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日本で輝く“TさいSUV” VW Tクロスをヤリスクロスと徹底比較!

日本で輝く“TさいSUV” VW Tクロスをヤリスクロスと徹底比較!

巷で人気のSUVの中でも、人とは違う輸入SUVがいいな、でも高そうだし、うちの駐車場だと幅も長さもいっぱいになりそう… なんてお思いの方にぴったりなのが、ドイツの名門メーカー フォルクスワーゲンの発売している「Tさい」SUV、Tクロスです。小さいだけでなく、魅力が凝縮されているTクロス。ガチンコライバルのヤリスクロスと比べながら、実力を検証していきます。

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欧州SUVは魅力的でも高過ぎ、デカ過ぎ? Tクロスはいかが

フォルクスワーゲン Tクロス

フォルクスワーゲン Tクロス

見るからに扱いやすそうなコンパクトサイズと、フォルクスワーゲンらしいスマートなデザイン、SUVらしいラギッド感、全て手にした欲張りコンパクトSUVが、2019年から発売されているコンパクトSUV「Tクロス」です。

全世界的に流行しているSUVは、大型・高級クラスのイメージも強いですが、普及価格帯のラインナップも相当に充実しています。

そんな激戦区に、自動車業界の巨人、フォルクスワーゲンが送り出すのですから、数多の魅力をきちんと備えていることは当然です。

フォルクスワーゲン Tクロス

フォルクスワーゲン Tクロス

メカ面の話をすると、車両のベースになっているのは同社で人気のコンパクトハッチバック、「ポロ」。結構サイズの大きくなってきているゴルフに比べても扱いやすく、日本での人気も高いです。

そんなポロのいいところを残して、人気のSUV風味に味付けされたTクロス。

まだまだ発売から日が浅く、Tクロスについて詳しくご存知ない方もいらっしゃるかと思いますので、まずはTクロスの魅力について、一緒に復習していきましょう。

コンパクトなサイズ、広々室内!

フォルクスワーゲン Tクロス インテリア

フォルクスワーゲン Tクロス インテリア

SUVが人気なのは、高めの全高とアイポイントによる見晴らしの良さが理由の一つではないかと思われます。

その点、Tクロスは、ポロ比で130mm高められた全高で、全方位への視界もバッチリ。

ポロでも不足のなかった室内ですので余裕がさらに増しているほか、時折見られるキャビンの絞り込みがキツいなんちゃってSUVと違い、角ばったキャビンは頭上空間の余裕もしっかり。

コンパクトな見た目ながら、人も荷物もどんどん積めるSUVです。

1.0リッターターボはパワフル&低燃費

フォルクスワーゲン Tクロス

フォルクスワーゲン Tクロス

欧州車のトレンドであるダウンサイジングターボも、ついにここまで来たか!という印象ですが、Tクロスに搭載されるのは1.0リッター 直列3気筒ターボという小さめのエンジン。

いくらボディがコンパクトでも、高速道路とか大丈夫なの?とお思いかもしれませんが、そこはスピードレンジの高い欧州育ちのTクロスですから、排気量からは想像がつかないパワフルさがあります。

また組み合わされるトランスミッションはフォルクスワーゲンお得意のデュアルクラッチ式、7速DSG。

オートマチック限定免許で運転が可能ながら、マニュアル車のような伝達効率の高さ、スムーズすぎて切り替わりがわからないプロ級の変速を兼ね備えた、優等生のトランスミッションです。

先進装備ももちろん満載!

フォルクスワーゲン Tクロス インテリア

フォルクスワーゲン Tクロス インテリア

今時の車ですから、先進装備ももちろん抜かりなく装備。

歩行者検知対応シティエマージェンシーブレーキ機能付のプリクラッシュブレーキシステム「Front Assist」や、ドライバー疲労検知システムなどは全車で標準装備される高い安全意識は、フォルクスワーゲンらしいですよね。

ついていると嬉しい全車速追従機能付のアダプティブクルーズコントロールも上級グレードでは標準装備となるなど、一つ上行くハイラインな装備も充実。

オプションにはなりますが、駐車支援システム「Park Assist」も選べますので、運転は好きだけど駐車はニガテ… なんて方にもおすすめです。

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フォルクスワーゲン Tクロスのスペック

【フォルクスワーゲン Tクロス TSI 1st】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高)4,115mm×1,760mm×1,580mm
ホイールベース2,550mm
最大乗車定員5名
車両重量1,270kg
燃費WLTCモード:16.9km/L
エンジン種類直列3気筒ターボ 999cc
エンジン最高出力85kW(116PS)/5,000-5,500rpm
エンジン最大トルク200N・m(20.4kgf・m)/2,000-3,500rpm
駆動方式前輪駆動(FF)
トランスミッション7速DCT
新車価格2,762,728円(消費税抜き)
(2020年9月現在 フォルクスワーゲン公式サイトより)

ライバル多数!Tクロスは日本車も兄貴分も超えたのか?!

