コンパクトカーをお探し?マーチをおすすめする5つの理由
日産 マーチ
コンパクトカーって、種類がありすぎてどれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
背が低いもの、背が高いもの、キリッとした顔つきのもの、ホンワカした顔つきのもの、など、ここだけは譲れないというポイントがあれば選びやすくはなりますが、候補にあげていなかった車の良いところを後で知ってしまい後悔、なんてことはしたくないですよね。
全体的にバランスが取れている「いい車」ってどれなの?!とお思いの方も多いのではないでしょうか。
そこで、そんなコンパクトカーをお探しの方に広くおすすめめしたい車、マーチの魅力を5点ご紹介します。読めばきっと、あなたもマーチのことが気になってくるはず。
■マーチを選ぶ理由1. なんといっても低価格!
日産 マーチ
マーチの特徴の一つは、軽自動車もビックリという低価格です。
2020年9月現在の税抜き新車価格で見ますと、最廉価グレードのSは、自動ブレーキやオートライト、フロントガラスと前後ドアとバックドアガラスのUVカット機能までついた充実の仕様なのに、たったの1,172,000円。
軽自動車の倍近い1.2リッターエンジン搭載の5人乗り普通車としては、驚異的な安さといえるでしょう。5人と荷物がしっかり乗って高速道路、なんて軽自動車ではあきらめてしまうシナリオでも、マーチなら楽勝でこなせてしまいます。
■マーチを選ぶ理由2. 丸っこくてキュートなデザイン
日産 マーチ インテリア(プラム)
マーチという名前に、かわいさのイメージがついている方も多いかと思いますが、その名に恥じないキュートな外観も魅力的。
丸基調のヘッドライトでありながらややシャープさをも感じさせるフロントフェイスは甘すぎず、それでいてコロンとした全体のフォルムはコンパクトカーらしい愛嬌のあるもの。
曲面が組み合わさって豊かな印象のリア周りも魅力的です。ルーフ後端が上につままれたようにチョンと伸びていますが、スポーティさを感じさせつつ、荷室や後席頭上などのスペースユーティリティも考えられた、賢いフォルムです。
また、室内のデザインも、いろいろなボタンにキチンと手が届く実用性を兼ね備えつつ、ミニマルに仕上がった秀逸なもの。
グレードによりますが、ナチュラルグレーのような明るい内装色だけでなく、深みのあるプラムなどの内装がも選べるのが嬉しいですね。
■マーチを選ぶ理由3. 運転しやすいコンパクトさ
日産 マーチ
先ほどのデザインとも関連しますが、全長3.8mというコンパクトボディのマーチは、狭い道でも安心して運転できる貴重な存在。
ここ最近の新型車は全長や全幅が拡大してしまう例も多く、かと言って日本の道路事情が劇的に変わっているわけでもないので、コンパクトボディを維持しているマーチはおすすめです。
また、ボディのコンパクトさだけではない運転のしやすさもポイント。最小回転半径は4.5mとUターンや縦列駐車も1発で決まりますし、上級グレードのGではタイヤが今どの向きを向いているのか教えてくれる「タイヤアングルインジケーター」が装備されるなど、初心者の方にも積極的におすすめしたい運転のしやすさが、マーチの強みです。
■マーチを選ぶ理由4. しっかり走れて低燃費
日産 マーチ
X以上のグレードにアイドリングストップが標準装備されるなど、環境への配慮も忘れていません。
軽自動車よりもしっかり走れる1.2リッターエンジンは、動力性能の余裕がありつつもWLTCモード燃費で最高18.6km/Lという低燃費。CVTによるなめらかな走りとともに、つい遠出してしまっても安心のエンジンです。
高速道路での合流など、ここぞ!という時にパンチ力がある点は、やはり普通車ならではの魅力。それなのに価格では軽自動車級なのですから、贅沢せずとも普通車が選べるというのが嬉しいところですね。
■マーチを選ぶ理由5. 先進安全装備も充実!
