1969年に誕生したダッジのポニーカー
1914年にアメリカで誕生したダッジ・ブラザーズに起源を持つ自動車メーカーが、現在FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)の社内カンパニーとして自動車の製造・販売を行っているダッジです。
そのダッジが1969年に新たに発表し、1974年にかけて発売されたのがチャレンジャーになります。ポニーカーとして市場に投入され、コンパクトでありながらスポーティー、そしてなおかつ若者でも手が届きやすい価格帯で人気を博しました。
3代目モデル。2015年モデルはNHTSA(運輸省道路交通安全局)の衝突安全テストで最高評価の5つ星を獲得しました。
チャレンジャーは現在でも新車で発売されているクルマで、現行モデルで3代目に当たります。長い歴史を持つ車種ではありますが、50年間ずっと販売されていたわけではありません。
1977年に発表された2代目モデルは1983年まで製造・販売され、3代目モデルが発表されたのは2代目モデルの生産終了後25年にあたる2008年だったのです。
ちなみにチャレンジャーが発売された年の1年後には親会社のクライスラーは経営破綻となりました。そのことを踏まえると、3代目チャレンジャーの発売が1年でも遅れていたら、そのまま発売されなかったのかもしれませんね。ある意味、「ラッキー」なクルマといえるでしょう。
日本国内でダッジ チャレンジャーを手に入れる方法
■並行/逆輸入、あるいは中古車を手に入れる
2020年9月時点で日本国内にダッジの正規ディーラーはありません。そのため正規ルートでダッジの新車を手に入れることが不可能となっています。
正規ディーラー自体が無く、それにより正規ルートすらも存在しないわけですから、残された方法は逆輸入や並行輸入のように現地買い付けを行うか、国内中古車市場で販売されているクルマを購入する方法の2つです。
今回紹介しているダッジのクルマのように、正規ルートで入手することができないクルマは他メーカーでも数多く存在しています。そういったちょっと難しいクルマを専門に取り扱い、輸入から販売さらには整備にカスタムにいたるまで幅広く取り扱う業者がいるくらいです。
自動車の整備や日本国内の道路交通法並びに運送車両法といった法律に関する技術・見識のある人であれば、個人輸入で仕入れ、国内の法律に合うように整備して車検を取得する手段も選択肢の1つとなりますし、先ほど紹介した専門業者でお世話になるのも1つの手段です。
■中古車市場相場
デビュー40周年を記念して発売された限定車仕様。
当メディアの姉妹サイトにあたるResponse中古車サイトでチャレンジャーの中古車情報を確認すると、2020年9月時点で150台が登録されています。
価格帯は税抜き2,254,546円〜16,636,364円となっていて、価格帯の高い車両は中古車ではなく走行距離が20kmとほとんど走っていないもの、つまり新車も確認できました。
購入難易度は意外にも低い車種といえるでしょう。
まとめ
ダッジの正規ディーラーが日本国内に存在しないためディーラーでの新車購入はできません。
しかしダッジを専門に取り扱う専門業者に依頼したり、個人輸入で現地から仕入れたものを国内で走れるようにする、あるいは既にナンバー登録されて国内中古車市場に流れている車両を手に入れるといった方法で、日本でもチャレンジャーを所有することは可能です。
その凛々しい姿に惚れた方は、前向きに検討するのもアリなのでは?