フォルクスワーゲン Tクロス

フォルクスワーゲン Tクロス

街中を走る車を見ても気付くように、今やSUVは自動車の代表的な車型として上り詰めた印象さえあります。売れ筋ですので、どのメーカーからも魅力がいっぱいの新型SUVが続々登場していますよね。

Tクロスは先ほどご紹介したように魅力に溢れている車なのですが、ライバルと対決したら、どんな評価になるでしょうか?

サイズ的にも本格的なライバルとなるトヨタ ヤリスクロスと、まさかの同じフォルクスワーゲンからも1クラス上のTロックと、徹底比較してみましょう。

【Tクロス vs ヤリスクロス】新型車同士のガチンコ対決!

トヨタ ヤリスクロス

トヨタ ヤリスクロス

Tクロスとヤリスクロスをスペック表で見比べると、ヤリスクロスが65mmほど長く、5mm幅広く、10mm背が高いことがわかります。しかし、これらの差を物差しで見ていただくとわかるとおり、自動車の大きさではあまり大きな差ではないですよね。

車格的にガチンコのライバルとなるヤリスクロスは、先行して発売されて大好評のコンパクトハッチバック「ヤリス」のSUV仕様。

しかし、ヤリスの車高を上げてプロテクターをくっつけるだけのお手軽ルートは取らず、外見からしっかり作り直されたヤリスクロスのルックスは、都会派SUVとして魅力的ですね。

トヨタ ヤリスクロス

トヨタ ヤリスクロス

Tクロスのような、欧州から気合十分で投入された最新SUVと並んでも、スマートさのTクロスに対してヤリスクロスは躍動感を感じさせるなど、日本車のデザイン力もここまで来たか!と思わせる魅力があります。

しかし、ヤリスクロスはやや主張の激しいデザインでもありますので、Tクロスの落ち着いたフォルクスワーゲンらしさ、その中に遊び心が見え隠れするシックなデザインの方がお好みの方もいらっしゃるかも。

トヨタ ヤリスクロス インテリア

トヨタ ヤリスクロス インテリア

エクステリアのカラーバリエーションでは、Tクロスがターコイズなどの珍しい色調も揃えた8色を用意するのに対し、ヤリスクロスにもブラスゴールドのような挑戦的な色を含むモノトーン8色、ツートーンも合わせて15通りと、バリエーションで攻めています。

ただし、インテリアになると話は逆転。ヤリスクロスは、ブラックかダークブラウンの内装色バリエーションが各グレードに紐づけられているので選択することができませんが、Tクロスは上級グレードの「TSI 1st プラス デザインパッケージ」限定にはなりますが、オレンジ、グリーン、グレーの3色から自由に選択が可能です。

トヨタ ヤリスクロス メーターパネル

トヨタ ヤリスクロス メーターパネル

メカ面を見ても、欧州と日本の自動車メーカーの思想の違いが垣間見えて面白い部分。Tクロスは1.0リッターのダウンサイジングターボ、ヤリスクロスはハイブリッドか1.5リッターの自然吸気エンジンとなっています。

そして、いざ燃費となるとTクロスはかなり厳しい勝負に。ハイブリッド仕様はもちろんのこと、1.5リッター自然吸気仕様のヤリスクロスにもWLTCモード燃費は追い付けていません。

Tクロスの7段DSGはスポーツドライビングも楽しめる歯切れの良さがありますので、燃費は気にせずにキビキビ走ってしまう方が、キャラクターに合っているのかもしれません。

トヨタ ヤリスクロス インテリア

トヨタ ヤリスクロス インテリア

最後にはなりましたが、価格も重要なポイントですよね。

Tクロスは輸入車としてはかなり頑張っている新車価格が設定されていますが、国産車の強み、ヤリスクロスはなんと200万円を切るエントリーグレードから設定されています。

トップグレードのハイブリッドZ E-Fourでも約280万円と、まだTクロスより廉価。このクラスでは異例のハンズフリーパワーバックドアをヤリスクロスにオプション追加してもまだTクロスより安く上がります。

