トップへ戻る

【テールランプ&ブレーキランプ】反射板の位置や車検の基準について

【テールランプ&ブレーキランプ】反射板の位置や車検の基準について

当記事ではテールランプとブレーキランプに関わる保安基準について紹介します。基準を満たさない場合はと警察の取締りの対象になるばかりか車検が通らないことも。違反時の罰則内容と、車検に通る基準、反射板(リフレクター)についての保安基準も掲載しています。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


テールランプとブレーキランプの保安基準

車には「道路運送車両の保安基準」が定められています。

保安基準に達しない車は公道を走行してはいけない決まりになっており、もちろんテールランプ、ブレーキランプにも保安基準が定められています。

車検に問題なくパスしている方は問題ありませんが、本記事ではテールランプとブレーキランプの保安基準、罰則、車検に通らないカスタマイズをご紹介します。

テールランプの保安基準

下記の保安基準第37条にはテールランプに関する記載があります。

第39条2項3項で言及されている「基準」は、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」で示されています。

(尾灯)
第三十七条 自動車(最高速度二十キロメートル毎時未満の軽自動車、カタピラ及びそり
を有する軽自動車並びに小型特殊自動車を除く。)の後面の両側には、尾灯を備えなけ
ればならない。ただし、二輪自動車、カタピラ及びそりを有する軽自動車並びに幅〇・
八メートル以下の自動車には、尾灯を後面に一個備えればよい。

2 尾灯は、夜間に自動車の後方にある他の交通に当該自動車の幅を示すことができ、か
つ、その照射光線が他の交通を妨げないものとして、灯光の色、明るさ等に関し告示で
定める基準に適合するものでなければならない。
3 尾灯は、その性能を損なわないように、かつ、取付位置、取付方法等に関し告示で定
める基準に適合するように取り付けられなければならない。

テールランプの具体的な技術基準の内容

下記の具体的な技術基準一覧は、『道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2016.04.01】第128条』を参考に作成しました。

車の製作された年度によって、基準が異なるので注意して下さい。

(テールランプの技術基準 普通車の場合)

■灯光の色
赤色

■視認距離
夜間に後方300mの距離から点灯が確認出来る事

■照明部分の面積
(平成8年1月31日以降に製作された車) 15センチ平方メートル以上
(平成8年1月31日以前に製作された車) 規定なし
■光源
(平成18年1月1日以降の製作車) 5W以上30W以下
(平成8年2月1~17年12月31日の間に製作された車) 5W以上
(平成8年1月31日以前の製作車) 規程なし

■光度
(平成18年1月1日以降に製作された車) 300cd(カンデラ)以下
(平成17年12月31日以前に製作された車) 規程なし

■取付位置
(平成18年1月1日以降に製作された車) 照明部の上縁の高さが地上2.1m以下であり、下縁の高さは地上350mm以上、最外縁は車の最外側から400mm以内

(平成8年2月1~17年12月31日の間に製作された車) 照明部の上縁の高さが地上2.1m以下、最外縁は車の最外側から400mm以内

(平成8年1月31日以前に製作された車) 照明部の中心の高さが地上2.0m以下、最外縁は車の最外側から400mm以内

■その他
尾灯は、灯器が損傷し、又はレンズ面が著しく汚損しているものでないこと。

《道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第128条》下記リンクの、第37条尾灯の項目内にPDFがございます

ブレーキランプの保安基準

テールランプと同じように、下記の保安基準第39条にはブレーキランプに関する記載があります。

第39条2項3項で言及されている「基準」は、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」で示されています。

(制動灯)
第三十九条 自動車(最高速度二十キロメートル毎時未満の軽自動車及び小型特殊自動車
を除く。)の後面の両側には、制動灯を備えなければならない。ただし、二輪自動車、
カタピラ及びそりを有する軽自動車並びに幅〇・八メートル以下の自動車には、制動灯
を後面に一個備えればよい。

2 制動灯は、自動車の後方にある他の交通に当該自動車が主制動装置(牽引自動車と被牽
引自動車とを連結した場合においては、当該牽引自動車又は当該被牽引自動車の主制動
装置。以下本条及び次条において同じ。)又は補助制動装置(主制動装置を補助し、走
行中の自動車を減速させるための制動装置をいう。以下同じ。)を操作していることを
示すことができ、かつ、その照射光線が他の交通を妨げないものとして、灯光の色、明
るさ等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない。

3 制動灯は、その性能を損なわないように、かつ、取付位置、取付方法等に関し告示で
定める基準に適合するように取り付けられなければならない。

4 制動灯を緊急制動表示灯(急激な減速時に灯火装置を点滅させる装置をいう。以下同
じ。)として使用する場合にあつては、その間、当該制動灯については前二項の基準は
適用しない

