はじめに
日産を代表するスポーツカーといえば、GT-RとフェアレディZの2台を思い浮かべるクルマ好きの方が多いかとおもいます。
往年のライバル車トヨタ・スープラは先日ジュネーブモーターショーでBMWと共同開発したトヨタ「スープラ」のレース仕様をお披露目しました。
市販モデルとなる新型スープラのお披露目は秋以降になりそうですが、非常に楽しみな一台です。
スープラに話題をさらわれている日産も負けていられませんね。
2ドアスポーツカーのフェアレディZは現行モデルは2008年に発売された「Z34型」で、発売から既に10年が経過しています。
来年2019年の生誕50周年で次期型フェアレディZが公開されるとの情報もあります。
更にフェアレディZはダイムラーの協力でメルセデス・ベンツとのプラットフォーム共有したモデルになるのではないかという情報もあり非常に楽しみになってきました。
今回、Spyder7が最新情報を元に新型フェアレディZの予想CGを作成したので、フェアレディZの現状と歴史などを振り返りながらご紹介します。
フェアレディZの歴史
初代のフェアレディZは1969年にライバル車トヨタ・スープラ(セリカXX)より早い1969年に誕生しました。
フェアレディZはZ(ゼット)の愛称で長年親しまれてきました。
「フェアレディZ」の車名の由来は、日産HPでは「美しいお嬢さん」の意味で、Zは未知への可能性と夢を意味するサブネームにあたります。
映画「マイ・フェア・レディ」から名付けられたとも言われています。
ロングノーズショートデッキでボンネットの低いスタイルはまさにフェアレディのイメージがしっくりときます。
現行モデルは主戦場の北米市場など日本国外では「NISSAN 370Z」の車名で販売されています。
「Z32型」
「Z33型」
を経て現在は6代目 Z34型系となっています。
フェアレディZといえば、やはりこの美しいデザインが魅力でしょう。
発売から既に10年が経ちますが、古臭くなく今でも十分通用する美しいプロポーションです。
フェアレディZの最近の販売台数は?
日本自動車販売協会連合会が発表している月次の乗用車通称名別台数(メーカー別)によりますと
フェアレディZの登録台数は、2018年1月が42台、2月が56台となっています。
ツーシーターのスペシャリティカーとはいえ、販売台数は少し寂しい状況に。
ちなみに同社のフラッグシップスポーツカーである「GT-R」は登録台数が2018年1月が93台、2月が68台となっています。
またフェアレディZの年間登録台数は、発売から10年経過しているためか、
2015 約6,000台
2016 約4,000台
2017 約3,000台
と尻すぼみな状態が続いています。
フルモデルチェンジした新型フェアレディZの発売が待ち遠しいですね。
フェアレディZのスペックは?
フェアレディZは2ドアFRのスポーツカーです。
乗車定員は2人。
エンジンは3.7リッターのV6気筒自然吸気エンジン[VQ37VHR]
最高出力は247kW (336馬力)/7,000rpm
最大トルクは365Nm /5,200rpm
バージョンNISMOは更に高性能で、
最高出力は261kW (355馬力) /7,400rpm
最大トルク374Nm/5,200rpm
と、まさに「スポーツカー」というに相応しいスペックです。
トランスミッションはマニュアルモード付き7速ATか6速MTが用意されています。
2017年7月に行われたマイナーチェンジで、MT車はクラッチも改良されています。
やはり選ぶのであれば、MT車を選びたいですね。
新型フェアレディZ 予想CGを公開
こちらが作成された次期型フェアレディZの最新予想CGです。
画像を見るに未来感があり、スポーティな印象です。
ロングノーズ形状で、サイドに流れる鋭利なデザインが特徴的です。
フロントのデザインは大型エアインテーク、インパクトあるLEDフロントライトとスリットを入れ、迫力あるデザインとなっています。
市販モデルとしてこのまま出すのは厳しそうですが、プロトタイプ、コンセプトカーとしてモーターショーで出展されればインパクトはありそうです。
新型フェアレディZはメルセデス・ベンツと共同開発に?
新型フェアレディZはダイムラー協力の元、メルセデス・ベンツとのプラットフォーム共有したモデルになるのではないかという噂もあります。
2018年3月に世界初公開された「GRスープラ レーシングコンセプト」
BMWとの共同開発マシンである新型スープラの市販モデルは、2018年秋に復活お披露目が予想されていますが、その対抗馬として日産がBMWのライバルであるメルセデスベンツと組んだというのであれば非常に楽しみですね。
メルセデスベンツとのプラットフォーム共有、エンジンはメルセデスベンツ製2リッター直列4気筒ターボエンジンの搭載も予想されています。
メルセデスベンツが復活させた直6エンジンを積めばとても面白いクルマになるんじゃないかという思いもありますが、フラッグシップモデルは、海外のスカイラインモデルのインフィニティ「Q60」に搭載されている3リッターV型6気筒ツインターボエンジン搭載される可能性が高いようです。
新型フェアレディZの発表は50周年となる2019年か?
新型フェアレディZは、生誕50周年記念となる2019年、12月に行われるロサンゼルス・モーターショーでワールドプレミアが有力視されています。
「フェアレディZ」の名前にふさわしいスペシャリティカーが発表されるのを期待したいですね。
最後に
現行Z34型フェアレディZの発売から既に10年。次期型Zの噂は何度か挙がっては消え現在に至ります。
生誕50周年となる2019年。今度こそ新型のフェアレディZが公開されることを願います。
日本市場での販売が苦戦しているため日本での販売は撤退し、主要市場である北米など海外での販売だけにシフトするのではというネットでの噂もありますが、華々しく新型フェアレディZをデビューさせ、そんな噂を吹き飛ばし日本での販売増に繋げてほしいですね。
「スープラ」に「フェアレディZ」。
往年の名車2台の次期モデルが、ドイツのプレミアムブランドとコラボで再び対決する時期が非常に楽しみです。