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【超重要】アライメント詳細情報と調整の必要性

【超重要】アライメント詳細情報と調整の必要性

皆さんは普段車に乗っていて、愛車のアライメントを気にしたことはありますか?アライメントと言う言葉だけは知っていて、気にしたことが無いという方も多いのではないでしょうか。今回の記事では、そんな方のためにアライメントとは何かから、アライメントの重要性、アライメント調整を行う事のメリットまで解説していきます。

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


アライメントとは?

ホイールアライメントって何?

ホイールアライメントって何?

マイカーをお持ちの方であれば、車検などの際にアライメントの調整を勧められることがあります。アライメントという用語を聞いたことがあっても、具体的に何を意味するのか知らない方が少なくありません。

アライメントとは、自動車の車輪(タイヤ)の向きの事になります。ハンドルを切っていなければ車輪は前に向いているように見えますが、僅かなズレが生じる事があります。

自動車のアライメントは、「トー」「キャンバー」「キャスター」の3つの要素(向き)があります。

トーとは上から見た時に車輪が内側または外側に向いているかを指します。多くの車種は走行安定性を向上させる目的で、トーが僅かに内側に向けられています。

トー角

トー角

キャンバーとは車を前から見た時にタイヤが地面に接している向き(角度)で、通常は垂直になるように調整されます。車輪が内側に向いた状態(ハの字形)だとポジティブ、外側に向いた状態(逆ハの字形)だとネガティブとなります

キャンバーの角度に問題があると、タイヤの内側または外側だけが著しく摩耗して寿命を縮めてしまいます。

キャンバー角

キャンバー角

キャスターとは、車体を側面から見た時にキングピン(操舵の軸)の角度です。

自転車やバイクの前輪のフォークは安定性を高める目的で、車輪の取り付け部に傾斜が設けられています。

自動車もキャスターの角度を大きく傾けると直進安定性が向上しますが、ハンドルを操作した際に曲がりにくくなります。

キャスター角

キャスター角

「トー」「キャンバー」「キャスター」の3要素の中で、「トー」の補正しかできない構造になっている車種が存在します。このため、車検時には「トー」の調整しかしてもらえないケースが多くみられます。

どうしてアライメント調整が必要なのか?

米国ハンター社の新型アライメントテスター、レファレンス・イグジビット。

米国ハンター社の新型アライメントテスター、レファレンス・イグジビット。

新車であればアライメントは適切な値に調整されていますが、脱輪や事故を起こすと車軸の向きにズレが生じる事があります。

事故などのトラブルを起こさなくても、長年にわたり走行するうちに少しずつアライメントが狂う事もあります。

サスペンションを変更するなどして車高を変えた場合にも、アライメント調整が必要になります。

車輪のホイールサイズ(内径)を変更した場合でも、タイヤ外径が同じであればアライメントを修正する必要はありません。ただしタイヤの外径を変更した場合には、修正作業が必要になります。

アライメントが狂うとタイヤの寿命が短くなったり、走行時に直進安定性が悪くなってしまいます。

高速走行時に車輪が振動する原因にもなり、ハブやドライブシャフトなどに負荷がかかる事があり車の性能を維持するためには、車検やタイヤ交換などの際にアライメント調整を業者に依頼する必要があります。

