日本で買える外車22メーカーとおすすめ車種22台を見ていこう
本記事では、日本で購入できる外車メーカーとその特徴、そしておすすめ車種をご紹介します。各メーカーの特徴を理解すると、自分に合った車を、より見つけやすくなりますよ。
動画も交えて紹介していくので、車種名をいわれてもいまいちイメージがわかない…という方もご安心ください!
ドイツ編
ドイツには誰でも知っている大手自動車メーカーがたくさんあります。
メルセデス・ベンツを筆頭に、今なお世界の自動車業界をリードしており、日本でも外車メーカーとして大きなシェアを有しています。
そんなドイツ車に見られる特徴のひとつは、安全性・走行性に優れていること。総距離1万3,000kmほどもあるドイツ国内の高速道路「アウトバーン」は基本的に法定最高速度がなく、推奨速度も130km/h。こうした事情から、高い走行性能と安全性を持つ車造りがなされており、国産車メーカーにも多くの影響を与えています。
■1 メルセデスベンツ
日本では「ベンツ」の名称で親しまれるメルセデス・ベンツは、世界最古の自動車会社である「ベンツ&シー・ライニッシェ・ガスモトーレン・ファブリーク」と「ダイムラー・モトーレン・ゲゼルシャフト」が合併して生まれた会社です。
その後社名は、ダイムラー・ベンツ、ダイムラー・クライスラー、ダイムラーと変更され、現在ではメルセデス・ベンツ・グループとなっていますが、ブランド名は一貫してメルセデス・ベンツが使用されてきました。
日本では高級車のイメージが強いかもしれませんが、高級車だけでなくコンパクトカーからスポーツカー、SUVまで幅広いラインアップを持ち、タクシー、バス、トラックなどの商用車、さらにはクリーンディーゼル自動運転技術やEVなどにも力を入れています。
■メルセデスベンツのおすすめ車種 GLB
メルセデスベンツGLB
メルセデス・ベンツ GLBは、2020年6月に日本国内での導入が発表されたSUVで、取り回しやすいボディサイズでありながら、ニーズの多い3列7人乗りを実現させたモデルです。
パワーユニットラインアップには、エントリーモデルに位置づけられた1.4L オールアルミニウムガソリンエンジン搭載の「GLB180」と、2.0L 直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジンに4輪駆動を搭載した「GLB200d 4マチック」があります。
■2 フォルクスワーゲン
フォルクスワーゲン(VW)は、ポルシェ、アウディ、ベントレー、ブガッティ、ランボルギーニなどを傘下に持ち、販売台数で長年ヨーロッパトップシェア、世界でも1.2を争う自動車メーカーです。
ビートルでの大成功からゴルフに代表されるコンパクトカーのラインアップが多く、日本人にもなじみ深いメーカー・ブランドです。日本におけるフォルクスワーゲンの正規輸入は1953年に始まり、早い段階から右ハンドルをラインアップするなど、日本市場を意識したモデルを展開していました。最近ではSUVの比率が高まり、eゴルフといったEVにも力を入れています。
また、ゴルフ以降、コンパクトカーの基準として存在し、常に国産車のベンチマークとなっています。
■フォルクスワーゲンのおすすめ車種 新型ゴルフ
新型ゴルフ
ドイツ本国では2019年末、日本では2021年6月に発売された新型「ゴルフ」は、通算で8代目のモデルとなり、これまで以上にダイナミックでありながら一目でゴルフとわかるデザインとなりました。
ラインアップには、ガソリンエンジン+48Vマイルドハイブリッドの組み合わせである「eTSI アクティブベーシック」、「eTSI アクティブ」、「eTSI スタイル」、「eTSI Rライン」に加え、ディーゼルエンジン「TDI」を搭載する「TDI アクティブベーシック」、「TDI アクティブアドバンス」、「TDI スタイル」、「TDI Rライン」が設定されています。
効率的な新エンジン、強化されたサスペンション、デジタル化されたコネクティビティ、最新の先進運転支援システム(ADAS)などが採用されており、8代目も相変わらずコンパクトカーのベンチマークとなるようです。
■3 BMW
BMW 523d M Sport
ドイツ本社は創業から100年を越え、日本でも人気の高い高級メーカーのひとつであるBMWは、イギリスのロールス・ロイスとMINIを傘下に収めているほか、BMWモトラッドなどの自動二輪車、金融サービスやモビリティ・サービスの提供など、幅広く事業を展開しています。
