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オートマ(AT)車とマニュアル(MT)車の違いは?細部に渡って説明!

オートマ(AT)車とマニュアル(MT)車の違いは?細部に渡って説明!

当記事ではオートマ(AT)車とマニュアル(MT)車の違いを、「エンジンブレーキ」の効きやすさ、「車両の価格」の違いや「燃費」に差は出るのか、「故障のしやすさ」に差があるか、細部に渡りAT車とMT車の違いについてを説明、解説しています。

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年々下がるマニュアル(MT)免許の取得率

年々、自動車の運転免許をオートマ(AT)限定で取得するという方々の割合が非常に増えています。

一昔前であれば自動車の運転免許はマニュアル(MT)で取得すると言うのが当たり前でありましたが、警察庁の運転免許統計のデータによると、平成29年の自動車の運転免許取得者のうち、AT限定で免許取得をした割合は6割にも及んでいます。

平成28年:普通自動車免許 全合格者1,285,520人の内AT限定取得は737,800人(57.39%)
平成29年:1,215,077人の内738,024人(60.74%)

このようにAT限定での免許取得者が増え続けている中で、「マニュアル(MT)車ってオートマ(AT)車と何が違うの?」という疑問が沸いてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もちろん免許の取得時にクラッチペダルの有無やギアチェンジなどの知識は身につけている項目かと思いますが、細部に渡りどのように違いがあるかを把握している方は多く無いと思います。

と言うことで、こちらの記事ではオートマ(AT)車とマニュアル(MT)車の違いについてを細部に渡り説明していきたいと思います。

オートマチック(AT)車とどう違う?マニュアル(MT)車の特徴

皆さんご存知の通り、オートマチック(AT)車にはクラッチペダルがありません。アクセルペダルとブレーキペダルを操作するだけで、勝手にシフトチェンジをしてくれる、エンストとも無縁の運転が楽な車です。

では、それ以外にオートマチック(AT)車とマニュアル(MT)車の違いはあるのでしょうか?
一般的に言われる「オートマチック(AT)車とマニュアル(MT)車」の違いについては、「過去の印象を引きずったまま」という項目もありますが以下の表のようなものがあげられます。

 
オートマ(AT)車とマニュアル(MT)車の違い
 オートマ(AT)車マニュアル(MT)車
シフトチェンジ自動手動
クリープ有り無し
エンジンブレーキ弱い強い
車両価格高い安い
車両重量重い軽い
故障故障しやすい故障しにくい
燃費悪い良い

オートマチック(AT)車とマニュアル(MT)車のシフトチェンジ

「シフトチェンジ」は、間違いなく「オートマチック(AT)車は自動」です。マニュアル(MT)車は、クラッチペダルが存在し、クラッチを切ってギアをつなぐ必要があります。
「半クラ」というマニュアル(MT)車の宿命のテクニックを使う必要がある分、マニュアル(MT)車運転のハードルが高く思われがちです。

逆に言えばオートマチック(AT)車はラクな反面、Dレンジで走行する場合「自分の希望とは違うギアに勝手に変速されてしまう」ということでもあります。

加速時に強制的にシフトダウンをする「キックダウン」を使えば、より”低いギア”へ切り替えることが可能ですが、その場合も「2速へ」というような指定は出来ません。

ギアを指定して変速を行うためには、「セレクトレバー」を使い希望するレンジに固定する必要があります。「そんな操作をするくらいならマニュアル(MT)車でいい」ということになってしまいますが。

因みに、実はオートマチック(AT)車にもクラッチが付いているものも存在します。
主に湿式クラッチと呼ばれる油圧で動作する多板クラッチが装着されているオートマチック(AT)車ですが、クラッチペダルは付いておらず、自動でクラッチ操作をしてくれます。

また、誰しもが自動車学校で習った「クリープ(現象)」は、トルクコンバーター(トルコン)を利用するが故の「オートマチック(AT)車特有の現象」ですので、マニュアル(MT)車には存在しません。

当たり前ですが、「マニュアル(MT)車はクラッチを繋がない限り、坂道以外で勝手に動くことはない」のです。

オートマチック(AT)車とマニュアル(MT)車のエンジンブレーキ

よく「オートマはエンジンブレーキが弱いから」という会話を聞くことがありませんか?
これは事実なのでしょうか?

答えは「Dレンジならあまり効かない」です。

オートマチック(AT)車は自動的にシフトチェンジをする性質上、燃費の面からも「利用できる最も高いギアを選ぶ」ように出来ています。
下り坂等で「アクセルを戻しエンジンブレーキを効かせよう」と思っても、その時点の速度域で利用可能な最も高いギアが選択されていますので、殆どの場合、巡航ギアと呼ばれる高速走行用のギアになっていると思います。

エンジンブレーキは低いギアほど強く効きますので、強くエンジンブレーキを効かせようと思ったら、Dレンジではなく、オーバードライブ(OD)を切る、2(セカンド)レンジや1(ロー)レンジへ手動で固定する必要があります。
またその場合、「マニュアル(MT)車と比較し変速数が少ないオートマチック(AT)車」は、変更するレンジによっては速度域が合わないまま強制的に低いギアに変更されることになり、大きな姿勢変化が発生しますので細心の注意が必要です。

マニュアル(MT)車で換算すると「巡航ギアから一気に2速へ」という極端なシフトチェンジになる場合もあります。

マニュアル(MT)車の場合は、運転手が「最適だ」と思うギアを常に選択し走行しますから、「下り坂では1段ずつギアを落とす」といった対応がスムーズに可能です。

オートマチック(AT)車とマニュアル(MT)車の車両価格と重量

オートマチック(AT)車とマニュアル(MT)車の新車価格は、オートマチック(AT)車とマニュアル(MT)車の両ラインナップがある車種の場合、一般的に「マニュアル(MT)車の方が5~10万円程度安い」ようです。
今では数万円程度の価格差と言えますが、一昔前はもっと大きな価格差がありました。
電子制御用の部品など、マニュアル(MT)車と比較すると多くのパーツが必要なので、どうしてもオートマチック(AT)車が高価になってしまいます。

