スポーツカーの定義って?
スポーツカーとは、スポーツドライビング(速度や運転感覚を楽しむための運転)のために使われるような車のことです。
つまり、速度の出せる車および特別な感覚刺激を与えてくれる車を指します。スポーツカーの細かい定義はなされていませんが、「運転を楽しめる車」という意味でとらえておけば間違いありません。
三菱 GTO
具体的には、2ドアクーペタイプの乗用車を指してこの言葉が使われることが多く、特にスタイリッシュな外見や優れたエンジン性能を持つ車に対して使われます。
今回紹介する車の他にも、日産のフェアレディZや三菱のGTOなどが該当します。
日産 フェアレディZ
【2018年】スポーツカー 人気・売上ランキング
2018年のスポーツカーの売り上げランキングは以下のようになりました。
※自販連(日本自動車販売協会連合会)と全軽協(全国軽自動車協会連合会)参考
■第5位 ホンダ S660
ホンダ S660
■第4位 スバル WRX S4
スバル WRX S4
■第3位 スバル WRX STI
スバル WRX STI
■第2位 トヨタ 86
トヨタ 86
■第1位 マツダ ロードスター
マツダ ロードスター
【国産】おすすめスポーツカー5選!新車・中古価格やスペックを紹介
新車、または中古車で購入できる国産スポーツカーを5種にしぼってご紹介します。どの車も絶好のドライブフィールを伝えてくれるため、買って損の無い車です。
■日産 GT-R
国内スポーツカーの中では高い人気と知名度を誇っており、日産を象徴する車の1台でもあります。
初代モデルが発売されたのは1969年のことで、セダンタイプの車体からは想像できない強力なエンジン性能が大きな特徴でした。
加速性能の良さはその頃長い歴史でも受け継がれ続け、現在に至るまでGT-Rの特色の一つとなっています。
特徴的な「重さ」
他のスポーツカーと比べてのGT-Rの特徴と言えば、その重さが上げられます。
GT-Rの車体重量は最大1,740kgと他の車に比べて重くなっています。トヨタの86の車体重量が1,270kgなので、どれだけ重いかがよく分かります。
ただ、GT-Rに乗っていても、車体の重さが運転時のフィーリングを損ねることはありません。むしろ重さが逆に心地よい感覚すら覚えます。
この重量はGT-Rがテスト走行を繰り返した結果設定された数値で、どのような路面でも適切なグリップ力を発揮するためにはこの車体重量を実現する必要がありました。
多くの自動車開発の場合では軽量化を試みて速度をあげようとしますが、GT-Rはその逆を行く独特の設計思想で作られていました。GT-Rがいまだに愛される理由は、その独創性にあると言えそうです。
価格
GT-Rの新車価格は10,230,840円、中古車価格は平均762万円です。人気が高く値段が落ちにくい点もGT-Rの特徴です。
※中古車価格は中古車情報サイトカーセンサー調べ(2019年1月現在)
■スバル レガシィB4
スバル レガシィB4
スポーツカーはかっこいいし走っている時は気持ちいいのですが、乗車定員の問題で日常的に使いづらいと考える人も多いでしょう。そのような方にお勧めしたい車がスバルの「レガシィB4」です。
レガシィは1989年からスバルが販売しているセダンタイプの乗用車で、B4はスポーツ仕様車として1998年にブランド名がつけられ、発売されました。
居住性の高さ
レガシィB4はもともとセダンタイプであっただけに、4人乗りとして作られており、誰かと出かける時にも重宝します。レガシィB4が警察車両にも多く採用されているという事実も居住性の高さを物語ります。
スポーツカーとしてレガシィB4を見ると、元がセダンタイプであるだけにスポーツカーに徹しきれない部分もあるようです。
人によっては、ステアリングが多少敏感である部分や加速が一定でない部分が気にかかるかもしれません。しかし、元となったレガシィのように安定感のある走りができますし、特に高速走行時には優れた乗り味を体感できます。
価格
レガシィB4の新車価格は3,024,000円~、中古車価格は平均92万円と求めやすい値段です。
