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プリウスは事故率が高い?プリウスミサイルの本当の意味とは

プリウスは事故率が高い?プリウスミサイルの本当の意味とは

ネットなどで使われる「プリウスミサイル」と言う言葉。これはプリウスが事故を起こしやすい車と言う意味で使われている言葉ですが、果たして本当にプリウスは事故を起こしやすい車なのでしょうか。今回はプリウスについて見ていきましょう。

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プリウスとは?

トヨタ プリウス Aプレミアム ツーリングセレクション E-Four

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「プリウスミサイル」という言葉について考える前に、まずプリウスとはどの様な車であるかをおさらいしてみましょう。プリウスとは、トヨタ自動車が1997年に発売した、世界初の量産ハイブリッド自動車の名前です。

ガソリンエンジンに電動モーターをプラスすることにより、従来のガソリン車より低燃費性がアップしました。また排出ガスを抑えることにより、地球環境にも配慮するという側面も持ち合わせています。

日本のみならず世界的に有名な車ですので知らない人は少ないでしょう。では、何故そのプリウスに"ミサイル”という物騒な言葉がくっついたのでしょうか?次の項で見ていきましょう。

何故「プリウスミサイル」と言う言葉が生まれたのか?

トヨタ プリウス Aプレミアム “ツーリングセレクション”

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「プリウスミサイル」という言葉は、一般社会ではほとんど使われることはありません。では、どこで使われている言葉なのでしょうか?主にインターネット上での会話に使われる言葉、”ネットスラング”に「プリウスミサイル」という言葉はあります。

プリウスミサイルという言葉が使われ始めたのは、2019年の東京・池袋で起きた暴走事故、及びその後に起きた高齢者ドライバーによる事故で、いずれも車種がプリウスだったことが報道によって広く知れ渡った頃になります。

報道の後、インターネット上の掲示板などでは、「プリウスは誤操作(暴走)を起こす車種だ!」「プリウスに乗るのは危険!」と言う様な内容の投稿が目立つようになり、そういった背景があっていつしかインターネット上で、「プリウスミサイル」という呼称が使われるようになりました。

プリウスがここまで厳しく批判される理由の背景はなんでしょうか?世界のトヨタだから厳しく批判しても大丈夫だろう、強い者には厳しく当たった方が良いという思いもあったのかも知れません。

しかし、トヨタ プリウスに実際に乗っているユーザーにとっては、これらの批判は決して心地の良いものではありません。

プリウスミサイルと言われた原因

さらにほかの原因として、一般的なオートマチック車とは異なるプリウス独自のシフトレバー配置と発進方法があります。それらの要素についても考えてみましょう。

特殊な電子式シフトレバーの配置と操作

プリウスのシフトレバーは、操作した後でも常に中央位置に戻る、ジョイスティック型の電子式シフトレバーを採用しています。一般的なオートマチック車であれば、シフトレバーはいま選択している位置で固定されますが、プリウスのシフトレバーは勝手に中央へ戻ってしまうわけです。

運転に慣れたドライバーなら、シフトレバーがある位置で、「いまドライブ(D)に入っている」や「パーキング(P)に入れてある」とわかりますが、プリウスはシフトレバーの位置ではわからないため、操作ミスを誘発し、事故につながってしまう可能性があります。

さらに、プリウスには「Bレンジ」というシフト位置があります。これはブレーキ(brake)の「B」で、長い下り坂などにおいて、フットブレーキだけに頼らずエンジンブレーキを使ってスピードをコントロールしたいときに使用します。

しかし「エンジンブレーキ」はブレーキと名づけられていても、車を動かないように止めてくれるブレーキではありません。マニュアル車でいえばギアをダウンさせて、2速や3速に入れるようなものなので、Bレンジに入れていても発進してしまいます。またBレンジへ入れる操作方向は、一般的なオートマチック車の後退(R)と似た動作なので、混合して誤発進につながっている可能性もあります。

プリウス独自の発進方法

プリウスは始動に駆動モーターを使用するため、通常のガソリン車と比べて、音が静かという特徴を持っています。ほぼ無音で発進し、スーッとスピードが出るのはメリットである反面、間違った操作をしても気がつきにくいというデメリットを持っています。

ガソリン車ならは、踏み間違えても素早く気がつけるのに、プリウスだとこの発進方法のためにブレーキ操作などが遅れて、事故につながる可能性があります。

プリウスは本当に危ない車なのか?いいえ違います!