重量についても、マニュアル(MT)車のミッションは単純な歯車の集合体であるのに対し、オートマチック(AT)車はトルクコンバーター(トルコン)やそれを満たすオイル、オイルを制御するためのポンプ、冷却機構など、自動で変速するために必要な部品がたくさんある分、重量が増加してしまう傾向にあります。

この増加した重量が、燃費面やエンジンブレーキの効きでも不利と言われています。

オートマチック(AT)車とマニュアル(MT)車、故障のしやすさに差はある?

前述した通り、オートマチック(AT)車は多くの部品が必要となり、部品点数が増えるほど故障する可能性がある箇所が増えてしまいます。

また、ミッション部分が故障した場合、オートマチック(AT)車はその仕様上、どこが壊れているか(トルコンなのかポンプやフィルターなのか)判断が非常に難しく、ミッションを丸ごと交換する必要があることが多く、修理費用が高価になります。

マニュアルミッションはオートマチックミッションと比較すると非常に単純な仕組みで、クラッチが負荷を吸収してくれます。
マニュアル(MT)車のミッショントラブルのほとんどはクラッチディスク(場合によってはフライホイール)やマスターシリンダーなどの油圧系部品の交換で済むことが多く、安く修理が可能です。

オートマチック(AT)車とマニュアル(MT)車、燃費に差はあるのか?

まず「オートマチック(AT)車の燃費が悪い」というのは”今となっては”誤解と言えるでしょう。

マニュアル(MT)車はエンジンのクランクシャフトからの動力がトランスミッションへ直接伝わり、文字通り歯車が噛み合いながら動作します。

対して少し前までのオートマチック(AT)車はエンジンからの動力はトルクコンバーター(トルコン)を介してトランスミッションへと伝えられます。

このトルクコンバーター(トルコン)がクセ者です。トルクコンバーターの内部は羽がついた円盤が向かい合って設置されており、その間がATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)という、簡単に言えばオートマ用のミッションオイルで満たされています。

動力の入力側の羽がエンジンの回転により回り始めると、対になっている出力側の羽がATFを介して回転し始めます(向かい合わせにした扇風機を片方だけ回すと、もう一つの扇風機の羽も動くという状況をイメージすると分かりやすいかと思います)。

このような仕組みで動力を伝えるのですが、液体ですから金属のギア同士がガッチリと噛み合って動力を伝えるマニュアルミッションと比較すると、伝達損失が大きいのは一目瞭然です。

トルクコンバーターの性質上「どうしてもロスが発生してしまい、その結果燃費が悪くなる」というのが「オートマチック(AT)車は燃費が悪い」と言われる所以です。

もちろん自動車メーカーも黙って燃費の悪いままオートマ(AT)車を販売し続けてきた訳ではなく、「ロックアップ」という「ギアに負担が掛かりにくい高ギアでは、トルコンを物理的に繋いでダイレクトに動力を伝達する」システムが開発され、常時ATF経由でロスの大きかったオートマチックミッションから進化しています。

更に、年々精密になっていく電子制御により、エンジンとオートマチックミッションを同時に最適な状態へ調整し続けることが可能になり、以前のように「オートマ(AT)車は燃費が悪い」どころか、「上手いドライバーが運転するマニュアル(MT)車と同等かそれ以上」の好燃費を実現するに至っています。

ただ、「ロックアップ」が最上ギアでのみ動作する車種も多く、低速域ではアクセルを踏んでからタイヤが動くまでどうしてもタイムラグが発生し、その結果多めにアクセルを踏みすぎることもありますので、もう少し進化が期待される部分でもあります。

その他のマニュアル(MT)車の特徴

ここまで機械的な違いを挙げましたが、マニュアル(MT)車のユーザーが口を揃えて言うマニュアル(MT)車の特徴に「運転する楽しさ」があります。

個人的にも「人馬一体感」。マニュアル(MT)車の魅力はこれに尽きます。

自分の思う通りに操作が出来るようになるためにはオートマチック(AT)車よりも少々時間が必要になるかも知れませんが、決して難しいことではありません。

「この先は上り坂になっているから今のうちに1段ギアを落としておこう」、「雪道だから低いギアでエンジンブレーキを使って急激な荷重移動を抑えよう」と、マニュアル(MT)車だからこそスムーズに運転出来る場面が多々あります。

また、制御の介入度がオートマチック(AT)車よりも低く、ダイレクトな操作感は心地よく、スポーツ走行も燃費走行も自分の乗り方次第です。

近年何かと話題になってしまっている「アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故」も、基本的にクラッチを踏む動作が絡むマニュアル(MT)車では「まず起こらない」事故です。

両手両足を駆使して運転する必要があるマニュアル(MT)車ですので、携帯電話片手に運転など簡単には出来ません。

最後に。

長くなってしまいましたが、マニュアル(MT)車とオートマ(AT)車の違いがある程度分かっていただけましたでしょうか。

市場にて販売されている車種も、その殆どがオートマ(AT)車となってきていますが、マニュアル(MT)車の設定がある車種ももちろん存在しています。

免許自体はマニュアル(MT)だけど、最近オートマ(AT)車にしか乗っていないなと言う方や、AT限定だけどマニュアル(MT)車に乗ってみたいという方は是非、マニュアル(MT)車で「運転の楽しみ」を味わってみては如何でしょうか。

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