日本での車両販売は1981年にスタートし、40年以上の歴史を持っています。「駆けぬける歓び」というキャッチフレーズからも分かるとおり、BMWの特徴は走る楽しみを追求している点でしょう。
大人気の3シリーズを始め、さまざまなクラスのFRのスポーツセダンからスポーツカー、コンパクトカーを展開しています。さらに近年では、EVを数多くラインアップするとともに、SUVのXシリーズやEV専門のサブブランドBMW iシリーズなどにも力を入れています。
■BMWのおすすめ車種 3シリーズツーリング
新型BMW 3シリーズは4ドアセダンやツーリングワゴンなどのバリエーションを持っています。今回はその中から、最新のBMWデザインコンセプトを採用し、洗練されたワゴンスタイルを実現している「3シリーズツーリング」をピックアップ。
ツーリングモデルならではの荷室は、後席を倒すことで最大1,510リットルまで拡大可能です。また、リヤゲートの上部のガラス部分だけを開閉することが可能な独立開閉リヤウィンドウや、オートマチックテールゲートオペレーションが標準装備されました。
3シリーズツーリングのラインアップは、直列4気筒2.0L ガソリン・エンジンを搭載した「318iツーリング Mスポーツ」と「320iツーリング Mスポーツ」に加え、2.0L 直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載した「320d xDriveツーリング Mスポーツ」と、3.0L 直列6気筒エンジンを搭載する「M340i xDriveツーリング」が用意されています。
■4 アウディ
アウディ A3スポーツバック 新型
フォルクスワーゲン(VW)グループ傘下のアウディですが、大衆車をメインとするVWとは異なり、一貫してプレミアム路線を追求しているブランドです。
アウディの現行モデルには、セダンやハッチバックなどのAモデル、SUVのQモデルの2つのベースモデルとTT、R8といったスポーツカーがあります。
クワトロと呼ばれる独自の4輪駆動システムやTDIテクノロジーによる最新のディーゼルエンジンを持ち、VWの実用性とは一味違ったエッセンスを持つ車造りが魅力となっています。
■アウディのおすすめ車種 Q2
コンパクトなボディに、アウディらしさを凝縮させた新型SUVの「アウディ Q2」は、全長4,200mm×全幅1,795mm×全高1,530mmで、日本の道路事情でも取り回しやすいサイズ。そして、充実の装備が満載のモデルに仕上げられています。
荷室の容量は405リットルで、多くの国産コンパクトSUVと同じか、それ以上の容量を備えています。スタイルは地上高のSUVながら、クーペのようなシルエットでスポーティなエクステリアに仕上がっています。さらに高品質なパーツで洗練された空間を演出しているインテリアはアウディならでは。
ラインアップは、新開発の1.5L 直列4気筒エンジンを搭載する「35TFSI アドバンスド」と、「35TFSI Sライン」があります。
■5 ポルシェ
ポルシェは、主に高級スポーツカーやレーシングカーを手掛ける、ドイツの高級自動車メーカーです。日本においても有名で、ポルシェといえば長年にわたり販売されている「ポルシェ 911」を思い浮かべる方が多いかもしれません。今なお、憧れのスポーツカーを世に送り出し続けているメーカーです。
ただし、現在ではスポーツカーだけでなく、4ドアセダンのパナメーラもラインアップし、最近ではマカンやカイエンといったSUVが主力になりつつあります。
また、水平対向エンジンをリアに搭載するRR駆動が有名ですが、FRや直列4気筒もラインアップし、EVなどにも注力しています。
■ポルシェのおすすめ車種 911カレラS
ポルシェ 911カレラS 新型
約半世紀にわたって世界中のマニアを虜にしてきた911も、8世代目となりさらに高性能を追求。誰が見ても911とわかるエクステリアデザインは受け継がれています。
現在のポルシェ911には、「カレラ」や「カレラS」のほかに、フルタイム4WDモデルの「カレラ4」、「カレラ4S」、「カレラ4 GTS」。さらにオープントップの「カレラ カブリオレ」、「カレラS カブリオレ」、「カレラ GTSカブリオレ」など非常に多くのバリエーションが用意されています。
なかでもピックアップしたいのは、911 カレラSです。搭載されるエンジンは、排気量3.0Lの水平対向6気筒ツインターボで、最大出力は450psまで高められています。
