スズキの看板車種「ワゴンR」、最新型でも使い勝手は抜群だ
スズキ ワゴンR ハイブリッドFZ
さまざまな軽自動車をラインナップするスズキ。その幅広い車種の中でも、もっとも知名度が高い車名のひとつは「ワゴンR」ではないでしょうか。
1993年に登場した初代ワゴンRは、当時の軽乗用車としては画期的な全高の高いスタイルを提案。
それ以前の低全高で乗り心地はいいが車内が狭めな軽セダンタイプと、車内は広いが快適性に劣る軽バンタイプ、それぞれのいいところどりをした使い勝手の良さで一躍人気車種となり、軽自動車の売れ筋をワゴンタイプに移行させた張本人となりました。
世代を重ねるごとにより高機能性や上質感をも手に入れてきたワゴンRは、スズキの看板車種の座を確立しています。近年でこそスーパーハイトワゴンに販売成績で水をあけられていますが、それでもワゴンRのバランスの良さが気に入っているという方も非常に多くいらっしゃるはず。
この記事では、現行型ワゴンRの内装に関して、魅力や特徴を詳しくご紹介していきます。
まずは、スズキ ワゴンRの魅力をおさらいしよう
■標準・FZ・スティングレー、選べる3種類の表情が楽しい!
スズキ ワゴンR ハイブリッドFZ(左)、ハイブリッドFX(中)、スティングレー(右)
初代ワゴンRの時代から、標準形とエアロ系が並列してラインナップされることが伝統となっているワゴンR。現行型ではさらにそのバリエーションを広め、3種類の表情からお気に入りのシリーズを選択することができるようになりました。
もっともベーシックなのは「FA・ハイブリッドFX」系で、スクエアなヘッドランプが初代との関連性も強く感じさせます。先代から引き続き設定される「スティングレー」系は、縦型のヘッドランプに押し出しのきいたフロントグリルで、スポーティかつ先進感のある仕上がりとなっています。
さらに現行型から新たに加わった「FZ」系では、高級ミニバンを思わせる上下2段式ヘッドランプが特徴的。どこか人気を博した2代目ワゴンRのRRグレードを思わせる精悍さです。
■マイルドハイブリッドでワゴンNo.1の低燃費も実現
《画像提供:Response 》スズキ ワゴンR ハイブリッドFX エンジンルーム
幅広いグレードでマイルドハイブリッドを搭載するワゴンRは、持ち前の軽量ボディとの組み合わせで燃費の良さもピカイチ。自然吸気エンジンとマイルドハイブリッドを組み合わせた2WD仕様では、WLTCモード燃費で25.2km/Lという好記録を叩き出すほどで、これは軽ワゴンNo.1の燃費値となっています。
スティングレーに設定されるターボ車もマイルドハイブリッド仕様となっており、こちらもWLTCモード燃費で23.4km/Lと軽ワゴンターボ車でNo.1の低燃費を実現しています。
ボディがコンパクトな軽自動車に搭載するとあって、スズキのマイルドハイブリッドシステムは非常にコンパクトなので、室内の広さや使い勝手を犠牲にしていない点も魅力的です。
■安全装備もしっかり!自動ブレーキや踏み間違い事故防止も
《画像提供:Response 》スズキ ワゴンR スティングレー
CVT車全車で「スズキセーフティサポート」を標準搭載するワゴンR。
スズキセーフティサポートを搭載するグレードでは、先行車や歩行者との衝突の危険を察知して被害軽減をはかる「デュアルセンサーブレーキサポート」はもちろん、後方に障害物を検知した状態でペダル踏み間違いなどで衝突の危険性が高まると自動ブレーキをかけてくれる「後退時ブレーキサポート」も標準装備されます。
また、死角部分の確認に役立つ「全方位モニター」や、視線移動を少なくしてくれる「ヘッドアップディスプレイ」など、高級車のような装備もオプションで用意。これまで以上に先進感のあるドライブが可能となっています。
スズキ ワゴンRのスペックはこちら
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,650mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,460mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 790kg | |
燃費 | WLTCモード:25.2km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリンハイブリッド 657cc | |
エンジン最高出力 | 36kW(49PS)/6,500rpm | |
エンジン最大トルク | 58N・m(5.9kg・m)/5,000rpm | |
モーター種類 | 直流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 1.9kW(2.6PS)/1,500rpm | |
モーター最大トルク | 40N・m(4.1kg・m)/100rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | CVT | |
新車価格 | 1,292,000円(消費税抜) |
見どころ満載!スズキ ワゴンRの内装を詳しくチェック
■もはやリムジン級?!足元空間の余裕がスゴすぎ!
