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復活が期待される車、日産パルサーってどんな車?

復活が期待される車、日産パルサーってどんな車?

日産のパルサーは1978年から2000年まで国内で販売されていて、販売終了後も欧州オセアニアなどでパルサーの名前が復活した車です。今後国内でのパルサーの復活があるのかについて見ていきましょう。

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日産パルサーの歴史

日産・パルサー DIG-T 190

日産・パルサー DIG-T 190

パルサーは全長4.7m以下・全幅1.7m以下・全高2m以下の小型自動車に分類され、走行性重視の特徴を持つ自動車です。1978年、先進技術の導入に意欲的だった「技術の日産」が、チェリーF-Ⅱの後継車種として発表したのがパルサーの始まりです。

当時、欧州車は高性能の走行水準を誇り、パルサーはその水準を目指すものとして開発されました。歴代を通して走行性能向上を軸に進化を遂げてきた車種と言えるでしょう。

その姿勢を裏付けるように、ワンメイクレース開催やラリー参戦など、モータースポーツ方面へも果敢にコミットしていました。そんなパルサーの変遷について、概略的に見てみましょう。

初代(1978~1982年)は、FF方式すなわちエンジンが前部に位置し前輪駆動する形式のエンジンレイアウト、パワートレイン、足回りなどをチェリーF-Ⅱから継承。

直線基調のフォルムで、セダン、クーペ、ハッチバック、ライトバンのボディタイプが揃えられていました。因みにライトバンタイプが扱われていたのは初代のみです。

続く2代目(1982~1986年)では、クーペタイプにエクサのサブネームが付加。その後、新車種エクサとして独立を果たします。

3代目(1986~1990年)は、旧態化しつつあった従来の機構を刷新。ツインカムエンジンを採用し、ビスカスカップリング式4WD搭載タイプもラインナップされました。

そして4代目(1990~1995年)。ガソリンタイプのエンジンにはDOHC16バルブが採用。加えて、多彩なグレード/バリエーションが取り揃えられました。

中でも、最大出力230ps・排気量約2Lのターボエンジンと、フルタイム4WDシステムを搭載したハッチバックタイプのGTI-Rは特に評価され、今なおパルサーを代表する車種に位置付けられています。

5代目(1995~2000年)はエアバッグシステムやABSなど安全性能を強化。ハッチバックタイプにセリエのサブネームが付加され、時代の流れに併せるかのようにRV風モデルも追加されました。

そして、時代の要請がスピード出力を追求した車から、多積載や悪路走行を重視するレジャー向けのRVおよびSUVへと移行していくのに合わせるかのように、2000年9月国内向け販売が終了となりました。

日産パルサーの性能

日産 パルサー DIG-T 190

日産 パルサー DIG-T 190

パルサーは走行性能を重視してきました。エンジン出力の強化や足回りの向上について、その年代ごとの先進技術を取り入れながら発展を遂げてきたと言えるでしょう。

パルサーの持つ小型自動車という特性が、高速走行にプラスに働いた面もあります。小型であれば比較的軽量となり、より速く走れるわけです。しかし、高加速性および高速走行を実現するには、車体が高い剛性を備えていなければなりません。

剛性とは、概念的に物体の変形のしにくさを意味します。自動車のボディに関しては走行中の路面からの振動を吸収し、安定した走りを実現するために必要な要素です。

反面、車体構造的に剛性が増せばそのぶん重量も増すことになります。軽量性と高剛性は、双方とも走行性能向上にプラスとなる要素でありながら、相反する要素でもあるわけです。

パルサーは、重量と剛性のバランスを取りながら開発が進められてきた車種と言えるでしょう。

日産パルサーのエクステリア

日産 パルサー DIG-T 190

日産 パルサー DIG-T 190

パルサーは初代の頃から、ヨーロッパの先駆車に比肩する完成度を標榜して開発されました。「パルサー・ヨーロッパ」のキャッチコピーで販売され、そのフレーズに相応しい外観を備えています。

