マツダの魅力を濃縮!「マツダ CX-5」は魅惑のオトナSUV
《画像提供:Response 》マツダ CX-5 フィールドジャーニー
独特の感性とこだわりの車づくりで定評のあるマツダですが、近年はSUVのラインナップを大幅に強化しており、国内向けだけでもサイズ別に5車種ものSUVを展開しています。
そんな充実のマツダSUVの中でも、高級感と使いやすさが高度にバランスされた「マツダ CX-5」は、定番の車種として人気の一台です。
CX-5の優れた乗り心地や操縦性能は、マツダの革新的な新世代技術群「SKYACTIV(スカイアクティブ)」の真髄がしみじみと感じられるような、SUVらしからぬ心地よさ。これまで運転の楽しさにあまり興味がなかった方をもドライブの虜にしてしまうほどの魅力が備わります。
力強いクリーンディーゼルや、高度な四輪駆動制御などといった定評のある技術は、SUVでこそ重宝されるものも多数。CX-5は、マツダの魅力をとことん楽しむことができる車の筆頭といえるかもしれませんね。
2021年11月には大幅改良を受け、これまで以上に魅力を増しているCX-5。愛車候補として検討中の方なら、その燃費性能が気になっている方も多いはず。
この記事では、カタログ燃費や実燃費をチェックしつつ、ライバル車種との比較なども通して、CX-5の燃費情報を詳しくご紹介していきます。
■知ってました?「スカイアクティブ」を世に広めたのはCX-5
マツダ CX-5(初代 海外仕様車)
エンジンからトランスミッション、プラットフォームに至るまで、マツダの車づくりを大きく進歩させた合言葉が「SKYACTIV」。2010年に発表されたこの名称が付けられた新世代技術群は、国内外で非常に高い評価を得ています。
SKYACTIV技術を市販車として初採用した車はコンパクトハッチバックのデミオで、モデルライフ途中の改良での登場となりました。しかし、ガソリンエンジンとディーゼルエンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーまで、全面的にSKYACTIV技術を採用した初のモデルは、2012年発売の初代CX-5でした。
中でも注目は、クリーンディーゼルの「SKYACTIV-D」。国内乗用車での販売は極めて稀なディーゼルエンジンながら、複雑な後処理なしにキレイな排気を実現したことで、SUVらしい力強い走りとエコ性能を両立することに成功したSKYACTIV-Dは、現在でもCX-5の看板エンジンとなっています。
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■さらに洗練!ライバル不在の「大人」なエクステリア
《画像提供:Response 》マツダ CX-5 エクスクルーシブモード
「足し算」のデザインが全盛の自動車業界において、シンプルながら躍動感を感じさせるマツダの「魂動デザイン」を採用したCX-5は、SUVらしいしっかりとした存在感を持ちつつ、都会的な印象も併せ持つ、深みのあるエクステリアデザインを持ちます。
2021年の改良では、今後登場するモデルへの展開拡大も予想されるオーバル形状の4灯モチーフをヘッドランプとテールランプに用いるなど、新鮮な印象も加味。より大人な雰囲気を極めたエクステリアに進化しています。
■進化したマツコネに注目!上質なインテリア
《画像提供:Response 》マツダ CX-5 フィールドジャーニー インテリア
水平基調ですっきりとしたデザインと、上質な素材の数々が見どころのCX-5のインテリアは、クラスを超えた高級感が感じられます。新たに10.25インチという大画面タイプも用意された「マツダコネクト」のセンターディスプレイが存在感を発揮していますね。
頭上と足元にゆとりのある室内空間はそのままに、改良で追加された新特別仕様車「フィールドジャーニー」では、ライムグリーンのアクセント色をシートのパイピングやエアコン吹き出し口に配するなど、これまでにない遊び心のあるカラーコーディネートも見られます。
■快適性と運転の楽しさを両立した乗り心地
《画像提供:Response 》マツダ CX-5 エクスクルーシブモード インテリア
ドライバーやパッセンジャーが車内で快適に過ごせるCX-5は、シートに座ってみるだけでもそのこだわりが伝わるはず。背骨がS字の自然なカーブを描く着座姿勢は疲れにくく、車と一体化するような上質な乗り心地が楽しめます。
もちろん、乗り心地だけを重視した仕上がりではなく、ドライバーが運転を楽しめるマツダならではの運転感覚も追求。剛性に優れたボディ構造や絶妙なサスペンションセッティングで、どっしりとした直進性やカーブでもグラつかない安定感を実現しています。
■個性豊かなバリエーションも増えて、さらに選びやすく!
