トヨタ、アクアの概要・特徴
アクアは2011年に発売された5ドアハッチバックの形状をしたハイブリッドのコンパクトカーです。
低燃費でコンパクトで使いやすくリーズナブルというのが特徴で、2013年から4年連続で国内販売台数首位を記録しました。
デザインはプリウスのようにトライアングル・シルエットを採用し空気抵抗を低く抑えるようなボディデザインとなっていて
運転性能も良くその燃費の良さから日本以外の国では『プリウスc』の車名で販売されています。
■トヨタ、アクアのデザイン・ボディーカラー
コンパクトで心地よいフットワークのスタイルにはボディーカラー全14色が絶妙にマッチ。
どの色を選んでも軽快な雰囲気と爽やかさが際立つデザインとなっています。
堀の深いサイドパネルや存在感の強いフロントマスクなどはまさに欧州車的雰囲気です。
開発者側としては、最初から欧州的な車を目指したわけではなく、せっかく軽量でコンパクトなハイブリッドカーを作るなら、ありがちなデザインにするのではなく、
削るところは削り目立たせるところは目立たせたりしているうちに、
凹凸のある欧州車のようなデザインになり、これがインパクトに繋がったようです。
■トヨタが誇る、ハイブリッド。
ハイブリッドカーの進化をリードするアクアの走行性能はかなり高いのも魅力。
1.5L小型ハイブリッドシステムにより、モーターとエンジン長所を最大限活かし低燃費と優れた走りを両立します。
加速の際はエンジンとバッテリーからパワーを供給し駆動力がアップします。反対に減速時には車輪がモーターを駆動し発電、バッテリーに効率よく充電します。
さらにアイドリングストップ機能により、信号待ちなどの停車時ではガソリンを消費しません。ただしエンジン停止中でもエアコン(冷房)は利用可能です。
また、静寂性については通常でもかなり静かではありますが、EVドライブモードにすればモーターのみで静かに走行するので早朝や深夜に
お出かけの際にはご近所に迷惑が掛からず走行が出来ます。
■気になる燃費は?(JC08モード)
ハイブリッドシステムのアクアはなんといっても燃費がとにかく良く、37.0km/Lという数字はクラストップレベルです。
燃費が良いということは環境にも配慮されていますしエコカー減税の対象車でもあるのでお得に乗ることが出来ます。
プリウスよりも割安ながら最新鋭のエコ性能を備えた一歩先を行くハイブリッドカーなのではないでしょうか。
トヨタ、アクアのラゲッジスペース
ラゲッジスペースはハイブリッドバッテリーをリヤシート下に配置しているのでゆとりができて荷室容量も大きいのが特徴です。
高さの開口幅を大きくすることにより荷物の出し入れがしやすく使い勝手も非常に良いです。
また、、リヤシートを前に倒すことによりラゲッジスペースがさらに拡大し、長さのある荷物や幅のある荷物を載せる際などにアレンジが可能です。
コンパクトカーでありながらも荷物の運搬にもしっかり対応できるのも魅力のひとつです。
■トヨタ、アクアの搭乗人数・シート
コンパクトカーでありながらもゆとりのある車内が特徴のアクア。
フロントシートは今までのコンパクトカーよりも座面を長くしシートバックは高くしてゆったりとさせました。
リヤシートも座面を長くするなど乗車するすべての方にくつろいでもらえます。
また、シートアレンジも可能なので搭乗人数や荷物の量に応じて対応が出来ちゃいます。
コンパクトクラスと感じさせない広さとゆとりを実感出来るところも人気の理由です。
■トヨタ、アクア快適性能
車内には快適に過ごすための室内装備が充実しています。
例えば季節を問わず紫外線は気になるもの。ブラインドなどを付ける訳にもいかずお悩みの方も多いのではないでしょうか。
アクアにはスーパーUVカットガラスを標準装備(Lを除く全車)。これによって紫外線を約99%カットし車内での日焼けを防いでくれます。
また、オートエアコンにはモーターで駆動する電動インバーターコンプレッサーを採用し、エンジン停止時でもエアコンを効かせることが可能です。
クリーンエアフィルターも付いているので花粉をブロックし快適に過ごせます。
