ランドローバーのSUVとは?
ランドローバー・レンジローバー SVオートバイオグラフィー ダイナミック
ランドローバーと言えば、イギリスの老舗自動車メーカーの一つです。特に4WDを愛好する人たちにとっては憧れのメーカーと言えるでしょう。
そして、高級なSUVと言えば、ランドローバーと言えるほど多くの車種を展開しています。
そもそもSUVは、「スポーツ・ユーティリティ・ビークル」の略で、スポーツのいろいろな用途に使うことができる車両のことを言います。
第二次大戦中に活躍したアメリカのジープにならって作り出したことから始まるランドローバーのSUVの歴史は、今もなお継続されています。
どのような過酷な状況でも、走破できるように考えぬかれた車両設計は、まさにSUVに適したものになり多くのドライバーの憧れとなりました。
その後、多くの自動車メーカーから発売されるクロスオーバーSUVと比べても、その高級感は揺るぎなく、今もなを、王道を進む意識の高さが各モデルに生かされています。
【現行車種一覧】ランドローバーのSUV一覧
ランドローバー ディフェンダー90
ランドローバーが提供するSUVは基本的なコンセプトは同じです。
どのような、スポーツアクティビティにも、フィットすることが基本要素となり、使われる状況や、使用する目的によって多くのボディタイプが開発されています。
その中でもフラッグシップとなるのがレンジローバーであり、SUVのお手本となるようなボディタイプです。
業務用の使い勝手を追求したのがディフェンダーで、本国イギリスでは警察や消防車両としても利用されています。女王陛下にも愛されたタイプであることは有名な話です。
より多くの人にランドローバーのSUVを体感してもらいたくて作られたタイプが、ディスカバリーです。
そしてより日常的な用途を考えた設計で作られたのがイヴォークになります。ランドローバーはこれらのボディタイプで、幅広い層をターゲットとして展開しています。
■【ディフェンダー】縦横無尽のオフローダー
ランドローバー ディフェンダー110(左) ディフェンダー90(右)
SUVはどのような用途にも気軽に使えることが、最も重要なスペックと言えます。
高級感が時には、弊害になってしまう恐れも否定できません、そんな不安をランドローバーはディフェンダーによって解消しました。
積載性を向上するために設計されたボディは、いろいろなものを積み込むことができて、とても使い勝手が良く、業務に利用するドライバーにも多く受け入れられるタイプです。
機能性はランドローバーの車らしく、高い走破性を維持しています。
2016年には厳しくなった排ガス規制に対応することが難しくなり、販売終了に追い込まれますが、その人気は高く、改めて設計を見直して新しいディフェンダーとして生まれ変わることになりました。
車両の長さ別で90と110の2つのモデルに分かれており、目的や生活環境によって選べるようになっています。
ランドローバー ディフェンダーのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,583mm×2,105mm×1,974mm(ホイールベース:2,587mm) | |
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最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 2,065kg | |
燃費 | JC08モード:-km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒 | |
最高出力 | 221kW(300PS)/5,500rpm | |
最大トルク | 400N・m(-kg・m)/1,500-4,000rpm | |
駆動方式 | AWD | |
トランスミッション | 電子制御8速AT |
(欧州仕様車参考数値 2020年4月現在公式サイト調べ)
■【ディスカバリー】探求心をそそる
ランドローバー ディスカバリー
ランドローバーのディスカバリーと言えば、世界で最も過酷といわれていたオフロードイベント「キャメルトロフィー」のオフィシャルカーとして使われていたほど、機能性の高いオフロードに特化したタイプです。
レンジローバーに憧れを持つ若い人たちにも多く受け入れてもらえるように、基本性能はそのままに量産性を高めたタイプです。
ディスカバリーで選択できるテレインレスポンス2オートは、悪路でのドライバーの負担を軽減してくれる機能です。走行状態を常にモニタリングすることで自動にドライビングモードを切り替えます。
そのため、ドライバーはステアリングに集中することができるので、安心感が高まります。
ボディ構造はアルミのモノコックを採用しているため、軽量で高い強度を実現しています。これは燃費にも大きく影響するポイントで、環境を考えた場合、大きな優位点となります。
ランドローバー ディスカバリーのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,970mm×2,000mm×1,890mm(ホイールベース:2,925mm) | |
---|---|---|
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 2,360kg | |
燃費 | JC08モード:8.5km/L | |
エンジン種類 | 水冷V型6気筒 DOHC スーパーチャージャー | |
最高出力 | 250kW(340PS)/6,500rpm | |
最大トルク | 450N・m(45.9kgf・m)/3,500-5,000rpm | |