さらに、新開発のウェットモードを標準装備、また衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全運転支援システムを数多く採用するなど、速く走るだけでなく、安全疲労を軽減する機能も備え、市街地、高速道路、ワインディングロード、そしてサーキットであっても快適な走りを楽しめる車になっています。
カイエン、マカンについて詳しく知りたい方はこちら
イタリア編
イタリア車に共通してみられる特徴のひとつは、デザイン性の高さでしょう。昨今はどの国の自動車メーカーでも一定以上のデザインを提供していますが、イタリア車はとりわけデザインコンシャスです。
車全体のフォルムはもとより、カラーの配色やインテリアの造形など、気が利いていて、しかも遊び心を忘れません。もちろんデザインの好みは人それぞれですから、イタリア車のデザインに魅力を感じない方もいらっしゃると思います。しかし、イタリア車独特の色気のようなものを好む方が多いのも事実です。
メーカーは、センスの良い小型車造りが得意なフィアット、世界的なスーパーカーのフェラーリやランボルギーニと、ある意味両極端なメーカーがそろっています。いずれも独創的でおしゃれなイタリア車は、国産車とは発想の違う魅力的な車種が多くあります。
■1 フィアット
フィアットはイタリア北部トリノ市リンゴットに本拠を置く自動車メーカーで、現在ではクライスラーやプジョーといった自動車ブランドを持つ多国籍自動車企業「ステランティス」の子会社となっています。
「500(チンクエチェント)」や「パンダ」に代表される、実用性の高いコンパクトカーを数多く販売しており、日本人にも扱いやすい自動車が数多くラインアップされています。また輸入車としては比較的手に入れやすい価格帯なのも魅力でしょう。
■フィアットのおすすめ車種 新型500(チンクエチェント)
フィアット新500
いくつもの映画やアニメの印象的なシーンに登場してきた500(チンクエチェント)。
2022年6月には、フィアット初の電気自動車「FIAT 500e」を日本でも発売。全長3,630mm×全幅1,685mm×全高1,530mmのボディサイズで、日本の道路でも扱いやすいサイズ感と、変わらないアイコニックなデザインが印象的です。
エクステリアは、従来のイメージを踏襲しつつも完全な新設計を採用。それぞれのパーツに注目するとEV車ならではのデザインなのに、全体を見ると誰が見ても「500(チンクエチェント)」と分かる、絶妙なデザイン性を誇ります。
■2 アルファロメオ
アルファロメオ・ジュリア GTA 新型
1986年からフィアット傘下となってきたアルファロメオですが、フィアットが「ステランティス」の子会社になった関係で、現在ではフィアット傘下でもあり、ステランティス傘下でもあります。
自動車レースで多くの実績を上げたスポーツカーブランドで、卓越した走行性能と個性的なデザインから、熱いイタリアンテイストを感じさせるモデルをラインアップしています。
また、それまでのスポーツセダンやスポーツクーぺ、そして、オープンモデルに加えてSUVのステルヴィオが加わったことで、マニアだけでなく一般に広く間口を広げています。
■アルファロメオのおすすめ車種 ステルヴィオ クアドリフォリオ
「ステルヴィオ」はアルファロメオ初のSUVですが、それだけにとどまりません。
パワーユニットはフェラーリのサポートを受けており、高性能トップバージョンのクアドリフォリオは3.0L V6ツインターボを搭載。
さらに、ZFオートマチックトランスミッションがギア間をピンポイントにシフトさせ、レッドゾーンを超える7,000rpmのアタックを協力にサポートします。さらに、電子制御ダンパー調整機能付きアクティブサスペンション、電子制御リアアクスルリミテッドスリップディファレンシャルを備え、スポーティを極めています。
■3 フェラーリ
フェラーリは、あえて説明がいらないほどのブランド力を持つスーパーカーメーカーです。
歴史は、1947年にエンツォ・フェラーリによって設立されたときにスタートし、1950年に始まったF1(フォーミュラワン)にも初年度から参戦。これまで、もっとも多くのF1コンストラクターズチャンピオンを獲得してきました。
このように、パフォーマンスのミッドシップモデルが大きな注目を浴びるフェラーリですが、フェラーリファンにとっては、フロントエンジンのフェラーリこそが本来のフェラーリといえるそうです。
確かに、ローマ、812、ポルトフィーノといったFR駆動のモデルの美しいデザインは、走行性能とともにフェラーリのかなめである美しいデザインが際立っています。
