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【ラジエーター】仕組みやメンテ方法は?交換費用は高い?

【ラジエーター】仕組みやメンテ方法は?交換費用は高い?

ラジエーターは車の生命線とも言える大事なものです。当記事では、ラジエーターの役割の説明から、ラジエーター周りの故障や液漏れなどのトラブルについての対処法、ラジエーターの交換や修等についてを記載しています。

⏳この記事は約3~4分で読めます。


ラジエーターとは?

ラジエーターとは車のエンジンを冷却するための部品です。

走行中のエンジンは大量の熱を発するため、冷却しないまま走行を続けるとやがてオーバーヒートを起こします。エンジンがオーバーヒートを起こすと、エンジンオイルが焼きつき交換しなければならなくなったり、エンジン内の部品の損傷に繋がります。

最悪の場合にはエンジン自体が焼き付き、全損することもあるでしょう。このようにオーバーヒートは車にとって致命的なトラブルとなるため、ラジエーターを備え付け、熱の蓄積を避けています。

ラジエーターの仕組みはどうなっている?

ラジエーターはどのようにしてエンジンの熱を奪うのでしょうか。

まず、ラジエーターの中は後述する冷却水で満たされており、車が走っている最中はウォーターポンプの働きによって冷却水が常に動いています。

冷却水で満たされたパイプはエンジン内部を通ってラジエーターに接続されており、冷却水はラジエーターとパイプの中を循環しています。

冷却水はエンジンの中を通る時にエンジンの熱を奪います。この時ラジエーターはファンと走行時に受ける風の作用によって熱を奪われ続けており、熱くなって戻ってきた冷却水を冷ますことができます。

温度を失った冷却水は再びポンプの作用でラジエーター内から送り出され、エンジンの熱を再び奪ってまたラジエーターに戻ります。

この繰り返しによって、オーバーヒートを避けながら自動車は走り続けることができるのです。

ラジエーターが機能を失えばオーバーヒートは時間の問題になってしまうため、ラジエーターは非常に重要な部品だと言えるでしょう。

ラジエーターと表裏一体!自動車の冷却水も要チェック

冷却水は「水」ではなく、専用の高性能液体

冷却水とはラジエーターの中を流れてエンジンを冷やす役目を持つ液体です。

冷却水がなければエンジンには熱が溜まり続けてしまうため、ラジエーターと並んで車の冷却に欠かせない存在です。LCCやクーラントと呼ばれることもあります。

冷却水は「水」という名前がついていますが、主成分はエチレングリコールという物質で、寒冷地では凍結を防ぐために不凍液が混ぜられていたり、エンジンなどの機器を傷つけないために防錆剤が添加されていたりします。

なお、エチレングリコールは毒性を持つ液体で、誤飲した場合は死亡することもある危険な物質です。

車に使われる冷却水は誤飲防止のために赤や緑など派手な色が付けられていますが、子どもやペットのいる家庭では取り扱いに注意しましょう。

ちなみに、冷却水が着色されている理由は誤飲防止の目的の他、液漏れや冷却水自体の汚れをわかりやすくする理由があると言われています。

冷却水もメンテナンスが必要!量が減る、劣化する…

冷却水は定期的にメンテナンスが必要です。

その第1の理由として、使用するうちに蒸発してだんだん減ってくることが挙げられます。十分な冷却水を用意できないまま車を走らせていると冷却効果が期待できなくなり、熱でエンジンが傷み、最悪の場合オーバーヒートを起こします。

第2の理由として、主成分のエチレングリコールの成分の変質が挙げられます。

エチレングリコールは時間の経過とともに次第に酸化して、腐食性能を持つようになります。さらに添加された防錆剤の性能も時間の経過とともに落ちてくるため、長期間使用していると徐々にラジエーターをおかしてしまいます。

そのため、足りなくなれば継ぎ足し、定期的に交換するという作業が必要です。車検に合わせて2年間ごとの交換がちょうど良いでしょう。

冷却水として水道水を使うとどうなる?緊急時はやむなし、冬場はNG

冷却水はエンジンの熱を奪えればよいため、極論を言ってしまえばラジエーターの中に水道水を入れても役目は果たせますが、水道水には当然のことながら不凍液や防錆剤が含まれていないため、ラジエーターやエンジンを傷めるおそれがあります。

ラジエーターに水道水を使っていると、寒さで凍結し体積を増した結果、配管を損傷させる可能性もあり、機械部品が錆びる原因にもなりかねません。

後述するように、水道水は液漏れなどの緊急用に留めておきましょう。

ラジエーターも故障する!具体例は?故障時の対処法は?

