オールシーズンタイヤとは|夏タイヤに近い性能で、数センチの雪にも対応するタイヤ
《画像提供:Response》《撮影 雪岡直樹》グッドイヤー オールシーズンタイヤ試乗会
オールシーズンタイヤは、夏タイヤの性能をベースに、雪道でも滑りにくくしたタイヤです。晴れや雨の日は夏タイヤに近いグリップ、雪道では夏タイヤより強いグリップを発揮し、1年中履いたままにできます。
主な使い道は、雪の少ない地域での軽い積雪や圧雪路と考えてください。非降雪地域や都市部なら数センチほどの積雪も対象で、ミシュランは性能を発揮する気温帯の目安をおおむね-10℃〜+30℃と説明しています。ただし、すべての製品の使用可能温度や凍結路での安全性を保証する数値ではありません。
冬の性能は製品ごとにばらつきがあります。凍結路に強い製品もあれば、雪は得意でも氷は苦手な製品もあるので、「オールシーズン」というくくりだけで選ぶのは危険です。
■メリットは履き替えと保管がいらず、突然の雪にも備えられること
いちばん大きいのは、春と冬の履き替えがなくなることです。交換の予約も作業の待ち時間もいらず、外したタイヤの置き場所にも困りません。
年に数回しか雪が降らない地域なら、そのためだけにスタッドレスを買うかどうかは悩みどころでしょう。オールシーズンタイヤなら朝うっすら積もった程度の雪にも対応でき、スノーフレークマーク付きの製品なら高速道路の冬用タイヤ規制も通れます。路面が凍っている日や雪が深い日は、スタッドレスかチェーンの出番です。
■デメリットは氷の上での性能差と、溝が半分になると冬用に使えないこと
弱点は氷です。JAFの2017年のテストでは、氷盤路で止まるまでの距離がスタッドレスより22.6m長く、勾配12%の圧雪の坂では途中から発進できませんでした。
溝の減り方にも注意が要ります。新品時の半分まで溝が減ると、スタッドレスと同じく冬用タイヤとしては使えません。製品によっては、ドライやウェットの性能で夏タイヤに一歩譲る点も頭に入れておきましょう。
出典:JAF クルマ何でも質問箱「オールシーズンタイヤ」って、どんなタイヤですか?/ミシュラン オールシーズンタイヤとは?/JATMA 冬道走行とタイヤ
凍結路に強い?|メーカー4社の評価は○・△・×に分かれる
答えは製品次第です。判断材料になるのが、タイヤメーカーが公開している路面ごとの評価表で、乾いた道・濡れた道・シャーベット・圧雪・凍結について、タイヤごとの向き・不向きを◎・○・△・×の記号で表しています。
記号の読み方の目安になるのが、ブリヂストンの表に付いている凡例で、◎は「非常に適している」、○は「適している」、△は「注意が必要・条件付きで可」です。ただし4社に共通する凡例や数値基準はなく、試験の条件や評価基準もメーカーごとに違うため、別メーカーの記号を並べて順位を付けることはできません。同じ表に載っている夏タイヤやスタッドレスと見比べると、その表の中での位置づけがつかめるでしょう。
| 記号 | 同じ表に載っている例 |
|---|---|
| ◎ | スタッドレスの凍結路(ヨコハマ・グッドイヤー・ブリヂストン) |
| ○ | オールシーズンタイヤの圧雪路 |
| △ | スタッドレスの乾いた道・濡れた道 |
| × | 夏タイヤの圧雪路・凍結路 |
4社の評価表から、オールシーズンタイヤの評価だけを抜き出して並べました。
| 路面 | グッドイヤー Vector 4Seasons | ヨコハマ BluEarth-4S AW21 | ブリヂストン(オールシーズン全般の性能イメージ) | ダンロップ ALL SEASON MAXX AS1 | ダンロップ SYNCHRO WEATHER |
|---|---|---|---|---|---|
| ドライ | ○ | ◎ | 〇 | ○ | ○ |
| ウェット | ○ | ◎ | 〇 | ○ | ○ |
| シャーベット | ○ | 〇 | 記載なし | ○ | ○ |
| 圧雪・雪上 | ○ | 〇 | 〇 | ○ | ○ |
| 凍結 | △ | × | ×(別の表では△) | × | ○ |
雪上・圧雪はそろって○なのに、凍結路だけは○・△・×とばらばらです。凍結路が×の3つは、いずれも同じ表で夏タイヤにも×が付いています。ブリヂストンはスノーフレークマーク付きのオールシーズンタイヤに絞った別の表では凍結路が△で、同じメーカーでも表によって記号が違う点も押さえておきたいところです。
