トップへ戻る

ランボルギーニ・カウンタック|歴史から中古車情報まで

ランボルギーニ・カウンタック|歴史から中古車情報まで

今でこそよく聞く言葉にスーパーカーと呼ばれる車がありますが、このカウンタックもそのスーパーカーと呼ばれるきっかけを作った一台で間違いないでしょう。本記事では、フェラーリの宿命のライバルとも呼ばれるランボルギーニの代名詞とも言えるこのカウンタックについて、今一度振り返ってみましょう。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • カービュー査定

ランボルギーニの歴史

ランボルギーニ カウンタック

ランボルギーニ カウンタック

情熱的な実業家であるフェルッチオ・ランボルギーニ(1916〜1993)は、第二次大戦後にトラクターの製造・販売で富を得ました。

彼は後にスポーツカーに興味を持つようになり、フェラーリを所有するに至りました。

ところが当時のフェラーリの自動車にはランボルギーニが製造するトラクターと同じ部品(クラッチと言われる)が使用されており、性能面で不満に感じていました。

フェラーリ社のスポーツカーに満足できなかったため、ランボルギーニは自身で高級スポーツカーの製造を手がけることを決意しました。

1964年にランボルギーニ350GTが発売され、この後にミウラやカウンタックといった名車が誕生しました。

現在も、ランボルギーニは新技術が盛り込まれたスーパーカーを生産しています。

ランボルギーニの象徴カウンタック

ランボルギーニ カウンタック

ランボルギーニ カウンタック

ほとんどの方はランボルギーニと聞くと、最初にカウンタックを思い浮かべるかもしれません。

1974年に発売されたカウンタックの車名は、イタリア北西部の方言であるクンタッチ「驚いた」に由来します。

車高が低くて直線的なデザインのボディは、発売当時に多くの人々の注目を集めました。

近未来的なボディにV12気筒4Lの大出力エンジンを搭載したカウンタックの最高速度は、時速300kmに及ぶとも噂されました。

高い人気によって1974年から1990年までの16年間も生産が続けられ、最終的には、スーパーカーとしては異例な約2,000台もの台数が生産されました。

1990年に生産が終了されるまでに多くの車両が日本に輸入され、現在も国内で流通しています。

カウンタックが生産されていた1970年代中盤から80年代終わりは、日本では好景気の真っ只中でした。成功を収めた実業家で、カウンタックを購入した日本人がたくさんいました。

カウンタックのモデルは一台ではない

高級車専門のランボルギーニには、ボディの見た目は似ていますが、エンジン出力や車体構造の異なる数種類のバージョンが存在します。

各タイプごとに車体の構造・重量やエンジン出力に違いがあり、発売後に少しずつ改良が加えられています。

カウンタックには幾つかのバージョンがありますが、エンジン出力の異なる3タイプに分けることができます。全車種ともV12気筒エンジンを搭載していますが、排気量が4.0L・4.8L・5.2Lの3種類があります。

