないパワーバックドアが用意されていたりと、より大型のSUVからダウンサイズしても不満の出ない充実の商品性も、ヤリスクロスの特徴です。
トヨタ ヤリスクロスのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,180mm×1,765mm×1,590mm | |
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ホイールベース | 2,560mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,170kg | |
燃費 | WLTCモード:30.2km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリンハイブリッド 1,490cc | |
エンジン最高出力 | 67kW(91PS)/5,500rpm | |
エンジン最大トルク | 120N・m(12.2kgf・m)/3,800-4,800rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 59kW(80PS) | |
モーター最大トルク | 141N・m(14.4kgf・m) | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | |
新車価格 | 2,176,364円(消費税抜) |
■GRヤリス:ラリーウェポンを公道で味わう贅沢!
《画像提供:Response 》トヨタ GRヤリス
先代までと異なり海外向けも含めて5ドア専用となったヤリスに代わって、新たに3ドアのスポーツ担当となったのが「GRヤリス」。これまでも欧州仕立てのスポーティグレード「RS」がヴィッツに設定されていたこともあるものの、GRヤリスは、ヤリスの1グレードでは片付けられないような本気のスポーツカーとなっています。
よりお求めやすい1.5リッターエンジンとCVTに前輪駆動を組み合わせたRSグレードもあるものの、注目は272PSを発揮する1.6リッター直列3気筒ターボエンジンと専用のスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を組み合わせたパワートレイン。ヤリスが参戦し続けているWRCのようなラリー競技にもそのまま出場できるかのような、公道では持て余すほどの高性能です。
さらに、3ドアのボディは後半部から標準のヤリスとは大きく異なる寝かせられたルーフラインや張り出したフェンダーを持つなど、WRC参戦のホモロゲーションモデルとして、実戦で勝つための工夫がさまざまな部分で見られるのも、ファンの心をくすぐる部分ですよね。
《画像提供:Response 》トヨタ GRヤリス
残念ながら2020年の開発期間をコロナ禍が直撃したこともあってか、当初予定されていたGRヤリスによる2021年シーズンからのWRCデビューは中止となっており、今年も旧型ヤリスベースのラリーカーが使用されているのですが、それでもトヨタが本気を出して作ったラリーウェポンを公道で味わうことができるというのは、限られたオーナーだけが楽しめるこれ以上ない贅沢といえるでしょう。
ここまで競技意識で作られたGRヤリスながら、新型車らしくトヨタセーフティセンスがメーカーオプション設定されており、選択すればプリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロールが利用できてしまうというのも、これまた贅沢ですよね。
RSは200万円台に抑えられているものの、ターボエンジンとGR-FOURを備える上位グレードでは300万円台後半から400万円台と、ヤリスらしからぬ価格とはなっているGRヤリス。しかしその内容を思えばバーゲン価格と思えるほどで、ここまでのハードコアモデルながら販売は好調のようです。
トヨタ GRヤリスのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,995mm×1,805mm×1,455mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,560mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 1,280kg | |
燃費 | WLTCモード:13.6km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリンターボ 1,618cc | |
エンジン最高出力 | 200kW(272PS)/6,500rpm | |
エンジン最大トルク | 370N・m(37.7kgf・m)/3,000-4,600rpm | |
駆動方式 | 四輪駆動(4WD) | |
トランスミッション | 6速MT | |
新車価格 | 4,145,455円(消費税抜) |
ヤリスファミリーの魅力はどこにあるのか?徹底解説
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリス
ヤリスファミリーの3台をご紹介してきましたが、それぞれの特徴はさておき、ヤリス全体として統一された魅力がしっかりあることにもぜひ注目しておきたいところです。
ヤリスファミリーに共通の魅力を、詳しくご紹介していきます。
■洗練の内外装デザイン
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリス(手前)、ヤリスクロス(奥)
