車の塗装料金はどれぐらい?修理方法別にご紹介
車の種類によっても、塗装したい箇所によっても塗装の値段は変わってきます。部分的な塗装もあればオールペン(オールペイント)といった全塗装の方法があります。凹みや傷の具合で予算が必要となりますので、まずは見積もりを出してもらいましょう。
ディーラーに依頼した場合は、平均価格としてドアが3〜4万円、バンパーが2〜4万円、ボンネットが3〜5万円は掛かってしまいます。また、ディーラーは契約を結んでいる修理工場がある場合が多いため、金額も少しアップされていますし時間も掛かってしまいます。
それに対し、カーショップで依頼すると同じような内容で1〜2万円で修理や塗装を行ってくれます。カーショップは他の店舗と競争するため、どこのカーショップに行っても金額にはそれほど差は出ないと思います。
車の塗装料金は、数万円で済むこともあれば数十万円の費用も掛かる場合も。塗装の方法や範囲によっても料金は変動しますし、オールペン(オールペイント)をするとなると最低でも20万円掛かってしまいます。
車の種類によっても車体の大きさが違うため、面積が広いと料金は高額に設定されています。ご自身の車のオールペン(オールペイント)の塗装料金はどのくらい掛かるのか見積もりを出してもらい確認をしましょう。
また、新品か中古で値段は変動しますが、傷や凹みによっては板金塗装をするよりパーツ交換をした方が安い場合もあります。
しかし、外車などは国内にパーツが少ないためバンパーを外して作業を行うので10万円前後の費用が掛かってしまいます。
■【要注意】価格は劣化状態によって大きく異なる
劣化の原因となるのが紫外線です。約10年ぐらいになってくると、紫外線の影響を受けて粉化現象が起こってしまい光沢が無くなってしまい劣化するのです。他にも劣化の原因として鳥のフンでも塗装が剥がれてしまいますのでご注意下さい。
価格以前に、劣化の状態で修理や塗装が断られる場合もありますので、そうなる前に10年以内には見積もりに出した方がいいでしょう。
■DIYで掛かる塗装費用はいくら?
自分で塗装を行う際、作業に必要な道具とその価格を見ていきましょう。
※価格は2019年7月現在のものです。
タッチペン(価格500円前後)
マスキングテープ(価格550円前後)
缶スプレー(価格600円前後)
スプレーガン(価格2000円前後)
コンパウンド(価格1200円前後)
クリア塗料(価格800円前後)
車の塗装の手順と道具
まず、塗装を行う時は他の所につかないように、新聞紙やビニールをマスキングテープで固定して下さい。この時、境目が分かりにくいようにしっかりと分け目に沿って車体の塗料に影響が出ないように跡が付かない・付きにくいマスキングテープの使用をオススメします。
次に塗装したい部分の脱脂をするために、シリコンリムーバーでタオルを使い油や汚れを拭き取り、プラサフ(塗装下地として使う下塗り材)前にプライマーでバンパーなどの塗装の密着率を上げましょう。
この時、下地がプラサフで見えなくなるまで15分前後の時間をあけながら、何回か塗り重ねを行い最後は30分以上おいて乾燥させて下さい。
プラサフが乾いた後、耐水ペーパーで水に濡らしながら塗装した場所のざらざら感が無くなるまで1000番で力を入れすぎず磨きましょう。その後に、いよいよペイントを行うのですが、スプレーする前に良く振ってから使い途中でもこまめに振りながら塗装をしましょう。
■車の塗装は、ムラなく、丁寧に
塗装は、1つの箇所に集中するのではなく上下左右に一定のスピードで、ずらしながら乾いたら塗るを複数回繰り返しましょう。ムラが出ないように、20cmほど距離をとって平行に動かすことが上手くできるコツです。
元々の色と合ってきたら一時中断し、10分前後自然乾燥させてからボカシ剤で馴染むまで吹き上げていきましょう。また、メタリックなどの光沢感のある色はクリアーまで塗り、そこから10分前後自然乾燥させ、ボカシ剤を馴染ませて下さい。
ここまで作業を行うことができれば、後はコンパウンドをかけて仕上げをします。この際、注意をしてほしいことは塗装が終わったらすぐコンパウンドをかけるのではなく、1週間以上の期間をあけて良く乾いた後で仕上げましょう。
■細かな傷なら、タッチペン。
タッチペンの使い方としては、カラーナンバーの確認を怠らないことです。車の色には、全部色の番号で割り振りされており、番号を確認しない限り自分の愛車に合った色を探すことが難しいため確認が必要です。
カラーナンバーの記載は、ボディのどこかにシールで貼ってあり見つけることができない場合はカーショップやディーラーに確認をさせましょう。
タッチペンには、筆が付いていて傷跡をタッチペンだけで直すことはムラができやすいため上手くいきませんが、先が細いつまようじなどを使用するとスムーズに塗ることができます。
■スプレーガンを使うか、市販の缶スプレーで塗装するか?
缶スプレーの使い方としては、ムラが出ないように圧力を下げないということを前提として作業を行うことです。缶スプレーの容量は決まっており増やすことは不可能ですが、圧力を上げることはできます。
缶スプレーを温めておけば、膨張するのでそれによって威力を変えることができます。
それに対しスプレーガンは、塗装する場所と直角にして平行に動かしながら丁寧に塗ることをオススメします。動かすスピードは、1mを2~3秒ぐらいのペースで移動させるようにしましょう。
遅かったりペースが変わったりすると垂れてしまう恐れがあり、逆に早すぎると薄くなって見栄えが悪くなるためペースは一定に保つことを意識して下さい。
もちろんのことですが、塗装をしている時のスプレーガンは途中で手を止めないようにしましょう。一部分が濃くなってしまい、また最初からとなってしまいます。手が止まりそうな時はトリガーから指を離し作業を一時中断を心がけて下さい。
■クリアーを吹く
次に、クリアーを吹きましょう。この作業により、艶出し、塗装の保護が可能になります。
手先の器用さが必要になる作業となります。思い切りやると汗をたくさんかいてしまい、汗だくに気を付けすぎると時間が経ってしまいざらざら感が残ってしまいます。しっかりとやっていくためには、粘り強さとの勝負でスプレー缶をじっくりと移動させることが大切です。
クリアーも一箇所に時間を掛けることは厳禁です。たっぷりを意識しつつ、汗をかきすぎないようにゆっくり移動をさせながら吹きかけましょう。間隔的には、1秒で10cm程のスピードで行って下さい。
■最後にコンパウンドで磨く
コンパウンドには、傷を消してくれて光沢も出してくれる優れものですが磨いた場所だけ塗装が薄くなってしまうのです。全体的にしてもゴム製の部分などに付着してしまうと、落としにくく放っておくと変質することがあります。
熱にも弱く、車体が熱いままコンパウンドをかけてしまうと塗装剝がれが起きてしまうため、日陰で作業を行うなどして車のボディに熱がこもらないように注意をしましょう。
まとめ
市販の缶スプレーで簡単に塗装をすることができます。もちろんご自身でした方が金額も安くで済みます。綺麗に仕上げたいなら、繰り返し塗ることが大切で少し手がかかりそうですが、自分好みに色を決めれるので楽しみの一つになることでしょう。
これを機に、ご自身でご自身のオリジナリティーの溢れる色に塗装をしてみてはいかがでしょうか。