水垢の種類と原因は?
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車に付着する水垢には3種類あります。水性の水垢と油性の水垢、そしてウロコ状の水垢です。この3種類はそれぞれ発生する原因が違います。
■なぜ水垢が発生するのか?
水垢は、車に付着した汚れやホコリが雨などで流され、それが乾燥することによって発生します。車の汚れを防ぐためのワックスやコーティングも、水垢の原因となり得るのです。
■水性の水垢
水性の水垢はガラスに多くみられる汚れで、ホコリなどの汚れ、走行中に巻き上げられた砂やゴミがボディに付き、それらが雨水で流されることによって発生します。
この時に流れた雨水が乾燥すると、ホコリや砂がボディに残ることによって水垢になります。
■油性の水垢
油性の水垢は、防水目的で使用するグリースやオイル、剥がれたカーワックスやコーティングなどが雨で流れることによって発生します。
油性の汚れには他の汚れも付着しやすく、ホコリやゴミが混ざり、多くは黒い筋となって現れます。
■ウロコ状の水垢
ウロコ状の水垢はガラスやボディによく見られます。これは、水道水や雨水に含まれるミネラル成分が乾燥して結晶化したもので、イオンデポジットともいわれます。
水垢の落とし方について
水垢の落とし方について
水垢はどうすれば落とせるのでしょうか。
水垢を落とす方法は、水垢の種類や落としたい場所によって異なりますが、この記事では、手軽に試せる方法を紹介します。
■カーシャンプーや専用クリーナーで水垢を落とす
カーシャンプーは中性のものが多く、水性・油性どちらの水垢にも効果があります。しかし、洗浄力はあまり高くないので、比較的新しく軽度な水垢に向いています。
専用クリーナーでも、水性・油性どちらの水垢も落とせますが、カーシャンプーよりも洗浄力が強いため、頑固な水垢でも落とせるのが特徴です。しかし、研磨剤やワックスが含まれていて、車を傷つけてしまう可能性もあるので、選ぶ際には成分や使い方をよく確認しましょう。
手順
カーシャンプーを使用する際は、まずボディ表面の砂やホコリを水で洗い流します。砂やホコリが付いたままカーシャンプーを使うと、ボディを傷つけてしまう場合があります。
続いて、柔らかいスポンジや布などにカーシャンプーを染み込ませて、水垢を優しく擦って落とし、洗い流してください。
専用のクリーナーは、落としたい水垢に直接塗るか、スプレーして使用します。クリーナーが乾燥したら、柔らかい布で拭き取りましょう。
■日用品で水垢を落とす
水垢を落とすための専用アイテムをわざわざ買うほどでもない場合には、まず日用品で代用するのもおすすめです。油性の水垢には重曹、ウロコ状の水垢にはお酢かクエン酸、頑固な水垢にはメラミンスポンジや新聞紙を使って落とすことができます。
手順
重曹を使う場合は、水に濡らした柔らかいスポンジや布に重曹をのせて、馴染ませるように水垢を擦って落とします。
クエン酸やお酢を使う場合には、水で薄めてからティッシュに染み込ませて水垢に貼り付けます。そのまま30分ほどパックしたあと、軽く擦って落としましょう。
メラミンスポンジや新聞紙はガラス面に有効です。水を含ませて擦るだけですが、メラミンスポンジは研磨力が高いので、強く擦ると傷がついてしまう可能性があります。優しく擦るようにしてください。
■専門業者に依頼する
自分で水垢を落とすのが難しい場合には、プロの手を借りましょう。依頼先は、ディーラーや洗車専門業者、板金塗装業者、コーティング業者、カー用品店、ガソリンスタンドなどがあります。
ディーラー
ディーラーの洗車サービスでは、機械や手洗いで洗車してくれます。ディーラーでは、コーティング剤の塗布やボディメンテナンスなどのメニューも充実しているのが特徴で、費用は500円から6,500円程度です。
洗車専門業者
