トールワゴン型のコンパクトカー!トヨタルーミー&タンク
ルーミーとタンクそしてトールとジャスティとの関係
ルーミー&タンクは、ダイハツが開発・生産したトールをトヨタがOEM供給を受ける車種で、トヨタ店・カローラ店向けが「ルーミー」、トヨペット店・ネッツ店向けがタンクとなります。また、スバルにも「ジャスティ」として供給されており、合わせて4兄弟という事になります。
全長3.7mというコンパクトなサイズでありながらも、1.75mという軽ハイトールワゴン並みの車高とすることで同クラストップの広い室内空間を実現しています。
そして搭載されるエンジンには、燃費にすぐれたダイハツ製3気筒1.0Lエンジンと1.5L並みの力強い加速を可能にした1.0Lターボエンジンを採用し、快適な走行性能も備えています。
そして、衝突回避システムにはトヨタ車ではあるものの、コンパクトカー専用に開発されたダイハツの「スマートアシストⅢ」を採用するなど、先進の安全性能も備えています。
ルーミーとタンクの違いとは
トヨタ・タンクGコージーエディション
ルーミーとタンクの違いは、基本的にはフロントフェイスだけと言えます。しかしながらこのフェイスは車を印象づけるものなので、全く違う車と感じる方も多いかもしれません。
また、ベース車のトールやスバルのジャスティとも異なるデザインになっています。基本的には「品格と艶やかさ」を表現しているのがタンク、「ダイナミックさとアグレッシブさ」を表現しているのがルーミーとされていますが、好みによって選ぶことが出来ます。
トヨタ・ルーミーGコージーエディション
ベース車のトールは、標準車とカスタムという軽自動車の定番となっている分け方と同様に、2つの顔となっています。そして、タントの標準車はそのトールの標準車を基にしたデザインになり、ルーミーの標準車はトールのカスタムを基にしたデザインになります。
そして、メッキパーツなどでほんの少しだけ上級感を加えたのが、それぞれのカスタムモデルです
ターボがなくても力強い走りの1.0Lエンジン
トヨタ・ルーミーカスタムG-T
ルーミー&タンクが搭載するエンジンは、ダイハツ製の直列3気筒の1.0Lエンジンで、パワフルというわけではありませんが、最適化されたCVTとの組み合わせによって、街中での発進や加速に優れたパワーユニットです。
街乗りやお出かけには申し分なく、メインターゲットとされる軽自動車から移行するユーザーにとっては満足感を感じられる走りでしょう。
それでも物足りないという人にはターボ搭載モデルという選択肢があります。プラス29馬力のパワーとプラス48N・mのトルクは1.5L車と同等で、高速道路でもストレスのない加速性能を発揮します。
また、全車にフロント・スタビライザーを標準装備し、ターボ車はリア・スタビライザーも装備していることで、車高の高いボディでも安定した走行を可能にしています。
ルーミー&タンクのスペック
全長×全幅×全高:3700~3725×1670×1735
エンジン・排気量:直列3気筒・1.0L 1.0Lターボ
JC08モード燃費(㎞/L):21.8~24.6
※参照:メーカー公式サイト(2020年1月現在)
ルーミーとタンクの燃費は?
トヨタ・ルーミーGコージーエディション
ルーミー&タンクのJC08モード燃費は、NAエンジン車で24.6km/L、ターボエンジン車で21.8km/L。ちなみにライバル車のスズキ・ソリオの最高27.8km/Lと比較すると少し見劣りするかもしれません。
しかし、ライバルのソリオのNAエンジン車とは同等の燃費であり、ルーミー&タンクを3.2㎞/L上回るソリオのマイルドハイブリッド車はルーミー&タンクより約24万円も価格が高いことを考えると、経済性ではむしろルーミー&タンクの方が上回っているといえます。
さらに室内幅でソリオを6センチも上回る広い室内スペースを確保しているので、その点でもおすすめです。
2018年の改良で「スマートアシストIII」を搭載
ルーミー&タンクは、トヨタ車が採用する「トヨタ・セーフティーセンス」ではなく、ダイハツの先進安全装備「スマートアシスト」を採用しています。
2018年の改良において、デビュー当時に採用された、スマートアシストⅡの機能である衝突警報機能 (対車両・対歩行者)、衝突回避支援ブレーキ機能 (対車両)、誤発進抑制制御機能 (前方・後方)、車線逸脱警報、先行車発進お知らせ機能という5つの機能に加え、衝突回避支援ブレーキを対車両に加えて対人にも対応するなど機能を向上させた、スマートアシストⅢに移行し、安全性能がさらに進化しています。
ルーミー&タンクはシンプルで機能的なインテリア
ルーミーとタンクのインテリアはシンプルながらも機能性に優れ、すっきりと水平に伸びたインストルメントパネルが前方の視認性を確保しています。また、ガラスエリアが大きいことから視界も良く、明るく開放的な室内となっています。
また、前席のヘッドレストを外してシートを倒せば、フラットな空間にすることができます。また、車内での休憩にも便利で、背の高い大きなラゲッジルームはリアシートだけを倒すことによって、まるで収納庫のようになり自転車を積むことも可能です。
そして、低床フロアや大型アシストグリップなど、お子さんやお年寄りの方でも乗り降り簡単。さらに、広めの車幅によって、前後席間の縦移動、運転席・助手席間の横移動など、車内の行き来がスムーズになるフロントシートウォークスルーが可能になっています。
ルーミー&タンクのグレードと価格帯
ルーミーとタンクの価格は、同クラスのライバル車と比較しても、コストパフォーマンスの高い価格設定となっています。ベース価格は約149万円から上は約200万円までと幅広い価格設定がされています。
カスタムはエアロパーツやアルミホイールが標準装備となり、スポーツテイストあふれる仕様となっています。
また、特別仕様車「G"Cozy Edition"」は、「G」をベースに、専用ファブリックシートやナビレディパッケージを特別装備し、ピアノブラック塗装やシルバー加飾が施された上級仕様になっています。
※ルーミーとタンクは同価格、同装備、同グレード、同スペックとなります。
■ルーミー&タンクのグレードと車両価格
標準車
X
FF:1,490,500円
4WD:1,666,500円
X”S”
FF:1,556,500円
4WD:1,732,500円
G
FF:1,716,000円
4WD:1,892,000円
G-T (ターボ)
FF:1,837,000円
カスタム
カスタムG
FF1,870,000円
4WD:2,046,000円
カスタムG-T(ターボ)
FF:2,002,000円
特別仕様車G“Cozy Edition”
FF:1,762,200円 4WD:1,938,200円
※参照:メーカー公式サイト(2020年1月現在)
中古車参考価格
タンク:55.0~242.0万円
ルーミー:73.9~286.0万円
※参照:レスポンス中古車検索より(2020年1月現在)
まとめ
ルーミー&タンクは、限られたスペースを無駄なく使える、ダイハツが軽自動車造りで培ったノウハウを存分に活かしたコンパクトカーです。
そして、1.0Lターボによる軽快な走りと上級クラスにも劣らない安全性能を併せ持ち、軽自動車やこれまでのコンパクトカーから乗り換えを検討している人にはおすすめの一台です。
しかし、トールもジャスティも気になりますね!