トヨタ プリウス 新型 欧州仕様

トヨタ プリウス 新型 欧州仕様

プリウスは、1997年に登場して以来、20年あまりに渡って販売されている車種です。もし本当にプリウスミサイルと評されるほど事故を起こしやすい車であれば直ちに生産が中止され、これほど長い歴史を築くことは不可能だったことでしょう。

しかもプリウスは他車種と比較して広く普及しています。近年にいたるまで1〜3位を競うほどの売れ行きでした。

事故を起こしやすいという致命的欠陥を抱えている車種がこれほどの人気を呈することはまずあり得ません。

「プリウスミサイル」の嘘

普及している車は、言い換えれば道路上で良く見かける車と言えます。そして道路上で良く目にする車種ほど、事故現場でも目にすることが多い車種となるでしょう。これは車種の欠陥によるものではなく、単純に台数が多いから事故数も多いことを示します。

そういった背景から、事故のニュースなどでプリウスを目にすることが多いため、プリウスミサイルのデマ発生に繋がったとも考えられます。

後述しますがその証拠に、事故を起こしやすい車は保険上のリスクが高い車と認識されて、「型式別料率クラス」を高くして保険料を多く徴収する仕組みになっていますが、プリウスは決して型式別料率クラスが高い部類には属していません。

また、プリウス利用者には高齢ドライバーが多いという見方もあります。これもまた、普及台数が多いから利用する高齢ドライバーも多いと考えられます。実際にはプリウスは幅広い世代から支持されており、高齢者だけが特段多いというわけではありません。

近年、高齢化社会に伴い、増加する高齢ドライバーによって引き起こされる事故の多発が問題視されるようになってきました。その問題と絡めてプリウスユーザーには高齢ドライバーが多いと印象付けられ、プリウスミサイルのイメージが強められてしまったともいえるでしょう。

保険料率から見たプリウス

保険料

保険料

プリウスの事故率を客観的に見るために、その指標となる自動車保険の型式別料率を確認したいと思います。その前に型式別料率クラスについて少し説明しましょう。

型式別両立クラストは、「対人賠償」・「対物賠償」・「傷害(人身傷害・搭乗者傷害)」・「車両保険」の4つの項目において、自家用(普通・小型)乗用車の場合は1~17の17段階で、自家用軽四輪乗用車の場合は1~3の3段階の数字で保険金支払いの実績を表すシステムになります。

保険金支払いの実績が多いほど数字が大きく、少ないほど数字は小さくなります。そのためこの「型式別料率」の数値が事故の多寡の目安になります。それでは早速プリウスの型式別料率を見てみましょう。

車名:プリウス 型式:ZVW55
保険始期2021年1月1日~12月31日

補償内容 料率クラス
対人賠償責任保険 3
対物賠償責任保険 6
搭乗者傷害保険 5
車両保険 8

AEB の装着による保険料の割引 対象外

となっています。17段階中の3~8ですから、決して大きな数字ではありません。プリウスは事故の多い車種ではないということになります。

ネットの怖さ

意図して、事実に反する発言をすることを「嘘」と呼びます。確実ではないことを話して、それが広まることを「噂」と呼びます。事実ではないと知りながら、悪評を広めることを「デマ」と呼びます。

残念ながら今日のネット上の掲示板やSNSでは、嘘と噂とデマが溢れている状態で、インターネット上での誹謗中傷は大きな問題となっています。何故、ネット上では嘘・噂・デマが流れやすいのでしょうか?

