ホンダ インサイトとは
初代インサイト
1999年は21世紀を目前に控えており、新たな時代へと突入し始めているころで、翌年はミレニアムと騒がれ始めていました。この車が誕生したのはまさにその時で、次世代に通用するための車としてホンダで開発されました。
デザインについては空力抵抗に特に重視していることから、戦闘機の様なデザインです。
目新しいのは外観だけではなく、軽量化やコンパクトなハイブリッドシステムを搭載していることから、次世代のエコカーという役割も担っています。
1.0LリーンバーンVTEC直列3気筒エンジンや独自のハイブリッドシステムを搭載することにより、ドライバーとの一体化を感じさせるモデルへと進化させました。インサイトという名前は英語で洞察力を意味しており、次世代のホンダを象徴するフラッグシップモデルとして成長してくれることを期待されています。
後継車種の開発により2014年にいったん生産を終了しましたが、2018年には3代目として生産が再開しました。インサイトの購入層を見ると、2人乗りが基本のためファミリー層にはどちらかというと不向きで、主に単身者やカップルを中心として購入されている様です。
ホンダ インサイトの中古車 モデル別中古車相場・中古価格
■初代ホンダ インサイト(1999年9月~2006年6月)
初代インサイト
後部タイヤがカバーされている独自のスタイルは前述の通り空力抵抗を意識していることからくるもので、高速で走るとき抵抗感を感じさせないことがインサイトの特徴です。
しかし、後部タイヤに関しては交換の再カバーを取り外さなければならず、その際のメンテナンスがウィークポイントであり、弱点となっていることから、タイヤ交換泣かせと呼ばれるほどでした。とはいえ、ハイブリッドモデルですので環境にも考慮されています。
新車価格については220.5万円から228.9万円で、燃費については10.15モードで32km/L~36km/Lを記録するなど、優れた燃費を誇る車です。
平均価格 | 約34.7万円 | |
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価格帯 | 約12万円~58万円 |
■2代目ホンダ インサイト(2009年2月~2014年3月)
2代目インサイト
初代インサイトの定員は2名であったことからキャパシティの悪さが指摘され、また、後部タイヤのカバーで失敗した初代の教訓を生かす形で2009年に発売されたのが2代目で、実用的なスタイルとして設計見直しをした車両です。
最大の特徴は定員を2名から5名に改めたことです。独身者層やカップル層を客層の中心としていた初代とはうって変わって、客層は3~5名程度のファミリー層へと変更されました。
また、部品コストについてはほかの車種との共通化を図ることによりコスト低減に成功しました。この施策は極めて正しい決断で、新車価格では189万円~256万円となりました。燃費についてはモーターとバッテリーの改善により10.15モードでは30km/Lを達成し、初代よりさらに低燃費を達成することに成功したのも大きな出来事です。
2代目インサイト
平均価格 | 約215.2万円 | |
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価格帯 | 約126.9万円~299.5 万円 |
■3代目ホンダ インサイト(2018年12月~)

2018年、2代目インサイトの生産終了から約4年間の期間を経て、発売されたのが3代目インサイトです。
初代や2代目の、空力抵抗を考慮しての戦闘機風のデザインとは対照的に、卵のような滑らかなスタイルを意識したのがこのモデルで、空気を味方することを心がけたデザインとなっています。燃費についてはさらなる低燃費を目指してエンジンなどを改良しWLTC28.4km/Lの低燃費を記録し、ハイブリッドカーとしての高性能かつ低燃費の車として生まれ変わりました。
新車価格については、326.2万円~362.9万円と2代目に比べて高価に設定されていることから高級志向というイメージが強くなっています。
平均価格 | 約321.6万円 | |
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価格帯 | 約239万円~365.8 万円 |
まとめ

以上、ホンダインサイトの中古価格などについて調べてまいりましたが、中古として購入することを前提に予算面で無理のない範囲で、という条件ならば初代も狙い目です。高年式の状態の良い車種をお探しであれば、2代目か3代目がお薦めです。