トヨタ オーリスの概要・特徴
トヨタのオーリスは、欧州市場におけるカローラ・ハッチバックの後継モデルとして開発され、日欧の他、オセアニアなどで販売されているハッチバック型の小型乗用車です。
現在、イギリスと日本、トルコの各工場で生産されています。カローラからの派生車種にあたり、市場によってはカローラの名称で販売されていますが、新MCプラットフォームの導入によってボディサイズが拡大、標準グレードの「150X」と上級グレードの「180G」の2つで展開され、駆動方式はFFと4WD(4WDのシステムはエスティマやアイシスなどで採用されているアクティブトルクコントロール式)が用意されています。
新型オーリスでは、「スポーツハッチバック」というコンセプトを明確に打ち出し、エクステリアではダイナミックなスポーティさが表現されています。競合ひしめく欧州Cセグメントで販売台数4位(2014年度)を獲得し、2016年度には14万2369台という販売台数を記録し、国内向けのハイブリッドモデルが登場しました。
トヨタ オーリスのデザイン・ボディーカラー
「トヨタが生んだ欧州車」とのコンセプトで発売されたトヨタ オーリス。2016年4月にハイブリッドも追加され、ますます人気が出てきており、フルモデルチェンジしました。
そのデザインテーマは“スマートダイナミズム”で、世界的に共通して通用するスポーティさ、ダイナミックさを“賢く”いろいろな要素を組み合わせて開発しています。ボディカラーは定番カラーのホワイト系、ブラック系、シルバー系の3色に加えてヨーロッパテイスト溢れるカラーの4色。
合計7色の展開となります。中でも、一番人気はブラックマイカです。
ハイブリッドが2016年4月に追加
オーリスのハイブリッド版は、欧州では初代から用意されており、2代目のマイナーチェンジ後、日本で初の導入となりました。
欧州における販売台数は昨年で7.9万台で、欧州ではオーリス全体の半分以上がハイブリッドです。オーリス・ハイブリッドの販売台数はプリウスより多いのはもちろん、より安価なヤリス・ハイブリッド(日本でいうヴィッツのハイブリッド版で、ハードウェアはアクアとほぼ共通)よりも多く販売されています。
ドライブフィールは1.2リットルターボのような爽快感、走行性能、静粛性は抜群です。同じHVシステムを使う先代プリウスに対してCVTの変速、加速がリニアで、エンジンを回してもノイジーじゃなく心地良いサウンドを放つ点も好印象です。
トヨタ オーリスの燃費(JC08モード)
『オーリス』に追加されたハイブリッド車のハイブリッドシステムは、旧型『プリウス』の基本メカニズムを移植したもので、1800ccエンジンに電気モーターを組み合わせたTHS-IIで、リダクション機構を持つほか、30.4km/リットルというJC08モード燃費も先代プリウスの主要グレードと同じ数値になっています。
また、オーリスは一部改良して10月5日から発売され今回の改良で、1.5リットルの2WD車についてエンジンとトランスミッションの制御を改良し、燃費を従来よりも1.4km/リットル改善して20.0km/リットルとし、2010年度燃費基準+25%を達成しました。
すでに2005年基準排出ガス75%低減レベルを達成しているため、エコカー減税での自動車取得税と自動車重量税の従来の50%減税から75%減税となっています。オーリス ツーリング スポーツは、日本向けの新型『オーリス』にはない欧州専用のステーションワゴンとして2013年3月、ジュネーブモーターショー13でデビューしました。
パワートレインは、欧州仕様のハッチバック同様、ガソリンエンジンだけでなく、ディーゼルエンジンとハイブリッドの3種類を設定しています。
トヨタ オーリス 車内空間、収納はどうか?