○が付いたのは5つのうちダンロップのSYNCHRO WEATHERだけで、同じダンロップでも従来型のALL SEASON MAXX AS1は×なので、メーカー名だけでは判断できません。SYNCHRO WEATHERは氷上ブレーキの試験でも、時速20kmからの制動でスタッドレスのWINTER MAXX 02と同等の性能でした。それでも過酷な積雪や凍結路では、スタッドレスを履くのがメーカーの推奨です。
氷盤路では、止まるまでの距離にも大きな差がつきます。JAFが2017年2月に北海道で行ったテストでは、時速40kmから急ブレーキをかけたときの氷盤路の制動距離が、スタッドレス78.5m、当時のオールシーズンタイヤ101.1m、夏タイヤ105.4mでした。この条件では、オールシーズンと夏タイヤの差はわずか4.3mです。
このテストで最も短かったのは、夏タイヤに非金属チェーンを付けた59.0mでした。ただしチェーンは種類で結果が大きく変わり、同じテストではスプレーチェーンが112.8mと夏タイヤより長かったため、59.0mという結果をほかのチェーンやオールシーズンタイヤにそのまま当てはめることはできません。チェーン規制が出る可能性のある道路を冬に走るなら、規制に対応するタイヤチェーンを積んでおいてください。
テストに使ったオールシーズンタイヤの銘柄は非公表で、今売られている製品の性能を示す数字ではありません。それでも凍結路が×の評価が複数ある以上、「凍った道でも大丈夫」と考えるのは禁物でしょう。
凍結路をめったに走らない地域で選ぶなら、スノーフレークマークの有無と路面ごとの評価を見比べてから決めてください。
出典:グッドイヤー Vector 4Seasons/ヨコハマ BluEarth-4S AW21/ブリヂストンの性能比較/ダンロップ SYNCHRO WEATHER
雪道はどの程度までOK?|数センチの積雪なら対応できる製品も、急な圧雪の坂と凍結路は要注意
《画像提供:Response》雪道
「何センチまでなら走れる」という公式の上限はありません。目安にしたいのは雪の深さより路面の状態で、状況ごとにまとめると下の表のようになります。
| 路面・状況 | オールシーズンタイヤで走れるか | 判断の根拠 |
|---|---|---|
| 雪がちらつき、路面が一部白くなる | 対応する製品なら走行可能な場合がある | NEXCO西日本:「ちらつく程度の降雪で路面と一部接触可能な積雪状況下」での使用を想定 |
| 数センチの積雪・シャーベット | 対応する製品なら走行可能な場合がある | ミシュラン:「数センチほどの積雪、圧雪路」に対応。雪上は各社○で、シャーベットも評価の記載がある製品はすべて○ |
| 平らな圧雪路 | 走れるが、止まるまでの距離は延びる | JAF(2017年):時速40kmからの制動距離はオールシーズン22.7m、スタッドレス17.3m、夏タイヤ29.9m |
| 圧雪の上り坂で一度止まる | 発進できないことがある | JAF(2017年):勾配12%の圧雪路で坂の途中から発進すると、オールシーズンは上れなかった |
| 凍結路・アイスバーン | 製品による | 4社の評価は○・△・×に分かれる |
| 異例の大雪(チェーン規制) | タイヤの種類を問わずチェーンが必要 | NEXCO西日本・国交省:全車輪が冬用タイヤでもチェーンが必要 |
対応する製品なら、平らな道の数センチの雪や圧雪で走行できる場合があります。ただし、JAFの2017年の圧雪路テストでは、止まるまでの距離がスタッドレスより5.4m長くなりました。この差は製品や路面で変わるため、十分に速度を落とし、車間を空けてください。
差がはっきり出るのは坂道で、JAFの登坂テストでは、勾配12%の圧雪路を平らな所から上り始めればオールシーズンでも上れました。
ところが坂の途中で一度止まると、スタッドレスは再発進できたのに、オールシーズンは上れていません。信号や渋滞で止まる坂がある地域では、ここが分かれ目になります。
さらに急な勾配20%の圧雪路になると、平らな所から上り始めても、上れたのはスタッドレスだけでした。急な圧雪の坂を走る機会が多いなら、スタッドレスを選ぶ判断材料になります。
スタッドレスとの違い|日常的に凍結路を走るならスタッドレスが向く
差が大きく開くのは、凍結路と厳しい雪道です。凍結路が×の製品では、十分な氷上性能は期待できません。凍結路が○の製品でも過酷な積雪や凍結路はスタッドレスの領分なので、毎日のように凍った道を走るならスタッドレスを選んでください。
3つのタイヤを並べると、オールシーズンの立ち位置が見えてきます。