ブレーキランプの具体的な技術基準の内容

下記の具体的な技術基準一覧は、『道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2017.02.09】第134条(制動灯)』を参考に作成しました。

車の製作された年度によって、基準が異なるので注意して下さい。

(ブレーキランプの技術基準 普通車の場合)

■灯光の色
赤色

■視認距離
昼間に後方100mの距離から点灯が確認出来る事

■面積
20センチ平方メートル以上

■光源
(平成18年1月1日以降に製作された車) 15W以上60W以下
(平成17年12月31日以前に製作された車) 15W以上

■明るさ
尾灯と兼用の制動灯は、同時に点灯した時の光度が尾灯のみを点灯した時の光度の5倍以上となる構造である事

■取付位置
(平成18年1月1日以降に製作された車)照明部の上縁の高さが地上から2.1m以下、照明部の下縁が地上から350mm以上、最外縁は車の最外側から400mm以内

(平成8年2月1~17年12月31日の間に製作された車) 照明部の上縁の高さが地上から2.1m以下、最外縁は車の最外側から400mm以内

(平成8年1月31日以前に製作された車)照明部の中心が地上から2.0m以下、最外縁は車の最外側から400mm以内

■その他
尾灯は、灯器が損傷し、又はレンズ面が著しく汚損しているものでないこと。

《道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第134条》下記リンクの、第39条制動灯の項目内にPDFがございます

ブレーキランプとテールランプの保安基準に満たない車、罰則は?

先ほどご紹介した上記の保安基準に満たない場合は、整備不良として交通違反点数と反則金が課されます。
車検にパスしていれば、こうした保安基準での整備不良で取締りを受けることはありません。

下記がブレーキランプ、テールランプに関する「整備不良」の取締り内容です。

■ブレーキランプの整備不良
交通違反点数:2点
反則金:大型車12,000円
    普通車9,000円
    二輪車7,000円
    小型特殊6,000円 
    原付6,000円

■テールランプの整備不良
交通違反点数:1点
反則金:大型車9,000円
    普通車7,000円
    二輪車6,000円
    小型特殊5,000円 
    原付5,000円

反則金の意味についてはこちらの記事をご覧下さい

クリアテール、スモークテールは車検に通る?

クリアテールやスモークテールと呼ばれる、テールランプに対するカスタマイズ。
これらのカスタマイズは保安基準を満たすのかご紹介します。

クリアテールランプは車検に通る?

テールランプを通常の赤い色から透明な色に変えた改造をクリアテールと呼びます。

クリアテールは保安基準を満たしていれば、クリアテールの場合は反射板(リフレクター)をつけるなどすることで、車検を通すことが可能です。

しかし、正規ディーラー車検などでは、信用問題にも関わるためクリアテールは万が一の事態を考えて車検が通せないことがあります。

また反射板(リフレクター)に関しても技術基準が設けられています。
具体的な技術基準一覧は、『道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2016.04.01】第 210条(後部反射器)』を参考に下記に一覧を作成しました。

(反射板の技術基準 普通車の場合)

■反射光の色
赤色

■形状
三角形以外の形状であること

■視認距離
夜間に後方150mの距離から走行用前照灯で照射した場合にその反射光を照射位置から確認できること

■反射部の面積
10センチ平方メートル以上

■取付位置
照明部の上縁の高さが地上から900mm以下、反射部の下縁の高さが地上から250mm以上(自動車の後面又は側面の後部に備える他の灯火等と集合式の後部反射器を備える自動車は1,200mm 以下)、最外縁は車の最外側から400mm以内

■その他
尾灯は、灯器が損傷し、又はレンズ面が著しく汚損しているものでないこと。

《道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第210条》下記リンクの、第210条後部反射器の項目内にPDFがございます

スモークテールランプは車検に通る?

テールランプをスモークがかかったカバーに変えたり、塗料を塗ることでスモークをかけた改造をスモークテールと呼びます。

スモークテールもテールランプ同様に保安基準を満たしていれば車検を通すことが可能です。

しかし、スモークテールも正規ディーラー車検では、信用問題に関わるため車検に通せないことがあります。

まとめ

テールランプとブレーキランプに関する保安基準と、保安基準に満たない場合の罰則をご紹介しました。

クリアテールやスモークテールなどのカスタマイズは、保安基準を満たしていれば車検に通ることはありますが、なるべくなら不要なカスタマイズは行わないようにしましょう。

テールランプ&ブレーキランプの電球切れの対処法はこちら

関連するキーワード


メンテナンス 車検

関連する投稿


車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

季節の変化で気温が変わると必要になるのが車のエアコン。車のエアコンが効かなくなると、ドライブが快適ではなくなるだけでなく、車内が不快な環境になることもあります。今回は、そのエアコンのために補充が必要なエアコンガスについて、エアコンガスが少なくなったときに出る症状、補充の費用目安、自分での補充を行う場合の手順など徹底解説します。