新型オーリスの荷室・ラゲッジスペースは、奥行き・横幅ともに十分な広さで、荷室容量・トランクは1週間程度の海外旅行にピッタリなMクラスのスーツケースがちょうどスッポリと収まる収納力を備えています。
アレンジ自在なので、上下2段に調節できるアジャスタブルデッキボードを上段にセットすれば、深さ10cm程度の床下収納を作る事も可能です。
トヨタ オーリスの搭乗人数・シート
搭乗人数は5人乗りです。シートはトヨタ純正シートカバーは難燃性の生地を使用しており、シートへのフィッティングに配慮した専用設計となっています。
インテリアを上質感あふれる空間に変える革調のシートカバーもあり、シート材質・色は立体的表現と赤色のダブルステッチが上質かつスポーティなアクセントを効かせます。ハイブリッドは後部座席を格納し、シートアレンジすることによってさらに広い荷室・ラゲッジスペースにする事が可能です。
トヨタ オーリスの快適性能
標準装備ではフォグランプは霧・降雪時の視認性向上と、フロントビューのドレスアップ効果があり、コーナーセンサーは距離に応じてアラーム音の間隔が変わり、音声とインジケーターの表示ランプでドライバーに知らせます。
リバース連動ミラーシフトレバーを「R」にすると助手席側のドアミラー鏡面が連動して下方に動き、リヤタイヤ付近を映します。さらに車両のミラースイッチでお好みの位置にミラーを調整することが可能です。
室内装備では、収納という機能性だけではなく質感の高さにもこだわり、ハイブリッド車と180S、150X“S Package”のコンソールボックスのフタには、スライド式ステッチ入りタイプを設定しています。オーディオは高精細HDの9インチ大画面が迫力の映像と、圧倒的な見やすさ、使いやすさを実現しています。
トヨタ オーリスの内装・オプション
ディスプレイ・メーターは左右に大きな2つのメーター、そして中央に4.2インチサイズをしたカラーのマルチインフォメーションディスプレイを配した複眼式メーターを採用しています。右側の大きなメーターは、スピードメーターとガソリンタンク容量を表示しています。
オーリスのインテリアは基本的にシンプルですが、色や素材などに凝っている印象で、高級感が漂う感じです。
カーナビはオプションでT-Connectナビ 9インチモデルがあり、高精細HDの9インチ大画面が迫力の映像と、圧倒的な見やすさ、使いやすさを実現しています。"
安全装備(Toyota Safety Sense C)
トヨタの「実安全の追求」から生まれた先進の衝突回避支援パッケージが、“Toyota Safety Sense C”です。車速が高い事故ほど重大事故につながるというデータをはじめ、さまざまな交通事故統計を分析し、発生割合の高い事故に対応する3つの先進安全機能をパッケージ化しています。
予防安全は、高輝度で点灯速度が速く、しかも消費電力の少ないLEDをハイ・ロービームに採用。先行車・対向車への眩惑防止に配慮し、車両姿勢の変化にかかわらず照射軸を一定に保つオートレベリング機能付です。
■関連するまとめ
トヨタの安全パッケージ「トヨタセーフティーセンスP(Toyota Safety Sense P)」の機能や搭載車種
http://matome.response.jp/articles/18トヨタが提供するミドルクラス向け衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティーセンス)P」の仕組みや搭載車種について
トヨタ オーリスの安全装備(予防安全・衝突安全)
同時に、各機能の信頼性を高める高精度な検知センサーを新開発し、先行車発進告知機能やオートマチックハイビームなどを搭載しています。また、プリクラッシュセーフティシステムという進路上の車両や歩行者を前方センサーで検出し、衝突の可能性が高いとシステムが判断したときに、警報やブレーキ力制御により運転者の衝突回避操作を補助する設備も整っており、オーリスは、JNCAP予防安全性能評価において、高得点で最高ランクの「ASV+」を獲得しています。
衝突安全は、衝撃吸収ボディと高強度キャビンからなる衝突安全ボディ“GOA”は、車重・車高の異なるクルマ同士の衝突時の共存を追求するコンパティビリティの概念を取り入れて進化しています。
トヨタ オーリスのグレードと価格
"オーリスのグレードは大きくハイブリッドとガソリンに分けられ、さらにガソリンは1200ccターボ、1500cc、1800ccが用意されています。1200ccターボは最近流行りのダウンサイジングターボです。
ミッションは6MT、Super CVT-i、電気式無段変速機、駆動方式は基本的にFFで1500ccには4WDも用意されています。各モデルの標準価格は180万円から300円万台が主流です。"
■ガンダム好き必見のこんなオーリスも!
クルマ業界の赤い彗星!?シャア専用オーリスⅡ! (画像多め)
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トヨタ オーリスの試乗記まとめ
トヨタ オーリス1.2ターボや、ハイブリッドタイプの評価を下記にまとめます。
目からウロコが100枚は落ちた。鮮やか過ぎる走りが、試乗前の想像を遥かに超えていたからだ。こと走りに関してすべてのトヨタ車がこのセンスでまとめられたらいいのではないか…そう思えた。
乗り味、ステアリングフィールも全体にしっとりとした味わい。ドイツやラテン系の同クラスのライバル車と肩を並べる出来だ。もちろんロードノイズも上手に丸められている。
試乗車は「RSパッケージ」で、シート表皮等、上質感は十分で落ち着いた味わい。外観デザインは好み次第だが、サイドスカートはなくてもいいかも…というのが個人的な感想だ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
ハイブリッド(とくに先代プリウス)のネガティブな部分は、走りに関してメリハリがないところだったが、このオーリスには走りにメリハリを感じる。ミッションも先代プリウスゆずりの電気式CVTなので、ステップ制御などはなく、アクセル操作に対して速度が上がっていくだけなのだが、ちょっと排気音が心地よかったり、加速時にステアリングに伝わってくるタイヤの感覚などがリニアだったりといった部分が気持ちいい。欧州で先に発売されていたこともあり、そのあたりのチューニングに対するノウハウがあったのだろう。
もし、オーリスでも燃費を最優先してチューニングしたら、このワクワク感は生まれなかっただろう。ほんのちょっとカタログ燃費が落ちても、クルマの楽しさは何なのか? を考えて作ることがいかに大切かを感じさせてくれた1台だった。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
オーリスについての魅力や情報を細かく掲載しましたが、あなたの知らないオーリスの魅力は見つかりましたか?