《画像提供:Response 》スズキ ワゴンR インテリア
ワゴンRの室内長は2,450mmと、軽ワゴンNo.1の長さが自慢。これはスーパーハイトワゴンも含めたNo.1となっており、もはやミニバンを思わせる車内のゆとりがあります。
前席でももちろん広々感が実感できますが、驚異的なのは後席足元の広さで、左右独立スライドが可能な後席をもっとも後方位置に調整すると、もはや足元空間の余裕はリムジンを思わせるほどで、長身の方でもゆったりと足が組めるほどです。
頭上空間も、絶対的なゆとりこそスーパーハイトワゴンに譲るものの、ワゴンRも1,265mmと十分な室内高を確保。開放感のある余裕の広さで、とことんリラックスできそうです。
■乗り降りしやすい高さのシート、寒い日にうれしいシートヒーターも
《画像提供:Response 》スズキ ワゴンR インテリア
前席のヒップポイントは635mmに設定されており、さまざまな体格の方が乗り降りするのに楽な高さとなっています。低い位置のシートに座るのに腰を大きく曲げたり、高い位置のシートによじのぼったりすることなく、スッと乗り降りが可能なのはワゴンRの大きな魅力です。
シート高に対してしっかりと高低差のある高さにフロア高が設定されているので、シートに座った際の姿勢も楽々。上質なソファーのように、ゆったりと落ち着ける着座姿勢を取ることができます。
また、最廉価グレードのFAでは4WD車のみ、それ以外のグレードでは全車で運転席シートヒーターが標準装備されており、冬場だけでなく夏場のエアコン冷えの解消にも役立ちます。FA以外のグレードの4WD車なら助手席にもシートヒーターが装備されるので、お客さまのおもてなしも可能です。
■後席格納は前に倒すだけ!可能性広がるフラットで広い荷室
《画像提供:Response 》スズキ ワゴンR 荷室アレンジ
ワゴンRの真髄ともいえる万能な使い勝手の良さは現行型でももちろん健在。ワンタッチでシートバックを倒すだけでシート座面も格納できるダブルフォールディング式の後席によって、フラットで広大な荷室アレンジも可能なので、自転車などの大柄な荷物もしっかり積み込めます。
また、ワゴンR全車の後席は左右独立のスライドとリクライニングが可能なので、乗員の余裕と荷室容量をうまくバランスさせることも簡単。4人乗っても荷物がしっかり積めるので、ドライブ旅行などでも安心ですね。
さらに、前倒し可能な助手席によって、長尺な荷物も楽々積み込めるなど、軽自動車のサイズ制限を感じさせない使い勝手の良さが備わっています。
■ドアやテールゲートの使い勝手も抜群、開けやすく閉めやすい
《画像提供:Response 》スズキ ワゴンR スティングレー 荷室アレンジ
スライドドアよりもサッと乗り降りができるスイングドアを後席にも採用するワゴンR。中間2段ストッパーの採用で、ちょっとだけドアを開いたりガバッと全開にしたりと調整がしやすく、狭めの駐車スペースなどでも安心感があります。
また、ワゴンRのテールゲートは、開口位置がやや高めとはなっていますが、ほぼボディ幅いっぱいまで広がったワイドな開口幅が魅力的。かさばる荷物も積み込みやすく、買い物からレジャーまで大活躍してくれます。
ドアだけでなく特にテールゲートの操作が軽い点も特徴的で、力を入れずにサッと閉めることができるので、ご年配の方や女性にも安心です。
■使いやすい収納をいたるところに完備、傘専用の置き場まで!