ややボテっとした印象もあったヴィッツに比べ、贅肉が削ぎ落とされたシャープさと、ふくよかな曲面が組み合わされたスポーティかつ洗練されたデザインは、ヤリスファミリー全体に共通する大きな特徴です。
実用性重視で箱っぽくなりがちなコンパクトカーながら躍動感を感じさせるヤリス、輸入車のようなオーラがあるヤリスクロス、競技向け車の迫力と上質感を両立したGRヤリスと、それぞれ方向性は異なっているものの、洗練されたデザインが採用されている点は共通していますよね。
エクステリアだけでなく、インテリアも広々感のあるデザインとふくよかな曲線が多用されており、ゆったりと落ち着ける空間が実現されています。毎日運転することも多いコンパクトクラスの車だけに、重要視したいところですよね。
■充実の安全装備
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリス アドバンストパーク機能
先進の安全装備は高級大型車のみの特権で、小型車は旧型システムで我慢、なんて時代はもう終わりを告げており、ヤリスファミリーは小型ながら最新鋭の予防安全システムと運転支援システムが幅広く標準装備される点も特徴的です。
特に、プリクラッシュセーフティの交差点右折時シーンでの対向車や対向方向からの横断歩行者への対応はトヨタとしても初採用であり、まさに最新鋭のシステム。街中での交通事故リスクを低減してくれるので、ヤリスファミリーのような性格の車に備わっていると非常に安心感がありますね。
さらにこちらもヤリスへの搭載がトヨタ初の設定だったのが、面倒な駐車シーンでもドライバーが担当するのはシフト操作のみで、アクセル・ブレーキ・ハンドル操作まで車任せにできる「トヨタ チームメイト(アドバンストパーク)」。
区画線がある駐車スペースへの対応はもちろん、自宅の駐車スペースなど線がない場所でもメモリ機能で使用ができるのは世界初のことで、コンパクトカーだからといって装備をいたずらに削らないトヨタのヤリスへの本気度が感じられますね。
■リーズナブルな価格設定
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリスクロス
これだけの魅力的な車ながら、幅広い価格設定によってリーズナブルさも感じられる点がヤリスファミリーの大きな特徴です。
ヤリスでは最廉価グレードならなんと税抜で120万円台から、ヤリスクロスで160万円台から、GRヤリスで240万円台からという価格設定は、魅力的な商品性を思えばバーゲン価格といえるでしょう。
もちろん最廉価グレードではトヨタセーフティセンスが備わらないなど、現実的には少し選びにくさもある点は注意が必要ですが、ひとつ上の選びやすいグレードであってもまだまだお買い得感が感じられます。
【ガチンコ対決】ヤリスファミリー各車をライバル車と比較
■トヨタ ヤリス vs ホンダ フィット:両極端なキャラクター
ホンダ フィット クロスター
トヨタとホンダ、それぞれが主力とするコンパクトカーの2台であるヤリスとフィットが、それぞれ同じ2020年にフルモデルチェンジで生まれ変わったことはまだ記憶に新しいですよね。
明確にスポーティでシャープな印象にイメージチェンジしたヤリスとは正反対に、フィットは先代のシャープさが抑えられ、よりゆったりとしたシンプルなデザインを特徴としています。また、ヤリスクロスほどのSUV感ではないものの、アクティブな雰囲気の「クロスター」グレードも人気です。
キャラクターラインが減ったフィットのフォルムはより伸びやかな印象で、各ピラーが細く設計されていることで室内からの見晴らしも良好です。
センタータンクレイアウトなど実用性に優れたゆとりの室内空間というフィットの特徴は受け継ぎつつ、スタイルや装備の好みに合わせて5タイプから選べる幅広いラインナップを用意するなど、ホンダらしい独創性も感じられますね。
乗り込んで走り出してもその印象は変わらず、ガッチリとしてキビキビと走れるヤリスと、ゆったりと落ち着いた印象のフィットと、そのキャラクターはもはや両極端といえるかも。
コンパクトカークラスながら、お好みに合わせてここまで個性の異なる車が選べるというのは、幸せなことといえそうです。
ホンダ フィットのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,995mm×1,695mm×1,540mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,530mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,190kg | |
燃費 | WLTCモード:28.6km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンハイブリッド 1,496cc | |
エンジン最高出力 | 72kW(98PS)/5,600-6,400rpm | |
エンジン最大トルク | 127N・m(13.0kgf・m)/4,500-5,000rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 80kW(109PS)/3,500-8,000rpm | |
モーター最大トルク | 253N・m(25.8kgf・m)/0-3,000rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | |
新車価格 | 1,925,000円(消費税抜) |
■トヨタ ヤリスクロス vs 日産 キックス:「買い」はどっち?