現在も中古車が流通していますが、各バージョンごとに販売価格が異なります。

カウンタックのモデルにはプロトタイプのLP500の他に、LP400・LP400S・LP500S・5000QV・25thアニバーサリーなどがあります。

ランボルギーニ カウンタック

ランボルギーニ カウンタック

ちなみに試作車のLP500はエンジンの冷却機構に問題があり、市販されませんでした。

LP400は1974年に市販されたモデルで、4Lエンジンに換装されて車体の構造に変更が加えられて剛性が向上しています。

1982年に登場したLP500Sは、当初予定していた5Lエンジンを搭載したモデルです。

1985年に発売された5000QVは5.2Lエンジンを搭載し、最高出力は455馬力に向上しました。

最終モデルは1988年に発売された25thアニバーサリーで、生産台数は最多の657台です。

25thアニバーサリーモデルでは、カウンタックで初めてのパワーウィンドウが採用されています。

カウンタックには複数のバージョンが存在しますが、トランスミッションは5速MTのみでAT車は存在しません。

高出力エンジンを搭載したカウンタックを操るためには、それにふさわしい運転スキルが求められます。

今でも異彩を放つカウンタック

カウンタックはランボルギーニを代表する車種のひとつで、一目で見分けがつくほどの特徴的なデザインが採用されています。

外観上の大きな特徴は、直線的で角ばったデザインに仕上げられていることです。先代のミウラや後継モデルのディアブロと比べても、一目で識別することができるでしょう。

カウンタックを側面から眺めると、サイドウインドウを上下に2分割するフレームが見えます。側面の窓ガラスが上下2段に分かれており、下半分しか開けることができません。

窓は10cmほどしか開かないので、頭を出すことは不可能です。サイドウインドウが上下に分割されているのは1枚ガラスになった25thアニバーサリー以前のカウンタックの特徴となっています。

カウンタックのデザイン上の大きな特徴は、側面のグラスエリアとドアパネルの比率がほぼ1:2であることです。この比率は、ランボルギーニが後に生産した車種にも引き継がれています。

ランボルギーニ カウンタック

ランボルギーニ カウンタック

カウンタックのインテリアについても、エクステリアと同様に直線を基調としたデザインが大きな特徴です。

メーター類は全てアナログ表示で、長方形の“箱”に各種計器が収められています。

現在のスーパーカーのコックピットには多くのスイッチ類がありますが、カウンタックの運転席はシンプルです。中央部にはシンプルなシフトレバーがあり、クラシックな印象を受けます。

ランボルギーニを代表するスーパーカーであるカウンタックは、外観や内装の面で今でも異彩を放つ特別な存在といえるでしょう。

今でも現役のカウンタック

ランボルギーニ カウンタック

ランボルギーニ カウンタック

カウンタックが登場したのは1970年代で、今から30年前の1990年に生産を終了しています。

一般的に30年以上昔の車は旧車とかクラシックカーと呼ばれ、走行する姿を見かけることはほとんどありません。

しかしながら、カウンタックについては、現在も現役で公道を走っている車両がたくさんあります。

国内で自動車を公道で走行させるためには、車検に通過した後に登録してナンバープレートを取得する必要があります。

カウンタックはクラシックカーですが、現在でも自動車登録を受けている“生きた”状態の車両が多数存在します。

カウンタックは全車MT車なので、運転をするためには高い技術が求められます。

それでもスーパーカーの先駆け的な存在として現在も愛好家が所有していて、サーキットや公道で実際に走行しています。

中古車市場でも流通しており、公道で走行可能な状態で入手することが可能です。

カウンタックの中古情報

カウンタックは中古車市場で流通している台数が少ないものの、公道を走行できる状態の車両が今でも販売されています。

2020年6月現在において大手中古車販売店で販売されているカウンタックは、日本全国で数台ほどです。

走行距離は10万km未満で、ナンバープレートを付けているので走行が可能です。

中古車として販売されているカウンタックの値段はいずれも応相談となっていますが、3千万円かそれ以上の価格で流通しているようです。

運転免許(MT車)と数千万円の購入資金があれば、誰でもカウンタックの中古車を購入して走行することが可能です。

まとめ

ランボルギーニ カウンタック

ランボルギーニ カウンタック

カウンタックはスーパーカーの先駆け的な存在として知られており、ランボルギーニの代名詞のような車です。

30年前に生産を終了した旧車ですが、現在も走行可能な状態の車両が多数存在します。大都市であれば、実際に公道を走行しているカウンタックの雄姿を見ることができるかもしれません。

  • カービュー査定

関連する投稿


40年経ってもまだ未来的!カウンタックの特徴は?価格は?

40年経ってもまだ未来的!カウンタックの特徴は?価格は?

ランボルギーニと言えば?と聞かれてまず出てくる名前の1つ。それがランボルギーニ、カウンタックなのではないでしょうか。本記事ではカウンタックについてまとめています。実際に購入するといくらくらいあれば購入できるのか?スペックはどれくらいなのか?改めてカウンタックに迫ります。


【新春初夢特集】夢のスーパーカーをドドンと紹介!

【新春初夢特集】夢のスーパーカーをドドンと紹介!

自動車の華と言えば、スーパーカーをおいて他にありません。現在、世界中で様々なスーパーカーが発表されています。今回は、新春特別企画として、世界の一流メーカーが発表しているスーパーカーをご紹介します!


