トップへ戻る

【CVTとATの違いは?】メリット・デメリットを徹底解説!

【CVTとATの違いは?】メリット・デメリットを徹底解説!

多くの車に搭載されている変速機「CVT」ですが、そもそもCVTはどういう意味で、どんなものなのでしょうか?CVT搭載車の役割や必要性、従来のAT(オートマ)車との違いや、CVT搭載車とAT(オートマ)車どちらを選ぶのがいいのかなど、当記事ではCVT搭載車の機能や情報を詳しく説明します。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • カービュー査定

CVTってどんな変速機なの?

「CVT」とは「Continuously Variable Transmission」という英語の頭文字を取ったものです。

日本語にすると、「無段変速機」あるいは「連続可変トランスミッション」となります。

ジヤトコ CVT8

CVTは基本的に、AT(オートマチック・トランスミッション)に属しますが、システムが通常のATとは異なります。

ほとんどのAT車に搭載されている従来のオートマチック・トランスミッションは、Dレンジに入れておけば、あとはアクセルを踏むだけで歯車(ギア)の組み合わせを自動的に1→2→3→4と自動で変更してくれます。

対して、CVTは「ベルト式」「チェーン式」「トロイダル式」など複数タイプに分かれ、主流はベルト式です。

歯車(ギア)が存在せず、2つの滑車(プーリー)の幅を変えて、ベルトやチェーンを通じて動力を伝える仕組みです。「歯車(ギア)を変更する」という概念がないため、スムーズに加速し走行できるのが魅力です。

ATってどんな変速機なの?

トヨタ FR用10速オートマチックトランスミッション

変速機については、運転免許を取る時に「トランスミッション」という名称で学んだ人も多いのではないでしょうか。

この変速機は、エンジンで作られた駆動力を変速機を経由し、プロペラシャフトに伝達する装置のことです。

CVTとは異なり、いくつかの歯車を組み合わせて、変速比を変化させる事で変速し、動力を伝達します。

CVTの仕組みとは?

もっとも一般的なベルト式CVTには、インプットシャフト(エンジンからの動力を伝える役目)と、アウトプットシャフト(動力をタイヤへ伝える役目)に、それぞれ「プーリー」と呼ばれる2つひと組で相互に向かい合った円錐状のパーツが付いています。

お互いに向き合っている2つのプーリーは、油圧でお互いの幅を広くしたり狭くしたりできるようになっています。

2つのプーリーの間には、動力を伝達する金属ベルトやチェーンが挟まっていて、プーリー間の幅を狭くすれば、金属ベルトやチェーンはプーリーの外周に押し出され、プーリー間の幅を広くすれば内周の方向に沈んでいく仕組みです。

この原理を応用して、インプットシャフト側とアウトプットシャフト側、両方のプーリーの幅を無段階に調節することで変速比を変化させるのが、もっとも一般的なベルト式CVTの原理です。

文章の説明ではピンとこない方は、ボッシュとトヨタがCVTのメカニズムについての動画を公開していますので、ぜひご覧ください。

CVTを動画で学ぼう

CVT搭載車とAT車との違いは?

CVT搭載車と比べる前に、まずAT車の特徴を説明します。

前述しましたが、AT車とは「オートマチック・トランスミッション」の略です。AT車は、歯車(ギア)の切替をコンピューター制御し、車自身がスピードに合わせて自動的にギアチェンジをします。