※中古車価格は中古車情報サイトカーセンサー調べ(2019年1月現在)
■マツダ ロードスター
スポーツカーでは、マニュアルトランスミッション方式を採用している車が多いです。
かつてはマニュアルシフトを自在に操ることがスポーツカーの醍醐味でしたが、現在はオートマチック車が主流になりつつあります。マニュアル車が最初から設定されていない車種も増えているため、時代は変わったとのでしょう。
マツダの「ロードスター」はオートマチックが増えつつあるスポーツカーの中でもマニュアル方式を貫くモデルです。しかも、ロードスターの優れた点は、マニュアル運転の愉(たの)しさを教えてくれる点にあります。
パワフルな走り味の他に、流線型の外観に惹かれて買うユーザーも多いと聞きます。一度乗ってみれば、国産スポーツカーNo.1の売り上げを誇るわけがよくわかります。
ロードスターの新車価格は3,369,600円~で、中古車価格は平均127万円です。
※中古車価格は中古車情報サイトカーセンサー調べ(2019年1月現在)
■ホンダ CR-Z(シーアールズィー)
ホンダ CR-Z
車体後部に向けての流れるようなサイドラインが印象的なCR-Zもホンダが力を入れて販売していたスポーツカーです。CR-Zはガソリンモデルの他にハイブリッドモデルも設定されており、環境に優しいハイブリッドカーでありながらスポーティな走りが楽しめるという画期的な車でした。
一般的にハイブリッドカーはパワーユニットとして必要な設備が大がかりになりがちで、重量がかさむ分だけ軽快な走り味は削がれがちです。加えて、エンジン音という魅力がない点で走っている実感が得にくいため、ハイブリッドカーはスポーツカーに向かないと言われてきました。
しかし、ホンダは不可能を可能にし、CR-Zを世に送り出しました。加えて、CR-Zは世界初となる6速マニュアルトランスミッション方式のハイブリッドカーでもありました。
気になる走り味は、スポーツカーらしいスピード感に溢れるものです。他のガソリンモデルのスポーツカーに多少パワーで負けるものの、気持ちよい加速ができます。カーブ時には路面に吸い付くような安心感が感じられます。
車体の剛性が高めのため、レスポンスの良さを感じられるでしょう。
残念ながらCR-Zは2017年に生産中止になってしまいました。しかし、中古車市場でも平均価格94万円で流通しており、いまだに人気の高い車です。
※中古車価格は中古車情報サイトカーセンサー調べ(2019年1月現在)
■FR車の代表格!トヨタ 86
トヨタ 86
トヨタの「86」は、とても有名なスポーツカーです。前身にあたる「AE86」はバブル期に青春を過ごした人には忘れられない名前でしょう。1983年から1987年まで販売されていたAE86は、2012年に86として生まれ変わりました。
乗って楽しめるFR車
外見は変わっても、AE86の頃からの基本コンセプトは変わっていません。基本コンセプトとは、乗って楽しめるFR車である点です。FR車とは、エンジンが車体前部につき、後輪が駆動輪になっている車のことです。
エンジンも駆動輪も車体前部に位置するFF車に比べて、前輪を舵取りだけに使えるためステアリング性能に優れる、車体のバランス配分が調整しやすいといった利点があります。
実際の86の走り味は並外れたパワフルさがあるわけではありません、気持ち良くコーナリングができるという特徴があります。ステアリングのレスポンスも良いため、ついついコーナーを攻めたくなります。
全体として素直な走行特性を持っているため、クセに悩まされることがありません。スポーツカーの入門用の車として非常に優れています。
※中古車価格は中古車情報サイトカーセンサー調べ(2019年1月現在)
価格
トヨタの86は安価なスポーツカーとしても人気を集めています。新車価格は3,318,840円、中古車価格は平均201万円です。
【外車】おすすめスポーツカー5選!新車・中古価格やスペックを紹介
国産車だけでなく、外車にもかっこよくハイスペックなスポーツカーが多数存在します。ここでは数あるスポーツカーの中から5種類を紹介します。
■アウディ R8