■フェラーリのおすすめ車種 フェラーリ ローマ
「フェラーリ ローマ」のデザインテーマは、「時代を超越したエレガンス」。洗練されたプロポーションと、優れたパフォーマンスとハンドリングを追求した独自のパフォーマンスとスタイルを備えています。
フロントミッドシップエンジンレイアウトを採用し、洗練されたプロポーションに加え、フェラーリらしいハイパフォーマンスエンジンとハンドリング性が特徴。
エクステリアの特徴は、サメのようと表現されるシャープなフロントマスクに、ワイド形状のボンネット、そしてしなやかなラインが印象的なフロント・フェンダーの調和です。
コックピットは、シンメトリカルな構造となっており、助手席に座っていても走りに関与している体感を味わえます。
■4 ランボルギーニ
世界に名立たるスーパーカーメーカーであるランボルギーニは、常にフェラーリを意識した車造りで、カウンタックといったモデルによりスーパーカーブームの主役となる人気ブランドとなります。
ランボルギーニの特徴といえば、「V12エンジン」をあげる方は少なくないでしょう。伝統のV12エンジンは驚嘆するほどの加速力とハイパワーを誇るだけでなく、唯一無二ともいえる官能的なエンジンサウンドを提供してくれます。
経営が危ぶまれた時期もありましたが、1999年からはアウディ傘下となってフォルクスワーゲン・グループの子会社となり、安定した環境の中でエキセントリックなデザインとハイパフォーマンスの独自のスーパースポーツカーを造り続けています。
■ランボルギーニのおすすめ車種 ウルス
ランボルギーニ ウルス
ランボルギーニまでもがSUVに手を出したのかとの批判も吹き飛ばしたのがウルスです。
ランボルギーニが培ってきたスーパースポーツカーのDNAと、SUV特有の機能性を見事に融合させたのがウルス。伝統のV12ではなく、V8バイターボエンジンと、8速ギアチェンジオートマチックが組み合わされています。
インテリアでは、異なるカラーや天然レザー、Alcantara素材、木材、カーボンファイバーなど、各種のマテリアルの選択によって、自分好みにカスタムできます。
フランス編
フランスといえば、だれもが知るラグジュアリーファッションブランド、世界最大級の展示数を誇るルーブル美術館、カンヌ映画祭など、芸術を愛する文化やイベントを思い起こす方は多いかもしれません。
フランス車においてもこのイメージは健在で、芸術の国らしい自動車デザイン、気品や深みを感じさせるカラー展開が見られます。また、農業大国の一面も持つフランスは、舗装されていない農道も多く存在するため、エンジン出力の高い車が多いといわれています。
■ 1 ルノー
ルノーは日産、三菱とアライアンスを結び、VWグループと並ぶ世界最大規模の自動車企業となっています。キャプチャーやメガーヌ、そしてトゥインゴといった個性的なモデルをラインアップしています。
日本においては、カングーが一時期ルノー全体の半数以上の販売台数を占めるほどのヒットを記録しました。本国フランスでは郵便配達といった「働くクルマ」のイメージが強いこともあり、日本ユーザーのカングー愛は、フランスでも注目されています。
■ルノーのおすすめ車種 カングー
ルノーカングー
カングーは、丸みを帯びた柔らかな外観で、親しみやすい愛されキャラクターが人気の要因で、毎月のように設定される限定車も魅力となっています。
カングーの個性である両開きのダブルバックドアは、フロアが低くスクエアな荷室で、狭いスペースでも荷物の出し入れが楽になり、大きく長い積み荷を積み降ろしする際の自由度が高いという利点があります。
そして2023年2月に通算3代目、およそ14年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型カングーが日本に上陸しました。今回、日本に導入されるカングーには日本専用グレードを用意。インテリアの快適装備や先進運転支援システムはほぼフル装備ながら、ブラックバンパーやスチールホイール+センターキャップなど、カングーらしさ全開です。
■2 プジョー
世界最古の自動車メーカーのひとつとされるプジョーは、シトロエンなどを傘下に収めるPSAを長らく形成していましたが、現在は多国籍自動車企業「ステランティス」の一部門となっています。
プジョーの造る車の特徴は、「猫足」と呼ばれるドイツ車とは異なる独特の乗り心地と設置性を持っており、安定性に優れた足回りに定評があります。
