トップへ戻る

モノコックとは?基本情報や特徴、ラダーフレームとの違いをご紹介!

モノコックとは?基本情報や特徴、ラダーフレームとの違いをご紹介!

皆さんはモノコックという言葉を聞いたことがありますか?航空機に始まりを持つ構造で、現在ではクルマや鉄道などにも採用されている技術です。今回はクルマにおけるモノコックボディ構造を、ラダーフレームと呼ばれる構造と比較しながらご紹介します。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • カービュー査定

モノコックとは?

ランボルギーニが自社開発したカーボンファイバー製モノコック

モノコックボディとは現代のクルマにおいて主流となっている車体構造の1つです。ボディとシャーシが一体構造となっていて、「卵の殻」や、難しい言葉だと「応力外皮構造」とも表現されています。

トヨタ ヤリスやホンダ フィットのようなコンパクトカーから、トヨタ 86や日産 GT-Rといったスポーツカーに至るまでモノコックボディが採用されており、以下で紹介するラダーフレームのクルマよりも普及率は高いです。

モノコック構造はクルマから生まれたものではなく、航空機の製造技術からクルマへ利用されたものです。

大型化した現代の航空機で採用されているのはセミモノコックと呼ばれる構造で、これは骨材に外板(クルマで言うところのボンネットやドアなど)を組み合わせた補強が施されています。

ラダーフレームとは?

スズキ ジムニーのラダーフレーム

モノコックボディと共にクルマのボディ構造の1つとして存在しているのがラダーフレームボディになります。上から見ると梯子(ラダー)のような形状をしているのがラダーフレームと呼ばれる理由です。

ラダーフレームはモノコックボディのクルマと比べて頑丈なところが大きな魅力となっています。フレームそのものが頑丈に作られているのがその理由です。酷く荒れた路面を走った際に強い衝撃がタイヤに伝わったとしても、フレームで一度衝撃が吸収されることでボディへの衝撃が緩和されます。

このように頑丈な点は大きなメリットなのですが、頑丈ゆえに車両重量が重くなりがちです。また、モノコックのクルマに乗っている時よりも衝撃を感じやすくなります。ラダーフレームのクルマの乗り心地はモノコックのクルマにはない独特なもので、乗り心地はあまり良いとは言えません。

トヨタ ランドクルーザーやスズキ ジムニーやメルセデスベンツ Gクラス、あと各種トラックなどにはラダーフレームが採用されています。

モノコックのメリット・デメリット

メリット:軽量かつ高剛性

モノコックボディのメリットとして挙げられるのは、軽量であること。特に軽さに関してはラダーフレームのクルマよりも明らかに優れているので動きも軽快です。軽いので燃費も良し。

またボディ自体が一体構造となっていることである程度の剛性を得ることにも成功しています。さらに床の位置を低くしやすいので、車内空間を広く確保できる点や乗り心地がラダーフレームのクルマより良い点も魅力です。

デメリット:破損した時の修理が大変

モノコックボディのデメリットは破損した時の修理が大変なことです。モノコックボディそのものに歪みが生じるとクルマ本来の走行性能に影響するアライメントにズレを生じさせます。

モノコックボディの修理には当該箇所のパーツを取り外したり、板金作業が必要となるので時間・手間・金が結構かかるのです。これを理由に廃車や乗り換えを検討する人もいます

ボディやフレームの歴史について

左の車両がランチア ラムダ ティーポ221カッサーロで、その右隣がランチア ラムダオッターヴィアセリエトルペードルンゴ

すでに述べましたように現代のクルマのほとんどはモノコックボディが採用されています。

しかし、クルマのボディの始まりはモノコックボディではなくラダーフレームのようなフレーム型です。これは馬車を真似して作られたと言われています。

クルマのフレームの歴史は木製フレームから始まりました。

その後スチール製のフレームが使われるようになりますが、フレーム上にエンジンやトランスミッションにサスペンションといった基本的なパーツが組み合わされていたのです。これは今でも継承されています。

世界で初めてモノコックボディが採用された乗用車は1922年に誕生したランチア ラムダという車種です。

モノコックボディを採用するだけでなく、前輪に独立懸架式が採用された最初の量産四輪乗用車でもあり、自動車工学に多大な影響を与えたと言われています。

モノコックとラダーフレームのクルマ、どちらを選ぶべき?