| 項目 | 夏タイヤ | オールシーズンタイヤ | スタッドレスタイヤ |
|---|---|---|---|
| ドライ・ウェット | ◎〜○(得意) | ○(製品によっては夏タイヤ並み) | △(苦手) |
| シャーベット・圧雪 | × | ○ | ◎〜○ |
| 凍結路 | × | 製品により○・△・× | ◎〜○ |
| 高速道路の冬用タイヤ規制 | チェーンが必要 | スノーフレークマーク付きなら通行可 | 通行可 |
| チェーン規制 | チェーンが必要 | チェーンが必要 | チェーンが必要 |
| 冬用として使える溝 | — | 新品時の溝の50%が残るまで | 新品時の溝の50%が残るまで |
| 季節ごとの履き替え | 冬に交換が必要 | 不要 | 春に交換が必要 |
※評価はグッドイヤー・ヨコハマ・ブリヂストン・ダンロップが公開している路面ごとの評価表をもとに、編集部でまとめたものです。
いちばん大きな違いはやはり凍結路で、JAFのテストでは氷盤路の制動距離にスタッドレスと約23mの差がつきました。
冬用として使える溝の基準は同じで、スタッドレスもオールシーズンも新品時の溝の50%が残るまでです。溝の中にある段差「プラットホーム」が表面に出てきたら、冬用としては使えません。
とはいえ、そこで履き替えなくてよい製品もあり、ダンロップのSYNCHRO WEATHERなら80%摩耗まで夏タイヤとして使えます。冬用を終えたあとも、春から秋の舗装路で使い切れるでしょう。
オールシーズンタイヤで後悔しないために|凍結路・チェーン規制・寿命の5つの注意点【2026年】 | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/6442春と秋の履き替えをやめたい、スタッドレスの置き場所もない。そう思ってオールシーズンタイヤを調べると、「後悔した」という声が目に入って決めきれなくなりますよね。公表データをもとに整理すると、後悔しやすい場面は大きく5つあります。従来型は凍結路で制動距離が長いこと、チェーン規制ではチェーンなしで通れないこと、冬用としては溝が半分減れば終わること、製品によっては夏タイヤに性能で一歩譲ること、そして結局スタッドレスも買う二重投資です。この5つを避けられる使い方なら、後悔しにくいタイヤといえます。この記事では、オールシーズンタイヤで後悔しやすい場面と、向いている人・やめたほうがいい人の見分け方、履き替え運用との費用の考え方について解説します。
凍った道を日常的に走るなら、スタッドレスタイヤを選ぶほうが安心です。
スタッドレスタイヤはいつ履き替える?交換費用の目安から安く交換するポイントまで徹底解説 | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/6425冬のドライブには欠かせない「スタッドレスタイヤ」。寒い季節に備えたスタッドレスタイヤへの交換は、冬の安全走行の重要なポイントになります。スタッドレスタイヤは、雪道や凍結路でしっかりとグリップ力を発揮し、車が滑らないようにサポートする役目があります。しかし、適切なタイミングで交換しないと、本来の性能を十分に発揮できないだけでなく、思わぬ事故につながることも。この記事では、これからスタッドレスタイヤの交換を検討している方に向けてスタッドレスタイヤの寿命や交換時期、費用の相場、選び方や交換方法について詳しく解説します。
高速道路の冬用タイヤ規制はスノーフレークマーク付きなら通れる|チェーン規制はチェーン必須
スノーフレークマーク付きのオールシーズンタイヤを4本すべてに付けていれば、冬用タイヤ規制は基本的に通れます。チェーン規制になると、オールシーズンもスタッドレスもチェーンなしでは走れません。
※下表は一般的な扱いです。通行可でも安全な走行を保証するものではなく、通行止めや現地の規制・装着条件が優先されます。
冬用タイヤ規制とチェーン規制の違い
| 規制 | 夏タイヤ | オールシーズン(スノーフレークマークあり) | オールシーズン(マークなし) | スタッドレス |
|---|---|---|---|---|
| 規制なし | 基本的に通行可 | 基本的に通行可 | 基本的に通行可 | 基本的に通行可 |
| 冬用タイヤ規制 | チェーン装着が必要 | 基本的に通行可 | チェーン装着が必要 | 基本的に通行可 |
| チェーン規制 | チェーン装着が必要 | チェーン装着が必要 | チェーン装着が必要 | チェーン装着が必要 |