これらが発生する条件は3つあると言われています。

・生命や財産に関わる重要事項であること
・確証が取れずあいまいであること
・不安や心配を高める内容

この3つです。プリウスにまつわる誹謗中傷も、その3つに当てはまるものと言えます。

「プリウスミサイル」はあくまで噂

トヨタ プリウスv (プリウスa)

トヨタ プリウスv (プリウスa)

前項で示した、嘘・噂・デマが流布する3条件をプリウスミサイルに当てはめてみましょう。

自動車事故は生命の危機に直結します。道路交通の安全性は生命に関わる重要事項と言えるでしょう。加えて、統計的なデータではなく、ニュースなどの映像で映った車がプリウスだった≠プリウスは事故を起こすという、あいまいな印象のみに基づく刷り込み。

自分自身や周囲の方が事故に巻き込まれるのではないかという不安。これらが、プリウスは危険という間違った認識を生じさせ、「プリウスミサイル」という有り難くない蔑称が生まれた原因ではないかと考えられます。

プリウスの安全性

プリウスの現行タイプについて、いかに安全性に配慮された車両であるのか、見ていきたいと思います。

現行のプリウスは4代目に当たり2015年10月に登場しました。その後、2018年12月にマイナーチェンジを受けて、それまで上級グレードのみでの標準装備であった衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」が全グレードに標準装備され、より安全性能が高まっています。

Toyota Safety Senseの具体的機能としては、以下のものが挙げられます。

プリクラッシュセーフティ

車載されたカメラとレーダーで前方の障害物を検知し、警報とブレーキアシスト、そして自動でブレーキを掛けてくれる機能になります。

レーントレーシングアシスト

ウインカー操作を行わずに車線を逸脱しようとした際にブザーとディスプレイ表示でドライバーに注意喚起するほか、カメラで認識した車線を走行するステアリング操作支援などを行う機能になります。

レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)

先行車との距離を把握して自車の速度を調節します。また、先行車が停止した場合は車間距離を維持して自動で停止します。

オートマチックハイビーム

先行車や対向車のライトを認識して、自車のハイビームとロービームを自動で切り替える装置になります。

そのほかの安全装備

プリウスで採用されているそのほかの安全装備として、インテリジェントクリアランスソナー〔パーキングサポートブレーキ(静止物)〕があります。

これは、車載の超音波センサーで障害物を検知し、アクセルとブレーキのペダル操作に関係なく、自動(被害軽減)でブレーキを掛ける機能になります。

プリウスのスペック

【トヨタ プリウス E】 スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) 4,575mm×1,760mm×1,470mm
ホイールベース2,700mm
最大乗車定員5名
車両重量1,320kg
燃費WLTCモード:32.1km/L
エンジン種類直列4気筒
最高出力72kW(98PS)/5,200rpm
最大トルク142N・m(14.5kgf・m)/3,600rpm
電動機種類交流同期電動機
最高出力(前一基当り)53kW(72PS)/-rpm
最大トルク(前一基当り)163N・m(16.6kgf・m)/-rpm
駆動方式2WD
トランスミッション電気式無段変速機
(2020年9月現在 トヨタ公式サイトより)

安心して購入できる車プリウス

トヨタ プリウス 改良新型

トヨタ プリウス 改良新型

ペダル踏み間違い防止装置の補助金

プリウスは、事故発生率を高めるような致命的欠陥が見られないのは勿論、他車種と比べても遜色のない安全機能を備えた車種と言えます。事故発生のリスクについては他車種と同水準と認識して何ら問題なく、プリウスだから事故を起こすということもありません。

事故リスクを懸念することなく、購入検討の際には安心して選択肢に入れられる車となります。

2020年3月9日から、65歳以上の方を対象とした「サポカー補助金」制度が実施されました。対象となるのは、新車や中古車の購入以外に、すでに所有している車に「ペダル踏み間違い急発進抑制装置」を後付けする場合です。

しかし残念ながら、2022年9月時点で一般社団法人次世代自動車振興センターのホームページを見ると、申請受付を終了しています。

まとめ

トヨタ プリウス 改良新型

トヨタ プリウス 改良新型

いかかでしたでしょうか?今回はネット上で「プリウスミサイル」という言葉が使われる理由について考察してみました。最後までお読みになった方には、プリウスは安全性の高い車であるということがお判りいただけたと思います。

是非、嘘・噂・デマに惑わされず、ご自身の判断で車選びをして下さい。

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