そもそもサルーンってどういう意味?
サルーンの語源やセダンとの関連性についてご説明します。
■サルーンの語源
サルーン(Sloon)とは、フランス語であるSalonが起源になっており、それを英語に直したものです。
サルーン(Saloon)には、
1.ホテルや客船の大広間、または対話室
2.広い酒場、またはバー
3.パブでの特別な席
4.列車の特別な車両、食堂車
5.セダン型の自動車
といった意味があります。
サルーンは、簡単にいうと高級なもの・豪華なものに使われることが多いようです。
■車のセダンとサルーン
車に使われるサルーンという言葉は、セダンと類似した意味があります。
JIS(日本工業規格)ではサルーンをセダンと呼びます。
サルーン、及びセダンは座席が2列になっており4席以上で、ドアが2枚か4枚あり、窓が4枚ある箱の形をした乗用車を指します。
JIS(日本工業規格)では、車の屋根を開け閉めできるものをコンバーチブルサルーンといい、箱の形をしていて前と後ろの座席に仕切りがあり6枚以上窓があるものをブルマンサルーン(リムジン)と明記するようにしています。
サルーンはセダンより格上?
サルーンとセダンでは、どちらが格上なのでしょうか。以下では、どちらがより高級なのか説明します。
■日本ではセダンより高級なイメージが強いサルーン
日本では、セダンよりも高級感があるワンランク上の車を指す場合、サルーンということが多いようです。
アコードサルーンという1978年に発売されたホンダの車は、1978年以前に発売されたハッチバックという車と区別をするためにアコードサルーンと言われるようになりました。
アコードサルーンは、大きいフロントグリルを使用して落ち着いた感じの車に仕上がっており、内側は重厚感が感じられるインストルメントパネルを使用しています。
また、コンサート会場にいるような感覚になるカーステレオや自分のちょうど良い温度に設定することで、温度や風の量を勝手に調整できるオートエアコンがついています。
1970年代では、最も機能がついている高級車です。
さらに、1994年には、日産よりクルーサルーンが登場しました。
まずクルーは、後部座席の左右のドアの大きさが違います。
左座席のドアの方が大きく、タクシーや教習車、パトカーに使用されました。
このクルーが進化を遂げたモデルこそが、クルーサルーンになります。
価格的には、高級な車よりも非常に安く設定されていました。
バスやトラックのようにとても頑丈で、内装がとても優れています。
日本と世界のサルーン
サルーンについてご説明したところで、以下では外国のサルーンと日本のサルーンを紹介します。
■外国製サルーン国産サルーンの比較
国産車のサルーンもありますが、外国製のサルーンもありとても魅力的です。
以下では、外国製のサルーンと日本製の高級サルーンをご紹介します。
ロールス・ロイス ファントム
ロールス・ロイス EWB
「ファントム」は、ロールス・ロイスの最上級サルーンに使われてきた名称です。
このロールス・ロイス・モーターカーズによる「ファントム」にも、パルテノン神殿をモチーフとした大型のフロントグリルを始めとする特徴的なデザインが引き継がれています。
画像にある、ロールスロイスファントムエクステンデッド・ホイールベースは、新車で6540万円します。(2019年9月18日現在)
さすがサルーンといった価格ですね。
ロールスロイスファントムと日本のセダンを比べてしまうと、車内の広さや溢れ出る高級感が別物です。
シックな空間をにすることもでき、車内はとてつもなく広いためオフィスにいるような感覚になります。
メルセデス・ベンツ マイバッハ
メルセデスマイバッハS600(2016)
メルセデス・ベンツで唯一独立のモデルです。
Sクラスを作り一般的なモデルにラグジュアリーグレードを搭載することで、高級感のある車になりました。
このSクラスは通常のマイバッハより20cmほど長い仕様になっています。初代モデルの販売終了とブランド一時廃止を経て、2015年2月に、「メルセデス・マイバッハ・Sクラス」が正式に発表され、同日より発売されました。
ベントレー ミュルザンヌ
ベントレー ミュルザンヌ スピード
ベントレー・アルナージに代わる旗艦モデル。それがベントレーのミュルザンヌです。2010年に復活し、発売されました。
ベントレーミュルザンヌスピードは、よりスポーティーなモデル。
ラグジュアリーとパフォーマンスの両方を純粋に表現したミュルザンヌは美しいだけの車ではなく、オーナーが運転席に座っても意のままの走りを楽しませてくれます。
■おすすめ国産高級サルーン比較
外国製のサルーンを紹介したところで、日本のサルーンにはどんなものがあるのでしょうか。
以下では、
・レクサスLS
・センチュリー
の順番にご紹介します。
レクサス LS
レクサスLS
レクサスLSは、全体的にバランスの良い仕上がりになっていながら980万円(2019年9月18日現在)とサルーンの中ではお手頃な金額となっています。
特徴のあるスピンドグリルで、ハイブリットを意識し他のサルーンに比べると比較的低燃費になっています。
車内は他に紹介している車よりも狭めですが、大変落ち着きのあるモダンな作りになっているためいつまでも車に乗っていたくなります。
トヨタ センチュリー
トヨタ センチュリー
センチュリーは、1967年にトヨタの生誕100年を記念し作られ、当時では日本車の中で一番高級な車でした。
また、皇族もセンチュリーロイヤルを使用しており、非常に高級感のあるデザインとなっているほか、車内も本革と羊毛のどちらか選ぶことができます。
さらに、ボディーカラーには公式名称があり、神威、摩周、飛鳥、精華といった個性的な名称になっています。
ちなみに、V12エンジンを国産乗用車で最初に搭載した車でもあります。
まとめ
この記事では、まずサルーンとは何かという基本から、サルーンとは高級で豪華な車のことだということを知ったうえで、今回外国のサルーンと国内のサルーンを紹介しました。
一度でいいので高級サルーンの後部座席にも乗ってみたいものですね。