また、切れ長のヘッドランプは「猫目」とも呼ばれる個性的なデザインとなっています。ラインアップはコンパクトカーとSUVが主力となっています。
■プジョーのおすすめ車種 e-208
e-208
e-208は、プジョーブランドでは初となる電気自動車(EV)です。もともと日本でも高い人気を誇っていたコンパクトハッチバック「208」のEVバージョンで、「パワー・オブ・チョイス」がテーマとなっています。
100%電動パワートレインを搭載し、電気モーターの最高出力は100kW、最大トルク260N・mを発揮します。搭載されるバッテリーは50kwhで、Bセグメントコンパクトカーとしてはかなりの容量となっています。
ドライビングモードには、Sport、Nomal、Ecoの3つを用意し、自由度の高いドライブを楽しむことも可能です。
■3 シトロエン
シトロエンは、個性たっぷりのデザインにこだわりをもつフランスの自動車メーカー。でもそれだけでなく、先進的なメカニズムを積極的に採用し、時代をリードし続けてきました。
プジョーとともにPSAグループを形成し、プジョーと同じプラットフォームを使いながらも、「おしゃれ」や「独創的」といったブランドイメージを確立してきましたが、現在ではプジョーと同じく「ステランティス」の一ブランドとなっています。
■シトロエンのおすすめ車種 ベルランゴ
シトロエン ベルランゴ
2019年10月にオンラインで先行発売された限定モデルの「デビューエディション」は、僅か5時間半で完売し、追加投入された分も瞬殺で完売したベルランゴ。
人気のカングーに対抗するモデルで、商用バンベースのMPVであり、広い居住空間と大量の荷物が積める荷室が魅力です。さらに、テールゲートはガラスハッチを持つデュアルオープン方式なのもポイントです。
2023年1月には、3列シート7人乗りのロングボディバージョン「BERLINGO LONG」を新たに展開。7人乗りとしての活躍はもちろんのこと、3列目シートを取り外すことで荷室を最大2,693Lの大容量に拡大できます。
イギリス編
産業革命により、世界に先駆けて生産活動の中心を農業から工業へと移行したイギリスは、機械化の先駆者として、自動車産業も古くから盛んで、多くのメーカーが誕生した歴史があります。
またイギリスは、「バックヤードビルダー」と呼ばれる、ハンドメイドで自動車を製作する技術者集団の発祥地とされています。自宅ガレージでエンジンを載せ替えたり、FRPなどで作ったボディを載せたりして楽しむ方たちが小規模の自動車工場へと発展し、新たな自動車文化の発展に寄与しています。
現在でも、ロールス・ロイスやベントレー、ジャガー、アストン・マーチンなど、イギリスの高級車ブランドは数多く存在していますが、ほとんどがイギリス以外のメーカーの傘下になっています。
■1 ロールス・ロイス
ロールスロイス ファントム・エクステンデッド・ホイールベース
ロールス・ロイスは、1906年創業の伝統と格式ある高級自動車メーカー。その重厚さと格式から、顧客には著名人が多いことで知られています。
現在ではBMW傘下に入っており、それによりBMW製のエンジンが採用されているものの、誰もが認める快適さと上質な作り、高級な佇まいなど、英国伝統のクラフトマンシップ溢れる車造りは今でも健在です。
2019年には、ロールス・ロイスは116年の歴史で最高の売上げを記録しており、その人気と確固たる存在感は色あせていません。
■ロールス・ロイスのおすすめ車種 カリナン
ロールスロイス・カリナン
同社初のSUVモデルとなる「カリナン」は、価値の上で妥協したり、平凡なラグジュアリーを提供したり大量生産をするつもりは一切なく、SUVのロールス・ロイスといえる新しいベンチマークとなることが求められました。
そして、堅牢かつ、パワフルで性能の高い四輪駆動車を可能とするアルミニウム・スペースフレーム・アーキテクチャーによって、他に類のないロールス・ロイスのラグジュアリーと乗り心地を実現しています。
パワーユニットは、総排気量6,750ccのV型12気筒DOHC ツインターボで、最高出力は571PS、最大トルク850N・mを発生させ、まさに規格外です。
■2 ジャガー
モータースポーツの世界でも名声を得て、特にアメリカで人気を博しました。現在はインドのタタ・モーターズの傘下となっています。
ランドローバーとともに、インドのタタ・モーターズ傘下に属し「ジャガーランドローバー」を構成するジャガーは、モータースポーツの世界でも名声を得る高級スポーツカーメーカーです。
近年では、F-PACEFやI-PACEなどコンパクトクラスとEVの人気が急増しており、新たな顧客層を開拓しています。
