トップへ戻る

電気自動車(EV車)のタイヤは摩耗しやすい?EV専用タイヤは標準タイヤと何が違うのか

電気自動車(EV車)のタイヤは摩耗しやすい?EV専用タイヤは標準タイヤと何が違うのか

電気自動車(EV車)の購入を検討する際に、走行性能やバッテリー性能に目がいきがちですが、電気自動車(EV車)は、従来のガソリン車とは異なる特性を持つため、タイヤの寿命や性能に影響を及ぼすことも覚えておきましょう。この記事では、電気自動車(EV車)のタイヤが摩耗しやすいと言われる理由とEV専用タイヤの基礎知識や特徴について解説します。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • MOTA 車買取
  • カービュー査定

電気自動車(EV車)のタイヤが摩耗しやすいと言われる理由

《画像提供:Response》《photo by Hyundai》 ヒョンデ・アイオニック5のミシュランタイヤ

電気自動車のタイヤが摩耗しやすい理由には、主に車両の特性が関係しています。

車体が重く、タイヤに負担がかかる

電気自動車は、ガソリン車に比べて車体重量が重くなることが多いです。この重量増加の主な原因は、電池パックの存在。電池パックは車両全体の重量のかなりの部分を占めており、これがタイヤにかかる負担を増加させます。

例えば、一般的なガソリン車と同等のサイズの電気自動車を比較すると、車両重量が数百キログラム重くなることも珍しくありません。この重量がタイヤ接地面に均等に分散されることで、摩擦力が増加し、結果としてタイヤがすり減りやすくなります。

制動トルクが強く、タイヤがすり減りやすい

電気自動車のもう一つの特徴は、強力な制動トルクです。電気モーターは即座に高いトルクを発生させることができるため、加速がスムーズである一方で、急激なトルク変動がタイヤに大きな負荷がかかります。

また、回生ブレーキの使用もタイヤ摩耗に影響を与えます。回生ブレーキは、減速時にエネルギーを回収する仕組みですが、この過程でタイヤにかかる制動力が増加します。特に頻繁なストップ・アンド・ゴーが発生する都市部での運転では、この影響が顕著になることがあります。

さらに、電気自動車はその静粛性の高さから、ドライバーが路面からのフィードバックを感じにくい場合があります。その結果、タイヤの状態を定期的にチェックしないと、摩耗が進行していることに気づかない場合がありますので、適切な点検とメンテナンスを行うようにすることが大切です。

電気自動車(EV車)のタイヤの摩耗を防ぐ専用タイヤとは

《画像提供:Response》《写真撮影 土屋勇人》 EV専用スタッドレスの実力は想像以上!ノキアンタイヤ『ハッカペリッタR5』を試す

電気自動車専用タイヤ(EV専用タイヤ)とは、電気自動車の特性に合わせて設計されたタイヤのこと。

一般的なガソリン車用のタイヤと異なり、車体重量や加速性能、静粛性など、EV車特有の要件を満たすように作られています。これにより、タイヤの摩耗を抑えながら、快適で安全な走行を実現することが可能です。

電気自動車(EV車)専用タイヤの見分け方

《画像提供:Response》《写真提供:横浜ゴム》 HLCタイヤのサイズ表示

EV専用タイヤを選ぶ際には、いくつかのポイントに注目することで適切な製品を見分けることができます。

まず、製品に記載されている「EV専用」や「EV対応」といった表記を確認しましょう。このような表記がある場合、メーカーがEV車向けに設計したタイヤであることがわかります。

または、サイドウォールに「HL」マークの付いたタイヤを選びましょう。こちらは、HLC(ハイロードキャパシティ)タイヤと呼ばれており、電気自動車やSUVのような重量のある車両向けに開発されたもので、特に高い荷重に耐える設計がされています。

このタイプのタイヤは、サイドウォールが強化されているため、車体の重さをしっかり支えながらも摩耗を最小限に抑えることができます。

電気自動車(EV車)専用タイヤの特徴と標準タイヤとの違い

《画像提供:Response》《写真撮影 雪岡直樹》 三菱 eKクロスEV

航続距離

EV専用タイヤの最大の特徴の一つは、その航続距離への影響です。電気自動車の航続距離は、車両のエネルギー効率に大きく依存しており、タイヤの転がり抵抗がこの効率を左右する重要な要素です。

EV専用タイヤは、通常のタイヤよりも低い転がり抵抗を持つよう設計されています。これにより、電力消費が抑えられ、1回の充電でより長い距離を走行できるようになります。

