残クレとは?
「残クレ」について知ろう
残クレとは、残価設定ローン(残価設定クレジット)のことで、新車を購入する際に利用できる仕組みのひとつです。
購入した車を、数年後に下取りに出した際の買取保証額が「残価」です。残クレは、車両価格から残価を引いた金額を分割で返済することで、月々の返済額を抑えることができる仕組みです。
ローンの支払期間が終了後は、以下の3つの方法からいずれかを選択します。
- 新車に乗り換える
- 残価を支払って乗り続ける
- ディーラーに返却
残クレのメリット
残クレは、毎月の費用を抑えたい方、短い期間で車を乗り換えたい方、購入後の車両価値を気にされる方にとってはメリットになる部分が大きくなります。
下記で、残クレのメリットを3つ、詳しく紹介します。
■1. 毎月の支払額が安くなる
月々の支払いがお得に
ローンで車を購入する場合、頭金としてある程度まとまった金額を支払わないと、毎月の返済額が大きくなりますが、残クレを利用すれば、購入段階で車体価格から残価(下取り価格)が引かれているため、月々の支払額が抑えられます。
ちなみに、残クレを利用して3年で車を新車に乗り換えた場合、車検を受ける前に乗り換えられるため、車検費用がかからないのもメリットといえるでしょう。
■2. 車の乗り換えが3~5年でできる
常に綺麗な車に乗れる?!
定期的に違う車に乗り換えたい方や、ライフステージの変化が起こりそうな方にとっても残クレは非常に利用しやすい仕組みです。
残クレを利用すると、ローンの返済が終了後の車の乗り換えはもちろん、もし、乗り続けたい場合も、残価を一括または分割で購入することもできます。
■3. 残価(下取り価格)が保証されている
残価が保証される!
車両価値は、新車で購入したとしても年数が経つとどんどん落ちていくため、1回目の車検の前に売却をして、新しい車に乗り換える方もいます。
購入から3年経つと価値がかなり落ちますし、5年経つとほぼ価値が無くなってしまう車もありますが、残価(下取り価格)が保証されている残クレであればその心配は不要です。
残クレのデメリット
残クレを利用する際には、デメリットもしっかり把握しておくことが大切です。
下記で、残クレのデメリットを詳しく紹介します。
■1. 利息が高くなる
利息にも注意
結局のところ、残クレもローンなので利息が発生します。
新車をローンで購入する価格よりも安い金額に対して、残クレでローンを組んでいるので月々の支払いは少なくなりますが、支払期間を延ばせば延ばすほど利息も増えていきます。
金利に関しても自動車メーカーごとに違うため、残クレで車の購入をする際は金利がどれくらいなのか、しっかりチェックしておきましょう。
■2. 車のカスタマイズが出来ない
車のカスタムができない
残クレで購入した車は返却を前提としている部分もあるため、カスタマイズすることはできません。
もし、カスタマイズしたとしても、返却する際には購入時の状態に戻す必要があります。
そのため、車をカスタマイズしたい方は、残クレよりもローンを組んで車を購入した方がよいでしょう。
■3. 事故や傷は追加料金が発生する
追加費用も確認しておこう
残クレでは残価(下取り価格)がありますが、それはあくまで綺麗な状態で乗り続けた場合の金額です。
乗っている期間で傷やへこみなどが付いたてしまった場合は、車の査定額が下がってしまうため、残価相当分の金額を支払わなければならない場合もあります。
仮に事故で廃車になってしまった場合も、残価相当分の支払いが発生するため注意が必要です。
■4. 月間走行距離の制限がある
遠出する人には向いていない?
残クレ購入では月間の走行距離に制限があるのもデメリットといえます。
例えば、ホンダや日産では、月間走行距離が1,000km以内または1,500km以内から選べます。トヨタでは月間ではなく年間での走行距離設定があるなど、各自動車メーカーによって独自のプランが設けられています。
毎日車に乗る方であれば、月間走行距離をオーバーしてしまう可能性があるので、残クレはあまりおすすめできません。
■5. 車種によって残価より価値が高い場合も
車種にも着目しておこう
残クレで車を購入する場合は、車種にも注意しましょう。
人気の車種などは、3年~5年経過しても車両価格があまり落ちず、残価よりも中古車市場での価値が高くなることもあります。そういった場合でも、残価以上の金額にはならないので要注意。
もし、人気車種の購入を検討している場合は、残クレよりもローンを組んで購入した方がお得になるかもしれません。
残クレ以外でも乗り換えはお得にできる!
いろんな情報を取り入れよう
本来よりも安く車を購入できるので、一見するとお得に感じる残クレですが、デメリットや制限もあり、すべての方におすすめとはいえません。
車を頻繁に乗り換えたいという方にはとくにおすすめできる購入方法ですが、頭金を貯めたり、中古車も検討してみるなど、さまざまな方法から自分に合った方法を選ぶことが大切です。
中古車を探すなら以下のサイトがおすすめです。
まとめ
自分に合った購入方法を選択しよう
手元にお金が無くて、月々の支払いも抑えたい方や頻繁に新しい車に乗り換えたい方に対しては、残クレは魅力的な仕組みです。
しかし、毎月の走行距離が長い方、自分でカスタマイズしたい方、資金に余裕がある方からすると、残クレはイマイチな点があるかもしれません。
残クレのメリット・デメリットをしっかり理解した上で、後悔や損をしない購入方法を検討しましょう。
よくある質問
■残クレとは?
残クレとは、残価設定ローン(残価設定クレジット)のことで、新車を購入する際に利用できる仕組みのひとつです。購入した車を、数年後に下取りに出した際の買取保証額が「残価」です。残クレは、車両価格から残価を引いた金額を分割で返済することで、月々の返済額を抑えることができる仕組みです。
■残クレのデメリットとは?
残クレのデメリットは「利息が高くなる」「車のカスタマイズが出来ない」「事故や傷は追加料金が発生する」「月間走行距離の制限がある」「車種によって残価より価値が高い場合もある」などがあげられます。