《画像提供:Response 》スズキ ワゴンR アンブレラホルダー
室内や荷室の広さだけでなく使いやすさが追求されている点もワゴンRの伝統です。手の届くちょうどいい場所にちょうどいい大きさの収納が多数設けられているので、車内の整理もはかどります。
前席周辺だけでも、ティッシュ箱がそのまま置ける助手席オープントレーや、お財布などの小物を車外から見にくい位置にサッとしまえるインパネアンダートレーなど、使いやすい収納の数々がうれしいですね。
珍しい装備としては、傘専用の収納スペースがリヤ左右ドアに設けられている点にも注目です。意外と置き場所に困る濡れた傘を、シートや服を濡らすことのない位置に収納できて便利なだけでなく、傘についた雨水は車外に排出される構造になっているなど、気配りも利いています。
■全車でガラス全面UVカット機能、IRカット付きも用意
《画像提供:Response 》スズキ ワゴンR ハイブリッドFZ
毎日乗られることも多い軽自動車だからこそ、運転中のお肌の日焼け対策がしっかりされている点もワゴンRの大きな魅力のひとつ。ワゴンRは全車が全面UVカット機能付ガラスなので、ドライバーだけでなく乗員の方にも安心ですね。
またFZ系とスティングレー系では、フロントガラスのIRカット機能や、フロントドアガラスのプレミアムUV&IRカット機能も備わるので、日焼け対策だけでなく室内温度の上昇を抑える効果まで期待できます。
リヤドアとリヤクォーター、さらにバックドアのガラスはスモーク仕様となっており、日差しを和らげてくれるだけでなくプライバシー確保も配慮されています。
■見やすさと安全性が考えられたメーターやスイッチにも注目
《画像提供:Response 》スズキ ワゴンR スティングレー インテリア
多機能なメーターを視認性の高いセンター位置にレイアウトするワゴンR。メーターの表示内容がサッと読み取れて安心なだけでなく、前方視界が広々としていることで運転のしやすさにもつながっています。
オプションでヘッドアップディスプレイも用意されており、さらに運転に集中できるコックピットの構築も可能です。
水平基調のインパネは、使いやすい位置にスイッチが設けられた点にも注目で、初めて乗ってもエアコンやオーディオの操作がスッとできる点は、まるで使い慣れた車のよう。スイッチ類は位置だけでなく、操作自体のしやすさも追求されており、そのクレバーなデザインが日々実感できることでしょう。
まとめ
《画像提供:Response 》スズキ ワゴンR ハイブリッドFX
ワゴンRの内装に関して詳しくご紹介してきました。
初代から室内ユーティリティ性の高さが特徴的だったワゴンRだけあって、現行型でもその使い勝手の良さは抜群。サイズこそ小さいものの、ミニバンを思わせるほどに活用の幅が広くなっており、ワゴンR1台でなんでもできそうなほどです。
それでいて適度なルーフ高に抑えた軽量ボディは燃費に優れているほか、乗り心地や操縦性もよく、あらゆる要望を高度にバランスさせている点も非常に魅力的。価格のリーズナブルさもあり、まだまだワゴンRの競争力は衰えていない印象ですね。
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よくある質問
■ワゴンRの室内って狭くないの?
スズキ ワゴンRは、室内高こそスーパーハイトワゴン系に譲るものの、室内長ではワゴン車No.1の数値を誇るなど、広々とした室内空間が大きな魅力です。後席のスライドを後端位置にすると、驚異的な広さの足元空間を堪能することができます。
■ワゴンRのアンブレラホルダー、車内がびしょびしょにならないの?
スズキ ワゴンR全車のリヤドア両側に設置されたアンブレラホルダーは、ワゴンRの魅力的な収納スペースのひとつ。傘の水滴で服やシートが濡れるのを防いでくれるほか、水滴を車外に排出してくれる構造になっているので、水がドアトリムに溜まることもありません。