■ジャガーのおすすめ車種 I-PACE
ジャガー初のEVとして登場した「I-PACE」は、SUVのボディに、モーターを前後に搭載し400psを発生させ、スーパーチャージャーのV8に匹敵する0-100km/h=4.8秒の性能を叩き出すハイパフォーマンスで、ジャガーならではのハイエンドなEVとなっています。
「2019 ワールド・カー・アワード」で、「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」を含む3タイトルを受賞し、史上初の三冠を達成しました。「日本カー・オブ・ザ・イヤー2019」で5位にランクインし、2021年の販売実績では1,059台を記録するなど、日本でも高い注目を集めています。
90kWhリチウムイオンバッテリーを搭載し、WLTCモードで438kmの航続距離を実現。軽量なアルミニウムアーキテクチャーを採用することで安定した走りと快適な乗り心地も実現しました。
■3 ランドローバー
ランドローバーは、イギリスを代表する四輪駆動車のメーカーで、ブリティッシュレイランドの元で誕生した車種でしたが、現在ではジャガーとともにインドのタタ・モーターズの傘下のブランドとなっています。
ランドローバーは世界でも稀な四輪駆動専門メーカーで、高いオフロード走行性能と高級乗用車としての側面も持った車両が多く、富裕層を中心に人気を獲得しています。
なかでもレンジローバーは代表的な乗用車シリーズであり、ディスカバリーやディフェンダといったランドローバーモデル同様、高い悪路走破性能を持ちますが、よりデザイン性に重点を置いた都会派のラグジュアリーSUVとなっています。
■ランドローバーのおすすめ車種 レンジローバー ヴェラール
あらゆる道を走破する質実剛健なレンジローバーですが、レンジローバー ヴェラールは先進的なデザインとデジタルテクノロジーを持つミッドサイズ・ラグジュアリーSUVで、コンセプトカーのような内外装のデザインが特徴です。
もちろん、世界唯一の四輪駆動車専業メーカーであるランドローバーならではの悪路走破性は健在。2.0L 直列4気筒INGENIUMガソリン・エンジン搭載モデルと、2.0L 直列4気筒INGENIUMディーゼル・エンジン(MHEV)搭載モデルのほか、初のPHEVモデルとなる「ダイナミック SE P400e」や「ダイナミック HSE P400e」をラインアップしています。
■4 アストンマーティン
アストンマーティンDB6
1913年の創業以来、イギリスを代表する自動車メーカーで、映画『007』シリーズにも多数のボンドカーを提供していることで有名なアストンマーチン。
モータースポーツでの名声をもとに世界中から愛される自動車ブランドで、創業以来、高価格帯のスポーツカーを中心に生産してきました。現在は、DBシリーズを中心に2ドアのスポーツクーペを得意としていますが、世界的な流行からSUVにも進出しています。
■アストンマーティンのおすすめ車種 DBX
2019年11月に発表された、ブランド初のSUVとなる「DBX」は、DBXはあらゆる路面に対応可能な高い走破性と、力強い牽引力を追求。アストンマーティンならではの力強く、しかも美しいフォルムは誇り高いヘリテージを受け継いでいるといえるでしょう。
エンジンには4.0L V型8気筒ガソリンツインターボエンジンが搭載され、最大出力は550ps、最大トルクは700N・mとなっており、スーパーSUVと呼ぶに相応しい仕上がりになっています。
さらに、最新の48V電動アンチロール・コントロール・システム(「ARC」)やエレクトロニック・アダプティブ・ダンパーと組み合わせられたエアサスペンションにより、車高を45mm上昇させたり、50mm下降させたりできます。
■5 ミニ(MINI)
現在のMINIはBMWが展開している自動車ブランドですが、元はイギリスのBMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)が開発した小型大衆車の名前です。
BMC、オースチン・ローバー、ローバー、BMWと時代によってブランドの所有者が変わっていますが、製造はイギリスで行われており、英国を代表するメーカーといって間違いないでしょう。
代表的な3ドアハッチバックボディ以外にも5ドアやクラブマン、クロスカントリーやコンバーチブルと多くのタイプがあります。
■ミニのおすすめ車種 MINI クラブマン