洗車専門業者は、洗車を専門にしているため高品質な洗車が期待できます。出張可能な業者もあるので、出張料金は別途かかってしまいますが、車を業者へ持ち込めない場合には、利用してみるのもよいでしょう。費用は1,000円から11,000円程度です。
板金塗装業者/コーティング業者
板金塗装業者やコーティング業者では、コーティングや傷・へこみの修復といった基本的なメニューと水垢落としを同時に依頼すると、料金を割り引いてくれる場合もあります。コーティングや修復をしてもらう際に、一緒に依頼するとお得に水垢落としができるかもしれません。費用は1,500円から8,500円程度です。
カー用品店
全国チェーンのカー用品店では、機械や手洗いで洗車してくれます。しかし、水垢の状態によっては追加オプションで費用が高くなってしまうケースも。費用は300円から3,000円程度です。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでも、機械や手洗いで洗車してくれます。頑固な水垢の場合は手洗いで洗車してもらうのがおすすめです。給油のついでに依頼できる気軽さが魅力でしょう。費用は400円から4,000円程度です。
水垢を事前に防ぐ方法
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水垢が付着してしまうと、落とすには手間がかかります。放置して頑固な水垢になってしまうと、業者に依頼しても追加オプションが必要になってさらにコストがかかる可能性も。そうなってしまわないように、水垢を事前に防ぐための対策を紹介します。
■定期的に洗車をする
水垢の付着は、定期的な洗車によって予防できるので、1~2ヶ月に一度程度の洗車を心がけましょう。また、雨が降ったあとは水垢が発生しやすいので、水洗いして綺麗に拭き取っておくのがおすすめです。
■屋内に保管する
屋内に車を保管することによって、雨風やホコリから車を守れます。可能であれば屋根付きの駐車場やガレージに車を駐車するとよいでしょう。
■車にカバーをする
屋内に車を保管できない場合には、カバーをかけて雨風やホコリから車を守りましょう。カバーはカー用品店やホームセンター、通販でも購入できます。
■コーティング剤を塗る
撥水コーティング剤などを塗ることで、雨水を弾いて水垢の発生を防いでくれます。雨水だけでなく、油性の水垢も防ぎたい場合には撥油性のコーティング剤を選ぶとよいでしょう。
水垢落としにおすすめの洗剤10選
ここからは、水垢落としにおすすめな洗剤を10選紹介します。洗剤を使う前には、車の汚れやホコリはしっかり落としてから作業してくださいね。
■1:クリスタルレインコーティング車 水垢落とし【リフレッシュ】
超極細・超微粒子コンパウンドが水垢やくすみ、雨ジミを簡単に除去してくれる水垢落としです。ガラスコーティングに影響を与えないため、安心して使用できます。その効果は業務用としてプロも使用しているほどです。使用方法は、ボトルをよく振ってから、タオルなどの柔らかい布に染み込ませて落としたい部分に塗り込み、拭き取るだけ。頑固な水垢は、そのまま軽く磨くと落とせます。また、フッ素樹脂とシリコーンのコーティング剤も含まれているので、水垢防止にも効果的です。
■2:【ながら洗車】滑水性下地クリーナー BASE
愛車の塗装を削るリスクと人体への毒性をなくすことを目標に、研究と改良を繰り返したクリーナーです。ボディよりも柔らかい微粒子で構成された中性溶剤成分で、限りなく車にも優しい成分になっています。特殊シリコーンレジンが配合されているので、撥水力も持ち合わせています。使用方法は、付属のマイクロファイバーに液を染み込ませて、綺麗にしたい部分を優しく拭き取るだけです。
■3:カーメイト 車用 カーシャンプー よく落ちる水アカ 鉄粉シャンプー
