人気の「トヨタ ハリアー」、豊富すぎるグレード選びが難しい!
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー ハイブリッドZ ”レザーパッケージ”
世界的人気のSUVは、もちろん日本でも販売好調。中でも大きめのボディサイズをものともせず売れているのが「トヨタ ハリアー」です。
やや高めの車高でSUVらしいタフさも演出されつつ、流麗なラインで都会派のエレガンスも感じさせるハリアーは、高級クロスオーバーSUVの元祖のような存在。現在販売されている4代目モデルでは、これまで以上に高級感が向上しており、非常に好調な売れ行きを示しています。
そんなハリアー、人気を反映してか非常に豊富な数のグレードが用意されており、いざ選ぼうにもどのグレードを選べばいいのか分からなくなりそう。
この記事では、各グレード間の装備の差をご紹介していきますので、ご自分にぴったりなのがどのグレードが、ぜひチェックしてみてください。
ハリアーのグレード間での装備差、部位別にまとめてみた
■まずは、ハリアーの全グレードを整理!全20通りから選べます
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー ハイブリッドG
ハリアーのラインナップは非常に豊富で、合わせて20種類もの組み合わせが用意されています。
まずはグレードで、廉価な順から「S」「G」「G“レザーパッケージ”」「Z」「Z“レザーパッケージ”」の5通りが用意されています。続いてパワートレインは、2.0リッターガソリンエンジンと2.5リッターガソリンハイブリッドの2種類があり、全てのグレードとパワートレインの組み合わせで二輪駆動と四輪駆動を選ぶことができます。
そのため、組み合わせとしては全20通りのバリエーションがあることになります。
グレード間の装備差はあるものの、基本的にはどのグレードも高級感のあるデザインや走行性能は同一で、しっかりリサーチをしていないとどのグレードがいいのか選ぶのが難しい印象もあります。お好みの仕様をしっかりと見極めて、ご自身のカーライフに最適なハリアーを選びたいところですね。
ここからは、気になるグレードごとの装備の違いを部位別に詳しくご紹介していきます。
■【ホイール】最大で19インチ!タイヤ代を節約するならどのグレード?
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー ハイブリッドZ 19インチホイール
ハリアーの外観上でグレードの違いがはっきりと分かるのがタイヤとホイールのサイズ。各グレードごとに異なる上、オプションでより大きなサイズのものを選択することもできません。
もっとも径が大きいのは「Z」系の19インチで、アルミホイールは高輝度シルバー塗装仕上げ。そこから「G」系で18インチの切削光輝+ダークグレーメタリック塗装仕上げ、「S」で17インチのシルバー塗装仕上げと続きます。記事後半に「G」と「S」の画像がありますので、参考にしてみてくださいね。
上位グレードの19インチは、なかなかの偏平率ということもあり見た目はかなりシャープ。ですが、後々タイヤ交換の際には、タイヤの価格がかなりお高めになってしまうかもしれません。また、スタッドレスタイヤなどの価格も、17インチの方が割安となっています。
■【外装】意外と見た目の差は小さめで、廉価グレードが高コスパ?!
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー ハイブリッドZ
タイヤサイズ以外の部分では、外観でのグレード差は細かな部分に留まります。おそらくもっとも印象的な差はヘッドライトで、「S」のみ3灯式LED、それ以外のグレードではLEDデイタイムランニングランプ搭載で目力が強まったプロジェクター式LEDとなるので、夜間だけでなく昼間でも存在感が増しています。
また、「S」では前後バンパーのメッキガーニッシュが省かれていたり、アウトサイドドアハンドルがボディ色仕上げとなっていたりと、細かな部分ながら意外と目立つ差もつけられています。
最上級グレードの「Z」系にはリヤウィンドウ両端まで届こうかというハイマウントストップランプと上部がカラー仕上げのリヤルーフスポイラーという独自装備もあり、「G」以下の短めなハイマウントストップランプと全面ブラック塗装のリヤルーフスポイラーとは、細かな部分ながら差別化がされています。
■【内装】レザパケの豪華装備が凄い!大きく差がつくのは「S」のみ
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー ハイブリッドZ”レザーパッケージ” インテリア
ハリアーの高級感が際立つ内装が、「G」と「Z」に設定される「レザーパッケージ」。その名の通りシート表皮がレザー仕上げになるほか、運転席だけでなく助手席もパワーシート仕様にアップグレードされたり、ステアリングヒーターに前席の快適温熱シートとベンチレーション機能まで標準装備となるので、一段上の快適性が実現されています。
非レザーパッケージのグレードでは「G」と「Z」は装備内容が近く、差があるのはカラーヘッドアップディスプレイや一部イルミネーションの有無、ナビの有無程度。大きく差がつく印象なのは「S」で、ファブリックシートと、加飾が廃されたシンプルなインテリアで、印象が意外と大きく異なります。
ドライバーの視界の中では、メーターパネルの違いが大きめ。「G」系と「Z」系では7.0インチと大きめなマルチインフォメーションディスプレイが備わるのに対し、「S」ではカラーながら4.2インチと画面が小さめになるので、ちょっぴり寂しい印象ですね。
■【安全装備】全車セーフティセンスは標準、後方の危険に強い「Z」系
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー ハイブリッド メーターパネル
ハリアーは最廉価の「S」まで含めた全車で「トヨタセーフティセンス」を標準装備。プリクラッシュセーフティ機能はもちろん全車速追従機能付のレーダークルーズコントロールなどの運転支援機能もしっかり備わりますので、どのグレードでも安心感のあるドライブができます。
