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ホンダ CR-Z|走りの楽しいハイブリッド・コンパクトクーペを徹底解説!

ホンダ CR-Z|走りの楽しいハイブリッド・コンパクトクーペを徹底解説!

ホンダ CR-Zは、新しい形のハイブリッドカーとして、2010年に販売が開始されたコンパクトクーペです。ハイブリッドカーとしては世界初の6MTが用意され、走りの楽しさを実現しました。本記事では、そんなホンダ CR-Zについてまとめています。

⏳この記事は約3~4分で読めます。


ホンダ CR-Zとは?

CR-Z

CR-Z

ホンダ CR-Zとは、「高い環境性能」と「走りの楽しさ」を両立させた、ハイブリッドでありながら、スポーティでコンパクトなクーペです。

全体フォルムやその車名、コンパクトでハイデッキなプロポーションは、往年のホンダ軽量スポーツ「ホンダ CR-X」を連想させ、発売当初、乗って楽しいホンダ車が帰ってきた!と話題になりました。

実際、これまでのハイブリッドカーとは一線を画す、スポーティなハンドリング、6速MT車の用意、低全高、ショートホイールベース、ワイドトレッドなど、そのコンセプトには大きな注目が集まり、2010年(第31回)の日本カー・オブ・ザ・イヤーも受賞しています!

2010年2月に発売し、2012年9月には初のマイナーチェンジ。しかしその後、2016年には生産中止となり、2017年1月に日本国内での販売が終了しました。累計販売台数は約4万台です。

ホンダ CR-Zの特徴を解説!

ここからは、ホンダ CR-Zの特徴を解説していきます。
特に注記がない限り、2010年2月に発売された初代「ホンダ CR-Z」のスペックと解説情報です。

エンジンとハイブリッドシステム

CR-Z エンジン

CR-Z エンジン

ホンダ CR-Zには、1.5L i-VTECエンジンと薄型モーターを組み合わせたIMA(Integrated Motor Assist)ハイブリッドシステムを搭載。これにより、低燃費ながらスポーティな走りを生み出しています。

というのも、ホンダ独自のIMAハイブリッドシステムは、機構がシンプルな「パラレル方式」が採用されており、エンジンを主体に走行し、発進・加速といった燃料を多く必要とする部分でモーターアシストを受けるシステムです。

モーターがあくまで補助の役割を果たすことで、モーター駆動用の大きなバッテリーが不要となり、モーター自体を軽くて小さくすることが可能になりました。

この結果、車体自体の軽量化を実現。軽量化はクルマの運動性能をよくしたり、燃費を向上させたりする点で有利に働きます。また、エンジンとモーターのパワーロスを少なくさせ、スポーティな走りや俊敏な動きに寄与するものとなっています。

ですから、エンジンは1.5Lながらも、軽量・コンパクトなボディに載せることで、2.0L車クラスの加速性能を実現させているのです。

パッケージング

特徴は「低・短・ワイド」なパッケージ。

エンジン高やサスペンションレイアウトを工夫することにより、ボンネットが高くならないよう配慮されています。

それにより、ドライビング・ポジションが低くなり、低全高なクルマとなりました。当然、ドライバーのアイポイントは下がりますので、スポーティなクルマ特有の運転感覚をもたらしてくれます。

加えて、短い全長、短いホイールベースとすることで、機敏な操作性に貢献しています。ロングスパンのロアアームを専用開発することで、トレッドがワイドになりました。ワイドロアアームなリア・トーションビームサスペンションと、フロントに配置されているマクファーソン・ストラット式サスペンションにより、安定した操縦性と、ダイレクト感のある走りを実現させています。

トランスミッション

トランスミッションは2種類から選択可能。

ひとつは「CVT(ホンダマルチマチックS)+パドルシフト」、もうひとつは「6MT(6速マニュアルトランスミッション)」です。

CVT

CVT(無段変速オートマチック)は、変速ショックのないスムーズな走りと、エンジンの最適バランスを考慮した低燃費化を実現しています。また、ステアリングから手を放さずに変速操作がおこなえるパドルシフトを標準装備しており、MT感覚で走りを楽しむことも可能です。

さらに「3モードドライブシステム」により、スイッチを切り替えることで、「ECON」、「NORMAL」、「SPORT」の3段階のモードを楽しめます。

エコドライブしたいときには「ECON」、スポーティな走りを体感したいときには「SPORT」など、そのときのドライバーの気持ちに応える、エコとスポーツを両立させたシステムです。

6MT

6MT

6MT

ホンダ CR-Zは、ハイブリッドカーとしては世界初の「6MT」が用意されています。

ハイブリッドカーでも、シフト操作の楽しさを実現させたほか、モーターアシストの恩恵により、通常なら3速で旋回するようなシチュエーションでも4速のまま曲がって、アクセルを踏み込めばそのまま加速していくといった、これまでにない走行体験を提供できます。

ハイブリッドカーで、もしかしたらあきらめていたかもしれない、爽快なシフトフィールと、走りの楽しさを実感できます!