化学成分の分解力と超微粒子の物理的な洗浄力による、かつてない洗浄力のカーシャンプーで、強く擦らなくても水垢汚れを落とせます。綺麗にしたい部分にこのカーシャンプーを塗り広げ、2~3分待つと化学分解が起きるので、あとは軽く擦ればOKです。ただし、ワックスやコーティングも一緒に落としてしまうので、再度ワックスやコーティングを施工するのがおすすめです。
■4:RINREI(リンレイ) ボディクリーナー NEW水アカ一発! ホワイト車用液体
塗装を傷めずに頑固な水垢も落とせるクリーナーです。容器をよく振り、付属のスポンジに染み込ませて気になる部分に薄く塗り広げます。クリーナーが乾いたら柔らかい布で拭き上げます。頑固な水垢にはこの作業を繰り返してください。ワックス効果もあるため、塗装の保護も可能です。ホワイト車用ですが、パールマイカホワイト塗装車には使用できないため、注意してください。
■5:キーパー技研(Keeper技研) コーティング専門店のコート前のクリーナー
特殊な洗剤と超微粒子のパウダーの力で、頑固な水垢汚れもしっかり落とせます。使用方法は、容器をよく振ってからスポンジに適量取り、ボディに満遍なく均一に塗り広げ、1分ほど放置してから、スポンジで均一に軽く擦ります。水で洗い流したら、水分を拭き取れば完了です。ワックスやコーティングも落としてしまうので注意してください。全塗装色に対応しています。
■6:シュアラスター 洗車用品 ボディクリーナー ゼロクリーナー
スプレータイプのクリーナーで、カーシャンプーでは落とせない頑固な水垢にもおすすめです。気になるところにスプレーをして、クロスで拭き取るだけなので、手軽に作業できるのも魅力でしょう。泡の力で汚れを浮かせてすっきり除去してくれます。ノーコンパウンドなので塗装にも優しく、同じシリーズにシャンプーやコーティング剤もあるので、揃えて使用すれば洗車からコーティングまでを簡単に行えます。
■7:シュアラスター 洗車用品 ボディクリーナー スピリットクリーナー 淡色車用
カーシャンプーでは落としきれなかった、塗装面の水垢や汚れを落とせるコンパウンド入りクリーナーです。使用方法は、ボトルを振って付属のスポンジに液を乗せてから、30センチ四方を目安に液を塗り広げ、スポンジを押し付けるようにして磨いていきます。液が乾き始めたら、クロスや柔らかい布などで綺麗に拭き上げます。汚れを落とすだけでなくキズ消しやキズ埋め効果もあります。
■8:BPRO 車用ボディクリーナー スケールリムーバー
プロユースのためのカーケアブランドが開発したリムーバーです。短時間の簡単施工で水垢を綺麗に落とせる人気商品です。使用方法は、リムーバーをクロスなどの柔らかい布に染み込ませ、水垢を落としたい部分に塗り込んだあと、洗い流すかしっかりと拭き取って完了です。
■9:サンエスエンジニアリング 水あか専用クリーナー
クエン酸配合の水垢専用クリーナーです。自動車ボディ専用のため、ガラス部分にかからないよう注意が必要です。使用方法は、付属のスプレーまたは柔らかいスポンジを使って、ボディ全体に塗り広げます。30秒ほど放置。そのあとスポンジで擦って十分に洗い流せば、頑固な水垢や黄ばみもしっかりと落ちますよ。
■10:CCI 水アカ取りシャンプー スマートミスト
泡タイプの水垢クリーナーです。車に優しいながらも、泡の力で頑固な水垢も綺麗に落としてくれます。使用方法は、ボディに直接スプレーして、泡でやさしく洗車したら洗い流すだけ。水垢だけでなく、ホコリ汚れも一緒に洗い流せます。
まとめ
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水垢の発生原因から落とし方の解説と、おすすめの水垢落とし用洗剤10選を紹介しました。水垢は頑固に固着してしまう前に、対処することが大切です。
今回紹介した洗剤は、どれもインターネットで手軽に購入できるので、ぜひ参考にして綺麗な車の状態を保ってくださいね。