日産 マーチ
2020年7月の改良によって、マーチの先進安全装備がググッとグレードアップしました。
前方の自動車や歩行者との衝突回避・被害軽減を支援してくれる「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や、前進時には歩行者まで検知してくれる「踏み間違い衝突防止アシスト」などの安全機能が全車で標準装備されたことで、既に高かったコストパフォーマンスがさらに向上しています。
今や新型車では装備されて当然ともいえる予防安全機能をも備えたことで、さらに安心して毎日運転できるコンパクトカーが、マーチなのです。
日産 マーチのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,825mm×1,665mm×1,515mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,450mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 970kg | |
燃費 | WLTCモード:18.6km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒 1,198cc | |
エンジン最高出力 | 58kW(79PS)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 106N・m(10.8kgf・m)/4,400rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | CVT | |
新車価格 | 1,518,000円(消費税抜き) |
特別なマーチもご準備があります! ボレロとNISMO
ここまでマーチをおすすめする理由をご説明してきましたが、こんなに魅力たっぷりだと多くの人がマーチを選んでしまい、愛車がカブってしまいそうですね。
人と違う自分だけのマーチが欲しい!そんなあなたには、ボレロとNISMO、2種類の特別なマーチがおすすめです。
■【とびきりエレガント】 マーチ ボレロ
日産 マーチ ボレロ
キュートな印象の標準仕様に対して、ググッと上級感があるのが、マーチ ボレロ。
繊細なメッシュデザインのフロントグリルや落ち着いた表情を作り出すフロントバンパーは、一目見た時から他のマーチとは違う上質感を感じさせますね。
ナチュラルグレーの室内色を選べば、中央部にパープルが入った2トーン仕立ての前後シートとなるほか、パープル系マーブル柄のセンタークラスターフィニッシャーが装着されるなど、室内でもボレロならではの独特の世界観がしっかり表現されています。
日産 マーチ ボレロ インテリア(ナチュラルグレー)
内装色はナチュラルグレーとブラックから選べてバリエーション豊富なのですが、外装色はマーチほど多彩な色から選べない5色。
しかし、ナイトベールパープルやチタニウムカーキといった濃色系の色でもしっくりきますし、マーチらしいナデシコピンクでも着こなせてしまうボレロは、ご自分らしくコーディネートしやすくなっているとも言えるかもしれませんね。
■【走れるマーチ】 マーチ NISMO
日産 マーチ NISMO S
ホワっとした印象のマーチでは物足りない、もっと走れる車じゃないと!とお思いのあなたにもおすすめできるマーチが、特別仕立てのマーチ NISMOです。
日産の長いモータースポーツ参戦の歴史を支えてきたワークスチーム名「NISMO」を冠したマーチ NISMOは、標準仕様のマーチから一変、完全なスポーツハッチへと変貌しています。
エアロパーツの装着で高速走行時の安定感が増し、より自信を持ってコーナリングできるサスペンションを手に入れ、ひとつ上行く「マーチ NISMO S」ではエンジンが1.5リッター 直列4気筒と5速マニュアルを組み合わせた専用パワートレインに加えてボディ剛性にまで手が入るなど、もはや別人格といった印象も受ける本気のスポーツに。
日産 マーチ NISMO S HR15DEエンジン
そして、マーチの扱いやすいボディサイズは、マーチ NISMOでも街中で楽しめるスポーツとして花開きました。NISMO Sでも1,010kgという軽量ボディは、キビキビ走るのにもってこいです。
