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車のコーティングとワックス、どう違う?それぞれ費用や耐久性で比較

車のコーティングとワックス、どう違う?それぞれ費用や耐久性で比較

洗車は面倒だけど、愛車のピカピカな状態はできるだけ長く保ちたいもの。キレイなボディを維持しやすくなる方法といえば、自分で施工ができるワックスと、プロに頼むのが一般的なコーティングがあります。どちらにもメリットとデメリットがあるので、実際にあなたの愛車にはどちらがぴったりなのか、事前にしっかり検討しておきたいところ。かかる費用やかかる手間など、それぞれを詳しく比較していきます。

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花粉、黄砂、水アカ、小傷… 車のボディにはたくさんの敵が

洗車後にピカピカになった愛車のボディは、見ているだけで気分が良くなってくるものですよね。見た目のツヤ感だけでなく、車を乗り降りする際に手に触れるボディ部分のスベスベした感触なども、洗車後の密かな楽しみという方も多いのではないでしょうか。

しかし、ピカピカ状態のボディを長期間維持するのは、なかなか難しいもの。雨が降ったあとには細かな汚れがボディに残りがちですし、鳥のフンなどがついていると、精神的にもダメージが大きいですよね。また季節によっては花粉や黄砂など、よりシビアなダメージを与える汚れも気になるところです。

これらの汚れは、ボディの美観を損ねるだけでなく、放置していると塗装膜を傷めて不可逆的なダメージを与えてしまうこともあるという点も厄介なポイントです。

とはいえ、汚れがつくたびに本格的な洗車をするというのも非現実的といえるでしょう。キレイな状態のボディを保つためには、洗車だけでなくその後の「コーティング」や「ワックス」が必需品と言えそうです。

洗車をすることによる「洗車傷」もダメージ大!

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汚れを落とすための洗車が傷を増やしてしまう?! 悲しいことですが、気をつけていても、洗車の際に細かな傷がボディについてしまうことは少なくありません。長年お乗りの車では、遠目で見ればキレイなボディであっても、近くで見ると細かな線傷が無数に入っているということもしばしばです。

乗り始めてから年数が経った愛車のボディカラーに、新車の時の深みが感じられなくなってきて、なんとなくくすんだ印象がするなら、表面の細かな傷が影響しているかもしれません。

車をキレイに保つために頻繁に洗車をしていると、知らないうちにボディの塗装面を傷めてしまっているかもしれませんね。

ツヤめくボディを長期間維持するなら、コーティング?ワックス?

イメージ

洗車後のツヤを長持ちさせる定番アイテムといえば「ワックス」がありますが、近年では「コーティング」を利用している方も多いようです。

それらの違いをご紹介しつつ、メリットとデメリットなどを比較していきますので、どちらがあなたにぴったりかぜひ検討してみてください。

そもそもコーティングとは?ワックスとは?

ボディ表面をコートするのだから、ワックスも含めて「コーティング」なんじゃないの?とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、一般的にはコーティングとワックスとははっきりと線引きがされています。

具体的な違いをご紹介していきます。

コーティングは、塗装膜の上にガラス系素材などで硬く薄い保護層を作る

一般的には「コーティング」と呼ばれるものは、ボディの塗装膜表面に硬く薄い保護層を作るものを指します。コーティングの保護層には、多くの場合では樹脂系やガラス系など、塗装表面への密着性がよくワックスよりも耐久性のあるものが用いられます。

近年ではDIYで施工ができるコーティング剤も広く発売されており、これらは樹脂系の成分のものがほとんど。施工性がよく、簡単にコーティングが可能です。

コーティングは、ワックスと比べると保護層が長く持続するものも多いほか、熱や紫外線などにも強いことなどがコーティングの特徴といえます。

当然ながら保護層を分厚く施工したり、保護層に特殊な素材を用いることで耐久性が上がれば、より深いツヤが実現できるほか、保護効果が長続きします。そのため、コーティング専門店でプロが用いているものは、ガラスやセラミックなど、施工にテクニックが必要ながらツヤ感や耐久性により優れた素材が多くなっています。