運転席・室内スペースなど

運転席は低いドライビング・ポジション、操作性を重視したインパネを配置し、スポーツドライビングを意識したつくりとなっています。通常はインパネ中央部に置かれることの多い空調関係のスイッチ類までが、ステアリングの近くに配置され、まるでレーシングカーのコックピットのような、ドライビングを優先させた配置となっています。

メーターには、マルチインフォメーションディスプレイが搭載され、平均燃費、航続可能距離、エネルギーフローなどに加え、ECOガイドも搭載して、エコドライブにも配慮されています。

後部座席は、いざとなれば4人乗ることも可能ですが、ヘッドレストもなく、タイトなつくりとなっています。スポーティなコンパクトクーペであることを考えると、後部座席にはあまり期待しないほうがいいかもしれません。

ラゲッジスペースは、2名でドライブするにはちょうどいいサイズ感。広くはないかもしれませんが、小型スーツケースなら2個程度入ります。また後部座席の背もたれは、倒すことが可能。その場合、ラゲッジスペースをさらに広くとれます。

基本スペック

【ホンダ CR-Z】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高)4,080mm×1,740mm×1,395mm
ホイールベース2,435mm
最大乗車定員4名
車両重量(CVT)1,160kg
(6MT)1,130kg
燃費(JC08モード)(CVT)22.8km/L
(6MT)20.6km/L
エンジン種類水冷直列4気筒横置
最高出力(CVT)83kW[113PS]/6,000rpm
(6MT)84kW[114PS]/6,000rpm
最大トルク(CVT)144N・m[14.7kgf・m]/4,800rpm
(6MT)145N・m[14.8kgf・m]/4,800rpm
モーター最高出力(CVT・6MT共通):10 kW[14PS]/1,500rpm
モーター最大トルク(CVT・6MT共通):78 N・m[8.0kgf・m]/1,000rpm
駆動方式FF

ホンダ CR-Z(2010年02月~2012年08月)のカタログより/2020年12月現在の情報です

ホンダ CR-Zの実燃費

ホンダ CR-Zの燃費は、カタログ上、JC08モードで20.6km/L(6MT)~22.8km/L(CVT)、10・15モードで22.5km/L(6MT)~25.0km/L(CVT)となっています。

実燃費は、16.25km/L~17.34km/Lが平均的な数字で、なかなか優秀といえるでしょう。(e燃費より/2020年12月現在の情報です)

ただし、ホンダ CR-Zはスポーティな走りを求めるユーザーも多いので、使用するシチュエーションによって、燃費がかなり異なるものと思われます。

似ている?ホンダ CR-Zに影響を及ぼしたクルマ

ホンダ CR-Zには、同じホンダ車の中で、基本構造やデザインが似ている「CR-X」というクルマが存在します。

比較してみると、ホンダ CR-Zの特徴がさらによくわかるでしょう。

ホンダ CR-X

CR-X

CR-X

1980年代~1990年代に、ライトウェイトスポーツカーとして人気を博したホンダ CR-X。ホンダ CR-Zという名称や2+2レイアウトは、確かにホンダ CR-Xを彷彿とさせます。

特にキャッチフレーズが、「サイバー・スポーツ」となった二代目 ホンダ CR-Xを連想される方も多いでしょう。

ホンダ CR-Xは、コンパクトなパッケージ、座席位置を低くしたドライビング・ポジション、空力を考慮したフォルムなど、FFスポーツの走りを堪能できるクルマとして、特に若者から支持を集めました。

ですから、ホンダ CR-Zが発表されたとき、CR-Xの記憶と共に、大きな期待をもって迎えられました。

ホンダ CR-Zが生産終了になった理由を考察

ホンダ CR-Zは、走行性能と環境性能を高次元で両立させることを目指した意欲作でしたが、販売台数は伸び悩みました。

累計販売台数は約4万台ですが、これは発売期間の約7年間を単純に割って計算すると、月平均500台ほどしか売れていないことになります。

「SankeiBiz(サンケイビズ)」が2016年6月19日に報じたところによれば、ホンダ CR-Zの月平均販売台数は、生産終了が決まる前の数年間100台未満だったよう。生産終了の決定も致し方ないところかもしれません。

もはや中古でしか手に入らない!ホンダ CR-Zの中古車相場

このように、すでに中古車でしか手に入れることのできないCR-Zですが、2020年12月現在の中古車本体価格の例は次の通りです。

1.5 アルファ
140,000円~
1.5 ベータ
299,000円~
1.5 アルファ ブラックレーベル
328,000円~
1.5 アルファ 日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞記念車
498,000円~
1.5 アルファ マスターレーベル 2トーンカラースタイル
695,000円~
1.5 アルファ ドレスト レーベル
698,000円~
※情報は車情報サイトresponse中古車価格より(2020年12月現在)

ホンダ CR-ZにはこれらのグレードのほかにMUGEN仕様があり、それらは200万~300万ほどで中古車市場に出ています。

生産が終了されたとはいえ、まだまだ人気が高いことがわかるでしょう。

ホンダ CR-Z、復活の可能性?!

実は、ホンダ CR-Zに復活の可能性があります。

米国特許商標庁の公式サイトによれば、ホンダはアメリカでの「CR-Z」の商標登録を申請しています。

車名の権利を保持するために、再び商標登録することは珍しいことではないようですが、それでも2021年モデルでアメリカ向け「シビッククーペ」の廃止が伝えられており、代わりにCR-Zが復活する、という可能性も考えられます!

まとめ

CR-Z

CR-Z

今回は、ホンダ CR-Zについてまとめました。

ハイブリッドで燃費にも優れ、軽量できびきびとした走りを楽しめる、新しい時代のスポーツカーをイメージさせるに十分なクルマでした。

いまなら、中古車でおトクに手に入れられるかもしれませんね。

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