冬用タイヤ規制は、冬用タイヤかチェーンなどのすべり止めを付けていない車を止める規制です。オールシーズンタイヤで通るなら、全車輪にスノーフレークマーク付きを履いていることが条件になります。
ただ、マークがあれば必ず通れるわけではありません。エリアや気象条件によっては、オールシーズンタイヤでは冬用タイヤ規制を通れないことがあり、必要な装置も都道府県ごとに違います。行き先の規制情報は、出発前に道路会社のサイトで確かめてください。
チェーン規制は、大雪特別警報や大雪に関する緊急発表が出るような異例の大雪で行われます。このときは全車輪が冬用タイヤでもチェーンが必要で、スタッドレスも例外ではありません。雪の予報が出ている日に遠出するなら、タイヤの種類にかかわらずチェーンを積んでおきましょう。
一般道も無関係ではありません。雪や凍結のときのすべり止めは都道府県の規則で義務づけられていて(沖縄県を除く)、違反すると普通車で6千円、大型車で7千円の反則金がかかります。
出典:NEXCO西日本 冬用タイヤ/JATMA 冬道走行とタイヤ
冬用タイヤ規制とは?発令条件や規制クリアできるタイヤ、高速道路走行中発令時の対応方法まで徹底解説 | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/6443冬季になると日本の多くの地域で、道路が雪や氷で覆われるため、タイヤの滑り止め対策が必要になります。特に高速道路では、冬用タイヤ規制が導入されることがあり、安全な運転のために適切な対応が求められます。この規制は、タイヤが適切でない場合に道路を走行することを制限するもので、ドライバーにとって重要なルールとなっています。この記事では、冬季やスキーなどで山岳部への移動で高速道路をご利用される方に向けて、冬用タイヤ規制について詳しく解説します。
タイヤチェーンおすすめ10選!女性も簡単に装着できるタイプまで網羅 | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/6103冬の雪道には欠かせない「タイヤチェーン」。今はスタッドレスタイヤが主流ですが、換えたタイヤの置き場所に困ったり、交換が面倒だったりといったデメリットも。その点、タイヤチェーンなら車に常時積んでおけるうえ、急なゲリラ雪や、年に数回だけウインタースポーツを楽しむという方にもぴったりのアイテムです。本記事では、雪道を安全に走行でき、使い勝手も良いタイヤチェーンについて解説するとともに、おすすめのタイヤチェーンを10製品紹介します。
マッドアンドスノー(M+S)とは|冬用タイヤ規制に備えるならスノーフレークマークも確認
M+S(マッドアンドスノー)は、泥道や雪道でも走れるように溝の形を工夫したタイヤに付く表示で、MはMud(泥・ぬかるみ)、SはSnow(雪)の頭文字を取っています。
ややこしいのは、サイドウォール(側面)に似たような意味のマークがいくつも並んでいることでしょう。3つの違いを表にまとめました。
| マーク | 意味 | 冬用タイヤ規制との関係 |
|---|---|---|
| M+S(マッドアンドスノー) | 泥道・雪道でも走れるように溝の形を工夫したタイヤ | オールシーズンタイヤで冬用タイヤ規制を通る目印はスノーフレークマークで、M+Sではない |
| スノーフレークマーク(3PMSF) | 正式名称は「スリーピークマウンテン・スノーフレークマーク」。規定の雪上性能試験で基準を満たしたタイヤに付く。凍結路での性能を保証するマークではない | 全車輪装着で基本的に通行可。地域・気象条件による例外に注意 |
| アイスグリップシンボル | 国際的な氷上性能テストに合格したタイヤに付く | 氷の上の性能を示すマークで、冬用タイヤ規制の条件とは別 |
《画像提供:Response》《撮影 小林岳夫》スノーフレークマーク
見分け方は難しくありません。スノーフレークマークは、3つの山と雪の結晶を組み合わせた絵柄です。今のタイヤで冬用タイヤ規制を通れるか知りたいときは、サイドウォールにこの絵柄があるかを探してください。
オールシーズンタイヤが合うのは、最低気温3℃以下の日が少なく雪道を走る日が限られる人
決め手になるのは、冬の最低気温です。ひとつの目安が3℃で、最低気温が3℃以下になると路面が凍る可能性があります(ブリヂストン)。そういう日が多い地域なら、スタッドレスのほうが向いています。オールシーズンタイヤが力を発揮するのは、非降雪地域や都市部での使い方です。
| オールシーズンタイヤが合う人 | スタッドレスタイヤを選びたい人 |