現在のラインアップの中でもっともポピュラーな車種が、5ドアのMINI クラブマンです。初代クラブマンは1969年にロングホイールベースのステーションワゴンとして誕生し、2015年には第3世代モデルとして変化。2019年10月には一部改良されています。
MINIらしい丸目を強調するフロントデザインで、LEDリアコンビランプがユニオンジャックのモチーフとしたデザインになるなど、より英国生まれのMINIらしいデザインとなっています。運転支援システムでは、アクティブクルーズコントロール、前車接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキなどが標準装備されます。
2023年3月には、限定1,969台のクラブマン最終モデルとなる「ファイナルエディション」が発表されました。
アメリカ編
長く世界の自動車産業を牽引したアメリカの自動車メーカーは、大きなボディに大排気量エンジンを搭載し、強いアメリカの象徴でもありました。
しかし、オイルショック以降、その勢いに陰りが見え、ビックスリーといわれたは、GM(ゼネラルモーターズ)、フォード、クライスラーのうち、GMとクライスラーは経営破綻も経験。現在ではGMが一時の国有化を経て「新生GM」として歩みをスタートさせ、クライスラーはフィアット、アルファロメオ、プジョーなど多数の自動車ブランドを持つ「ステランティス」傘下の子会社となっています。
世界市場の低燃費化や小型車志向などを意識した自動車も展開していますが、ジープなどの人気車種は健在で、新たにテスラのようなニューカマーも登場しています。
日本市場で見ると、マスタングやエクスプローラーを販売していたフォードが2016年以降、日本での新車販売から撤退しているのは残念ですね。
■1 キャデラック(GM)
シボレー カマロ 2020年モデル
現在GMがアメリカ市場で展開しているブランドは、ビュイック、キャデラック、シボレー、GMCですが、日本ではキャデラックとシボレーの2ブランドを展開しています。
キャデラックからは古くから高級セダンというイメージがあり、大型セダンとSUVを中心にラインアップされ、なかでもSUVが高い評価を受けています。
■キャデラックのおすすめ車種 XT6
キャデラック XT6プラチナム
2020年1月から販売を開始した「XT6プラチナム」は、5.0mを超える堂々たる車体を、最大出力231kWを発生する3.6L V型6気筒エンジンと新設計の9速ATの組み合わせにより、スムーズで力強い走りを実現する最上級クロスオーバーSUVとなっています。
エクステリアデザインは、空力特性を考慮した均整性のあるプロポーション、個性的なフロントフェイシャやスリムなLEDヘッドランプ、高輝度のクリスタルメッシュグリルで構成され、エレガントで存在感のあるスタイリングとなっています。
さらに、クラストップレベルの広さを確保し、6人全員が快適でゆったりとしたドライブを楽しむために、電動可倒式の2列目キャプテンシートと電動可倒+倒立式の3列目シートを装備。
そして、イオン発生機を備えたトライゾーン空調システムをはじめ、シートヒーター(1/2列目)、ベンチレーションシート(1列目)、ウルトラビューパノラマサンルーフなどを搭載しています。
■2 ジープ
GM、フォードと並ぶ米国ビックスリーの一角であったクライスラーは2009年に経営破綻し、現在はフィアットやプジョーと同じ「ステランティス」傘下の子会社となっています。現在保有するブランドは、ダッジやジープなどがありますが、日本においてはジープブランドのみが販売されています。
ジープはクライスラー社が保有する四輪駆動車のブランドで、日本においても根強い人気を誇るオフローダーです。代表的な車種である本格的SUVのラングラー以外に、チェロキーやグランドチェロキー、コンパスなどのクロスオーバータイプも人気があります。
■ジープのおすすめ車種 ラングラー
ジープをおすすめするなら、やはりジープの伝統を最も色濃く継承するラングラーでしょう。チェロキーやコンパスも魅力的ですが、他メーカーにもよく似た車種があります。しかし、ラングラーに匹敵する車種といえば日本のジムニーぐらいでしょう。
現行は2018年に発売された4代目モデルで、伝統的なスタイリングや世界観は変えず、走破性能や快適性や安全性、燃費性能を大幅に向上させています。
パワートレインは3.6L V型6気筒エンジンに8速オートマチックトランスミッションの組み合わせで、パワフルなエンジンと軽量ボディによる力強い走りを実現。ラングラーなら非日常が味わえること間違いなしです。