さらに、低転がり抵抗タイヤは、エネルギー効率を向上させるだけでなく、車両の加速やハンドリング性能にも良い影響を与えます。このような設計により、EV専用タイヤは燃費性能を最大化しつつ、安全性を損なうことなく走行性能を維持します。

特に長距離運転や高速道路での走行を頻繁に行うドライバーにとっては、専用タイヤを選ぶことで、電力消費を最適化し、充電頻度を減らすことが可能になります。

静粛性

電気自動車はガソリン車と比較してエンジン音がほとんどなく、その静粛性が特徴の一つです。しかし、標準タイヤでは路面との摩擦音が大きくなり、車内の静けさを損なう場合があります。一方、EV専用タイヤは静粛性を高めるための設計が施されています。

例えば、専用タイヤのトレッドパターンは、摩擦音を最小限に抑える工夫がされています。さらに、特殊なゴム素材を使用することで、振動や音の伝達を抑える役割も果たしています。このような設計により、走行中のノイズが大幅に軽減され、快適な車内環境が維持されます。

特に、高速道路での走行や長距離運転では、この静粛性の違いが顕著に感じられるでしょう。また、都市部の静かな住宅街を走行する際にも、周囲への騒音を抑える効果があります。これにより、乗車体験だけでなく、周囲の環境にも配慮した走行が可能となります。

耐摩耗性

EV専用タイヤの特徴として注目すべき点は、その優れた耐摩耗性です。電気自動車は車体重量が重く、加速や減速時のトルクも強いため、タイヤに大きな負荷がかかります。このような条件に対応するため、専用タイヤは摩耗に対する耐久性を向上させる工夫が施されています。

まず、専用タイヤの素材には、高強度のゴムコンパウンドが使用されています。この特殊なゴム素材は、摩擦による劣化を最小限に抑え、タイヤの寿命を延ばす効果があります。さらに、トレッドパターンも摩耗を均一に分散させる設計が採用されており、偏摩耗を防止することで長期間にわたり安定した性能を発揮します。

また、EV専用タイヤは、路面との接触面積を最適化することで、摩耗を抑えるだけでなく、グリップ力も維持しています。この設計により、耐摩耗性を向上させながら、雨天時の路面での安全性や制動性能も確保されています。

特に、都市部での頻繁なストップ&ゴーや、高速道路での長距離走行が多いドライバーにとって、耐摩耗性の高いタイヤを選ぶことは経済的にも重要です。EV車専用タイヤを使用することで、交換頻度を減らし、トータルのコストパフォーマンスを向上させることが可能です。

CARTUNEタイヤ | タイヤ通販のカーチューンタイヤ、スタッドレスタイヤも充実

https://tire.cartune.me/online/

CARTUNEタイヤは、国内外の高品質タイヤをお得な価格でお届けするタイヤ専門ECサイトです。豊富な品揃え、簡単購入手続き、迅速な配送で安心のカーライフをサポートします。

まとめ:電気自動車(EV車)には専用タイヤを装着しよう

《画像提供:Response》《photo by PIRELLI》 ピレリの「ELECT」を純正装着するポルシェ・タイカン

電気自動車(EV車)のタイヤ選びは、走行性能や快適性だけでなく、ランニングコストや環境への配慮にも大きな影響を与えます。EV専用タイヤは、車両の重量や制動トルクに対応した設計がされており、耐摩耗性や静粛性が向上しています。また、低い転がり抵抗による航続距離の向上も見逃せないメリットです。

EV専用タイヤの導入により、より安全で効率的な走行が実現します。電気自動車をご購入の際や、タイヤ交換時期での商品選びに迷った際は、ぜひこの記事の内容を参考にしてみてください。

こちらの記事もおすすめ

  • MOTA 車買取
  • カービュー査定

関連するキーワード


電気自動車 EV タイヤ

関連する投稿


EV車を週に1回以上充電するユーザーが約7.5割!自宅充電は少数で、約8割のユーザーが目的地までの経路上の充電スタンドで充電【ゼンリン調査】

EV車を週に1回以上充電するユーザーが約7.5割!自宅充電は少数で、約8割のユーザーが目的地までの経路上の充電スタンドで充電【ゼンリン調査】

株式会社ゼンリンは、電気自動車(EV車)を保有しているユーザーを対象に「EVの利用実態把握およびニーズ調査」を実施し、結果を公開しました。


mobox(モボックス)とは?評判やメリット・デメリットを解説

mobox(モボックス)とは?評判やメリット・デメリットを解説

mobox(モボックス)は、車のタイヤをサブスクで購入・利用できるというもので、業界最大手の日本のタイヤメーカー“ブリヂストン”が2021年4月から提供しているサービスです。タイヤの購入費用を月々定額にできるだけでなく、安心・安全に走行するための定期的な点検・メンテナンスもプロが対応し、パンク補償まであることで人気が高まっています。そこで本記事では、moboxの評判やメリット・デメリットから、利用に向いている人などを解説します。moboxのタイヤサブスクサービスを検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。


