トヨタの軽・ピクシスシリーズとは?
トヨタ ピクシス メガ Gターボ SAII レジャーエディション SAII(2WD)〈オプション装着車〉
ご存知のように、トヨタは全世界が知る一大自動車企業です。2019年10月の国内登録車(小型自動車・普通自動車)の登録台数はトヨタだけで実に53%に上ります。
社長は豊田章男氏。最近は、俳優の香川照之さんとトヨタのCM(トヨタイズム香川編集長シリーズ)に自ら出演し、自動車にあまり興味のない方にもお馴染みの存在ではないでしょうか。
このCMで社長が運転しているのは、パフォーマンスではなく、氏はレーシングドライバーやテストドライバーとしても有名です。自社の製品は自ら運転して走行性能などを確認することで、トヨタのテーマ「もっといいクルマづくり」を体現しているのです。
実は、ほんの最近までトヨタは日本の自動車メーカーで軽自動車を唯一扱っていなかったのですが、国内自動車市場での軽自動車シェア拡大を背景に、2011年から参入を開始しています。
ダイハツからOEM供給を受けて販売を開始したのがトヨタの軽自動車、「ピクシスシリーズ」です。なお、トヨタの軽自動車はピクシスシリーズのみとなっており、車名に全て「ピクシス」とついているのが特徴です。
2016年にピクシススペースが生産終了しましたが、現在「ピクシスエポック」「ピクシスジョイ」「ピクシスメガ」「ピクシストラック」「ピクシスバン」の5種類が販売されています。
ピクシスエポック
ピクシスエポック
「ピクシスエポック」はダイハツの「ミライース」のOEM車で、2012年に初代が発売され、2017年には現行の2代目が発売されました。ちなみに、2012年に発売されたスバルのプレオプラスもイースをベースとしており、ピクシスエポック・ミライース・プレオプラスは3兄弟車種です。
ピクシスエポックはベーシックなデザインで、軽自動車としての安さと燃費の良さ、コンパクトボディで小回りのきく軽ハッチバックとして安定した人気があります。
JCO8モードで32.2(4WD)~35.2(2WD)㎞/Lの低燃費を実現しています。
スマートアシストIII
グレードは大まかにB、L、X、Gの4つで、各グレードにSAⅢがあります。
最安値のBで85万8000円、最高値でG”SA”Ⅲの123万2000円(いずれも2WD)です。
2代目からはB”SA”Ⅲから安全性を高める「スマートアシストⅢ」を搭載しています(BとLには搭載されていません)。スマートアシストⅢは衝突警報機能、衝突回避支援ブレーキ機能、誤発進抑制制御機能、車線逸脱警報機能、オートハイビームの安全機能が搭載されています。
また、ダイハツの衝突安全ボディ「TAF(タフ)」が採用されていて、衝撃吸収構造のフロントサイドメンバーが万一の事故から乗員を守ります。
小回りがきくため狭い道でもスムーズな運転が可能な上、車内の広さも十分で値段も低価格であることから、ぜひ新車で買いたい!という方にうってつけのクルマです。
■ピクシスエポックのスペック&中古車情報
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1500mm | |
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最大乗車定員 | 4名 | |
駆動方式 | 2WD/4WD | |
トランスミッション | CVT | |
燃料消費率 JC08モード(国土交通省審査値)(km/L) | 32.2~35.2㎞/L |
平均価格 | 約88.6万円 | |
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中古価格帯 | 約54.9万円~112万円 |
ピクシスジョイ
ピクシスジョイ(左からグレードC、F、S)
「ピクシスジョイ」はダイハツの「キャスト」のOEM車で2016年に発売されました。
ピクシスジョイは全車「スマートアシストⅢ」を搭載。グレードは大まかに分けてC、F、Sの3種類でそれぞれ違う個性を楽しめます。
ピクシスジョイCはアクティブなクロスオーバーSUVタイプとなっており、フロントとリアには樹脂のガーニッシュが採用され、外装はクロスオーバーSUVの雰囲気を醸し出すデザインとなっています。
ほかの2つのグレードより最低地上高が30mm高い180mmあり、15インチの大径タイヤ装備で、山道や雪道といった悪路走破性を高めたタイプとなっています。
トヨタ ピクシス ジョイF G SA II
ピクシスジョイFはラグジュアリーモデルで、内外装共に都会的で洒落たデザインとなっています。
外装のフロントとリアのバンパーモール、サイドロッカーモールの上品な輝きのメッキガーニッシュは高級感を高めており、内装はスエード調フルファブリックシートとレザー調から選べます。
上品なアーバンスタイルのドライブを楽しめるピクシスジョイFは女性に人気があります。
ピクシスジョイSは充実した専用装備を備え走りを楽しむスポーツタイプです。
2WDにはスポーティーサスペンション、MOMO製革巻きステアリングホイール(7速マニュアルモード・パドルシフト付)を採用。フロント・リアのバンパーは専用のエアロパーツが標準装備となっており、外装・内装のポイントに施された赤いアクセントが個性を引き立てます。
そして、ピクシスジョイはグレードによっても様々なボディーカラーがラインナップされ、内装も多彩なラインナップから選択できるため、さらに自分好みのクルマを演出できるようになっています。
■ピクシスジョイのスペック&中古車情報
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1600mm(Cの前項は1630mm) | |
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最大乗車定員 | 4名 | |
駆動方式 | 2WD/4WD | |
トランスミッション | CVT | |
燃料消費率 JC08モード(国土交通省審査値)(km/L) | 24.6~30.0㎞/L |
平均価格 | 約116.7万円 | |
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中古価格帯 | 約79万円~146.3万円 |
ピクシスメガ
ピクシスメガ