実際に運転した際の乗り味の違い、フォルクスワーゲンのブランド力に、どれほど対価が支払えるか。コスパ上々の日本車が相手では、Tクロスもちょっと苦戦してしまいそうです。

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トヨタ ヤリスクロスのスペック

【トヨタ ヤリスクロス ハイブリッドZ 2WD】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高)4,180mm×1,765mm×1,590mm
ホイールベース2,560mm
最大乗車定員5名
車両重量1,190kg
燃費WLTCモード:27.8km/L
エンジン種類直列3気筒 1,490cc
エンジン最高出力67kW(91PS)/5,500rpm
エンジン最大トルク120N・m(12.2kgf・m)/3,800-4,800rpm
モーター種類交流同期電動機
モーター最高出力59kW(80PS)
モーター最大トルク141N・m(14.4kgf・m)
駆動方式前輪駆動(FF)
トランスミッション電気式無段変速機
新車価格2,349,091円(消費税抜き)
(2020年9月現在 トヨタ公式サイトより)

ヤリスクロスについてもっと詳しく知りたい方はこちら

【Tクロス vs Tロック】同門同士でもガチンコ対決!

フォルクスワーゲン Tロック

フォルクスワーゲン Tロック

なんと、フォルクスワーゲンのSUVラインは充実しすぎていて、現在はサイズの近い3車種がギチギチにラインナップされています。

一番小型のTクロスと、現在日本に導入されている中で一番大型のティグアンの間で、群を抜いたスポーティさを個性にしているのが「Tロック」です。

Tロックは2020年7月に日本で発表されたばかりの、登場ホヤホヤの新型車。SUVの旋風は日本でもまだまだ吹き続けていることを実感させられるモデル追加でした。

顔つきだけ見ると、TクロスとTロックの区別はなかなかつきにくいほどに表情が似ていますよね。並べなければ見分けがつかないほどなのですが、Tクロスではフォグランプが入る部分が、TロックではLEDデイタイムランニングライトとウインカーが収まっている点が大きな違いでしょう。

ボディ横まで見れば違いは歴然。Tクロスでは荷室上部までスクエアで実用性満点という印象のフォルムだったのに対し、Tロックは後席頭上を過ぎたあたりから滑らかなクーペスタイルのキャビン。

滑らかなルーフラインを際立たせるメッキモールも相まって、Tロックの方が上級感を醸し出していますよね。

フォルクスワーゲン Tロック

フォルクスワーゲン Tロック

メカ面では、Tロックはクリーンディーゼルターボ「TDI」が搭載される点が大きな違い。低回転からのパンチ力に溢れるディーゼルエンジンであることや、排気量が約2倍という余裕もあって、WLTCモード燃費では、なんとより小排気量のTクロスよりも好成績を残しています。

大きく見えるTロックのボディはやや幅広ながら、実は長さでは125mmしかTクロスと変わらないなど、なかなか扱いやすい大きさを維持しています。

もう少しTロックが安ければ、日本で乗るのにベストバランスの輸入SUVとなれそうなのですが、今のところは、Tクロスの安さはかなり強い武器となっているでしょう。

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フォルクスワーゲン Tロックのスペック

【フォルクスワーゲン Tロック TDI スタイル】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高)4,240mm×1,825mm×1,590mm
ホイールベース2,590mm
最大乗車定員5名
車両重量1,430kg
燃費WLTCモード:18.6km/L
エンジン種類直列4気筒ディーゼルターボ 1,968cc
エンジン最高出力110kW(150PS)/3,500-4,000rpm
エンジン最大トルク340N・m(34.7kgf・m)/1,750-3,000rpm
駆動方式前輪駆動(FF)
トランスミッション7速DCT
新車価格3,499,091円(消費税抜き)
(2020年9月現在 フォルクスワーゲン公式サイトより)
フォルクスワーゲン Tクロス

フォルクスワーゲン Tクロス

まとめ

フォルクスワーゲン Tクロス

フォルクスワーゲン Tクロス

大衆ブランドのフォルクスワーゲンとはいえ、輸入SUVで約300万円というびっくり価格で販売されているTクロス。デザインもフォルクスワーゲンらしいハンサムさですし、性能も文句なし、室内も広々と、毎日の相棒にぴったりですよね。

流行のSUV、でも一味違う。そんな特別な車を、リーズナブルに体験してみてはいかがでしょうか。

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