「歯車(ギア)の組み合わせによる変速」という点では、近年では減ってしまったMT(マニュアル・トランスミッション)車と同じです。

ギアチェンジを手動で行う=MT
ギアチェンジを自動で行う=AT

一般的なAT車もCVT車も、どちらも大分類でいえばAT(オートマチック・トランスミッション)に分類され、両者の最大の違いは「動力伝達方法」になります。

AT車=歯車→ギアで動力を伝達し、変速はギアとギアの組み合わせを変化させて行う
CVT車=金属ベルトやチェーンで動力を伝達し、変速はプーリーの幅を変化させて行う

という違いがあります。

CVTとATを比較した場合のメリット・デメリット

では、ここからはAT車と比べた場合のCVT車のメリットとデメリットについてみていきます。

CVTのメリット

CVTは、パワーが比較的少ないクルマの走行性能と燃費の両立が得意です。

CVTはATに比べ、変速比を幅広く取れるため、小排気エンジンの限られたパワーを最大限に活かしつつ、燃費も抑えるといった制御がしやすいのです。

また、CVTは同じ変速幅を持つATと比べると、比較的低コストで装備できるため、日本の軽自動車のトランスミッションは、ほぼCVTになっています。

一方、幅広い変速幅をもつ8速や9速のような多段ATは製造コストが高く、高級車を中心に採用されています。

CVTのデメリット

CVTは構造的にハイパワーエンジンに対応するのは苦手です。

ハイパワーに対応するためには、金属ベルトをプーリーにしっかりと押し付けなければ、金属ベルトがスリップして動力が伝わらなくなります。

プーリーを金属ベルトに押し付ける力は油圧によって生み出されていますが、ハイパワーに対応するために高い油圧を得ようとすると、エンジンで駆動する油圧ポンプを大きなものにしなければなりません。その大きな油圧ポンプはエンジンのパワーを消費してしまい、全体としては効率が低くなってしまいます。

そのため、ハイパワー車には多段ATやDCTのような、歯車で動力を伝達する方式のトランスミッションの採用が一般的です。

CVTとATを比較した場合のメリット・デメリット
CVTのメリット CVTのデメリット
  • 小排気エンジンの限られたパワーを最大限に活かしつつ燃費が抑えられる
  • 比較的低コスト
  • ハイパワーエンジンに対応できない


CVTとAT、どちらがいいのか悩む必要はある?

CVTとATには、それぞれ得意不得意がありますが、自動車メーカーはそれぞれの特性を把握して、どの車種にどの方式のトランスミッションを搭載するのか、慎重に検討して採用を決めています。

そのため、それぞれの車種に採用されているトランスミッションが、そのクルマにとって最適なトランスミッションであるといえます。

現実的に、クルマを買う際にCVTとATを選択できる車種は存在しません。

あなたが購入しようと思ったクルマのトランスミッションがCVTであれば、それは、メーカーが「このクルマにはCVTが最適だ」と判断しているということです。

よって、ユーザーレベルでCVTとATのどちらがいいのか、迷う必要はありません。

よくある質問

CVTとATの違いはなに?

CVTとATでは動力を伝達する方法が違います。CVTは金属ベルトやチェーンをプーリーで挟み込んで、その摩擦力で動力を伝え、変速比はプーリーの幅を広げたり狭めたりすることによって変化させます。

一方、ATはギアとギアを組み合わせて動力を伝え、変速比は、組み合わせるギアを切り替えることによって変化させます。CVTは、プーリーの調節で無段階に変速比を変化させられることから「無段変速機」とも呼ばれます。ATは組み合わせられるギアのセット数で変速数が変わるため、切り替えられるギアのセット数が8個あれば「8速AT」と呼ばれます。

CVTって、どんなクルマに向いているの?

CVTとATは、それぞれ得意分野が異なります。CVTは比較的パワーの少ないクルマの走行性能と燃費を両立させる事が得意です。

CVTは変速比を幅広く取る事がATに比べて容易なため、小排気エンジンの限られたパワーを最大限に活かしつつ、燃費も抑えるといった制御が実施しやすいのです。そのため、日本の軽自動車のトランスミッションは、ほぼCVTになっています。

ATは、どんなクルマに向いている?

ATはパワーの大きなクルマにも対応できるのがメリットです。そのため、高級車のトランスミッションにはATの採用が多くなっています。

かつては、変速比がCVTに比べて狭いというデメリットがありましたが、近年では8速や9速のような多段ATが登場し、そのデメリットもなくなりつつあります。一方で、多段ATはメカニズムが複雑でコストも高く、高級車への採用が多いのが実情です。

CVTとATって、どっちがいいの?