ワックスは、塗装膜の上にロウなどを塗り広げて保護膜を作る

《画像提供:Response 》固形ワックス ソフト99 激防水

一般的に「ワックス」と呼ばれるものは、ボディの塗装膜表面に薄く付着させるという点ではコーティングと同様ですが、ロウ(蝋)を塗り広げて薄い保護膜を作るものを指します。主に「カルナバロウ」がツヤをもたらす成分として用いられます。カルナバロウは、ブラジルロウヤシの葉から得られるロウです。

ワックスは固形タイプで販売されることが多く、スポンジなどに適量とり、ボディ表面に塗り広げた後で拭き上げるという2ステップでの施工が一般的です。あまり見かけませんが、液体タイプのワックスや、クロスで塗り広げるだけで施工完了する商品も存在します。

ワックスは、カルナバロウの配合量などに応じて製品ランクが分かれます。石油系溶剤にカルナバロウを配合したタイプは伸びがよく、傷消し効果を持つなど高機能なものが多いです。カルナバロウの配合量が上がれば上がるほど、施工性が悪化するものの高級とされ、正しく施工を終えると独特なツヤの深さがあり、コーティング車のツヤとは一味違うと感じる方も少なくありません。

カルナバロウは天然のロウの中で最も硬いとはされますが、それでもコーティングと比べると持続期間が短めな製品も多め。効果を維持させるにはより頻繁に施工することが必要となりがちです。

コーティングとワックス、メリットとデメリットやコストで比較

コーティングのメリットとデメリット

《画像提供:Response 》トヨタ GRエアロスタビライジングボディコート

コーティングは、塗装面を保護する効果の持続期間が長めな点が大きなメリットといえるでしょう。コーティング剤の成分によっても異なるものの、一般的に耐久性に劣るとされるが施工性に優れている樹脂系コーティングでも、ボディ保護の効果は数ヶ月間持続するとされるものが多いです。

コーティング専門店などでプロが施工するものなどでは、ツヤや水はじきが数年単位で持続するとされるものも多く、一度施工すればメンテナンス頻度が極めて低く済む点はコーティングの大きな特徴です。汚れがついてしまった場合も、軽い洗車だけでスッと落ちる気持ちよさが長続きしてくれるでしょう。

また、熱や紫外線に強く、近年では小キズを熱で自己修復できるものも登場しているなど、保護性能の高さもコーティングのメリットといえそう。

デメリットとしては、1回ごとの施工にかかる費用が高くつきがちなことが挙げられます。高性能で高耐久なコーティングでは、軽自動車サイズであっても10〜20万円程度かかるものも。もちろん格安に自分で施工できるものもありますが、ワックスの価格の安さ、1缶で何台分も塗布可能なコストパフォーマンスには、なかなか太刀打ちできないでしょう。

また、コーティングは保護層に耐久性がある分、適切に汚れや小傷などを除いてからの施工でないと、それらを抱き込んだまま長期間にわたってボディ表面に残ってしまうということにもつながりかねません。完璧な仕上がりを求めるなら、施工にノウハウが求められる点もデメリットといえそうです。

ワックスのメリットとデメリット

ワックスは、なんといっても1回施工するコストがかなり安上がりで済むことが大きなメリットでしょう。耐久性をセールスポイントにしたワックスなら、樹脂系のコーティング剤よりもボディ保護性能が長期間持続すると謳うものもあるなど、性能面でも侮れません。

また、施工の際は、意外とラフな作業でもツヤ感が美しい仕上がりを実現しやすい点もワックスのメリットでしょう。コーティング剤は塗りムラができやすいものもあるなど、ノウハウが求められる場合もありますが、ワックスは、塗り込みと拭き上げという2段階の作業が面倒ではあるものの、仕上がりが安定している印象があります。

ただし、数年単位で保護性能が持続するガラス系などのコーティング剤に比べると、保護性能を維持するためには何度も再施工が必要な点は、ワックスの大きなデメリットといえそうです。小傷などへの耐性も、ワックスのほうが弱めです。

さらに、ワックス施工時の塗り込みと拭き上げという2ステップの作業が億劫に感じる方も少なくないことでしょう。特に拭き上げ作業時には力が入ってしまいやすく、ゴシゴシと磨いていると実はボディに小傷をつけてしまっていた、なんてこともありそうな点にも注意が必要です。

見逃せない!コーティングとワックス、コスト感はどう違う?

