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セルモーターが故障する前兆や修理方法、交換費用まで解説

セルモーターが故障する前兆や修理方法、交換費用まで解説

エンジン始動時に必須のセルモーター。定期的なメンテナンスが必要なパーツではありませんが、本記事ではセルモーターの役割、構造や仕組みと種類についての説明と、故障の前兆を知らせる異音について、また、修理や交換に掛かる費用について解説します。

⏳この記事は約3~4分で読めます。


セルモーターとは?

セルモーターとは、エンジンを始動させるためのモーターで、車のエンジン始動時にキーを回した時の、「キュルキュルキュル」という音がセルモーターの音です。

車のエンジンの吸気や圧縮行程を行うためには外部からの回転力を得る必要があり、その回転を与える手段がセルモーターです。

セルモーターは、エンジンを始動するための最初の手段として役割を果たす部分であり、セルモーターが動かなければ当然車のエンジンはかかりません。

車のキーを回してもエンジンがかからない場合、セルモーターの故障以前に、バッテリー上がりが考えられます。それは、セルモーターが電装パーツで、バッテリーを電源として動作しているからです。

イグニッションキーやエンジンスタートしてもかからない場合には、まずはバッテリー残量を確認してみましょう。

セルモーターの構造と仕組み

セルモーターは、エンジンを始動するために欠かせない重要な部品です。セルモーターはバッテリーの電力を使用して、「クランクシャフト」を電動で回転させ、エンジンで最初の爆発を起こします。

キーを回すことでマグネットスイッチに電流が流れ、小さいピニオンギアが動いて大きいフライホイールと噛み合います。

そして、モーターが回って噛み合ったフライホイールも回ることで、クランクシャフトが回転し、エンジンがかかる仕組みです。

なお、セルモーターの構造で大きい円柱の部分にはモーターが入っていて、セルモーターには「ピニオン摺動式」と「レブリダクション式」の2種類があります。

ピニオン摺動式(直結式)

この方式は、セルモーターの構造や仕組みで解説した通りの内容と同様です。

直結式とも呼ばれ、ピニオンギアとフライホイールが直接繋がっている方式で、主にトルクの小さい自動車やバイクなどに使用されています。

アクセルを踏んでも加速が遅く感じる車には、このピニオン摺動式が採用されているケースが多く、モーターの回転をそのまま動力として伝え、フライホイールを動かしています。

レブリダクション式

この方式はピニオン摺動式に比べて少し複雑です。

モーターの回転を直接ピニオンギアに伝えるのではなく、アイドルギア、プラネタリギア等を介してトルクを増大させ、フライホイールに動力を伝える仕組みです。この方式は、モーターを小型化・軽量化できます。しかし、製造コストは高く、構造は複雑です。

ピニオン摺動式とは逆に、トラックやディーゼル車などの高いトルクを必要とする車に用いられる方式が、レプリダクション式です。また、多くのAT車にもこの方式が採用されています。

最近ではAT車だけでなく、低燃費走行をするディーゼル車など、ほとんどの車がこの方式を採用しています。

セルモーターの寿命は?

一般的に、走行距離10万km~15万km程度がセルモーターの寿命といわれていますが、この走行距離になる前に車の買い替えをする方も多く、寿命があること自体知らなかった方もいるのではないでしょうか?

走行距離だけでなく、エンジンの始動やアイドリングストップを頻繁に繰り返すなど、セルモーターの使用回数が多いほど寿命が短くなります。

ちなみに、バイクのセルモーターは自動車に比べると寿命は短く、3年~5年程度といわれています。

故障の前兆?セルモーターから異音が聞こえる場合

セルモーターが故障する前兆として、異音が聞こえたり、エンジンを始動する時間が長くなったり、不規則な音や音自体が弱くなったり、といった症状があげられます。エンジンを始動する際にいつもと違う音が出た場合には、セルモーターの故障を疑うのがよいでしょう。

それでは、愛車のセルモーターが故障してしまった場合、どのように対処したらいいのでしょうか。

セルモーターの故障といっても、セルモーター内のパーツが固着しているせいでセルが回らなかったり、ギアの噛み合わせが上手くできていない場合などがほとんどです。

また、セルモーターが故障している場合、多くはキーを回しても「カチッ」と音がするだけで無音です。

なお、バッテリー上がりの際は、音がしないか「ジジジ」という異音がするので、故障しているかの確認にはまずセルモーターの音を確認するのがよいでしょう。

無音の場合は、セルモーターの故障かバッテリー上がりが原因です。

故障した時の対処法ですが、セルモーター本体を棒などで叩きながらキーを回すとエンジンがかかる場合があります。これは、セルモーター内のパーツが固着している場合や、少しのズレでギアが噛んでいただけというケースで対応できる方法です。

また、MT車であれば、「押しがけ」という方法があります。

一人が車に乗って、イグニッションスイッチを入れてギアを1速に入れ、もう一人がその車を人力で押して車の速度が少し出てきたところで、クラッチを繋いでエンジンを始動させる方法です。

この2つの対処法でエンジンが作動したとしても、そのまま乗り続けず、整備工場やディーラーなどで原因の確認とあわせて、修理を依頼するようにしましょう。

セルモーターの交換費用は?

それでは、実際にセルモーターが故障してしまった場合に、どこに交換を依頼すればいいのか費用感もあわせて紹介します。

セルモーターが壊れてしまった場合は、必ず交換が必要です。セルモーターを叩いてエンジンがかかったとしても、応急処置にすぎないので、また故障する可能性があります。

故障かな?と思った後に前述の対処法でセルモーターが無事に動いたら、そのまま整備工場やディーラーなどで交換することをおすすめします。

セルモーターの交換費用は、部品代が3千~5万円程度、工賃が1~2万円程度です。リビルド品であれば部品代1~2万円程度で交換ができ、工賃とあわせても2万~4万円程度で修理できます。

長く持たせたいのであれば、純製品をえらんでおくのが一番ですが、出費を抑えたければ、リビルド品の取り扱いが多い整備工場での交換がおすすめです。

まとめ

セルモーターは車にとって欠かせない部品です。

車に乗ってからエンジンを始動する時、キーを早めに回しすぎないように心掛けることで、セルモーターに負担をかけないようにしましょう。

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