《画像提供:Response 》マツダ CX-5 フィールドジャーニー
これまで以上に個性的なバリエーションが豊富になった点も、改良されたCX-5の見どころです。
ナッパレザーシートや本杢のインテリアパネルなど最上級の高級感を備えて人気の「エクスクルーシブモード」と、ダークトーンが精悍な「ブラックトーンエディション」が継続設定されるほか、新たに「フィールドジャーニー」「スポーツアピアランス」の特別仕様車2種類が加わっています。
中でもフィールドジャーニーは、オフローダーイメージを醸し出すアクティブな仕上がり。車内外でライムグリーンのアクセントが印象的なほか、オールシーズンタイヤを標準装着していたり、国内CX-5中で唯一「マツダインテリジェントドライブセレクト(Mi-Drive)」に「オフロードモード」が設定されていたりと、メカ面の特別装備も見どころです。
マツダ CX-5のスペックはこちら
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,575mm×1,845mm×1,690mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,7000mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,690kg | |
燃費 | WLTCモード:16.6km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ディーゼルターボ 2,188cc | |
エンジン最高出力 | 147kW(200PS)/4,000rpm | |
エンジン最大トルク | 450N・m(45.9kgf・m)/2,000rpm | |
駆動方式 | 四輪駆動(4WD) | |
トランスミッション | 6速AT | |
新車価格 | 3,230,000円(消費税抜) |
マツダ CX-5の燃費情報を総まとめ!おすすめグレードは?
マツダ CX-5 スポーツアピアランス
CX-5の魅力をご紹介してきましたが、やはり実際に購入を検討する際に気になるのは燃費性能ですよね。ここからは、CX-5の燃費性能を詳しく見ていきましょう。
まずは、カタログ燃費値です。新車販売されるすべての乗用車のカタログに表示されている「WLTCモード燃費」を確認することによって、おおよその燃費性能を把握することができます。
現行モデルのCX-5のWLTCモード燃費は、パワートレイン種類の多さもあって非常に細かく分かれています。
基本的にはエンジン種別が2.0リッターガソリンと2.5リッターガソリンと2.2リッターディーゼルの3種類、駆動方式が2WDと4WDの2種類、トランスミッションは6速ATが基本ですがディーゼル車では6速MTも選択できるので、燃費値は大まかに8通りに分類されます。詳細は下記の表もご参照ください。
中でももっとも低燃費なのはディーゼルの6速MTを組み合わせた2WD仕様で19.5km/L。同4WD仕様で18.7km/Lもなかなかの低燃費ですが、ディーゼルに6速ATを組み合わせた仕様になると、2WDでも17.4km/L、4WDでは16.6km/Lと、やや燃費値が落ち込みます。
ディーゼルのAT車、さらに上位グレードのみで選択ができる「i-ELOOP(アイ イーループ)」は、減速時に回収したエネルギーを車両装備品の電力に充てることで、オルタネーターによる発電頻度を下げるシステム。装着車ではわずかにカタログ燃費値の改善が見られますが、オプション価格は税抜6万円と安くなく、コスパに劣る印象です。
ガソリン車は、ハイブリッドシステムを持たないことを思えば順当な印象ですが、もっとも低燃費な2.0リッターエンジンの2WD仕様でも14.6km/Lと、現代の基準ではやや物足りなさも感じられる燃費値となっています。
マツダ CX-5のカタログ燃費まとめ表
ガソリン車 | 20S 2WD |
20S 4WD |
25S 2WD |
25S 4WD |
---|---|---|---|---|
WLTCモード燃費 | 14.6km/L | 14.0km/L | 13.8km/L | 13.0km/L |
市街地モード(WLTC-L) | 11.2km/L | 11.3km/L | 10.5km/L | 10.0km/L |
郊外モード(WLTC-M) | 15.3km/L | 14.2km/L | 14.1km/L | 12.9km/L |
高速道路モード(WLTC-H) | 16.2km/L | 15.5km/L | 15.7km/L | 15.0km/L |
ディーゼル車 | XD 2WD 6AT ([ ]内は i-ELOOP装着車) |
XD 4WD 6AT ([ ]内は i-ELOOP装着車) |
XD 2WD 6MT | XD 4WD 6MT |
---|---|---|---|---|
WLTCモード燃費 | 17.4km/L [17.6km/L] |
16.6km/L [16.8km/L] |
19.5km/L | 18.7km/L |
市街地モード(WLTC-L) | 13.9km/L [14.6km/L] |
13.4km/L [13.6km/L] |
16.7km/L | 15.9km/L |
郊外モード(WLTC-M) | 17.4km/L [17.2km/L] |
16.3km/L [16.5km/L] |
19.0km/L | 18.3km/L |
高速道路モード(WLTC-H) | 19.5km/L [19.7km/L] |
18.7km/L [18.9km/L] |
21.4km/L | 20.6km/L |
■マツダ CX-5でもっとも低燃費なのはどのグレード?