駆動方式 | フルタイム4WD | |
トランスミッション | 電子制御8速AT |
(2020年4月現在公式サイト調べ)
■【ディスカバリー スポーツ】快適7シーター
ランドローバー ディスカバリー スポーツ
ディスカバリースポーツは、同名のディスカバリーのコンセプトを受け継いだコンパクトSUVです。そのためレジャーなどの用途に加えて街乗りでの使い勝手も向上しています。
普段の買い物にも困らない大きさは、SUVを生活の中に活用できると言う可能性を示しています。
そして、シートアレンジが多彩なことも大きな特徴です。荷物室に当たる部分に、座席を2つ装備し、7人乗り仕様を選ぶこともできます。子供の送り迎えなどの際に、急に多人数乗ることになっても対応できるのでとても助かります。
週末に仲間とアウトドアを楽しむ方にとっても、使用する車の数を減らしてコストを下げるために役立ちます。
多くの人数、大きな荷物をものともしないエンジン性能によって、常にパワフルな走行を続けることができます。悪路での走破性能も、ランドローバーの他の車種と比べても引けを取りません。
ランドローバー ディスカバリー スポーツのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,610mm×1,905mm×1,725mm(ホイールベース:2,740mm) | |
---|---|---|
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 2,030kg | |
燃費 | WLTCモード:9.6km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒 DOHC ターボチャージャー | |
最高出力 | 147kW(200PS)/5,500rpm | |
最大トルク | 320N・m(-kgf・m)/1,500rpm | |
駆動方式 | AWD | |
トランスミッション | 電子制御9速AT |
(2020年4月現在公式サイト調べ)
■【レンジローバー】究極のクルマ
ランドローバー・レンジローバー 防弾装甲仕様車「センチネル」
ランドローバーと言えば、すなわち、レンジローバーをイメージする人も少なくありません。
数々のVIPに愛された孤高の高級SUVとして、他社のSUVにも少なからず影響を与えていることは、否定できません。それほどの伝統的なSUVがレンジローバーです。
外観で特徴的な部分は、群を抜いて長いホイールベースです。より長く設計されたモデルは走行時の安定性を向上して、長距離でも快適なドライブを保証してくれます。
その長さは走行性能だけでなく、室内にも影響します。広くなった空間は、そのまま乗車している人に安心感を与えてくれるので、走行中の快適さが向上していることに気がつくでしょう。
全輪駆動でどのような悪路でも突き進むことができる走行性能は、歴史あるレンジローバーの伝統をしっかり受け継いでいることの証明です。
そしてランドローバーのSUVの真骨頂と言えるのが渡河性能です。
自然を相手するためには道無き道を進むことも必要とされます。水溜りだけでなく浅瀬や冠水した道路でも進めるように900mmの水深まで対応することができます。
ウェイドセンシングのオプションを追加することで水深をモニタリングして、ドライバーに警告します。
嵐の中で夜間移動しなければならないような暗闇での走行時に安心の機能です。
ランドローバー・レンジローバーのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,005mm×1,985mm×1,865mm(ホイールベース:2,920mm) | |
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最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 2,390kg | |
燃費 | JC08モード:12.4km/L | |
エンジン種類 | 水冷V型6気筒 DOHC ターボチャージドディーゼル | |
最高出力 | 190kW(258PS)/3,750rpm | |
最大トルク | 600N・m(-kgf・m)/1,750-2,250rpm | |
駆動方式 | AWD | |
トランスミッション | 電子制御8速AT |
(2020年4月現在公式サイト調べ)
■【レンジローバー スポーツ】スポーツの名を持つSUV
ランドローバー・レンジローバー スポーツ PHEV
レンジローバーが路面の不整を遮断する快適性を追求しているのに対して、レンジローバー スポーツは、オンロードでのスポーティな走りを追求したモデルです。
レンジローバーと同じくアルミモノコックのボディを持ちながらややコンパクトなボディサイズで、デザインもあわさって、より低く構えたスポーティさを感じさせます。
レンジローバー スポーツの、「スポーツ」を重視した姿勢は、最高出力 575PSを発揮するトップグレード「SVR」の存在からも明らかでしょう。
SVRは、0−100km/h加速を4.5秒でこなし、最高速度はリミッター作動の280km/hに達するなど、SUVとは思えない俊足ぶりと、ランドローバーらしいオフロード走破性を兼ね備えた、まさに才色兼備と呼べるモデルかもしれません。
また、レンジローバーシリーズでは唯一となる、3列7人乗り仕様が選択できることも、レンジローバー スポーツの特色のひとつでしょう。