軽自動車の車検費用はいくらかかる?業者ごとの相場や安く抑える方法も解説

軽自動車の車検費用はいくらかかる?業者ごとの相場や安く抑える方法も解説

軽自動車を車検に出す場合、丁寧で確実に対応してくれる安心感が欲しい反面、できるだけ費用も安く抑えたいと思うため、どこに依頼するのがベストなのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、軽自動車の車検にかかる費用相場や内訳をはじめ、業者別の費用と特徴を解説するとともに、安く抑える方法やオススメの依頼先も紹介します。


パーツクリーナーとは?使い方やおすすめのアイテムまで徹底解説

パーツクリーナーとは?使い方やおすすめのアイテムまで徹底解説

カー用品店などで見かけることの多いパーツクリーナーですが、実際には使ったことがないという方もいらっしゃるでしょう。そこで、パーツクリーナーの役割や使い方、おすすめアイテムなどを紹介します。


【エンジンオイル】入れすぎた場合どうなる?見方は?確認方法と対処法まとめ

【エンジンオイル】入れすぎた場合どうなる?見方は?確認方法と対処法まとめ

エンジンオイル交換の際に、エンジンオイルを規定量よりも入れ過ぎてしまったらどうなるのでしょうか?本記事ではエンジンオイルをエンジンに入れすぎた場合のエンジンへの影響、エンジンオイルの量を測る方法や、エンジンオイルを入れすぎてしまった場合の対処法を掲載しています。


車のエアコンが効かない場合と臭いや異音の原因と対処法は?上手なエアコンの使い方も紹介

車のエアコンが効かない場合と臭いや異音の原因と対処法は?上手なエアコンの使い方も紹介

季節によっては欠かせないカーエアコン。しかし、冷えない・効かないと感じることはありませんか?臭いや異音が気になっている方もいるかと思います。この記事では、車のエアコンの故障の原因や上手に使うための方法などを紹介!この記事を読んで、カーエアコンを上手に使いこなしましょう。


最新の投稿


ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツは2024年11月5日に、コンパクトSUV「ロッキー」の一部改良モデルを発表しました。安全性を高めたほか、価格を改定したといいます。


車の雪対策に!準備しておきたいグッズや降雪時の運転前・運転中・駐車時に気を付けるべきポイントを徹底解説

車の雪対策に!準備しておきたいグッズや降雪時の運転前・運転中・駐車時に気を付けるべきポイントを徹底解説

突然の積雪に見舞われると、準備不足から大きなトラブルにつながることもあります。雪による交通事故や車の故障を防ぐためには、事前の準備と適切な対策が欠かせません。この記事では、車の雪対策として、事前に揃えておきたいグッズや雪道での運転時の注意点、駐車時の積雪への対策などを詳しく解説します。これから始まる寒い季節に備え、この記事を参考に雪対策の準備を整えておきましょう。


MOTA(モータ)の新車見積は超便利!自宅で簡単比較見積

MOTA(モータ)の新車見積は超便利!自宅で簡単比較見積

MOTA(モータ)が提供する新車見積は、これから新車を購入する人にオススメのサービスです。通常、新車を購入するには、ディーラーや販売店へ足を運んで見積りや商談を直接やり取りしたり、比較検討するために複数のディーラーや販売店へ出向かなければならなかったりと大変です。しかし、MOTA(モータ)の新車見積は自宅に居ながらWEBだけで、気になる新車を簡単に複数のディーラーや販売店から見積りをしてもらうことが可能です。そこで本記事では、MOTA(モータ)の新車見積サービスについて、特徴からメリット・デメリット、そして利用方法についても詳しく解説していきます。新車購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。


スバル新型「サンバーバン」発表!安全性高めた「軽バン」登場

スバル新型「サンバーバン」発表!安全性高めた「軽バン」登場

スバルは2024年11月7日に、軽バン「サンバーバン」の一部改良モデルを発表しました。側面衝突時の乗員保護を高めたといいます。


オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

タイヤが安く買えることをテレビCMなどでアピールしている「オートウェイ」。本当に安く買えるのでしょうか。また、安く買えたとしても品質に問題はないのか不安に思われる方もいるでしょう。さらに、オートウェイはネットで簡単にタイヤが買えますが、取り付けはどうすればいいのか気になるところです。そこで本記事では、オートウェイの特徴や注意点をはじめ、本当に安いのか、品質は大丈夫なのかということや、購入して取り付けするまでの流れも解説します。そろそろタイヤ交換を考えている方は、この記事を読んで参考にしてください。