《画像提供:Response 》マツダ CX-5 エクスクルーシブモード メーターパネル
WLTCモードによるカタログ燃費では、CX-5でもっとも低燃費なのはディーゼルエンジンに6速MTを組み合わせた2WD仕様で、19.5km/Lの燃費値を記録しています。
このディーゼルエンジンの燃費値は、同クラスのSUVのハイブリッド車に迫るような低燃費。MT車であるという点がネックではありますが、ディーゼル車は燃料が格安な軽油であるなど、燃費値以外にもメリットが多い点も忘れずにチェックしておきたいところです。
ガソリン車でもっとも低燃費なのは、2.0リッターエンジンの2WD仕様で14.6km/L。2.5リッターエンジンの2WD仕様の13.8km/Lという燃費値とも合わせて、クラス相応といった数値です。どちらもレギュラーガソリン仕様なのがうれしいですね。
ディーゼル・ガソリンともに、高機能な4WD仕様を選択しても燃費の落ち込みが小さめなので、安心感のある4WDを選びやすくなっています。
■実オーナーが投稿!マツダ CX-5の実燃費データまとめ
《画像提供:Response 》マツダ CX-5 エクスクルーシブモード
カタログ燃費が優秀でも、現実世界における実燃費が伸びなくては意味がないというもの。そこでしっかり確認しておきたいのが、実オーナーが投稿した燃費記録をまとめている情報サイト「e燃費」のデータです。
2021年11月現在、現行モデルのCX-5の実燃費平均値を確認してみると、もっとも低燃費なのはディーゼルエンジンに6速MTを組み合わせた4WD仕様で16.17km/L、同2WD仕様が15.45km/Lと続きます。
同じディーゼルでも6速ATは2WD仕様で14.63km/L、4WD仕様で13.82km/Lと、カタログ燃費通りにやや落ち込む印象ですね。
ガソリン車は、2.5リッターの4WD仕様が11.73km/Lでもっとも低燃費という意外な結果に。パワーやトルクに余裕がある分、速度を乗せやすい点が好影響をもたらしたと思われます。
■マツダ CX-5の燃費、ライバル車と比べるとどうなの?
トヨタ RAV4 アドベンチャー
CX-5のライバル車として注目しておきたいのは、SUVとして世界トップクラスの売れ行きを誇るトヨタ RAV4です。CX-5と極めて近いボディサイズを持つRAV4は、CX-5のようなディーゼル車の設定はありませんが、代わりにハイブリッド車が設定されています。
CX-5も高度な電子制御が可能な4WDシステムに定評がありますが、RAV4はパワートレインとグレードに応じて3種類の4WDシステムを用意するバリエーションの豊富さが特徴的。中でも注目は後輪左右の駆動力配分に対応した「ダイナミックトルクベクタリングAWD」で、秀逸なコーナリング性能が見どころです。
RAV4のWLTCモード燃費をチェックしてみると、2.0リッターガソリン車は2WD仕様が15.8km/L、4WD仕様が15.2km/L、2.5リッターハイブリッド車は2WD仕様が21.4km/L、電気式4WDのE-Four仕様が20.6km/Lと、どれもCX-5を上回る低燃費性能を実現しています。
まとめ
《画像提供:Response 》マツダ CX-5 フィールドジャーニー
マツダ CX-5の燃費情報を詳しくご紹介してきました。
SUVながら妖艶さも感じさせるような魅力的なデザインに、クリーンディーゼルエンジンの力強さやエコ性能が備わったCX-5。2021年の改良で商品性がさらに向上したこともあって、注目度の高さも納得ですね。
今回の改良で追加されたボディカラー「ジルコンサンドメタリック」にも注目ですが、印象的なデザインを際立たせるボディカラーが他にも揃っていますので、グレード選びのほかに色選びも悩む楽しさがありそうです。
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よくある質問
■CX-5のエンジンは何種類あるの?
現在販売されているマツダ CX-5には、ディーゼルが2.2リッターの1種類と、ガソリン車が2.0リッターと2.5リッターの2種類で、計3種類のエンジンが設定されています。2021年の改良に伴って、以前設定のあった2.5リッター ガソリンターボエンジンは設定が廃止されました。
■CX-5のディーゼルはどこがすごいの?
マツダ CX-5をはじめとしたマツダ車に搭載されるクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」は、ディーゼルエンジンの常識を覆す低圧縮比と緻密な燃焼制御などの技術によって、ディーゼルらしい低回転域での力強さはそのままに高回転域までの伸びの良さを獲得し、さらに排ガスのクリーン化も果たすなど、ディーゼルのネガを技術で解消した点が高い評価を受けています。