このように、ラジエーターも冷却水も車の中でとても重要な役割を持っており、どちらかに何らかの故障・不具合があれば、車全体に被害が及ぶ原因になりえます。

では、どのような時にラジエーターまわりの故障は起こるのでしょうか。

まず考えられる故障としては液漏れです。

液漏れとは、ラジエーターや配管に傷がついたり、ゴム部品が劣化するなどして中の冷却水が漏れ出ている状態のことです。

前述のように、冷却水は時間の経過とともに腐食性をあらわしますし、ラジエーターも長く利用していると様々な部分が劣化し、損傷することもあります。

特に、ラジエーターは部品の大半がプラスチックでできているため、いったん劣化するとあっけなく傷がついてしまいます。ラジエーターは普通自動車だと8年から12年で全体を交換するべきだと言われています。

ただ、使い始めてそれほど時間が経っていないラジエーターでも外的要因による損傷で液漏れが発生することがあります。

事故などで衝撃を受けた際にラジエーターが破損することは十分考えられます。

事故に遭遇していなかったとしても、ラジエーターに傷を作る場合もあるため、定期的な点検は欠かさないよう心がけましょう。

定期点検を行うときに、冷却水の水位が大きく減っていなければ液漏れが起きていない証拠ともなるので安心です。

【ラジエーター故障】液漏れした場合はどう対処する?

もしも液漏れを起していた場合はどうすればいいのでしょうか。

まず、できることは速やかに車を安全な場所に停めることです。

そのうえで車外に出て被害状況を確認しましょう。この時に注意したいのは、車から液体が滴っていたからといって必ずしもラジエーターの冷却水が漏れているとは限らないということです。

間違えやすい事例としては、エアコンの水漏れなどがあります。

エアコンの水漏れと冷却水の液漏れは色と香りの有無で区別して下さい。

エアコンから出た水は空気中の水蒸気が集まったものなので無色無臭ですが、冷却水は着色されており甘い匂いが漂います。

液漏れに気づければ良いのですが、走行中など気づきにくい場合もあります。

その場合は水温計が手がかりになります。冷却水の液漏れが起こるといつもより水温計の針が振れるようになるでしょう。

液漏れによって冷却水が少なくなれば、水温計は上側の「H」に向けて次第に上がっていきます。

もし水温計の上昇を認めた時は、路肩に停車してアイドリング状態にし、アイドリング状態の時に水温計の針が下がるようならば、そのまま待機していったんエンジンの熱を取ります。

その他、液漏れの結果エンジンの温度が上がってくると、出力が上がらなくなったり、ボンネットから煙が立ったりという異常が認められることもあります。

少しでも違和感を感じたら必ず走行を中断してください。

停車したら、ボンネットを開けてラジエーターまわりを確認しましょう。 この時にラジエーターキャップと冷却水の水位に注目するようにします。

ラジエーターキャップによって密閉され、圧力がかけられることによって、ラジエーターは冷却効果を得ています。もしもラジエターキャップが損傷し、ラジエター内の気密が確保できなくなればエンジンに熱がこもることになります。

ラジエーターキャップが損傷している場合、冷却水があふれ出た跡が認められるため発生の手がかりになります。

冷却水の水位は適正位置が下がっていれば、液漏れが起こっている証拠です。液漏れの程度によっては、水を継ぎ足しながら走ることも可能です。

この時、水道水をラジエーターの中に入れてもその場は問題なく走れますが、前述の通り水道水の利用は機器を傷めます。

応急処置的に使うだけに留め、日常では規定の冷却水を使用しましょう。

なお、水道水を入れてしまった後は、ドレンをゆるめて水道水を少し抜き、希釈するタイプの冷却水を注ぎ入れれば問題なく使い続けられます。くれぐれも水道水だけを入れたままにしないでください。