アライメント調整を行う事のメリット

上下のカメラと中央のレーザーセンサーでスキャンしてタイヤホイールの角度を計測する。

上下のカメラと中央のレーザーセンサーでスキャンしてタイヤホイールの角度を計測する。

自動車のアライメント調整を行うと、コントロール性能・燃費の向上などのメリットがあります。

ここでは、アライメント調整をすることの具体的なメリットについて詳しくご紹介していきたいと思います。

【メリット1】コントロール性能が向上する

アライメントが狂うと直進安定性が悪くなり、まっすぐに走行するためにハンドルをしっかり持たなければなりません。

運転中に進行方向を修正する頻度が高くなり、長時間にわたり運転を続けると疲労の原因になります。

アライメント調整をして直進安定性を改善させることで、運転がしやすくなるでしょう。

自動車の直進安定性と曲がりやすさはトレードオフの関係にあり、快適に運転をするためには両者のバランスが大切になります。

アライメント調整をすることで安定性と操舵性のバランスが理想的な値に近づくので、コントロール性能が向上します。

【メリット2】燃費が向上する

アライメントが狂うと、車輪の向きがまっすぐ前に向いていない状態になります。直進する時でも常にタイヤを引きずりながら走っていることになるので、燃費が悪くなる原因になってしまいます。

アライメントを適切な数値に補正すると、タイヤと接地面の抵抗が減少するので燃費が向上します。

アライメントに問題があると、車輪が振動したりハブやドライブシャフトに無理な力がかかってしまいます。走行時に車体の各部に無理な力がかかることも、走行抵抗が大きくなってしまう原因のひとつとなります。

アライメントを修正することで燃費が向上するだけでなく、部品への負担が軽くなるので耐久性が向上するというメリットもあります。

アライメント調整を依頼すると工賃がかかりますが、燃費が向上したりタイヤや各種部品を長持ちさせることができます。長い目で見ると、車の維持費を安く抑えるために定期的にアライメント調整を行うことが大切といえます。

定期的に行いたいアライメント調整

ボッシュ、3Dホイールアライメントテスター

ボッシュ、3Dホイールアライメントテスター

車のアライメントは頻繁に調整する必要はありませんが、一定期間(3~5年)ごとに測定して修正を依頼する事をおすすめします。

アライメントの測定や補正作業のためには専門的な技術が必要なので、整備工場などに依頼する必要があります。

ここでは、乗用車のアライメント調整を依頼する際の料金や、作業時間の目安についてご紹介していきます。

気になるアライメント調整の料金相場

アライメント調整にかかる料金相場は、車体の大きさや車種ごとに違いがあります。車体のサイズが大きい自動車や輸入車だと料金が高くなります。

軽自動車であれば2万円前後で、軽自動車以外の国産車(FFまたはFR)は2万円から2万5千円ほどとなっています。

外車や4WD車だと3万円から4万円ほどかかります。タイヤ交換のついでにアライメント調整を依頼すれば、工賃が割引になる場合もあります。

アライメント調整に要するおおよその時間

アライメント調整をするためには、測定作業と調整作業が必要になります。

測定作業に要する時間は約30分で、作業をする場合は2時間前後の時間が必要となります。車種ごとに角度変更機能の有無や作業の難易度に違いがあるので、作業時間がもっと長くなる場合もあります。

カー用品店や整備工場などに依頼すると、最短でも作業が終了するまで半日ほどかかります。

4WD車などオフロード走行を行い角度のズレが大きいと、作業に要する時間がさらに長くなり、丸1日かかってしまうこともあります。

純正品以外の部品が取り付けられていると、作業を断られてしまう恐れがあるので注意しましょう。

アライメント測定

アライメント測定

アライメント測定や調整作業のためには長い時間がかかるので、事前に予約をする必要があります。

半日~1日間は車が使えなくなるので、計画的にアライメント調整を依頼する日程を選ぶようにしましょう。

「トー」の測定・調整であれば、車検やタイヤ交換などの際に整備をしてもらう方法があります。「トー」以外の作業を希望する場合は、整備工場やカー用品店などに依頼をする必要があります。

まとめ

アライメントテスターも非接触型登場

アライメントテスターも非接触型登場

自動車のアライメントの角度は少しずつズレが生じるので、普段は気づきにくいかもしれません。

車を長年にわたり使用するとアライメントが狂うので、タイヤ交換や車検の際に作業を依頼することが大切となります。アライメントを適正な角度に調整すると、燃費が向上したり操作性能を向上させることができます。

車を長持ちさせるためにも、定期的にアライメント調整を依頼するようにしましょう。

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