歴代ごとに、時代に即したエクステリアが採用されてきましたが、そのフォルムにユーロテイストを漂わせるスタイルは生涯を通して一貫されたと言えるでしょう。

日産パルサーのインテリア

エクステリアと同様、インテリアもまた「パルサー・ヨーロッパ」を意識した様式が取られてきたと言えます。

加えて、フィット性の高いシートの採用や、内装アイテムをシンプルに整え軽量化に繋げるなど、走行性重視のコンセプトが窺えるタイプも見受けられました。

日産パルサーの中古価格

現在中古車市場で扱われているパルサーの価格帯は次の通りです。

◆パルサー 2.0 GTI-R:140万円台~210万円台

販売終了から20年以上経過していることもあり、中古車情報がない車種もありますがGTI-Rの人気はプレミア効果もあり未だ健在。年数の経過した中古タイプになるので価格が高止まりしています。

※情報は車情報サイトresponse中古車価格より(2020年11月現在)。表示は車両本体価格です。

日産パルサーの中古車の探し方

販売が終了して20年以上経過していることから、今や近場の中古車店でパルサーを目にするのは稀と言えるでしょう。

ネットの中古車サイトを利用するなど探す範囲を全国レベルに広げることで、お好みの車両と巡り合うチャンスが訪れるでしょう。

今後年数が経過するにつれその希少度は更にUPするので、購入検討の際には早めの対応が欠かせません。

国内でパルサーの復活はあるのか?

パルサー衰退の要因として、ユーザー側の嗜好の変化が挙げられます。時代の変化に伴い、多くのユーザーの関心が「速く走る車」から「安全かつ快適に目的地に向かえる車」へと移り変わりました。

それに併せてスポーツカーの人気が薄れ、代わってRVやSUVの需要が高まっていきました。

しかし、トヨタのヤリスやホンダのフィットへの評判の高まりなど、走行性重視の小型車への関心が再燃しつつある傾向も見られます。その流れに乗ってパルサーの名が国内で復活する可能性も無いとは言えません。

パルサーGTI-RはGT-Rを超えていたか?

1990年式 パルサー GTI-R(RNN14)

1990年式 パルサー GTI-R(RNN14)

歴代パルサーの中でも特に高い走行性で知られるのは、4代目グレードの中の1つ、パルサーGTI-Rです。

コンパクトボディに高出力ターボエンジンを内蔵した4WDスポーツモデルのパルサーGTI-R。そのエクステリアも特徴的で、ボンネットはエンジン機構の容量に合わせてパワーバルジを採用し、後部には空気抵抗対策として大型リアスポイラーを備えています。

そのパルサーGTI-Rは、世界のスーパーカーと肩を並べる日産R32スカイラインGT-Rと比較して、どのぐらいのものだったのでしょうか?

発進から高速で400m走行する際の加速を表す0-400m加速についてGTI-Rは13.5秒の記録を出せます。これはGT-Rにも迫る数値であり、直線における俊足ぶりはGT-Rに匹敵するものと言えるでしょう。

しかし、小型の車体の前部に高出力エンジンを備えるという構造上、GTI-Rは全体の重要バランスが前部に偏っているすなわちフロントヘビーな作りとなっています。そういった特徴が影響し、コーナリングにおける走行などではGT-Rに遅れを取ることとなるでしょう。

総合的に見れば、GTI-Rの走行性能はGT-Rのレベルにはいま一つ届かないと言わざるを得ません。

パルサーの後継車種は?

2000年に国内販売が終了したパルサー。その後継車に位置付けられているのは、4ドアセダンのシルフィと5ドアハッチバックのティーダになります。

初代シルフィは、オーストラリアおよびオセアニアの海外市場ではパルサーの車名で販売され、見方によっては6代目パルサーとも捉えられるでしょう。

まとめ

日産 パルサー

日産 パルサー

走行性重視とユーロテイストで好評を得た車種・パルサーについて見てきました。最近は小型で走行性能重視の車種も出てきていることから、カーユーザーのニーズの高まりによっては、今後パルサーが復活する可能性も皆無とは言えないでしょう。

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