そんな高性能スポーツコンパクトのマーチ NISMO、2020年9月現在の税抜き新車価格は、NISMOで1,485,000円、あらゆる部分が特別仕立てのNISMO Sでも1,706,000円と、かなりのリーズナブルさ。
ガンガン走りたい方にはおすすめなので、是非実際に試乗してみてくださいね。
マーチの歴史!初代から世界を見つめたグローバルカーでした
マーチというコンパクトカーは、なんと80年代から日産を支え続けている長寿な車です。
初代から現行型、そして現在欧州で販売されている最新型の情報まで、まとめてみました。
■初代:1982〜1992年
日産 マーチ 初代
マーチという名前は一般公募で決まったということで、市場からの高い期待の元に登場した初代マーチは、そのクリーンなデザインと大人4人がしっかり座れる実用性で一気に大人気となりました。
当時のイメージキャラクターには近藤真彦さんが起用されていたということで、「マッチのマーチ」なんていうキャッチコピーも印象的ですね。
現在のNISMOにつながるようなスポーツグレードも当時からラインナップされており、中でも有名なのがスーパーターボ。量産車としては非常に稀なターボとスーパーチャージャーの二連がけをした0.9リッターエンジンは、リッターあたり100馬力を超えた110PSのハイパワーを誇りました。
■2代目:1992〜2002年
日産 マーチ 2代目
2代目では一気に洗練された曲線基調のデザインに。このマーチの印象が強く残っている方も多いのではないでしょうか。
スタイルもさることながら実用性にも磨きをかけ、欧州でも人気が出たのが2代目。欧州名はマーチではなく「マイクラ」というのですが、現在5代目に至るまで販売が続けられています。
2代目では、ボディバリエーションが豊富だったことも特徴的。屋根をホロ仕様とした小粋なカブリオレや、荷室を広げたマーチ BOXなどがラインナップされ話題になりました。
■3代目:2002〜2010年
日産 マーチ 3代目
3代目にしてまたデザインの方向性が大きく変わったのは見逃せないポイントです。楕円状のクリっとしたヘッドランプは、デザインだけでなく、運転席から位置が分かるので車両感覚がつかみやすくなるという、実用性も兼ね備えた3代目マーチの特徴でした。
内外装ともに、もはやマーチ・ワールドと呼べるような独特な世界観で登場したマーチは、3代続く人気車に。現在でも古びない、2000年代の名作カーデザインのひとつと言えるのではないでしょうか。
■現行4代目:2010年〜現在
日産 マーチ(2010年型)
日本市場で現行モデルとなる4代目では、3代目の面影を残しつつも、ややトーンダウンした落ち着いた印象に変化しました。
前期型ではややプレーンすぎた表情は、2013年の一部改良以降、現行仕様の目鼻立ちがクッキリとしたスタイルに。また、すでにご紹介したNISMOが新たに設定された点も、4代目の特徴です。
先代までとの大きな違いは、国内向け仕様のマーチでも日本国内では製造せず、タイ製を輸入しているところ。低価格と生産キャパシティの集中を追求したものと思われますが、日本市場の品質への厳しさに対応すべく、日本に到着してから念入りな検査が行われているので、品質面での心配は要りません。
■【番外編】欧州では既に5代目も登場!
日産 マイクラ
日本では4代目が継続販売される見通しなのですが、主要マーケットのひとつである欧州向けには、すでに5代目マイクラが登場しています。
こちらは現行日産ラインナップらしいVモーショングリルと切れ長のヘッドライトで、ほんわかした表情のこれまでのマーチとは一線を画すスポーティな出で立ち。
ダウンサイズされたエンジンは日本でも歓迎されそうですが、拡大されたボディサイズ、特に全幅1,700mmオーバーというのは日本市場に合わないと判断してのことか、現在まで日本へ導入される予想は立っていません。
マーチという名前では確かに違和感のあるルックスとサイズですので、別の車名で是非導入してもらいたい、欧州仕立てのコンパクトカーとなっているようです。
まとめ
日産 マーチ(欧州仕様マイクラ)
マーチの魅力をご紹介し、その長い歴史についても駆け足でご紹介しました。マーチという車名はとても有名ではあるのですが、近年はコンパクトカークラスのシェア争いも白熱していることもあり、やや存在感が薄れていますよね。
しかしそれでも、マーチが老若男女全てにおすすめしたい魅力を備えていることに変わりはありません。自分らしいマーチを探しに、日産の販売店を訪れてみては。