CVTとATには、それぞれ得意不得意がありますが、自動車メーカーは、それぞれの特性を把握して、どの車種にどの方式のトランスミッションを搭載するのかを決めています。

事実、クルマを買う際にCVTとATを選択できる車種が存在しないのは、それぞれの車種に採用されているトランスミッションが、そのクルマに最適な方式であるということでしょう。

関連するおすすめ記事はこちら

Google検索で、カーナリズムの記事を見つけやすくできます。

Googleで追加する
  • カービュー査定

関連するキーワード


メンテナンス 豆知識

関連する投稿


ナンバープレートのひらがなの意味は?自家用・事業用・レンタカーの一覧、使われない4文字と選べない理由【2026年】

ナンバープレートのひらがなの意味は?自家用・事業用・レンタカーの一覧、使われない4文字と選べない理由【2026年】

前を走る車のナンバーが「あ」や「わ」だと、自分の車と何が違うのか気になりますよね。ナンバープレートのひらがなは、その車が自家用か事業用か、レンタカーかを表す文字で、割り当ては法令の別表で決まっています。同じ文字でも車種で意味が変わり、「あ」は普通車などの登録車なら事業用、軽自動車なら自家用です。「お・し・へ・ん」の4文字はどの区分にも割り当てがなく、希望番号制度でもひらがなは選べません。この記事では、ナンバープレートのひらがなの意味と車種別の一覧、使われない文字と選べない理由について解説します。


バイパスとは?高速道路との違い・制限速度・走れない車を解説【2026年】

バイパスとは?高速道路との違い・制限速度・走れない車を解説【2026年】

「この先バイパス」の案内板を見て、そのまま進んでいいのか迷った経験はないでしょうか。高速道路のように見えるのに料金所がなかったり、逆に無料だと思っていたら料金所が現れたり…制限速度まで道路ごとに違うので、初めての土地では判断に迷いがちです。バイパスは道路の「役割」を表す言葉で、道路の種類を示すものではありません。だから無料の区間もあれば有料の区間もあり、原付で走れる場所もあれば走れない場所もある。原付などが通れるかどうかを見分ける手がかりは、料金所ではなく入口の規制標識にあります。この記事では、バイパスの意味と高速道路との違い、制限速度、通行できない車両の見分け方について解説します。


イエローハットのオイル交換はいくら?工賃550円〜と総額、メンテナンスパックで無料にする条件【2026年】

イエローハットのオイル交換はいくら?工賃550円〜と総額、メンテナンスパックで無料にする条件【2026年】

イエローハットのオイル交換は工賃550円〜と安く出ています。ただ、工賃だけでは総額が分かりませんし、「会員なら無料」という話も条件を知らないと店頭で戸惑いますよね。支払いは「工賃」と「オイル代」の合計で、オイル代は3L缶2,480円〜と公式に掲載されているので入口の金額は計算できます。工賃を無料にする仕組みもありますが、対象になる人は決まっています。この記事では、イエローハットのオイル交換にかかる総額と、工賃を無料にする条件について解説します。


ETC取り付けはどこが安い?工賃・セットアップ料金と総額を比較【2026年】

ETC取り付けはどこが安い?工賃・セットアップ料金と総額を比較【2026年】

「中古車を買ったらETCが付いていなかった」「使ってきた車載器がエラーを出すようになった」「乗り換えた車に今の車載器を移したい」──きっかけはさまざまでも、調べ始めると金額の幅に戸惑いますよね。「4,400円〜」の店もあれば、「総額2万円以上」という情報も出てきます。ETCの費用は「車載器本体」「取付工賃」「セットアップ料」の3つに分かれていて、どこまで含んだ金額かが違うだけなのです。さらに購入費用が助成される制度もありますが、こちらは状況によって使える人と使えない人が分かれます。この記事では、ETC取り付けの総額を状況別に比較し、費用を抑えるための確認手順について解説します。