「ピクシスメガ」は、ダイハツの軽トールワゴン「ウェイク」をベースに作られたクルマで、外装・内装にとどまらずグレード構成や各グレードの名称、価格帯まで「ウェイク」とほぼ同じです。
唯一の違いはエンブレム。外装面では車体正面中央(左右ヘッドライトの間)、内装ではステアリングの中央に付けられているエンブレムが「ウェイク」ではダイハツ、「ピクシスメガ」ではトヨタのものになっているだけで、あとはほぼ同じクルマなのです。
そんな「ピクシスメガ」(ウェイク)のセールスポイントは、何と言っても「車内の広さ」でしょう。
ラゲージスペース(二段積みモード)
室内高1455mmというトールワゴンの中でもひときわ高い室内高に加え、多彩なシートアレンジによりあらゆるニーズに応えることができます。4つのシートは独立した配置となっており、リクライニングやスライドも個々のシートごとに可能です。
それに加えて、背の高さは運転のしやすさにも影響を与えています。アイポイント(ドライバーの目の高さ)は1387mmとミニバン並みの数値を実現しており、より遠くまで見通せることで安心感をもたらしてくれるでしょう。
また、安全面でも衝突回避支援システム「スマートアシストⅢ」を、6つのグレードのうち「D」をのぞく5グレードで標準装備としています。この「スマートアシストⅢ」装着車は、国の推奨する新たな自動車安全コンセプト「セーフティ・サポートカーSワイド(略称:サポカーSワイド)」に認定されています。
■ピクシスメガのスペック&中古車情報
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1835mm | |
---|---|---|
最大乗車定員 | 4名 | |
駆動方式 | 2WD/4WD | |
トランスミッション | CVT | |
燃料消費率 JC08モード(国土交通省審査値)(km/L) | 23.2~25.4㎞/L |
平均価格 | 約121.5万円 | |
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中古価格帯 | 約59.8万円~170.5万円 |
ピクシストラック
ピクシストラック
「ピクシストラック」は、ダイハツの「ハイゼットトラック」をベースとしたOEM車の軽トラックです。
キャッチコピーは「有能で、軽快で、頼れる存在」で、そのフットワークの軽さは最高の使い勝手をもたらしてくれます。
なお、軽トラと言えども安全面の装備にぬかりはありません。グレード名の末尾に「SA Ⅲt」が付く3つのモデルには衝突回避支援システム「スマートアシストⅢt」が標準装備され、これらのモデルは「セーフティ・サポートカーSベーシック+」にも認定されています。
また、EBD機能付のABSが全車に標準装備となっています。
■ピクシストラックのスペック&中古車情報
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1780mm | |
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最大乗車定員 | 2名 | |
駆動方式 | 2WD/4WD | |
トランスミッション | CVT | |
最大積載量 | 350㎏ |
平均価格 | 約73.9万円 | |
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中古価格帯 | 約44.8万円~98万円 |
ピクシスバン
トヨタ ピクシス バン デラックス SA III(2WD)
「ピクシスバン」は、ダイハツの「ハイゼットカーゴ」がベースとなるOEM車で、トヨタの軽自動車としては初めての商用車になります。
キャッチコピーは「いろいろ積める。らくらく乗れる。きびきび走る。」で、クルーズターボ“SAⅢ”をのぞく全モデルに「ツインカムDVVT3気筒12バルブエンジン」を搭載。
荷物を満載にした状態でも、きびきびとした走りを実現しています。
また、グレード名の末尾に「SA Ⅲ」が付く5つのモデルには衝突回避支援システム「スマートアシストⅢ」を標準装備。これらのモデルは「セーフティ・サポートカーSワイド」に認定されています。
■ピクシスバンのスペック&中古車情報
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1875mm(ハイルーフ)、1765mm(標準ルーフ) | |
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最大乗車定員 | 2名、4名(AT車) | |
駆動方式 | 2WD/4WD | |
トランスミッション | CVT |
平均価格 | 約64.2万円 | |
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中古価格帯 | 約13.8万円~160万円 |
ピクシススペース 中古車情報もご紹介!
ピクシススペース
「ピクシススペース」は、ダイハツの「ムーヴコンテ」をベースにしたOEM車として販売されていた軽トールワゴンです。
スクエアな車体は運転席からの見通しが良く、小回りの効きやすさとも相まって、誰にでも運転しやすいクルマとなっています。
また、前席・後席ともベンチシートを採用することで車内は広さを感じさせるものとなっており、荷物の積み下ろしもカンタンにできることから多くのユーザーの支持を得ていました。
使い勝手の良さから人気を集めていた「ピクシススペース」ですが、2017年3月にベース車の「ムーヴコンテ」が販売終了となることを受け、その約2ヶ月前の2017年1月に販売が終了されています。
■ピクシススペースのスペック&中古車情報
平均価格 | 約64.2万円 | |
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中古価格帯 | 約27.3万円~131.7万円 |
まとめ
トヨタ ピクシス ジョイ
今回は、トヨタの軽・ピクシスシリーズについて紹介しました。
ちなみに、「ピクシス」とは「いたずらが好きな妖精」という意味の英語「PIXIE(PIXY)」にちなんだ造語とのことです。
バリエーション豊富なラインナップからぜひあなた好みの1台を見つけてはいかがでしょうか。