もしも穴が小さければ、冷却水の漏れ止め剤を使うのも液漏れの対策となります。良いでしょう。

漏れ止め剤は、薬剤の中に含まれている繊維質は固化することで穴を塞ぐ性質を持っています。

あまり大きな穴には使えませんが、小さな穴であれば塞ぐ事が可能です。

カー用品店やホームセンターにはたいてい置いてあるので、手に入りやすいと思います。また、漏れ止め剤はあらかじめラジエーターの中に混ぜ込むこともできます。

前もって漏れ止め剤をラジエーターの中に混ぜておくことで、いざ穴が空いた時に自動的に塞いでくれるのです。そのため、余裕があれば冷却水の中に混ぜていてもいいかもしれません。

いずれにせよ、車のトラブルを確認し原因が特定できたら、車の状態と相談して行動を決める必要があります。もし、修理工場やカーディーラーまで自走できそうなら、冷却水を継ぎ足しながら走るという選択肢も有です。

エンジンの状態が危ぶまれたり、判断に困るようであれば、無理はせずロードサービスに依頼した方が良いでしょう。無理をして走行すると車に重大なダメージを残しかねませんし、事故の危険性もあので、安全第一に考えましょう。

ラジエーターを交換・修理するには?

冷却水の性質上、ラジエーターの損傷・劣化は仕方の無いことです。

ラジエーターは普通自動車なら8年~12年、軽自動車なら6年~10年で交換するべきだと言われています。

ラジエーターの交換は、専門知識を持ち合わせているのでない限り、専門の業者に頼みましょう。指定のカーディーラーや修理工場にて、交換するようして下さい。

ラジエーターは車の心臓部分であるエンジンと密接に関係しているため、知識無くいじると車自体を駄目にする恐れがあります。

ラジエーターの交換費用は、どの部品を取り替えるかによって異なり、ラジエーター全体を交換する際は20,000円~50,000円程度の部品代がかかります。

もっとも、ラジエーター全体を交換するようなことは、よほど替えのきかない損傷が認められるときなので、できればパーツだけの交換で済ませられるよう大事に使いましょう。

ホースやタンクの交換だけで済む場合は、10,000円~20,000円の部品代が相場となるようです。

さらにこれらの部品代に加えて、工賃がかかります。工賃は10,000円以上かかると見ておいた方が良いでしょう。

なお、ラジエーターは腐食による損傷が多くの場合を占めるため、修理よりも部品の交換の方が一般的です。小さな穴ならふさいで終わらせることもありますが、そのような処置はあまりとられないようです。

ただ、ラジエータ修理を請け負っている修理工場はそれなりにあるため、まずは相談を持ちかけてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、普段から念入りにメンテナンスをしておけば、修理や交換の回数を減らせて節約につながります。

メンテナンスの方法としては、ラジエーターフィンを掃除して冷却効率を上げたり、ラジエーターキャップのパッキンの劣化に気をくばることなどが挙げられます。

冷却水の確認は最優先のメンテナンス事項と言えるので、未来のお金を節約するつもりで、車に気を遣ってみてください。

ラジエーターの交換費用
ラジエーター全体を交換する場合
20,000円~50,000円程度
ホースやタンクの交換する場合10,000円~20,000円程度
工賃10,000円以上

最後に

ラジエーターは正常に動いている間はあまり意識しませんが、いざ問題が起こると車にとって、命取りともいえるトラブルに繋がります。

ラジエーターは経年劣化が避けられないため、普段からメンテナンスを心がけ、異常を見逃さないようにしておきましょう。

いざという時にあなたの愛車を守れるよう、注意を忘れないでいてください。

よくある質問

ラジエーターってなに?

近代の自動車のほとんどに備わる部品であり、水冷エンジンの冷却水を、外気を使って冷やす役割を持つ部品です。主に車のフロント部にあり、フロントグリルやフロントバンパーの隙間から覗き込んだ時に見える、細かな格子を持った金属部品のことです。

家にもラジエーターが付いてるって本当?

「ラジエーター」とは、本来は自動車部品だけの呼び名ではなく、気体や液体の熱をやり取りする部品として様々な分野で広く用いられるものです。有名なところでは、海外でよく見られるような温水式や蒸気式の暖房設備も「ラジエーター」と呼ばれます。

車がオーバーヒート!ラジエーターが故障してるの?

自動車のエンジンがオーバーヒートしてしまった場合、ラジエーターの故障や冷却水漏れの可能性もありますが、それらのみが原因というわけでもありません。エンジン側の冷却水回路が不調だったり、冷却水を循環させるポンプが故障していたりという可能性もあるので、ディーラーや整備工場でしっかりチェックしてもらいましょう。

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