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世界の高級車ブガッティとは?代表車種もご紹介

世界の高級車ブガッティとは?代表車種もご紹介

車好きの方なら一度は名前を聞いたことのある自動車メーカーがブガッティだと思います。この車は、普段目にする機会があるほど台数が販売されている車ではありません。ブガッティといえば高級車の代表のような印象を持っていると思いますが、仰る通りブガッティは高級市販車です。今回はそのブガッティにフォーカスしてみましょう。

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ブガッティというメーカー、その華々しい歴史

ブガッティ タイプ35T

ブガッティ タイプ35T

ブガッティは、イタリア出身の自動車技術者エットーレ・ブガッティにより設立された自動車会社です。

創立当初は高性能スポーツカーやレースカーを製造し、現在は超高級乗用車を開発・販売しています。

何度か経営母体を変えつつも長い歴史を有する会社であり、輝かしい世界的な記録を打ち出してきました。

【創業そして伝説へ】オトモビル・エットーレ・ブガッティ

世界に名だたる自動車メーカー・ブガッティがイタリアにて誕生したのは、1909年のことでした。創始者エットーレ・ブガッティは、若くしてエンジンの設計に携わりさらには自ら会社を設立します。

自動車の設計も手掛け始め、やがて高級市販車とグランプリレースで活躍して知名度を上げていきました。

数々のグランプリで勝利を収めつつも、1930年代後半にさしかかった頃から暗雲が立ち込め始めます。

息子ジャン・ブガッティが車のテスト中に事故死、会社の業績が下向きになり始めたのが原因です。第二次世界大戦により自社工場が壊され、創始者エットーレも1947年に他界してしまいました。

その後飛行機用のエンジンを細々と造り続けますが、1963年にはイスパノ・スイザ社に、イスパノ・スイザも1968年にスネクマ社に吸収されてしまいます。

このブガッティの飛行機用エンジン事業は、現在でも仏・サフラングループ傘下のメッサー・ブガッティとして、主に航空機用のブレーキやホイールを製造する会社に引き継がれています。

長い歴史を誇るブガッティは、幾度となく経営母体を変えながら現在まで歩んで来ました。

オトモビル・エットーレ・ブガッティの車は自動車レース界で数多くの輝かしい記録を残していますが、かの有名なモナコ・グランプリで第1回から3連覇を達成、タルガ・フローリオで1925年の優勝から5連覇を達成したことなどは伝説となっています。

【数十年の時を経て復活】ブガッティ・アウトモビリ

約20年後の1987年に、イタリアの実業家ロマーノ・アルティオーリがブガッティの商標を手にします。

アルティオーリは80年代末から1990年代前半にかけて、次々と新モデルを発表し順風満帆でした。しかしロータスを1993年に買収するなど投資が大きくなり経営が破綻し、1995年には倒産します。

その後ブガッティの技術者たちが集まり、バガーニ・アウトモビリを設立することなりました。

こうして数十年の時を超えて復活したブガッティの名前は、EB110という唯一の車種を生み出したのみで、またも儚く消えてしまったのでした。

【3度、世界最高峰へ】ブガッティ・オトモビル

なお現在はブガッティ・オトモビルという名前になり、フランスに本社を置いています。フォルクスワーゲンが1998年に商標権を買い上げて、100%子会社として創業した結果です。

ブガッティ・オトモビルは、それまでのブガッティ車と同様に、または超えるほどに超高性能・超高級で、非常に希少性の高い車の開発・販売にシフトしており、自動車界の頂点とも言われるような車を次々と送り出しています。

ブガッティを代表する車

ブガッティ・チェントディエチ

ブガッティ・チェントディエチ

ブガッティはこれまで華々しい世界的な記録と、素晴らしい車を生み出し続けてきた企業です。ここからは名車と呼ばれる、ブガッティの輝かしい自動車の数々とその特徴を紹介していきます。

ブガッティ・タイプ35

ブガッティ タイプ35T

ブガッティ タイプ35T

タイプ35は、ブガッティ史上において最も成功したとされるレーシングカーのシリーズです。7年間の間にわずか340台しか生産されなかったにも関わらず、非常に高性能で大きな需要がありました。

独創的な設計により、1926年のグランプリをはじめ1,000勝以上もの成績を記録した車です。1924年デビューの初代モデルは、排気量は1991ccのSOHC直列8気筒エンジン搭載でした。

世界初のアルミホイール装備、バネ下重量の軽減や整備性の向上など当時では全てが画期的なモデルです。価格は当時の仕様そのままである1925年製のものであれば、2億円は下らないと言われています。