満足度の高いカーメンテナンスサービスランキング「ミスタータイヤマン」が総合1位に!【オリコン顧客満足度®調査】

満足度の高いカーメンテナンスサービスランキング「ミスタータイヤマン」が総合1位に!【オリコン顧客満足度®調査】

オリコン株式会社は、同社グループ会社である株式会社oricon MEが、過去2年以内に工賃を伴う自動車の整備サービスを依頼したことのある全国の18~84歳までの男女を対象に実施した『カーメンテナンスサービスについての顧客満足度調査』の結果を発表しました。


最新の投稿


トヨタ「ランドクルーザー300」に国内初のハイブリッド! 一部改良でGXも悪路仕様を強化

トヨタ「ランドクルーザー300」に国内初のハイブリッド! 一部改良でGXも悪路仕様を強化

トヨタは2026年9月16日、「ランドクルーザー300」の一部改良を発表しました。ZXとGR SPORTに3.5リッターハイブリッドを追加し、GXはオフロードでの実用性を重視した仕様へ変更。10月1日に発売し、価格は630万800円からです。


サマータイヤの寿命は何年?5年で点検・10年で交換の根拠と、残り溝・ひび割れで判断する見分け方【2026年】

サマータイヤの寿命は何年?5年で点検・10年で交換の根拠と、残り溝・ひび割れで判断する見分け方【2026年】

夏タイヤへの交換目安は、「最低気温が1週間ほど続けて7℃を上回る頃」です。「そろそろ夏タイヤに替えようかな」と思いながら、何週間も先延ばしにしていませんか?交換時期を間違えると、制動距離が伸びてリスクが高まるだけでなく、高価なスタッドレスタイヤを無駄に消耗させてしまいます。特に2026年は各メーカーでタイヤ価格の上昇傾向が続いているため、適切なタイミングで交換することは、安全面だけでなく経済面でも大切です。この記事では、迷いがちな夏タイヤへの交換時期の目安や、手持ちのタイヤ寿命の見分け方を分かりやすく解説します。


日産「ムラーノ」に黒の新グレード!21インチホイールの「ダークアーマー」が米国に登場

日産「ムラーノ」に黒の新グレード!21インチホイールの「ダークアーマー」が米国に登場

日産は、米国向け2027年モデルの「ムラーノ」に新グレード「ダークアーマー」を追加しました。グロスブラックの21インチホイールや専用バンパーで、流麗なSUVを精悍な装いに。SLとプラチナムの間に位置する仕様で、米国での車両価格は4万6,990ドルからです。


ルノー、新型「トラフィック」の詳細を公開!20分で最大280km分を充電する次世代EVバン

ルノー、新型「トラフィック」の詳細を公開!20分で最大280km分を充電する次世代EVバン

ルノーは2026年9月14日、欧州向けの新型「トラフィック バン E-Techエレクトリック」の詳細を公開しました。800Vシステムによる急速充電に加え、最大5.8立方メートルの荷室と1.3トンの積載能力を確保。仕事の移動と荷役を支える実用性に、ソフトウェアで進化する新世代の車両設計を組み合わせています。


Nシステムとは?オービスとの違い、速度違反で捕まるのか、顔は映るのか、車検切れはバレるのか【2026年】

Nシステムとは?オービスとの違い、速度違反で捕まるのか、顔は映るのか、車検切れはバレるのか【2026年】

幹線道路や高速道路の上にカメラのような装置を見つけて、「今のはオービス? 速度は大丈夫だった?」と気になった経験がある人は多いはず。道路上のカメラ設備の一つが警察の「自動車ナンバー自動読取システム」、通称Nシステムで、スピード違反を取り締まる装置ではなく手配中の車両を見つけるための捜査支援システムですが、ネット上には「顔まで撮られる」「車検切れがバレる」といった話も多く、何が本当なのか分かりにくいのが実情でしょう。この記事では、警察庁の白書や国会答弁、裁判例、国土交通省の公表資料をもとに、Nシステムの目的とオービスとの違い、記録される情報、車検切れを見つける別の装置との関係について解説します。