ランドローバー・レンジローバー スポーツのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,855mm×1,985mm×1,800mm(ホイールベース:2,920mm) | |
---|---|---|
最大乗車定員 | 5/7名 | |
車両重量 | 2,310kg | |
燃費 | JC08モード:12.6km/L | |
エンジン種類 | 水冷V型6気筒 DOHC ターボチャージドディーゼル | |
最高出力 | 190kW(258PS)/3,750rpm | |
最大トルク | 600N・m(-kgf・m)/1,750-2,250rpm | |
駆動方式 | AWD | |
トランスミッション | 電子制御8速AT |
(2020年4月現在公式サイト調べ)
■【レンジローバー ヴェラール】クーペとSUVの融合
ランドローバー・レンジローバー ヴェラール SVオートバイオグラフィー ダイナミックエディション
レンジローバーシリーズに2017年に新たに加わったモデルが、このレンジローバー ヴェラールです。
ヴェラールは、随所にレンジローバーらしいデザインを引き継ぎながら、車高が低く、まるでクーペを思わせる流麗でエレガントなデザインとなっており、シリーズの新たな一面を開拓することに成功しています。
格納式のドアハンドルが採用されていますが、もし車が凍り付いてしまっていてもドアハンドルがきちんと操作できるよう特別に開発されたことなどは、たとえ外観重視のヴェラールであっても、あらゆる環境に対応できるランドローバーの一員であることの証明といえるでしょう。
ヴェラールは、レンジローバーシリーズの最新式インテリアを搭載した最初のモデルで、ダッシュボードはボタンの数が非常に少ないシンプルなデザインで、大型のディスプレイが3枚も搭載されています。
エアコンや走行モードの調整などほとんどの機能がそれらディスプレイによって操作できるなど、外観に違わない非常に先進的な仕上がりになっています。
ランドローバー・レンジローバー ヴェラールのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,820mm×1,930mm×1,685mm(ホイールベース:2,875mm) | |
---|---|---|
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 2,020kg | |
燃費 | JC08モード:14.4km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒 DOHC ターボチャージドディーゼル | |
最高出力 | 132kW(180PS)/4,000rpm | |
最大トルク | 430N・m(-kgf・m)/1,750-2,500rpm | |
駆動方式 | AWD | |
トランスミッション | 電子制御8速AT |
(2020年4月現在公式サイト調べ)
■【レンジローバー イヴォーク】都会派SUV
ランドローバー・レンジローバー イヴォーク
ランドローバーのSUVに憧れを持っているけれど、生活環境から大きな車両が選べない人におすすめなのがレンジローバー イヴォークです。レンジローバーシリーズで、コンパクトSUVに分類されるボディサイズはイヴォークのみです。
普段使いに重点を置いた設計は、随所に活かされています、特にシートアレンジは多彩で、5人乗りから2人乗りまで4つのパターンを選ぶことができます。家族構成の変化にも対応できるこのコンセプトは、若い夫婦にも受け入れやすいものとなっています。
イヴォークに採用されているインジニウム・エンジンは、軽量化と効率化を極限まで追求したもので、厳しい排ガス規制にも対応できるほどの環境性能を持っています。
ガソリンとディーゼルの2タイプから選ぶことができます。
もちろん他のボディタイプに採用されているテレインレスポンス2オートや渡河性能もしっかりと受け継いでいます。週末にアウトドアやスキーなどを楽しみたい人にとっては、安心の機能と言えます。
ランドローバー・レンジローバー イヴォークのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,380mm×1,905mm×1,650mm(ホイールベース:2,680mm) | |
---|---|---|
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,840kg | |
燃費 | WLTCモード:8.9km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒 DOHC ターボチャージャー | |
最高出力 | 147kW(200PS)/4,500-6,000rpm | |
最大トルク | 320N・m(-kgf・m)/1,500-4,000rpm | |
駆動方式 | AWD | |
トランスミッション | 電子制御9速AT |
(2020年4月現在公式サイト調べ)
まとめ
ランドローバー ディフェンダー(フランクフルトモーターショー2019)
SUVといえば、まず名前が出るのがランドローバーです。時代が変わってもいろいろな自然環境で走行できることを実現すると言うコンセプトを失わない姿勢は、それを求める多くの人たちの信頼を得ています。
欧州の一流ホテルなどにも、横づけ出来るSUVと言われるほど、ランドローバーのブランド力は絶大です、SUVでありながら、ポルシェやフェラーリにも、負けない格式と高級車の持つ存在感を醸し出す車それがランドローバーなのです
ランドローバーのそれぞれのSUVが、検討しているSUVの選択肢の中に入るのは間違いないでしょう。