ただし、「S」では他グレードとヘッドランプが異なるので、部分遮光に対応したアダプティブハイビームでなくハイ/ロー切り替えのみに対応したオートマチックハイビームとなり、夜間の視認性ではやや見劣りする印象はあります。
また「Z」系では、他グレードではメーカーオプション扱いのパーキングサポートブレーキ(後方接近車両)+ブラインドスポットモニターが標準装備されるという違いも。死角になりやすい後方の安全性が、より高められています。
■【パワートレイン】ガソリンとハイブリッド、細かな装備差に注意
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー ハイブリッド エンジンルーム
基本的に、パワートレインによる装備差がほとんどないハリアーですが、細かな部分ではガソリン車とハイブリッド車で装備が異なっています。
もっとも顕著な違いとなるのが、メーカーオプション設定されるアクセサリーコンセントで、ガソリン車がAC100V・100W仕様のコンセントとなるのに対し、ハイブリッド車はAC100V・1,500W仕様と、災害時などの停電時でも消費電力の大きな電気製品を動かせるパワフルさがあります。
ガソリンのあるかぎり、電気がしっかり使えるというのはかなり心強い存在。高機能な分ハイブリッド車でのオプション価格はお高めではありますが、ぜひ備えておきたい装備の一つでしょう。
■【ナビ・オーディオ】ディスプレイオーディオと豪華ナビ、差額に注目
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー T-Connect SDナビゲーションシステム
ハリアーの室内でモダンさを強調する特徴的な装備といえば、「Z」系でのみ標準装備、「G」系でメーカーオプション設定される「T-Connect SDナビゲーションシステム」でしょう。12.3インチのウルトラワイドディスプレイは高精細で、さまざまな情報を一気に表示できる点が見どころです。
「Z」系では標準装備となるT-Connect SDナビゲーションシステムは、「G」系では税抜34万円近い高額オプション。この点を考えれば「G」系と「Z」系の差額は意外と小さい印象もありますね。
「Z」系以外でも「ディスプレイオーディオ」が標準装備され、Bluetoothを利用したハンズフリー通話やオーディオ再生、Apple CarPlayやAndroid Autoを活用したスマートフォン連携などは利用が可能です。
ズバリ、ハリアーの「ちょうどいい」おすすめグレードはどれ?
■価格は二の次!高級感を存分に味わうなら…「Z“レザーパッケージ”」
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー ハイブリッドZ ”レザーパッケージ”
ハリアーらしい高級感のある内外装の仕立てを存分に味わいたいなら、選ぶべきは当然最上位の「Z “レザーパッケージ”」。ハイブリッドのE-Fourを選択しておけば、ハイブリッドならではのスムーズな乗り味に、4WDの安心感も味わうことができます。
「Z」比で30万円近く、「G“レザーパッケージ”」比では50万円近くも値段が上がる「Z“レザーパッケージ”」ですが、向上する室内装備の数々や、「G」系比では大画面ナビが標準装備される違いを考えると、意外と納得の行きやすい価格設定なのではないでしょうか。
■コスパも気になるなら…上質装備がおトクに揃う「G」がおすすめ
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー ハイブリッドG
ハリアーの高級感は味わいたいけど、しっかりコスパも追求したいとお考えなら、ちょうどいいグレードは「G」かもしれません。税込価格でもガソリン車で300万円台前半、ハイブリッド車でも400万円以下に収まる「G」は、ライバルのSUVと比較してもかなり競争力のある価格設定となっています。
「G」でも装備は充実しており、室内の上質な仕立てをしっかりと味わえますし、外観でも廉価グレード然とした印象はなく、かなりのマニア以外では「Z」と見分けのつかない高級感があります。満足感の高いお買い得グレードをお探しなら、「G」がおすすめです。
■最廉価「S」で、カジュアルなハリアーライフも楽しそう!
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー ハイブリッドS
ガソリン車では税込価格でもなんと300万円切りと、驚異的な低価格設定となっている「S」なら、カジュアルにハリアーを楽しむカーライフが実現しやすくなっています。内外装の装備差は付けられているものの、シャープなエクステリアデザインや、TNGAによる高度な走行性能を他グレード同様に堪能することができるでしょう。
同じトヨタ車でも、最廉価グレードでは安全装備が削られていたりと選びにくいモデルもあることを思えば、ハリアーの「S」の充実装備は選びやすさが光ります。ハイブリッド車でも税込350万円台スタートで、手が届きやすくなっていますね。
まとめ
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー ハイブリッドZ
トヨタ ハリアーのグレードによる違いをご紹介してきました。
素晴らしい高級感のあるフォルムを持つだけに、外観での差はあまり目立たない印象。安全装備も含めて全ラインナップで非常に充実した装備を持っているハリアーは、どのグレードを選んでもきっと大満足のカーライフが送れることでしょう。
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よくある質問
■ハリアーのグレードは何種類あるの?
2021年12月現在、トヨタ ハリアーには廉価な順から「S」「G」「G“レザーパッケージ”」「Z」「Z“レザーパッケージ”」の5グレードがあり、それぞれにガソリン車とハイブリッド車、2WDと4WD/E-Fourが用意されていますので、総勢20通りの選択肢があることになります。
■ハリアーのグレード差、見た目で分かるものなの?
トヨタ ハリアーはグレード間の装備差は数多くあるものの、エクステリアに限って言えば、最廉価グレードと最上位グレードとの差はホイールサイズの違いやヘッドライトの内部形状の違い、メッキパーツの有無など細かな部分にとどまります、かなりのマニアでないと気付けないかもしれませんね。