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プリウスとインサイト、新型になったかつてのライバルの今と昔

プリウスとインサイト、新型になったかつてのライバルの今と昔

12月13日にフルモデルチェンジされた新型インサイト、17日にマイナーチェンジされたプリウスが発売されました。インサイトとプリウスといえば、燃費と販売台数の壮絶な争いを想起される方も多いと思いますが、今回はどうやら異なる状況のようです。では、今回はどこが違ったのでしょうか?両車の特徴とともにご紹介しましょう。


プリウスVSインサイトの歴史

初代インサイト

初代プリウス

1999年9月6日に発表された初代インサイトは、当時の量産ガソリン車として世界最高の35 km/L(10・15モード)を達成。コンパクトな2人乗りハッチバッククーペで、リアホイールスカートを採用するなど、徹底した空気抵抗低減のためのデザインが話題となり、2006年まで販売されました。そして燃費は最終的には36 km/Lまで向上していました。

初代プリウスは「21世紀に間に合いました。」のキャッチコピーの通り、インサイトより2年早い1997年12月に登場。世界初となる「量産ハイブリッド車」として誕生しました。小型4ドアセダンのボディをもち、燃費は28.0km/l(10・15モード)という当時としては驚異的な性能で、最終的には31.0km/Lとなっています。

そして2003年。プリウスは35.5km/Lという燃費性能を引っ提げ、2代目にモデルチェンジされ、本格的ハイブリッド車として世界を席捲することになります。

プリウスVSインサイト ハイブリッド戦争勃発!勝者は?

2代目プリウス

2代目インサイト

プリウスVSインサイトの本格的な戦いは、2009年、プリウスが2代目の後期で、インサイトが2代目に変わってからでした。当時のプリウスの燃費はJC08モード29.6km/Lで、もちろん国内トップの低燃費性能で販売台数もトップを快走していました。

対するフルモデルチェンジされたインサイトは、燃費こそJC08モード走行で26.0km/Lとプリウスには届きませんでしたが、プリウスと同じ5ドアハッチバックのボディをまとい、1.3Lという小排気量と簡易的なハイブリッドシステムによって、180万円からという低価格設定によって大ブレイクしました。

その結果、2009年4月度の販売台数が10,481台(自販連調べ)となり、登録車販売において第1位となり、1月〜4月の累計販売台数でもハイブリッド車として第1位となったのです。

打倒インサイト!トヨタの徹底的なライバル潰し炸裂!

3代目プリウス

しかし、2009年5月にプリウスが3代目にフルモデルチェンジされると、10・15モード燃費38.0km/Lという驚異的な燃費性能と、2.4Lガソリンエンジン車並みのパワーにより、インサイトに大きく差をつけます。

また、唯一の強みであった低価格も、2代目モデルをビジネスユーザー向けに特化した新グレード「EX」として併売するなど、徹底的にインサイトを攻略。そして、2014年に販売を終了する時にはあまりにも大きな差を付けられ、プリウスが4代目となった2015年12月には、インサイトは存在していませんでした。

神通力が消えたプリウス

4代目プリウス

その熱い戦いからおおよそ10年。4代目となったプリウスは燃費をJC08モード40.8km/Lにさらに伸ばしたものの、その斬新すぎるデザインが不評であったり、おりからのSUVブームや軽自動車の躍進で販売台数は前年比割れが続き、トヨタ内のアクアやC-HR、そしてミニバンのシエンタにも抜かれ、一世を風靡したプリウスの神通力も消えるという非常事態に陥りました。

マイナーチェンジされた新型プリウス

そして12月17日のマイナーチェンジでは、燃費は39.0km/Lに抑えられたものの、フロントやリアのバンパー・ランプ類などのデザインを変更。特にテールランプは縦型から横長になるなど大幅に変わり、ボディカラーの変更やインテリアも質感を高めるなど、プリウスのマイナーチェンジとしては前例のない大掛かりなものになりました。

新型インサイトは脱プリウス

3代目新型インサイト

12月13日に復活した3代目の新型インサイトは、先代からコンセプトが一変しされ9代目シビックとプラットフォームを共有する4ドアセダンとなり、サイズ・価格ともプリウスより上位機種ということになりました。つまり、もうVSプリウスの車種という位置づけではなくなったのです。

ハイブリッドシステムには1.5Lエンジンと2モーターの「SPORT HYBRID i-MMD」を採用し、JC08モード は34.2km/Lとなっています。また、プリウスより一回り大きなボディによりゆとりのある居住空間と、広いトランクルームを確保しました。

時代はプリウスでもインサイトでもなくなった

トヨタシエンタ

現在の国内での販売台数トップ争いは、トヨタのアクアとシエンタ。そして日産のノートが凌ぎを削り、それでも軽自動車勢には歯が立たない状況です。かつて月間2万台前後で競い合っていた両車も、プリウスでさえ月販目標台数は 6,600台、インサイトにいたっては1,000台にすぎず、もはやプリウスVSインサイトの時代ではなくなってしまった。

ホンダシビックセダン

インサイトは北米市場向けに開発され、日本では拡販車種ではなくなり、アコードやシビック同様に少量販売機種としてのみ存在し、プリウスもトヨタを代表するモデルから退き、コンパクトハッチやミニバン、そしてSUVにその座を譲るしかない時代になったようです。しかも、時期モデルはSUVになるのではないかという情報もあるのです。

まとめ

それでも、4ドアセダンとして見ればインサイトはデザインも良く、プリウスではなくカムリと比較すべき車種として魅力は十分にあり、プリウスの低燃費性能はマイナーチェンジで「まし」になったデザインとともに魅力ある車種であることは間違いありません。誰もがミニバンやSUVが好きなわけではなく、確実に高齢化するオーナーが増えることもあり、プリウスとインサイトがもう一度ブレイクしても不思議ではないと思うのです。

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