ホンダの軽オープンスポーツカー「S660」
ホンダが2015年に発売して以来大変人気を集めている軽規格の2シーターオープンスポーツカー「S660」。
ホンダとしては、1996年10月に販売終了となってしまった「ビート」以来、19年ぶりの軽スポーツカーです。
左:S660 右:ビート
発売当初から人気は高く、4月の発表後以降は年内納車が難しくなるほどの人気を誇っています。人気の理由としては、軽自動車ではあるものの洗練されたスポーツカーとしてのデザインもさることながら、MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)駆動という点等も挙げられます。
また、スポーツカーとしては燃費が優秀なのも特徴です。
これからS660の購入を考えていたり、迷っている方に向け、S660のスペックやジャーナリストによる試乗評価、ユーザーによる口コミ、新車、中古車価格などを詳しく紹介いたします。
ホンダ S660の基本スペック・燃費
ホンダ S660の基本スペック、ボディサイズや燃費については下記の通りとなっています。
駆動方式 | MR | |
---|---|---|
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1180 | 室内寸法(長さ×幅×高さ) | 895×1215×1020 |
車両重量 | 830~850kg | |
最大乗車定員 | 2名 | |
燃費 | JC08モード 21.2~24.2km/L | |
最小回転半径 | 4.8m | |
総排気量 | 660cc+ターボ | |
最高出力 | 47kW(64PS/6000rpm) | 最大トルク | 104N・m(10.6kgf・m)/2600prm) | 燃料タンク容量 | 25L | 新車価格 | 1,980,720円~2,850,120円 |
■ホンダ S660の実燃費
S660のカタログ燃費はJC08モード燃費でMT車が21.2km/L、CVT車が24.2km/Lとなりますが、当然ながら乗り方によって燃費は変わってきます。
e燃費で計測されている実燃費平均は、MT車で18.16km/L、CVT車で17.01km/Lとなり、スポーツカーという観点を抜いてみても非常に低燃費な車となっています。
ホンダ S660の新車・中古車価格
車を買う上で気になるのはやはり価格です。
ホンダ S660のグレード別新車価格と中古価格についてそれぞれ紹介します。
S660 モデューロX
■ホンダ S660 グレード別新車価格
S660 α 2,185,920円
S660 β 1,980,720円
S660 α特別仕様車トラッドレザーエディション 2,275,560円
S660 Modulo X 2,850,120円
■ホンダ S660の中古車価格
中古価格を調べてみると最安値で133万円で、最高値は433万円とかなり開きがあります。
もちろん走行距離や法定整備などが付いていれば通常の価格より高くなりますが、それ以外にもカスタムの有無で価格差が大きく出ます。
中古車情報については下記リンクよりご確認いただけますので、気になる方は是非チェックしみてください。
ホンダ S660 中古車車検索 | レスポンス(Response.jp)
http://response.jp/assistance/usedcar/search/HO/S106/0/0/0/0/0/0/0/0/0/0/JPN/0/0/0/0/0/0/0/0/0/7/20/1/ホンダ S660の中古車を買うならレスポンス中古車。レスポンス中古車は、最大20万台以上の豊富な在庫から中古車を検索できます
ホンダ S660のデザイン
車を決める際にエクステリアやインテリアを最重要ポイントとして設定する方も多くいるでしょう。
そのため、ここからはスポーツカーの要素と運転しやすさを追求したホンダS660のデザインをエクステリア、インテリアの両面で紹介していきます。
■エクステリア
S660 ボディカラー:カーニバルイエローⅡ
ホンダS660のボディカラーは、下記の8色がラインナップされています。
※()内は選択可能なグレード
・プレミアムスターホワイト(全グレード)
・アドミラルグレー・メタリック(α、β、モデューロX)
・ナイトホークブラック・パール(α、β、α特別仕様車トレッドレザーエディション)