この感動を伝えたい!とにかくカッコいいクルマ12選!

この感動を伝えたい!とにかくカッコいいクルマ12選!

クルマの魅力はいろいろありますが、なんと言っても、カッコいいクルマに勝るものはありません。ひと目見たら忘れられない、思わず誰かに教えたくなってしまうようなカッコいいクルマを見ていきましょう!


個性派現行SUV最新4選! 注目の的になれる現行SUVはどれ?

個性派現行SUV最新4選! 注目の的になれる現行SUVはどれ?

SUVがこれまでにないほどブームの現在だからこそ、人とカブらないSUVに乗りたくはありませんか。そんなあなたにおすすめなのが、SUVらしい力強さを持ち合わせながらも、独特なデザインで注目の的になってしまいそうな最新SUVたちです。余裕のある室内や高めの目線による運転のしやすさはそのままに、並のSUVとは一味違う特徴的デザインを持ったSUVをご紹介します。


スーパーカー界の暴れ牛!アヴェンタドール

スーパーカー界の暴れ牛!アヴェンタドール

1970年代スーパーカーブームの火付け役といっても過言ではないカウンタックを製造したメーカーがランボルギーニとなります。いくつかあるランボルギーニの車から今回はアヴェンタドールについて紹介したいと思います。


最新の投稿


ガリバー中古車在庫問い合わせで失敗しない選び方と評判解説

ガリバー中古車在庫問い合わせで失敗しない選び方と評判解説

中古車選びで「どの在庫が良いのか分からない」「予算内で状態の良い車を探すのが大変」と感じる人は少なくありません。そんな中、ガリバー中古車在庫問い合わせは、全国の豊富な中古車在庫から希望条件に合う車を提案してくれる無料サービスとして注目されています。車種・年式・予算を入力するだけで、プロのカーアドバイザーが最適な車を探してくれるため、手間をかけずに理想の1台へ近づけます。本記事では、ガリバー中古車在庫問い合わせの特徴や強み・弱み、評判、利用の流れまで分かりやすく解説し、購入検討に役立つ情報をまとめました。


自動車の購入検討期間、「2~3週間程度」以内の短期決戦派が6割超【アスマーク調査】

自動車の購入検討期間、「2~3週間程度」以内の短期決戦派が6割超【アスマーク調査】

株式会社アスマークは、運転免許および自身が選定した自家用車を保有しており、3か月に1日程度以上の頻度で運転をしている20~60代の男女に『日本における車保有者の実態を把握するアンケート調査』を実施し、その結果を公開しました。


748馬力のBMW新型「XM」発表!最強のハイパフォーマンスSUV

748馬力のBMW新型「XM」発表!最強のハイパフォーマンスSUV

BMWは2025年10月17日、Mハイ・パフォーマンス専用モデル「XM」のラインアップおよび装備内容を変更したに新たな改良モデル発表しました。また同時に、フローズン・ペイントを施した限定車「Label Frozen-Style Edition」も登場しています。


東京オートサロン2026|世界最大級カスタムカー祭典の全貌

東京オートサロン2026|世界最大級カスタムカー祭典の全貌

東京オートサロン2026は、世界最大級のカスタムカーイベントとして毎年注目を集めています。チューニングカーや最新のドレスアップモデル、メーカーの新発表車両、人気ブランドのパーツ展示など、クルマ好きには見逃せないコンテンツが満載です。さらに屋外デモランやライブステージ、A-classによるプロモーションなど、会場全体がモーターファンの熱気に包まれます。ここでは、東京オートサロン2026の開催概要や見どころを分かりやすく解説します。


中国BYDが新型SUV「SEALION 6」発表! スポーティなAWDモデルも有るハイブリッドモデル

中国BYDが新型SUV「SEALION 6」発表! スポーティなAWDモデルも有るハイブリッドモデル

BYDの日本法人であるBYD Auto Japan株式会社は、2025年12月1日に、国内導入第5弾となるスーパーハイブリッドSUV「BYD SEALION 6(ビーワイディー シーライオン シックス)」を正式発表。発表同日より、全国のBYD正規ディーラーで販売開始しています。