イード、子会社のマイケルとタイヤ専門ECサイト「CARTUNEタイヤ」を共同開設

イード、子会社のマイケルとタイヤ専門ECサイト「CARTUNEタイヤ」を共同開設

株式会社イードと、100%子会社であるマイケル株式会社は、マイケルが運営する車好きのためのコミュニティ「CARTUNE」の新サービスとして、タイヤ専門のECサイト「CARTUNEタイヤ」を共同で開設しました。


オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

タイヤが安く買えることをテレビCMなどでアピールしている「オートウェイ」。本当に安く買えるのでしょうか。また、安く買えたとしても品質に問題はないのか不安に思われる方もいるでしょう。さらに、オートウェイはネットで簡単にタイヤが買えますが、取り付けはどうすればいいのか気になるところです。そこで本記事では、オートウェイの特徴や注意点をはじめ、本当に安いのか、品質は大丈夫なのかということや、購入して取り付けするまでの流れも解説します。そろそろタイヤ交換を考えている方は、この記事を読んで参考にしてください。


スタッドレスタイヤはいつ履き替える?交換費用の目安から安く交換するポイントまで徹底解説

スタッドレスタイヤはいつ履き替える?交換費用の目安から安く交換するポイントまで徹底解説

冬のドライブには欠かせない「スタッドレスタイヤ」。寒い季節に備えたスタッドレスタイヤへの交換は、冬の安全走行の重要なポイントになります。スタッドレスタイヤは、雪道や凍結路でしっかりとグリップ力を発揮し、車が滑らないようにサポートする役目があります。しかし、適切なタイミングで交換しないと、本来の性能を十分に発揮できないだけでなく、思わぬ事故につながることも。この記事では、これからスタッドレスタイヤの交換を検討している方に向けてスタッドレスタイヤの寿命や交換時期、費用の相場、選び方や交換方法について詳しく解説します。


最新の投稿


トヨタ新型「GRカローラ」発表!走行性能の大幅強化を実施

トヨタ新型「GRカローラ」発表!走行性能の大幅強化を実施

トヨタは2025年2月4日、本格スポーツハッチバック「GRカローラ」の新たなマイナーチェンジモデルを発表しました同日より受注を開始し、3月3日より発売するといいます。


マツダ新型「MSRロードスター」初公開!700万円台のスペシャルモデルも

マツダ新型「MSRロードスター」初公開!700万円台のスペシャルモデルも

2025年1月10日、マツダ株式会社は、東京オートサロンの会場にて小型オープンスポーツカー「マツダ ロードスター(ソフトトップモデル)」のハイパフォーマンスモデル「マツダスピリットレーシング・ロードスター」を発表しました。2025年秋ごろの展開を予定しているといいます。


ヒョンデ新型「インスター」発表!超コンパクトな輸入車登場

ヒョンデ新型「インスター」発表!超コンパクトな輸入車登場

2025年1⽉10⽇、Hyundai Mobility Japan株式会社は、ヒョンデとして4車種目のEVである新型スモールEV「インスター(INSTER)」を発表。同日先行受注を開始しました。


ミニバンの高額成約事例多数!セルカがファミリーカーに強い理由を徹底解説します

ミニバンの高額成約事例多数!セルカがファミリーカーに強い理由を徹底解説します

他を圧倒する高額成約で人気急上昇中の車売却サービス、セルカ。セルカの魅力とミニバン系車種の実際の成約実績を紹介します。


SOMPOで乗ーるの料金や口コミ・評判は?メリット・デメリットなど解説

SOMPOで乗ーるの料金や口コミ・評判は?メリット・デメリットなど解説

カーリースは、毎月定額で新車が手軽に乗れるサービスとして注目を集めています。そのため「次の新車はカーリースで」と考える方も。しかし、カーリースと一口にいっても数多くのサービスが存在するため、どこにしようか悩まれているのではないでしょうか。そこで本記事では、数あるカーリースサービスの中から「SOMPOで乗ーる」について、サービス内容やメリット・デメリット、口コミ・評判などについて解説します。また、車選びから納車までの流れも紹介していますので、SOMPOで乗ーるのサービスを知りたい方や、利用を検討している方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。


MOTA 車買取