憧れのボディスタイル「クーペ」とは
トヨタ GR86
クーペは自動車のボディータイプにフォーカスして車種を表す時に使用する言葉のひとつです。
走行性能を重視した車が多く、2ドアクーペから実用性を重視している4ドアクーペまであります。
自分好みにアレンジする人、ノーマル装備で十分な人と様々ですが、車で走る事が好きという方におすすめの車です。
■クーペの定義
《画像提供:Response 》ポルシェ カイエンクーペ
クーペの語源はフランス語のcoupe(クペ)が由来だと言われています。
フランス語のcoupeとは「切られた」といった意味で、箱型の2列シート馬車を2つに切った意味合いで名付けられています。
■クーペとセダンは何が違うの?
ダッジ チャージャー SRT ヘルキャット ワイドボディ
「クーペ」と「セダン」を簡単に比較してみましょう。
クーペは車高を低く抑える事でスタイリッシュなデザインを重視しているので後席の居住性は少々妥協しています。また、車の形状でいうとクーペは運動性能を意識して設計されているため、車高は低くつくられています。
一方でセダンはある程度の車高があり、後席の居住性をしっかりと確保するデザインになっています。
セダンは乗車する人数が多い為、居住性を高めるために車高が高く設定されています。
クーペとセダンの違いをざっくりまとめると、クーペは運転手のために運動性を極めた趣向を凝らした車で、セダンは同乗者を優先させ車内空間を居心地よく設計、移動手段として利用される車と言えるでしょう。
クーペの特徴
■重心が低いので運動性能が高い
日産 GTR
運転者のスペース重視で設計がされているため、視点にフォーカスしたボディ耐性を維持しつつ、スタイリング性の自由度を高めることができます。
クーペは重心を低くし、前後の重量配分を最適化することで走行性や機動性が向上させています。
「走行性能」を極めた設計が可能となり、運動性能が非常に高い車となっています。
■ドアの開閉には注意が必要!
トヨタ スープラ
スタイリッシュさを演出するというデザイン上の理由と、後部座席への乗り降りをする事から、クーペのドアはセダンと比べドアが長くなっています。
そのため、ドアを開けるスペースがないとドアを開閉することは難しくなります。駐車スペースが狭い場所では、ドアがぶつかってしまう危険度が高く、特に注意が必要です。
自宅の1階スペースが駐車場になっているケースでは、スペースを十分に考えて購入しないと、ドアの開閉ができなくなる事もあるので購入する前に駐車スペースをよくチェックしておきましょう。
【国産クーペ】おすすめ車種5選!新型車も多数
《画像提供:Response 》日産 GT-R50 by Italdesign
世界ではクーペが多く見られますが、日本車も負けじとクーペのブームがやってきています。
カッコよくてスタイリッシュな日本のクーペ。その新しいデザインを施した車を見ていきましょう。
■スバル BRZ
スバル BRZ
初代にして、トヨタ 86と並んでスポーツカーの定番ブランドへと成長したBRZ。成功レシピを引き継ぎつつ、2021年7月には2代目モデルへとモデルチェンジをしました。
スバル伝統のボクサー(水平対向)エンジンはそのままに、排気量を2.4リッターに拡大したことで、最高出力が235PSまでパワーアップ。思い通りに振り回せる軽量ボディと組み合わさることで、これまで以上にスポーティな動力性能を実現しています。
《画像提供:Response 》スバル BRZ
また、最新の車らしく、6速AT仕様では全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールにも対応するなど、先進機能も充実。
2代目でも兄弟関係が続いているGR86とは、初代よりも差別化が進められ、足回りやボディ周辺でもそれぞれの設計思想に応じた専用チューニングが施されているとのこと。今後発売されるGR86と、直接比較してみたくなってしまいますね。
スバルBRZのスペックと新車・中古車価格
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,265×1,775×1,310mm |
重量 | 1,260-1,290kg |
乗車定員 | 4人 |
WLTCモード燃費 | 11.7-12.08km/L |
メーカー希望小売価格(消費税抜) | 2,800,000円-3,120,000円 |
中古相場 | 87.8~403.7万円 |
※新車情報は公式サイト調べ(2021年9月現在)
※中古車相場はレスポンス中古車検索より(2021年9月現在)
■トヨタ スープラ
トヨタ スープラ
トヨタのフラッグシップスポーツカーであるスープラは、2002年に生産を終了してからラインナップに不在の状態が続いてきました。しかし2019年、ついに5代目が復活して登場し、世界のスポーツカーファンを喜ばせました。