アウディが販売している「R8」は見た目も性能もゴージャスな車です。5.2LクラスのV10エンジンと聞くだけで乗ってみたくなる方も多いのではないでしょうか。
アウディのR8は大馬力車のファンの期待を裏切らない出来です。ハイパワーなエンジンで力強く進めることはもちろん、 アウディ謹製の磁性体アブソーバ「アウディマグネティックライド」が国産車には無いフィーリングを提供してくれます。
価格
アウディR8の新車価格は24,650,000円~で、中古車価格は平均1,329万円です。
※中古車価格は中古車情報サイトカーセンサー調べ(2019年1月現在)
「R8」(2016年3月発売モデル、V10クーペ5.2FSIクワトロ)
ドア数:2ドア
乗員定員:2名
全長:4,425mm
全幅:1,940mm
全高:1,240mm
ホイールベース:2,650mm
車両重量:1,690kg
最高出力:540ps(397kW)/7,800rpm
最大トルク:55.1kg・m(540N・m)/6,500rpm
種類:V型10気筒DOHC
総排気量:5,204cc
燃料タンク容量:83リットル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
燃費:不明
駆動方式:フルタイム4WD
トランスミッション:7速AT
■ポルシェ 911
ポルシェ911は非常に知名度が高い車です。スポーツカーでもありながら、優美なフォルムを持つその姿はまさにスーパーカーという言葉がふさわしい名車です。
ポルシェ911は最高速度301km、 0mから100mまでを3.7秒で通り過ぎるモンスターマシンです。それだけではなく、乗り手の意のままに動くよう丹念にセッティングされた車でもあり、その仕上がりには思わずうなるばかりです。カーユーザーの憧れであるポルシェ911は決して憧れを裏切りません。
ポルシェ911の新車価格は16,660,000円~、中古車価格は平均930万円です。
※中古車価格は中古車情報サイトカーセンサー調べ(2019年1月現在)
「911」(2017年6月発売モデル、カレラ)
ドア数:2ドア
乗員定員:4名
全長:4,505mm
全幅:1,835mm
全高:1,295mm
ホイールベース:2,450mm
最高出力:370ps(272kW)/6,500rpm
最大トルク:45.9kg・m(450N・m)/1,700~5,000rpm
種類:水平対向6気筒24バルブツインターボ
総排気量:2,981cc
燃料タンク容量:64リットル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
燃費 11.4km/L
駆動方式:RR
トランスミッション:7速MT
■アルファロメオ 4C
イタリアの自動車メーカーであるアルファロメオは2011年に「4C」コンセプトを発表しました。4Cとは「4気筒(Cilinder)」からとられた言葉で、 4気筒1750ccターボガソリンエンジンを搭載したパワフルなスポーツカーを意味しています。
日本では2014年4月より発売されています。
4Cのコンセプトが表す通り、アルファロメオ4Cは大きなパワーを発揮してくれます。停止状態から時速100kmまでの加速はわずか4.5秒しかかかりません。エンジンクラス以上の音が出るため、走っている実感もこの上なく得られます。
派生形に、オープンタイプの4Cスパイダーがあります。
アルファロメオ4Cの新車価格は8,490,000円、中古車価格は平均687万円です。
※中古車価格は中古車情報サイトカーセンサー調べ(2019年1月現在)
「4C」(2017年2月発売モデル、ベースグレード)
ドア数:2ドア
乗員定員:2名
全長:3,990mm
全幅:1,870mm
全高:1,185mm
ホイールベース:2,380mm
車両重量:1,050kg
最高出力:240ps(177kW)/6,000rpm
最大トルク:35.7kg・m(350N・m)/2,100~4,000rpm
種類:直列4気筒DOHC16バルブICターボ
総排気量:1,742cc
燃料タンク容量:40リットル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
