2007年1月デリカ スペースギアの後継車として登場
三菱 デリカ スペースギア
三菱 デリカは1968年7月にデビューしたクルマで、「デリバリーカー」がネーミングの由来となっているように、商用トラックとして利用されていました。
そして2代目デリカ・スターワゴンが1979年に発売、1986年には3代目デリカ・スターワゴンが登場、そうして「デリカD:5」の先代にあたる4代目デリカ・スペースギアが1994年に発売されました。
4代目デリカ・スペースギアはフルキャブオーバー式からフロントエンジンレイアウトを採用していて、これによりフラットフロアになり、ウォークスルーなシートアレンジが可能になりました。
このデリカ・スペースギアの後継車が「デリカD:5」となります。
デリカD:5は発売当初は4WDだけの設定だったため、4B12型 直列4気筒DOHC16バルブ(MIVEC) 2,359cc(170馬力)のみが搭載されました。そしてその後、2WD(FF)が追加販売されています。
三菱 デリカD:5 の特徴や魅力
デリカD:5はSUVとミニバンの良い所を合わせたクルマで、世界唯一のオールラウンダーミニバンがコンセプトとなっています。発売当初は4WDのみの設定になっていて、SUVとしての「悪路走行などが強い」点が強調されていました。
2019年10月にはガソリン車と2WD車が発売を終え、ディーゼルの4WDのみとなっています。
しかしその後は街乗り用のミニバンとして求められる、燃費の良さを兼ね備えた電子制御4WDを採用するミニバン唯一のスペックへと変わってきました。
デリカD:5の1番の魅力は何といっても悪路走破能力が強いところで、他のクルマを大きく引き離しています。また居住空間が広々としていて使い勝手が良いため、特にアウトドア派の方には喜ばれています。
スペックについては次の通り。
ボディタイプ:5ドアSUV型ミニバン
エンジン:
4WD車、4B12 2.4L 直列4気筒DOHC16バルブ(MIVEC)
4N14 2.2L 直列4気筒
DOHC16バルブICターボコモンレールDI-D
駆動方式:電子制御4WD
全長4,730mm
全幅1,795mm
全高1,825-1,870mm
※2020年3月現在
特別仕様車
2009年7月に発売されたデリカD:5の特別仕様車「EXCEED II」は、「C2 G-Power Package」と「G-Power Package」をベースとしているのが特徴で、ビルトイン式のETC車載器と7インチのワイドディスプレイ搭載のHDDカーナビ「MMCS(Mitsubishi Multi Communication System)」を標準装着としていることや、豪華なインテリアも印象的なクルマとなっています。
また同じく特別仕様車「ROYAL EXCEED」は2014年2月に発売され、エクステリアではクロームメッキのフロントグリルとスパッタリング仕様の18インチアルミホイールを採用したことや、直列4気筒DOHC 2.2リッターディーゼルターボ「4N14」エンジンと、6速ATを組み合わせた上級グレード「D-Premium」をベースにしているのが特徴です。
そして「ROYAL EXCEEDは」エコカー減税(100%減税)、上限額5万円の平成25年度クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金の対象車となっています。
※2019年5月時点
ダカールラリーにも出場した三菱 デリカ:D5
デリカD:5は2007年1月に開催されたパリのダカールラリー(通称:パリダカ)において、『パジェロ』のサポートカーとしてハードな7000kmの行程を走り切るという快挙を見せてくれました。
7000kmのうち砂漠は800km少々で残りは舗装路ですが、舗装路といっても2000km以上は山岳路で、あちこちにポッドホールが開いているという悪条件となっています。他のチームが本格的なSUVをサポートカーに使うなかで、デリカD:5は相当頑張ったと言えます。
2019年2月新型モデル発売!
URBAN GEAR
2019年2月に発売された新型デリカD:5は、まずエクステリアが「ダイナミックシールド」と縦型のLEDヘッドライトで、独自の個性が強調されています。肋骨のようにキャビンを支える“リブボーンフレーム”を採用していますが、これは航空機の機体構造からヒントを得たものとなっています。またバックドア周辺は構造用接着剤で強度が高められているのも特徴の一つです。
エンジンでは尿素CSRシステムの採用による排ガスのクリーン化が行われ、おもにフリクション低減によるパフォーマンスアップが図られています。またエンジンスターターボタンや電動パーキングブレーキの採用、ハザードランプの設置位置変更となりました。10.1型HDディスプレイを採用したナビはボタン配置などもデリカの専用設計となっていますし、 画面は4分割表示ができるようになり、ナビとオーディオの操作画面を同時に表 示するなど操作性がグンと良くなっています。
そして安全面の強化も図られ追突事故を未然に防ぐ「e-Assist」の導入で、追突だけでなく車線逸脱予防や後側方車両検知もできるようになっています。さらに室内の静粛性向上の対策も十分考えられていて、ボディ全面に対し吸音と遮音の工夫が施されているので快適なドライビングが楽しめます。
デリカD:5の性能や評価
高速ハンドリングも良かった。ボディ剛性が高まり、ダイレクト感のある電動パワステだが落ち着いた挙動なので高速道路でも安心感が高い。背が高いSUVでもロール不安はなく乗り心地と操縦性のバランスがよく取れていた。
乗り心地が良い点は大きな魅力です。
デリカD:5の燃費や維持費
燃費につきましては10・15燃費が10,6km/Lから15,0km/Lで、実燃費が8,38km/Lから10,02km/Lとなっています。
維持費は燃費に応じた燃料代と、減税対象にもなっている税金、その他車検費用やオイルなどの消耗品、タイヤ代金などが挙げられます。
※情報は2019年5月現在のものです
デリカD:5の中古車価格
デリカD:5の中古車価格は年式が古く走行距離が13,7万キロのものが約19,9万円ほどであります。
また、年式が新しいものはほとんど400万越えとなっています。
相場価格は300万円前後と考えておいたほうが良いでしょう。
※情報は2019年5月現在のものです
まとめ
デリカD:5
デリカD:5を中古車で購入する際には、ステップワゴンと比較されることが多いようですが、実際の価格はデリカD:5のほうが10万円ほど高いようです。
しかし長く乗る事や、家族でアウトドアを楽しみたい方には、頑丈なボディなのに居住性が優れていて乗り心地の良いデリカD:5がオススメです。実物のデリカD:5を見た上で十分検討され、是非中古車で自分にあった一台を見つけてください。