|---|---|
| 雪はたまにしか降らず、最低気温が3℃を下回る日が少ない地域に住んでいる | 冬は最低気温が3℃以下の日が多く、朝晩に路面が凍る |
| 突然の雪で出かけられなくなるのを避けたい | 雪の積もる山道や坂道を日常的に走る |
| タイヤの保管場所がなく、季節ごとの履き替えをやめたい | スキー場など、凍結しやすい場所へ冬に何度も出かける |
スタッドレスタイヤが必要な地域は?気象庁データと装着率で判断【2026年】 | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/1212スタッドレスタイヤの必要性を、気象庁の平年値(降雪の深さ・積雪日数)と業界の装着率調査データから都道府県別に整理します。冬用タイヤ規制とチェーン規制の違い、スタッドレス・オールシーズン・チェーンの選び方まで、まとめて解説します。
オールシーズンタイヤで後悔しないために|凍結路・チェーン規制・寿命の5つの注意点【2026年】 | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/6442春と秋の履き替えをやめたい、スタッドレスの置き場所もない。そう思ってオールシーズンタイヤを調べると、「後悔した」という声が目に入って決めきれなくなりますよね。公表データをもとに整理すると、後悔しやすい場面は大きく5つあります。従来型は凍結路で制動距離が長いこと、チェーン規制ではチェーンなしで通れないこと、冬用としては溝が半分減れば終わること、製品によっては夏タイヤに性能で一歩譲ること、そして結局スタッドレスも買う二重投資です。この5つを避けられる使い方なら、後悔しにくいタイヤといえます。この記事では、オールシーズンタイヤで後悔しやすい場面と、向いている人・やめたほうがいい人の見分け方、履き替え運用との費用の考え方について解説します。
左の列に当てはまるなら、オールシーズンタイヤで冬の履き替えをなくせます。タイヤサイズを入れて、スノーフレークマーク付きの製品を探してみてください。
オールシーズンタイヤのよくある質問|燃費・スキー場・2本だけ交換など
■オールシーズンタイヤにすると燃費は悪くなりますか?
オールシーズンタイヤに替えたときの燃費への影響は、一律には判断できません。製品を比べるなら、タイヤの抵抗の大きさを示す「転がり抵抗性能」の等級が目安になります。JATMAのラベリング制度ではAAA〜Cの5段階なので、表示のある製品なら夏タイヤと同じ基準で見比べてください。
■オールシーズンタイヤでスキー場に行けますか?
冬に何度もスキー場へ行くなら、スタッドレスを選んでください。スキー場へ向かう道では圧雪路や凍結路、坂道に出会う可能性があり、JAFのテストでもオールシーズンタイヤは勾配12%の圧雪の坂で途中から発進できませんでした。オールシーズンで行くときは、当日の路面と規制情報を確かめ、チェーンを積んで出かけましょう。
■駆動輪の2本だけオールシーズンタイヤにしてもいいですか?
冬用タイヤ規制を通るつもりなら、4本すべて替えてください。オールシーズンタイヤで規制を通る条件は、スノーフレークマーク付きを全車輪に付けていることです。
■夏の高速道路も普通に走れますか?
使用できます。ただし、ドライ・ウェット性能や静粛性は製品によって異なります。掲載したメーカーの評価表では○または◎ですが、メーカー間で共通の評価基準ではありません。車両指定のサイズ・負荷能力・速度記号を守り、空気圧や摩耗を点検してください。
■オールシーズンタイヤは何年くらい使えますか?
冬用タイヤとして使えるのは、溝が新品時の50%に減るまでです。SYNCHRO WEATHERの場合、195/65R15をカローラツーリングに装着し、月1,000km走る想定では、ダンロップの推定ライフは約50,000km・約4年になります。これはメーカーの一定条件での推定であり、走行・保管条件で年数は変わるので、プラットホームが出ていないか定期的に確かめておきましょう。
まとめ|決め手は「凍結する日の多さ」と「規制区間を走るか」
選び方の分かれ目は、雪の量より路面が凍る日の多さです。最低気温3℃以下の日が多い地域や、凍結した坂道を日常的に走る人には、スタッドレスタイヤが向いています。
オールシーズンタイヤを買う前には、スノーフレークマークの有無と、メーカーの路面評価で凍結路がどうなっているかを確かめてください。冬に遠出する人は、チェーン規制に備えてチェーンも積んでおくと安心です。


