「ロータス ・エキシージ」の概要や歴史について
エキシージは1952年に開業されたイギリスのスポーツカーメーカーであるロータス・カーズが販売しているクルマで、2000年に登場しました。
元はレース仕様であるスポーツエリーゼを市販したもので、一般道路でも走行出来るような工夫がなされています。
しかしスポーツエリーゼの特徴を色濃く残していたため、他のクルマとはまったく違うものとなっていました。カーレース好きなイギリスの文化が大きく影響していたこともロータスエキシージ誕生に関係していたと思われます。
歴代モデルは大きく3つに分けることができ、初代モデルは「シリーズ1」と呼ばれ、略して「S1」と呼ばれることもあります。
その後、スポーツエリーゼがMK2モデルとなると同時に、エキシージも2代目モデルとなり、2代目エキシージは「シリーズ2」と呼ばれ、略して「S2」とも呼ばれています。
また現行モデルである3代目エキシージは、「シリーズ3」と呼ばれ、「S3」と呼ばれることもあります。
シリーズ1とスポーツエリーゼとの違い
スポーツエリーゼとの違いは、フロントとリアのトレッドを拡大したことや、タイヤをインチアップしたこと、それにブレーキ・サスペンションは専用品となり、ロータスが得意とする「アルミ押し出し材・接着方式」のフレーム使用や、グラスファイバーを要所に用いたボディにより、クローズドボディでありながら車体重量725kgを達成しています。
外見もかなりアグレッシブに変化し、エンジンはローバー社製1.8L 直列4気筒となります。
シリーズ1のスペック
ボディタイプ | 2ドアクーペ |
エンジン | ローバー 18K型 1,796cc 直4 DOHC |
駆動方式 | MR |
最高出力 | 132.5kW(178PS)/7,800rpm |
最大トルク | 172N·m(17.4kgf·m)/6,750rpm |
変速機 | 5速MT |
サスペンション | 前&後:ダブルウィッシュボーン |
サイズ | 全長3,761mm 全幅1,720mm 全高1,201mm |
エクステリアが変わったシリーズ2
2004年から2011年に販売されていた「シリーズ2」は、ヨコハマタイヤ社と協同開発のソフトコンパウンドタイヤに、ユニークな8スポーク軽量ブラックホイール(フロント16インチ、リア17インチ)を装着しています。
また軽量スチール製リアサブフレーム付きの革新的な軽量押出複合アルミニウムタブをベースに、硬めのロータス・スポーツスプリングとダンパーを取り入れた点も特徴となっています。
ボディパネルは、軽量で強固な特徴のGRC(ガラス繊維強化複合材)で作られています。
このようにエクステリアが変わったのが「シリーズ2」の大きな特徴と言えます。
シリーズ2(エキシージS)のスペック
ボディタイプ | 2ドアクーペ |
エンジン | 2ZZ-GE型:1,795cc 直4 DOHC VVTL-i |
最高出力 | EXIGE 141kw(192PS)/7,800rpm EXIGE S 162kW(220PS)/7,800rpm EXIGE S PP 179kW(243PS)/8,000rpm |
最大トルク | EXIGE 181 N·m(18.5kgf·m)/6,800rpm |
変速機 | 6速MT |
サスペンション | 前&後:ダブルウィッシュボーン |
サイズ | 全長3,805mm 全幅1,725mm 全高1,160mm |
現行モデルはシリーズ3
現行モデルの「シリーズ3」は2013年から発売されていて、それまでのエキシージ 「シリーズ2」が欧州での排ガス規制「ユーロ5」に適合が困難となったため販売できなくなったという背景がある中、排ガス規制などの問題をクリアして販売が再開されることとなったのです。。
「シリーズ3」のラインナップには、「エキシージS」「エキシージSロードスター」「エキシージSクラブレーサー」「エキシージスポーツ350」「エキシージスポーツ350ロードスター」と多彩なラインナップとなっています。
また現行型エキシージのエンジンをそれまでの1.8L 直列4気筒から、トヨタ製3.5L V型6気筒へと大型化し、さらにハロップ製スーパーチャージャーを搭載しているのも特徴の一つです。
シリーズ3のスペック
ボディタイプ | 2ドアクーペ・ロードスター |
エンジン | 2GR-FE型:3,456cc V型6気筒 DOHC VVTL-i |
駆動方式 | MR |
最高出力 | EXIGE S257kW(350PS)/7,000rpm |
最大トルク | EXIGE S 400N·m(40.79kgf·m)/4,500rpm |
変速機 | 6速MT |
サスペンション | 前&後:ダブルウィッシュボーン |
サイズ | 全長4,080mm 全幅1,800mm 全高1,130mm |
2018年5月に「エキシージ・スポーツ410』が発表
エキシージ・スポーツ410では、エアロダイナミクス性能を追求。カーボンファイバー製のフロントリップスポイラーや大型リアウイング、ディフューザーなどにより、最大150kgのダウンフォースを獲得する。軽量化も図られており、乾燥重量は1074kg(エアバッグなどのレスオプションでは1054kg)に抑える。
これで走行性能を極めるための工夫がなされています。
ミッドシップには、3.5リットルV型6気筒ガソリンスーパーチャージャーエンジンを搭載。最大出力は410hp/7000rpm、最大トルクは42.8kgm/3000~7000rpmを発生する。トランスミッションは6速MT。エキシージ スポーツ410は、0~96km/h加速3.3秒、最高速290km/hのパフォーマンスを実現している。
このスピード感は体験したくなります!
ロータス・エキシージ中古車価格はいくらくらい?
シリーズ1の中古車で走行距離が3,1万キロのものが648万円、シリーズ2では走行距離が6,1万キロのものが419万円・走行距離が2,2万キロのものが698万円の幅があります。
また現行モデルでは走行距離が1,3万キロのものが652,8万円で、高いものは走行距離が5万キロで価格が1431,6万円とかなりの開きがあります。
※中古車情報サイトカーセンサー調べ(2019年5月現在)
燃費はどんな感じなの?
燃費についてですが2004年のシリーズ2が実燃費8,93km/Lから10,09km/Lで、シリーズ3は8,68km/Lとなっています。現行モデルのシリーズ3の場合、高速道路を法定速度で走れば13km/L近くになるので、燃費は良い方だと言えるでしょう。
終わりに
スポーツカーはかっこいい!そう思っている方は結構多いのではないかと思います。そんな方にはロータスエキシージをオススメします。なかなか本物を見ることはないかも知れませんが、一度探してみるのも楽しいかもしれません。
中古価格もエキシージの中では安くても、現実的には手が出ないと諦めがちですが、相談に乗ってもらうのも良い方法だと思います。とりあえず見に行って検討してみましょう。