三菱 パジェロスポーツ

2020年6月時点で、国内で発売されている各自動車メーカーのラインアップを見ている限りだと、ラダーフレームが採用されているクルマ(乗用車)というのは前半で触れたランドクルーザーやジムニーにGクラスなどで、それ以外のクルマは大方モノコックボディです。

新車で購入する場合にはラダーフレームのクルマの選択肢は絞られると考えておきましょう。

ジムニーやGクラスのような重厚感の溢れるデザインが好きな人やオフロード走行で遊びたい人であれば、ラダーフレームのクルマを選ぶのはアリです。

このような理由のない人や、街乗りでの乗り心地を優先する人、車内が広くて燃費の良いクルマに乗りたい人はモノコックボディのクルマをおすすめします。

まとめ

モノコックボディとラダーフレームはそれぞれ一長一短。街中の一般的な道路を走る分にはモノコックボディのほうが有利ですし、本格的なオフロードコースや林道を走って遊びたいと思ったらラダーフレーム採用車が最適です。

これからクルマの購入を検討している方は、気になるクルマのフレームにどれだけこだわりがあるのかを調べてみてはいかがでしょうか?

Google検索で、カーナリズムの記事を見つけやすくできます。

Googleで追加する
  • カービュー査定

関連するキーワード


フレーム 豆知識

関連する投稿


ナンバープレートのひらがなの意味は?自家用・事業用・レンタカーの一覧、使われない4文字と選べない理由【2026年】

ナンバープレートのひらがなの意味は?自家用・事業用・レンタカーの一覧、使われない4文字と選べない理由【2026年】

前を走る車のナンバーが「あ」や「わ」だと、自分の車と何が違うのか気になりますよね。ナンバープレートのひらがなは、その車が自家用か事業用か、レンタカーかを表す文字で、割り当ては法令の別表で決まっています。同じ文字でも車種で意味が変わり、「あ」は普通車などの登録車なら事業用、軽自動車なら自家用です。「お・し・へ・ん」の4文字はどの区分にも割り当てがなく、希望番号制度でもひらがなは選べません。この記事では、ナンバープレートのひらがなの意味と車種別の一覧、使われない文字と選べない理由について解説します。


バイパスとは?高速道路との違い・制限速度・走れない車を解説【2026年】

バイパスとは?高速道路との違い・制限速度・走れない車を解説【2026年】

「この先バイパス」の案内板を見て、そのまま進んでいいのか迷った経験はないでしょうか。高速道路のように見えるのに料金所がなかったり、逆に無料だと思っていたら料金所が現れたり…制限速度まで道路ごとに違うので、初めての土地では判断に迷いがちです。バイパスは道路の「役割」を表す言葉で、道路の種類を示すものではありません。だから無料の区間もあれば有料の区間もあり、原付で走れる場所もあれば走れない場所もある。原付などが通れるかどうかを見分ける手がかりは、料金所ではなく入口の規制標識にあります。この記事では、バイパスの意味と高速道路との違い、制限速度、通行できない車両の見分け方について解説します。


車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

季節の変化で気温が変わると必要になるのが車のエアコン。車のエアコンが効かなくなると、ドライブが快適ではなくなるだけでなく、車内が不快な環境になることもあります。今回は、そのエアコンのために補充が必要なエアコンガスについて、エアコンガスが少なくなったときに出る症状、補充の費用目安、自分での補充を行う場合の手順など徹底解説します。


【交通安全協会】入会は任意、会費を払うメリットは?実はお得?

【交通安全協会】入会は任意、会費を払うメリットは?実はお得?