燃費:12.1km/L
駆動方式:ミッドシップ
トランスミッション:6速AT
■シボレー カマロ
1967年から販売されているシボレーの「カマロ」も、2015年から6代目モデルに突入しました。5代目と比べて90kg以上の軽量化、28%のボディ剛性が強化されています。その結果、更なる軽やかさと安定性を手にしました。
アメ車マニアは音にこだわるとよく言われますが、その点シボレーカマロは満点です。最大6.2L V8エンジンを搭載するシボレーカマロは極上の唸りを聞かせてくれるでしょう。もちろん、走行性能も満足のいくものです。
シボレーカマロの新車価格は4,780,000円~、中古車価格は平均387万円です。
※中古車価格は中古車情報サイトカーセンサー調べ(2019年1月現在)
価格
「カマロ」(2018年11月発売モデル、LT RSグレード)
ドア数:2ドア
乗員定員:4名
全長:4,785mm
全幅:1,900mm
全高:1,345mm
ホイールベース:2,810mm
車両重量:1,560kg
最高出力:275ps(202kW)/5,500rpm
最大トルク:40.8kg・m(400N・m)/3,000~4,000rpm
種類:直列4気筒DOHCICターボ
総排気量:1,998cc
燃料タンク容量:72リットル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
燃費:12.1km/L
駆動方式:FR
トランスミッション:8速AT
■ジャガー Fタイプ
巷のスポーツカーの華美なエクステリアに見飽きた方にはシンプルな「ジャガー Fタイプ」はいかがでしょうか。ジャガーのフォルムは未来的な感じを漂わせながらも、クラシックカーのように落ち着きのあるデザインです。インテリアも優雅で、シックな上品さが漂います。
ジャガーFタイプのシャーシは鋼材の1/3の重さを持つアルミニウムで作られており、軽量ボディゆえのなめらかな走り味が実感できます。軽快なスポーツカーに乗りたい方はジャガーFタイプをぜひ検討してみてください。
ジャガーFタイプの新車価格は8,120,000円~、中古車価格は平均754万円です。
※中古車価格は中古車情報サイトカーセンサー調べ(2019年1月現在)
「Fタイプ」(2013年5月発売モデル、ベースグレード)
ドア数:2ドア
乗員定員:2名
全長:4,470mm
全幅:1,925mm
全高:1,310mm
ホイールベース:2,620mm
車両重量:1,730kg
最高出力:340ps(250kW)/6,500rpm
最大トルク:45.9kg・m(450N・m)/3,500rpm
種類:水冷V型6気筒DOHCSチャージャー
総排気量:2,994cc
燃料タンク容量:70リットル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
燃費:9.8km/L
駆動方式:FR
トランスミッション:8速AT
今後スポーツカーで注目したいメーカーはトヨタ!
スポーツカーファンの方に今後注目していただきたいメーカーとして、トヨタがあります。 その理由として、トヨタは2018年にスポーツカーブランド「GR」を立ち上げるなどスポーツカーに力を入れているためです。また別の理由として、これから先トヨタから続々と新型スポーツカーが発売されることも関係しています。
例えば、2019年1月に海外で発売された新型スープラが2019年の春には国内でも発売されると言われています。さらに、86も2022年にフルモデルチェンジされた新型が発売されると発表されました。
まとめ
実用性は車の中で確かに重要な要素です。しかし、実用性だけに固まった車は便利でこそあれ心ときめくものはありません。車には遊び要素が必要で、スポーツカーとは車の持つ遊び要素を極限まで高めたものではないでしょうか。
世の中に必要がなくても持っているだけで幸せになれる、そのようなスポーツカーが最高に優れたスポーツカーなのかもしれません。あなたの持つ遊び心を全開にして、スポーツカーとの生活を楽しんでみてください。