・フレンチブルー・パール(α、モデューロX)
・ブリティッシュグリーン・パール(α、α特別仕様車トレッドレザーエディション)
・カーニバルイエローⅡ(α)
・フレームレッド(α)
・アラバスターシルバー・メタリック(モデューロX)
ボディカラー 左から順に「フレームレッド」「プレミアムスターホワイト・パール」「ナイトホークブラック・パール」
エクステリアについてはまずは重心の低さに目をつけなくてはいけません。
「ホンダならではの痛快なハンドリング」の実現のため、フロントにエンジンを置かずにミッドシップに配置しています。軽自動車の限られたサイズで、曲線美を表し、低いフロントを起点にウェッジを効かせ、スーパーカーのようなプロポーションにが実現されています。
車高が低ければ道路を走る快感を味わいやすいですが、これに関してS660は図抜けているでしょう。コンパクトなボディにすることで運転しやすいデザインに仕上げています。
■インテリア
S660のインテリアのコンセプトは、「スーパーコックピット」。
「F1のコックピットに座ったようなドライバーの空間にしたかった。そうすることでワクワクしたり、クルマを操る楽しさを感じてほしい」という思いのもとデザインされています。
センターコンソールを中心として、ドライバーを包み込む形状になっている他、操作類が全て手元周辺に集中させているため、ステアリングを握った状態で手が届きやすいことが特徴として挙げられます。
また、モデューロXには専用のスポーツレザーシートをはじめ、ボルドーレッドを多くちりばめることで上質感が演出されています。
ホンダ S660の口コミ・評価
ここからはホンダS660の口コミを紹介します。
ジャーナリストやユーザーからはどう評価されているのでしょうか?
■ジャーナリストによる試乗評価
リアルワールドで走らせて、このクルマのファンな走行性能も再認識した。
クルマに身体が馴染んでくると、本当にクルマと一体になって山道もヒラヒラと気持ちよく走れる。
「α」グレードの本革/ラックススエード表皮のシートは、サイズも十分で、ワインディングでも的確に身体を保持してくれた。
6速MT車で山道も思いのままに走っての燃費は19.0km/リットルだった(JC08モード燃費は21.2km/リットル)。
燃料タンク容量は25リットルだから、足の長さを度外視すれば、気後れせず満タンにできる。
事前からこの車のハンドリングに関しては相当に評判が良い。
今回は東北自動車道と第3京浜(関東地区以外の人にはわからないかもしれないが)という2本の高速道路と、一般道で色々と試してみた。
まずステアフィール、ハンドリングだが、相当にシャープである。
僅かな転舵に対しても敏感に反応する。
軽とはいえ一応ミッドシップスポーツなわけで、俊敏な走りは見事に実現されていると思えた。
■ユーザーによる口コミ
乗ってから3週間経っての感想です。
行きつけ(?)の峠道やら初めての道やら、結構試しました。
やはり、「え?曲がっちゃう!」という感じです。結構、オーバーだなというスピードでカーブに入ってもシュルンって感じで曲がっちゃいます。
スローインファストアウトが基本でしょうが、全体的にスピードがアップできる、そんな感じです。
クイっとハンドルを切り頭を入れて、アクセル踏み込みテールを振る、カウンタを当ててカーブ脱出!ピタッと決まるとうれしくなります
見てのとおりで着座位置は当然低目です。
左足を入れて座るまではいいけど、そのあとの右足をどこにもぶつけずに入れるのがちょっと大変。
でも、インテリアの質感もすごくいいし、走り出してのハンドリングは、もうすごい!
直線では面白味はほとんどないけど、コーナリングはすごい!
今までブレーキしていたカーブが、そのまま突っ込んでスルッとまわっちゃうの!
「ホンダならではの痛快なハンドリング」という通り、旋回性能・ハンドリングの評価は非常に高いようです。
また、燃費に関しての評価・口コミがやはり高い点が高評価なポイントとして挙げられます。
一方で軽自動車サイズのため、仕方ない点とはいえますが、乗車の際「乗りづらい」という声が見受けられます。
まとめ
発売されてから四年たちますが、数少ない軽オープンスポーツカーとしても人気の衰えないホンダ「S660」。
購入を検討されている方は是非中古車情報などもチェックしてみてください。
モデルチェンジ情報や新型情報などについては情報入手次第、随時別記事にて紹介していきます。