《画像提供:Response 》乾燥ブース イメージ

ワックスは、実売価格で1缶500円から2,000円程度のものが一般的です。高額なものでは1缶数万円程度のものもあるなど、価格帯が幅広くなっています。多くの商品で施工後は1〜2ヶ月程度は効果が実感できる場合が多く、お乗りの車のサイズや施工頻度にもよりますが、一度購入すれば数年単位で使用することができるものもあります。

コーティングは、成分によってもコスト感が大きく異なります。施工が簡単でカー用品店などでも手に入れやすい樹脂系のものでは、実売価格で1ボトルが1,000円から3,000円程度と、ワックスよりはやや高めのものが一般的です。より高度な保護性能を謳うものなどでは1ボトルで数万円程度のものもあるなど、こちらも価格帯が幅広くなっています。

樹脂系コーティング剤は、多くのものが2〜3ヶ月程度の効果持続を謳っているほか、重ね施工を勧めるものもあります。廉価な商品では、ワックス同様に1〜2ヶ月程度の効果しか実感できない場合もあるようです。

ご自分で施工せず、コーティング専門店などに施工を依頼する場合は、お乗りの車のボディサイズや施工するコーティングの性能によっても大きくコストが異なってきます。おおよその相場感としては、スタンダードクラスのコーティングでも1回5〜10万円程度が一般的。ハイエンドなコーティングでは、施工に20〜40万円程度かかるものもあります。

一見ギョッとしてしまう金額ではありますが、この金額には塗装表面の調子をあらかじめ整える研磨作業など、プロによる下地処理が含まれていることも多いようです。ハイエンドなコーティングでは施工後の仕上がりや耐久性に優れていますが、スタンダードなコーティングをより短いスパンで施工することもできるなど、どの程度の保護性能や耐久性を求めるかによって価格帯を選ぶことができます。

結局、どっちがおすすめ?愛車にまつわるシーン別で考えよう

BMW i ソーラーパネル付きカーポートコンセプト

お乗りの車の保護にコーティングを用いるのか、それともワックスを用いるのかを決める際に重視したいポイントとしては、お乗りの車の保管状況が挙げられそうです。

普段から青空駐車している車なら、雨や紫外線への耐久性が高めなコーティングを利用すると効果的にボディ保護ができるだけでなく、洗車も楽になるかもしれません。普段はガレージにしまっている車なら、ワックスをこまめに施工しなくても長期間保護効果が実感できるかもしれませんね。

また、お乗りの車が新車でまだ塗装面にダメージが少ないなら、プロによるコーティングの強固な保護能力を利用することで、長期間にわたって美しいボディを維持することも考慮しておきたいところです。

新車状態でのコーティングなら施工料金がやや安上がりになる場合もあるほか、コーティングを継続利用していれば、お乗り換えの際に下取り価格が上乗せされる場合もあります。

まとめ

プロスタッフ グラシアス 施工イメージ

コーティングとワックスの違いや、どちらがどんな利用シーンにマッチしているかをご紹介してきました。

長く大事に乗り続けたい愛車なら、ボディの状態もベストを保ちたいものですよね。値は張るものの耐久性に優れたコーティング、格安で保護ができるワックス、お好みに合わせてそれぞれ利用していくことで、ツヤツヤのボディを楽しみましょう。

よくある質問

コーティングをすればずっとノーメンテでいいの?

ガラスコーティングなどは、サービスによっては表面の状態を整えるなどのメンテナンスを年1回程度行うことが推奨されているものもあります。ノーメンテ状態でも数年の耐久性があるとされるものを選べば、長い間ツヤが楽しめそうですね。ボディに汚れが付いたら軽く水で流すなどの洗車は、コーティング車でも当然必須です。

ワックスって乾いた後の拭き取りが面倒。どうにかならないの?

近年非常に人気となっているのが、液体タイプの簡易コーティング剤。洗車後に濡れた状態のボディに吹き付けてそのまま拭き上げるだけという、作業方法が簡単なものも多いので、短時間で施工が可能です。また、塗り広げるだけで施工が完了するワックスも販売されていますので、それらを利用することもできます。

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