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タイプ41 “ロワイヤル”

偉業を成し遂げたブガッティの中でも、ひときわ異彩を放つのがタイプ41 ロワイヤルです。世界中を探しても6台しかないロワイヤルは、その名の通り王族や貴族・大富豪のために造られた車です。

1927年から1933年までの間に7台が生産されたとされていますが、6台が今でも現存しており、その価値は数十億円を下らないとされています。

豪華絢爛のラグジュアリーカーであるロワイヤルは、それぞれ仕様が異なるものの、12.7リッターの直列8気筒エンジン、現在でも乗用車として世界最大級のボディサイズを誇る流麗な内外装など、話題に事欠きません。

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ブガッティ・EB110

ブガッティ EB110SS

ブガッティ EB110SS

創立者の生誕110年目にあたる1991年に発表されたのが、このブガッティ・EB110です。

排気量は3,499ccで、V型12気筒DOHC60バルブエンジンを搭載しています。1気筒あたりの排気量が少なく、EB110GTでは8,000rpmで最高出力の560PSをたたき出す超高回転型エンジンです。

現在の中古車市場では、なんと4,000から5,000万円という相場価格が出ています。しかし定価が6,300から7,000万円であること、その希少性を考えるとお買い得と言えなくもありません。

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ブガッティ・ヴェイロン

ブガッティ ヴェイロン16.4スーパースポーツ

ブガッティ ヴェイロン16.4スーパースポーツ

ヴェイロンは、ブガッティ・オトモビルが2005年から10年間にわたり製造していたハイパーカーです。

1998年にフォルクスワーゲンによる設立以来、初の市販車であり同グループのフラッグシップ車です。最高速度400km/hを突破した世界初の市販車でもあります。

110年以上にわたる歴史を持つブガッティが放つ、自動車文化の頂点とも言える車とされています。先進的なエアロダイナミクスや油圧システムなど、その高性能ぶりは枚挙に暇がありません。

2005年の生産開始から2015年の生産終了までの間に生産された台数は300台で、日本に割り当てられたのはそのうちの15台のみでした。

正規代理店での当時の定価は、なんと1億6,300万円という破格の値段で販売されています。しかも、ヴェイロンのオーナーとなるにはその金額を支払えるだけではなく、ブガッティ社による審査を通過できる社会的ステータスが必要でした。

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ブガッティ・シロン

ブガッティ シロン ・ピュアスポーツ

ブガッティ シロン ・ピュアスポーツ

シロンは、ブガッティ・オトモビルが2016年より限定500台限定でつくっているスーパーカーです。

8リッターW16型クワッドターボというエンジン形式こそヴェイロンと同じであるものの、出力およびトルクの性能は比ではありません。

戦前のブガッティのデザインを踏襲しつつも、最新技術とモダンなデザインを盛り込んでいます。公式の最高速度こそ420km/hですが、技術の進歩によってもっと高負荷に耐えられるタイヤが生まれれば480km/hを超えるのも夢ではないとされる程です。

車体のデザインは目を惹く効果だけでなく、直進安定性など数々の性能の向上に一役買っています。価格は2016年の発表当初で260万USドル、日本円にして2億を上回る金額となっています。

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ブガッティを運転した著名人たち

シューマッハのEB110SS

シューマッハのEB110SS

市販車において世界最速を誇るヴェイロンと、その後継であるシロンなどファンを魅了する車ばかりです。ただし車の価格も相当なものであり、ブガッティ社と契約を交わすにはかなりの大金が必要です。

代金をユーロで送金できること、維持費を支払うことができるなど厳しい条件が突き付けられます。そんな厳しい審査を乗り越え、ブガッティの超高級車の購入に至った著名人が存在しています。

大手ファッション通販サイトの創業者としてお馴染みの前澤友作氏や世界的サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド選手はシロンのオーナーとされていますし、他にも日本人ではビートたけし氏がヴェイロンのオーナーだったそうです。

まとめ

タイプ57 SCアトランティック・クーペ

タイプ57 SCアトランティック・クーペ

ブガッティはイタリアの若き技術者によってスタートし、数々の世界的な記録を積み上げていきました。

長い歴史の間に遍歴はあったものの、誰もが憧れる高級車・スーパーカーを送り出しています。草創期を支えたモデルたちの中でも、ロワイヤルなどは特別で博物館に展示されているほどです。

世界最速の市販車の価格はもちろん、その最高峰の技術の結晶を知ることで魅力は倍増することでしょう。

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