■3 テスラ
テスラはシリコンバレーを拠点に、EV(電気自動車)を生産するメーカーであり、自動操縦分野でも最先端を行くメーカーとして注目されています。
テスラは、旧Twitter社の買収でも有名になったイーロン マスク氏がCEOとして主導し、電気自動車、バッテリー関連、ソーラーエネルギーの製品設計など、新しい分野に乗り出している企業です。
創業以来、高価格で高性能なEVを数多く開発し、富裕層を中心に既存の自動車メーカーとは異なる魅力的な車種を販売。最近では、モデル3など比較的低価格な車種も手掛け、生産が追い付かないほどの人気となっています。
■テスラのおすすめ車種 モデルX
「テスラ モデルX」は、7人乗りのクロスオーバーSUV電気自動車。バッテリーを床全面に敷き詰めたことで低重心になることがテスラの特徴なので、2.5トンの巨漢で全高が高いSUVであっても優れた走行性能を発揮します。
最大の特徴であるファルコンウイングドアは、フロントウインドウがそのままルーフになり、明るく開放感に溢れる室内になっています。
ガソリンエンジンではなかなか味わえない、電気自動車ならではの加速感を、ゆとりある車内空間で体感できます。
■4 シボレー(GM)
シボレーは、GM社の創始者でありながら、この時期会社を追われていたウィリアム・C・デュラントと、レース・ドライバーだったルイス・ジョセフ・シボレーによって創業。後にGMに吸収されましたが、主要ブランドとして活躍し、「シェビー」の名で親しまれています。
日本ではカマロに代表されるスポーティーカー、トラバースあるいはトレイルブレイザーといった大型SUVやピックアップトラックなどのイメージが強く、いわゆるアメ車を体現しているようなところがあります。
■シボレーのおすすめ車種 カマロ SS
ブランドを代表するスポーツモデルであるカマロのなかでも、V型8気筒エンジンを採用しているのが「カマロ SS」です。
6.2L V型8気筒OHVエンジンは、最高出力は333kW、最大トルクは617N・mと歴代カマロ最強のユニットとなっています。しかもアメリカンマッスルカーの名に恥じないクラシカルなOHVにこだわるところがたまらない魅力です。
豪快な加速も健在で、0から60マイル(約96.5km/h)加速のタイムは4.0秒を誇り、心地よいエンジンサウンドと共に、ドライバーに刺激的な体験をもたらしてくれます。
スウェーデン編
北欧の雪深い国であるスウェーデンでは、雪道などのオフロード・ラフロードにおける安定性、過酷な気象条件下で故障しにくさが自動車に求められます。
こういった理由から、悪路走破性の高さと頑丈さが、スウェーデン車の特徴となってきました。
■1 ボルボ
ボルボは、気候条件の厳しいスウェーデンの道路に対応する車を目指してスタートした自動車メーカーです。
近年では、北欧メーカーならではのデザインや世界最高水準の安全性能により、新しいファン層を獲得しており、V40やXC40などは、ドイツ車優位の日本の輸入車市場においても大ヒット車種となっています。
2023年7月にボルボ・カーズが発表した報告によれば、6月の世界販売台数は前年同月比で33%増の66,379台、日本での販売台数(登録台数)も昨年6月より2%増の1,658台。これら販売台数の伸びは、電気自動車が牽引したものとのことです。
■ボルボのおすすめ車種 XC40
ボルボ XC40
XC40はボルボ初のコンパクトサイズのSUVで、輸入車でありながら2018~2019年には「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、日本でも高い人気を誇ります。
特筆すべきは考え抜かれた安全性能で、一切の妥協を許さず、「歩行者・サイクリスト・大型動物検知機能」、「インターセクション・サポート」など、先進的な安全機能を搭載しています。
インテリアも随所にこだわりが込められており、インパネ周りにはボルボが開発したインターフェイスである「SENSUS(センサス)」が採用されています。ボルボの持つ大きくて長い車体というイメージをくつがえす、シンプルながらもエッジのきいたデザインは、日本人の琴線に触れるはずです。
まとめ
今回は6ヵ国22メーカーを紹介してきました。しかしながら、これは主たるメーカーだけで、世界にはまだまだ自動車メーカーがあり、とても紹介しきれません!
全てご存じでしたでしょうか?今回取り上げた世界中のメーカーや車種を知っていれば、あなたも立派な車好きといっていいでしょう!