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エンジンがかからない?!車のハンドルロックの解除方法

エンジンがかからない?!車のハンドルロックの解除方法

車に乗ったのにキーが回らない、という経験をしたことをありませんか?これは、車の盗難防止策の一つであるハンドルロックという機能の存在が関係しているかもしれません。今回は、そんなハンドルロックの仕組みとハンドルロックの解除方法に関して解説していきます。

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ハンドルロックとは?

車を運転する男性

ハンドルロックって何?

ハンドルロックとは、ステアリングロックとも呼ばれるどのメーカーの車にも基本的に搭載されている安全装置の一つです。

このハンドロックの基本的な役割として盗難防止があるのですが、どのような仕組みなのか、どのような効果があるのでしょうか。

ハンドルロックの仕組み

そもそも、ハンドルロックが起きている状態は車の正常な機能ですので、安心してください。車の運転の際には起きがちな事です。

ハンドルロックは、車のキーを抜いたままの状態でハンドルを回そうとすると強制的にロックがかかるという仕組みになっています。

例えば、駐車後に車を止めてエンジンを切った後に、前輪のタイヤの向きを直そうとした際などにはこのハンドルロックがかかります。

このハンドルロックがかかると、「ガチャ」という音がして、それ以上ハンドルを回すことが出来なくなります。運転に不慣れな方やレンタカーを借りた方などがこのハンドルロックを起こす事が多いようです。

このハンドルロックがかかると、正しい解除方法を取らない限りキーシリンダーも回りませんので、車を発進させる事が出来ません。

ハンドルロックの効果

このハンドルロックの機能を搭載する最大の効果としては、盗難防止が挙げられます。

車の盗難被害は、2019年度は7,143件(自動車盗難認知台数)でした。盗難認知台数とは、警察に届け出を出し、警察が盗難被害を検知した台数を示す数字です。

2014年の16,104件以降、盗難被害は毎年減少しており、2018年に10,000台を割り込んでからも減少し続けています。

ハンドルロックがかかっている状態では、イグニッションキーを入れてもエンジンがかからないので、ハンドルロックを解除するまでは車を発進させる事は出来ません。この事から盗難防止策として利用出来るという訳です。

ハンドルロックは、ドアロックやイモビライザーシステムなどと同様、プロの窃盗団に狙われてしまうと効果は限定的と言われることもありますが、手間をかけさせることで窃盗犯を諦めさせることができるかもしれません。

車のハンドルロックの解除方法

ハンドルを回す様子

冷静に対処しよう!

ハンドルロックの解除方法はシンプルで、「ハンドルとキーを同時に回す」事で対応できると覚えておきましょう。

オートマチック車の場合、シフトレバーがP(パーキング)にあることをまずは確認してください。その上で、ハンドルを左右どちらかに回しながら、キーも同時に回します。そうすると、基本的にハンドルロックは解除できます。

ハンドルを右に回しながらキーを回してもハンドルロックが解除できなければ、反対側に回しながらキーを回してみてください。どちらかに回せば解除できますので、焦らず落ち着いて対応するようにしましょう。

最近の車には、パワーステアリングが装着されていることが多いので、ハンドルを回す力が弱いとハンドルロックが解除されないというケースもありますので、少し力を入れて回すようにすると確実です。

また、鍵を使用せずに運転を開始するスマートエントリーシステムの車の場合には、キーを回す代わりにスタートスイッチを押しながらハンドルを回すことで対応が可能です。

ハンドルロックが解除できない原因は?

ハンドルロックかな?と思い対処法を実践しても、エンジンがかからないというような場合もあります。

その際には、ハンドルロックによるエラーではなく、「バッテリー上がり」や「リモコンの電池切れ」などの原因が考えられますので、一度確認をしてみてください。

バッテリー上がり

ブースターケーブルでジャンピングスタート

バッテリーが上がってしまっている

エンジンがかからない原因として頻繁にあるケースが、バッテリー上がりです。

例えば、ルームライトやヘッドライトをつけたままで車からしばらく離れてしまい、その間に車の発電量に対して使用する電気負荷が過剰にかかってしまい、バッテリーが上がってしまうという事があります。

このバッテリーが上がっている状態ではエンジンはかかりません。

バッテリーが上がった際には、ジャンプスターターを使用して対処したり、他の車のバッテリーからブースターケーブルを繋ぎエンジンを動かすようにしてください。

リモコンの電池切れ

車のキーの電池

キーレスの落とし穴

利用している車がキーレスタイプの場合に起こりがちなケースがリモコンの電池切れです。

ドアロックが解錠できても、電池が消耗しているとハンドルロックと別の盗難防止装置であるイモビライザーがリモコンを認識できず、エンジンがかからない場合があります。

この場合には、リモコンをスタートボタンに近づけながらスタートボタンを押せば、エンジンがかかる場合があります。

車種によってはリモコン内に格納されている予備キーを利用する場合もありますが、焦らずに対応するようにしてください。

その他の故障

カートラブル

JAFなどに頼まないといけない場合も

基本的な対処である、バッテリー上がりの対応やリモコンの電池切れ等の対処を行ってもエンジンが起動しない場合には、車の故障が疑われます。

車の知識が豊富な方であれば、電気系統のトラブルなのかそれとも燃料系統のトラブルかなど状態を把握した対処をする事が可能ですが、もし原因が特定できないのであればJAFへ連絡し、対応を依頼することも一つの手段です。

何よりも冷静な判断が必要になりますので、焦らず対応するようにしてください。

盗難防止のためにできること

車の盗難

車の盗難対策を見直そう

ハンドルロックなどの基本機能は車に装備されていますが、それでもなお盗難被害は出てしまいます。

警察庁の調べでは、盗難認知台数のうち、上位3車種は「トヨタ プリウス」「トヨタ ランドクルーザー」「トヨタ ハイエース(レジアスを含む)」となっており、この3車種で盗難被害全体の4分の1を占めます。

ご自身の車を守るためにも、カー用品店などで売っている、意図的にハンドル操作をできなくする「外付け型ハンドルロック」の購入や、カーセキュリティの搭載など、一つ一つの工夫をしてみてはいかがでしょうか?

盗難被害に遭わないためにも、普段から用意をしておくことをおすすめします。

まとめ

運転する女性

焦らず対応しよう

ハンドルロックは、故障と勘違いしがちですが、落ち着いて対処すれば問題なく解除出来ます。

もしも、ハンドルロックの解除法を試して、それでもエンジンがスタートできなかったりハンドルロックが解除できない場合には、車の故障の可能性も考えられます。

その際には安全を確認した上で、車の修理を依頼するなどの対応をするようにしましょう。

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