また、シートヒーターが設置可能で、寒い季節には素早く身体を温めエンジンの暖機時間を短縮してくれ、実用燃費の向上に役立たせてくれます。
■トヨタ、アクアの内装・オプション
ディスプレイ・メーターはデジタル式でとても綺麗で見やすくなっています。
また、「マルチインフォメーションディスプレイ」を採用し、4.2インチのカラー液晶で運転情報だけでなく、エネルギーモニターなどエコ運転をサポートする情報を表示します。
これにより楽しみながら自然とエコ運転へと導いてくれます。
さらに指が触れた場所を瞬時に表示してくれるタッチトレーサーディスプレイにより、現在どのステアリングスイッチを操作しているのかを
メーター内に自動で表示してくれるので、運転中に手元のスイッチを見ることなく運転が出来ます。
カーナビは7インチモデルと9インチモデルがあります。
高精細HDの9インチ大画面は迫力の映像と見やすさ使いやすさを求めた最新鋭のものになっています。
DVDやオーディオなども見られますし、ナビを使用しない場合でも同乗者などが楽しめる空間が演出できます。
トヨタ、アクアの安全装備(Toyota Safety Sense C)
JNCAP予防安全性能評価でも上位に位置しているアクア。
運転席にはToyota Safety Sense Cスイッチがあり、ボタンひとつで衝突回避支援のON・OFFが可能です。
なかでもプリクラッシュセーフティシステムは進路上の先行車をレーザーレーダーと単眼カメラで検出し
衝突が予測される場合には警報を発して回避操作を促したりブレーキのアシストをしてくれます。
また、別の機能では、信号待ちや渋滞時など先行車が発進した際に気付かず止まっていた場合、
ブザーとディスプレイ表示で知らせてくれる先行車発進告知機能を採用。
周りの車への配慮とともに事故を未然に防ぐ努力をしています。
■トヨタ、アクアの安全装備(予防安全・衝突安全)
アクアは予防安全にも余念がありません。
急なハンドル操作や滑りやすい路面での横滑りが発生してしまった場合、エンジン出力とブレーキを自動的にコントロールし、安定性を確保してくれます。
さらに、ドライブスタートコントロールを搭載し、シフト操作時における急発進・急加速を抑制し衝突事故などを防ぎます。
また、衝突安全の対策としてはエアバッグ・サイドエアバッグを搭載し、万が一衝突が起きてしまった場合の被害を最小限に抑えます。
そして車体には歩行者傷害軽減ボディを採用しているのでもし歩行者と衝突してしまった場合、歩行者の被害も最低限に抑えられるよう配慮がされています。
■トヨタ、アクアのバリエーション・価格
各モデルの標準価格は、170万円台~240万円台まであります。
しかし、どのモデルも燃費の良さはクラストップレベルだけあって他車を寄せ付けません。
特別仕様車なども発売されており、ご自身に合ったモデルをお選びいただけて満足出来る一台になるのではないでしょうか。
■トヨタ、アクアの試乗記
アクアに試乗した方の意見を聞いてみました。
「プリウスとはまったく別物ものの軽快感あるキビキビしたフットワーク(青山氏)」
「ドライブ中ずっと過ごす室内として居心地のよさは上々(島崎氏)」
「X-URBAN 快適感ある乗り心地(青山氏)」
このように、運転の操作性から乗り心地までかなり快適だという事が伝わってきます。
乗るグレードによって内装など違いはあると思いますが、快適さで言えばどれも甲乙つけがたいのではないでしょうか。
実際に乗って確かめてみることをオススメします。
そんなアクアXアーバンを走らせると、運転感覚はほんの少し視界が高く気持ち良く感じられること以外は、“最新の”アクアと変わらない。つまり、『プリウス』にないキビキビした操縦性が特徴で、一方、重心が高く感じられる、なんていうこともない。車重も標準車+10kgでしかないため、加速力も遜色(そんしょく)なしだ。
ファブリックのシート地はしっとりとした感触で質感が高く、ご覧の通り、室内空間を明るく演出している。助手席前のインパネ表皮の貼り込みもアクセントだが、ドライブ中ずっと過ごす室内として居心地のよさは上々だ。
しかし“最新の”アクアXアーバンはそれからすると、ずっと快適感ある乗り心地を手に入れている。