免許証の交付や更新時などに入会できる「交通安全協会」ですが、そもそも入会は任意なのか義務なのかといった疑問から、チャイルドシートの無料レンタルや協賛店の割引などの入会メリット、会費を紹介します。また、入会と退会の方法についても記載しています。


駐車違反の反則金はいくら?標識がなくても駐車禁止の場所は?

駐車違反の反則金はいくら?標識がなくても駐車禁止の場所は?

当記事では駐車禁止違反(駐禁)について、違反をしてしまった際の反則金・罰金、違反点数などの罰則内容から、駐車禁止のステッカーを貼られてしまった場合にどうすればいいのか等の対処方法、駐禁の反則金の支払いについてや、違反をしてしまった場合はすぐに出頭すべきか否か等をまとめて掲載しています。(※情報は執筆時点のものです)


最新の投稿


メルセデス・ベンツ新型「Sクラス」に直6ガソリン追加! 600N・mの「S 500」、1,708万円から

メルセデス・ベンツ新型「Sクラス」に直6ガソリン追加! 600N・mの「S 500」、1,708万円から

メルセデス・ベンツ日本は2026年9月15日、新型Sクラスに「S 500 4MATIC(ISG)」と同ロングを追加し、発売しました。改良した3.0リッター直列6気筒ガソリンエンジンを搭載し、最大トルクは600N・m。MBUXスーパースクリーンも標準装備しています。


移動式オービスとは?何キロオーバーで光るのか、光ったらどうなるのか、どこに置かれるのか【2026年】

移動式オービスとは?何キロオーバーで光るのか、光ったらどうなるのか、どこに置かれるのか【2026年】

移動式オービスは、持ち運びできる小型の速度取締り装置で、警察は「可搬式速度違反自動取締装置」と呼びます。何キロ超過で撮影されるかについて、今回確認した警察の公表資料では、全ての装置に共通する基準は確認できません。取締りでは、その場で警察官に停止を求められる場合と、後日、車の所有者へ警察署から連絡が来る場合があり、この記事では、公表資料で分かる撮影の実態、撮影された後の連絡と出頭の流れ、反則金と点数、通学路・生活道路・高速道路での設置と取締り予定の調べ方、2026年9月の法定速度変更との関係について解説します。


アジアンタイヤのおすすめメーカーはどこ?JATMAラベル・新車装着実績・国産との価格差で選ぶ、失敗しない買い方【2026年】

アジアンタイヤのおすすめメーカーはどこ?JATMAラベル・新車装着実績・国産との価格差で選ぶ、失敗しない買い方【2026年】

タイヤ交換の見積もりを見て「国産の半額のアジアンタイヤにしたいけれど、安いぶん危なくないか」と迷う人は多いはず。アジアンタイヤはメーカーによって性格が違い、ひとくくりに安全とも危険とも言えませんが、アジアンタイヤを比べる公開情報として、JATMAラベリング制度の等級、自動車メーカーへの新車装着実績、世界の売上ランキングの3つがあります。この記事では、この3つを確認できるメーカーと通販中心の低価格ブランドの違い、国産と同じサイズでの価格差、選ぶときの条件について解説します。


日産「キックスe-POWER」が欧州初進出へ! 第3世代ハイブリッド搭載、英国での生産も決定

日産「キックスe-POWER」が欧州初進出へ! 第3世代ハイブリッド搭載、英国での生産も決定

日産自動車は2026年9月16日、キックスe-POWERの欧州投入を発表しました。第3世代e-POWERを搭載するコンパクトクロスオーバーで、英国サンダーランド工場で生産する計画です。新モデルの生産に向け、1億7,000万ポンドを投資します。


トヨタ「ランドクルーザー300」に国内初のハイブリッド! 一部改良でGXも悪路仕様を強化

トヨタ「ランドクルーザー300」に国内初のハイブリッド! 一部改良でGXも悪路仕様を強化

トヨタは2026年9月16日、「ランドクルーザー300」の一部改良を発表しました。ZXとGR SPORTに3.5リッターハイブリッドを追加し、GXはオフロードでの実用性を重視した仕様へ変更。10月1日に発売し、価格は630万800円からです。