見た目は全く違うので分かりにくいのですが、BMWの2シーターロードスターであるZ4とスープラは兄弟車関係にあり、プラットフォームやエンジンを共有しています。直列6気筒はスープラの伝統でもありますが、BMWの十八番のエンジンでもありますので、スープラにBMW製の直列6気筒エンジンが搭載されているのは、ウィン・ウィンの関係といえそうですね。
《画像提供:Response 》トヨタ スープラ
同社のスポーツカーとして弟分にあたる86はリヤシートを備えた4人乗りですが、スープラは純粋な2シーターに割り切ることで86よりも短いホイールベースとし、コーナリング性能を追求。
パワフルなターボエンジンとの組み合わせで、スポーツカーの真髄を感じられるクーペとなっています。
トヨタ スープラのスペックと新車・中古車価格
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,380×1,865×1,290-1,295mm |
重量 | 1,410-1,530kg |
乗車定員 | 2人 |
WLTCモード燃費 | 12.0-13.1km/L |
メーカー希望小売価格(消費税抜) | 4,540,910〜6,648,182円 |
中古相場 | 88.0~1480.0万円 |
※新車情報は公式サイト調べ(2021年9月現在)
※中古車相場はレスポンス中古車検索より(2021年9月現在)
■日産 フェアレディZ
日産フェアレディZ
1969年に販売された初代のフェアレディZ、日本国内や世界的に名が売られていて今ではクラシックカーとして人気や知名度が高くなっています。
まだ日本車の世界的なステイタスが低かった時代に、日本車のイメージを一新し、世界に日産自動車の名を知らしめた車と言われています。
フェアレディZのデザイン、走り、クオリティーの進化は継続的に加速していて、スポーツカーとしてのこだわりを貫いています。
フェアレディZは、スポーツカー冬の時代と言われる中でもモデルチェンジを実行し、2022年6月下旬に新型車が発売されます。
日産フェアレディZ
新型フェアレディZは、405PS/475N・mを発揮する新開発3リッターV6ツインターボエンジンを搭載し、スポーツカーにふさわしいパフォーマンスを誇ります。
また、9速MTもえらべますが、こちらもスポーツカーには必須の6速MTも用意してあり、ぬかりはありません。
こんなスポーツカー冬の時代に、新型を出してくるニッサンの心意気を感じますね!
日産 フェアレディZ(新型)のスペックと新車・中古車価格
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,380×1,845×1,315mm |
重量 | 未発表 |
乗車定員 | 2人 |
JC08モード燃費 | 未発表 |
メーカー希望小売価格(消費税抜) | 6,333,000円 |
中古相場 | 570,000~4,902,000円 |
※新車情報は公式サイト調べ(2022年1月現在)
※中古車相場はレスポンス中古車検索より(2020年3月現在)
■日産 GT-R
日産 GT-R
日産 GT-Rは独自のデザインを基本とした設計でつくられたスポーツカー、いつまでも走り続けたいと感じさせる乗り心地が人気を呼んでいます。
走るためにつくられたコックピットは、圧倒的な質感に熟練の職人が高度な技術で仕上げています。
日産 GT-R
車体後方に配置するトランスアクスル方式を選択したトランスミッションを搭載することで、重心位置を後車軸よりも低く設定されています。
エンジンはどこまでも心地よく走り続ける3.8LのV型6気筒VR38型ツインターボ。レースを前提に設計されたエンジンで、乗る人を退屈させる事はない圧倒的な動力性能を誇ります。
日産 GT-Rのスペックと新車・中古車価格
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,710×1,895×1,370mm |
重量 | 1,760kg |
乗車定員 | 4人 |
WLTCモード燃費 | 7.8km/L |
メーカー希望小売価格(消費税抜) | 11,209,000円 |
中古相場 | 4,799,000〜9,990,000円 |
※新車情報は公式サイト調べ(2022年1月現在)
※中古車相場はレスポンス中古車検索より(2020年3月現在)
■ホンダ NSX
ホンダNSX
本田技研工業が開発と販売をする2シーターのスポーツカーです。
F1エンジンメーカーであるコスワースが共同開発パートナーとなっており、コスワースが生産を担う3.5L V型6気筒ガソリンエンジンをミッドシップ(車体の中央部分)に配置してます。
さらにハイブリッドシステムSPORT HYBRID SH-AWDが搭載されています。
前輪用のモーターを左右輪個別に配し、駆動側のみならず減速側にも制御を行っている自在トルクベクタリングが二輪駆動モデルなどでは味わえないコーナリング感覚を可能にしています。
ホンダNSX
これほどまでにクーペの特徴である走行性や機動性を維持しながら、ハイブリッドシステムを搭載できていることに驚きを感じる車となっています。