日産 キックス
ライバル車多数のコンパクトSUVクラスの中でも、サイズ的にヤリスクロスとかなり近い存在となるのが日産 キックス。国内では2020年に販売が開始されたこともあって、ヤリスクロスと比較検討している方も多いかもしれません。
ハイブリッドだけでなく1.5リッターガソリンエンジンも選択できるヤリスクロスと異なり、キックスに設定されているのは1.2リッターハイブリッドの「e-POWER」のみ。先行して発売されている海外向けではガソリン車もあるのですが、あえてラインナップを絞り込んでの投入となりました。
国内ではまだまだ新型車ですが、海外では現行型キックスのデビューは2016年とベテラン級。世界初公開の場となったブラジルでは、なんと2016年のリオデジャネイロ五輪のオフィシャルカーとしても採用されていたとのことです。
国内仕様向けにはプロパイロットを標準装備するなど改良が入っているものの、コンパクトクラスでも採用が広がるヘッドアップディスプレイの設定がないなど、室内の仕立てなどはやや古さも感じられるかもしれません。
またキックスは事実上、上級グレード扱いのXのモノグレード設定となっており、e-POWER専用ということも相まってエントリー価格でも税抜で250万円台からとかなりお高め。さらに、同じくe-POWER専用モデルになったノートには4WD仕様も設定されるのに対し、キックスでは2WD仕様しか選択ができません。
ヤリスクロスと比べると、より上級な装備が勢揃いするハイブリッドZグレードでもまだキックスのXグレードより安いほか、ハイブリッドでも4WDが選べるなど、少なくともカタログ上ではキックスの劣勢が目立ちます。
日産 キックスのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,290mm×1,760mm×1,610mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,620mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,350kg | |
燃費 | WLTCモード:21.6km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリンハイブリッド 1,198cc | |
エンジン最高出力 | 60kW(82PS)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 103N・m(10.5kgf・m)/3,600-5,200rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 95kW(129PS)/4,000-8,992rpm | |
モーター最大トルク | 260N・m(26.5kgf・m)/500-3,008rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | - | |
新車価格 | 2,509,000円(消費税抜) |
■トヨタ GRヤリス vs スズキ スイフトスポーツ:ホットハッチ対決!
スズキ スイフトスポーツ
GRヤリスで注目のターボエンジン搭載グレードは、より廉価なRZグレードでも税抜で360万円からという価格設定で、コンパクトカーとしてはかなりお高め。その点、1.5リッターエンジンとCVT、FF仕様となるRSグレードなら税抜で約241万円からと手が届きやすくなります。
そんなGRヤリス RSグレードでも、超絶コスパのスズキ スイフトスポーツと並ぶと価格面では歯が立ちません。スイフトスポーツはモノグレード設定で、MTとATで価格に細かな違いはあるものの、どちらも税抜価格で180万円台と、200万円を大きく下回るリーズナブルさ。さらに、GRヤリスのRSグレードでは選択できないマニュアルトランスミッションが選べるところもポイントです。
さらに、GRヤリスでは数十万円のメーカーオプションである予防安全装備ですが、スイフトスポーツならスズキセーフティサポートが標準装備される豪華っぷりで、スズキセーフティサポートをレスオプション選択すれば税抜価格は170万円台まで下がるなど、一見コスパでは勝ち目がないように思われます。
しかし、GRヤリスのRSグレードは、パワートレインこそより地味な仕様となっているものの、専用の3ドアボディや18インチのスポーツタイヤとアルミホイール、カーボンルーフにアルミ製のボディパネルと、上位グレード譲りの豪華装備が備わっている点を忘れてはいけません。
GR専用ライン「GRファクトリー」にて生産される組み付け精度の高さもあって、GRヤリスは乗り込むだけでもガッチリとした剛性感が感じられるはず。電動パーキングブレーキが備わるなど日常使いにはむしろRSグレードの方が適している面も多く、その走り味も高く評価されています。
数十万円分の価格差をどう見るかではありますが、GRヤリス随一のバーゲン価格仕様であるRSグレードも、独自の魅力が満載です。
スズキ スイフトスポーツのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,890mm×1,735mm×1,500mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,450mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 970kg | |
燃費 | WLTCモード:17.6km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンターボ 1,371cc | |
エンジン最高出力 | 103kW(140PS)/5,500rpm | |
エンジン最大トルク | 230N・m(23.4kg・m)/2,500-3,500rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | 6速MT | |
新車価格 | 1,834,000円(消費税抜) |
まとめ
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリス
ヤリスファミリーそれぞれの特徴と、ライバルと比較しての強みや弱みをご紹介してきました。普通車国内販売で首位を継続して獲得し続けるほどの人気の理由がきっとお分かりいただけたのではないでしょうか。
これまでヴィッツといえば人気ゆえに街中でもカブりまくり!という点が気になっていた方もいるかもしれませんが、新たにSUVのヤリスクロス、スポーツハッチのGRヤリスとファミリーが増えたことで、ヤリスの魅力はそのままに選択肢が広がった点が嬉しいポイントですね。
よくある質問
■ヤリスファミリーとは?どの車のこと?
トヨタのラインナップ中でヤリスの名前を持つ車のことで、国内向けとしてはコンパクトハッチバックの「ヤリス」、コンパクトSUVの「ヤリスクロス」、スポーツハッチバックの「GRヤリス」の3台が挙げられます。
■ヤリスファミリーは、どの車がどれくらい売れてるの?
2021年上期の記録としては、ヤリスが約49%、ヤリスクロスが約46%、GRヤリスが約4%程度の販売台数比率となっているようです。ベーシックなヤリスの人気は侮れないものの、ヤリスクロスの好調な売り上げが、ヤリスファミリーの国内販売を支えているという面もありそうですね。